No.95 PTA、体験してみてわかること
宮田っ子を全力で応援~子どもとともに学校を楽しむために~
来年度のPTA委員募集が始まる季節となりました。
いわゆるPTAというと「お母さんたちの組織なのでは?」「人間関係が大変そう」「学校に行く回数が増えて仕事を休まないといけない?」などなど…「何かと面倒」といったイメージがあるのではないでしょうか。
では、宮田小PTAは実際どういったところなのでしょう。今年度本部会計になられた愛川さんにお話をうかがいました。
↑ 左から、副会長・小林さん、会長・深澤さん、会計・愛川さん
⚫︎きっかけは「人助け」
今年度初めてPTA委員になられた愛川さん。立候補前はPTAに特に知り合いがいるわけでもなかったといいます。
「妻からPTAの人員が足りなくなっていると聞いていて、少ない人数で活動しているのが大変そうだったのでお手伝いできたらと思いました。時間に融通が利く仕事だったこともあり、最初は純粋に人助けの気持ちで立候補しました」
仕事で会計の経験があり本部会計に。やってみると業務は少ない割に手間がかかっていることがわかり、ネットバンキングの導入や帳簿の簡素化などを進めました。
「気付きを提案すると本部の皆さんや校長先生が『やってみましょう』と背中を押してくれました。いろんな提案にチャレンジしようとする雰囲気があり、その結果、実際に動きやすくなったので、まさに進化するPTAだと思います」
業務のデジタル化への移行など、様々な改革をすすめていく前向きな雰囲気がPTA全体から感じられたそうです。
⚫︎ 任意組織だからできること
「PTA本部だけでなく他の委員さんとも横の繋がりがしっかりあって、関係性がフラットな印象です。以前思っていたような『強制的に参加せざるを得ない義務組織』ではなく、『お互いが支え合うボランティア組織』といったようなチーム感があります。任意組織なので建設的なのかもしれません。集まった人たちが尊重し合って同じ方向を向いているような印象があります」
宮田小は昨年度よりPTA会員は任意加入となりました。<できる人が、できる時に、できることを>がモットーの宮田小PTA。参加した人が生き生きと活動できるPTAでありたいですね。
また、委員にはなったものの生活環境の変化や実際参加してみたら難しかったということもあるかもしれません。そんな時は委員を降りることはもちろん可能。中には委員を辞めてボランティアなど別の立場からサポートに回られる方もいます。
↑ 新入生保護者に配布している宮田小PTAの案内
↑ 子どもたちの笑顔を想像しながら、保護者がイベントを作り上げていきます
⚫︎PTA活動から地域貢献へ
愛川さんはPTAの委員として業務を行なっていくうちに、学校や地域のと関わり方も変化していきました。
「委員になってから、学校が近く感じるようになりました。校長先生や教頭先生の人柄を知れるようになり、学校運営をする会社みたいだなと思いました」
保護者と教職員の距離が縮まり、相互理解を深めながら、子どもたちに関わっていくことができるようになる。それは小学校だけでなく、近隣の商店や住民の方も含め地域全体で子育てをするということに繋がっていきます。
「宮田小周辺の大きなコミュニティの中に入った感じです。小学校は『自分の子どもを預けている場所』ではなくて、地域と繋がる社会性がある場所。それをより身近に感じられるようになりました。知る前は淡白に見ていたんですよね」
市川出身ではない愛川さんですが、PTAに参加してからお祭りやおやじの会を通じて地域との関わりが増え、知り合いが増えたのがとても嬉しいそうです。
「歩いていると声を掛けられるんですよ、あれが結構嬉しくて。おやじの会での横のつながりが増えて、今後いろんな活動をしていくでしょう。地域のコミュニティをみんなで守っているということが実感できて、地域貢献って悪くないなと思ってるんです。住んでる町に愛着が湧くっていいですよね。子どもの生活もよくわかるようになって、子どもとの話題も増えました」
↑ 地元のお祭りに関わることで新しい繋がりが生まれます
⚫︎父親として入ってみて実際感じたこと
お父さん向けのメッセージもいただきました。
「PTAって女性の組織の感じがありましたが、入ってみたら全くその感じはないですね。まだお父さんの参加率は少ないですが、男性ならではの視点もあると思うし、もっと参加して欲しいです。PTAとしてそれぞれ少なからず仕事はありますが、得られたものが遥かに大きい。本当にそう感じています」
PTAの組織運営は会社に比べたらシンプル。本部では月一回週末に事務作業があるそうですが、愛川さんは特に負担にはならなかったそうです。
↑「おやじの会」はプール清掃や側溝掃除などにも参加しています
「人助け」で入ったPTAが、いつの間にか暮らしている地域への愛着が増す機会を与えてくれていた…親も子も一つのコミュニティの中で生き生きとされている様子がわかりこちらも嬉しくなりました。
愛川さん、取材にご協力いただきありがとうございました。
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☆運営委員会に参加の皆さまにもうかがいました!
Q.実際にPTA委員になってみてどうでしたか?委員になる前となった後で変化はありましたか?
⚫︎デジタル推進委員会 Nさん ( 委員経験:1年目 )
入学してすぐに入ったのでなる前はわかりませんが、入ってよかったです!学校の事を知れる機会になりました。皆さん優しい方なのでいろいろ教えてくれますし、情報も教えてくれるので助かっています。仕事内容も特に無理なく、できる範囲でメンバーで手分けしてやってるので困ったことも特になく、むしろ楽しんでいます。
⚫︎宮田祭実行委員会 Fさん ( 委員経験:4年目 )
委員をやる前はたくさん呼び出されるのかと思っていました。コロナもあり集まりが増えることはなく、その分本当に対面で話す必要のある時に集まる形でした。ペーパーレス化も進んでいて、新しい取り組みも柔軟に取り入れていると感じました。何より、できる人ができる事を、というスタンスで窮屈に感じる事なく委員の仕事ができました。子どもの普段の姿を見られたり、子どもの友達から声をかけられたり、楽しめる事が多くありました。
⚫︎デジタル推進委員会 Hさん ( 委員経験:3年目 )
当初は「1年限定で」と思い立候補しましたが、思いのほか良い経験となり気づけば3年目です。昨今インターネットなどでPTAに対するネガティブな記事を目にすることもありますが、宮田小PTAは無理な活動を強制されるようなことはなく、できる人ができるタイミングで手を動かすので負担は想像していたほどありませんでした。実際、週5日働きながら活動できています。他学年の保護者の方とのつながりもできたり、先生方に顔を覚えてもらったりと良い面もたくさんありました。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
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<広報委員より>
今回のインタビュー、いかがだったでしょうか?
愛川さんの「得るものは遥かに大きい」という一言が、個人的には響きました。私も最初はネガティブなイメージを持ってPTAに参加しましたが、そこから見える景色は大きく違っていました。学年を超えて知り合った保護者の皆さまと協力しながら、地域と学校と保護者が一体となって子どもたちを育てていることを体感することができました。
宮田小PTAでは、
・「宮田っ子の笑顔」を願う保護者・教職員・地域をつなぐ組織運営(本部)
・イベントの企画運営(宮田祭)
・学びや思い出の場作り(学年委員)
・情報発信の為の撮影や取材(広報委員)
・より便利で快適な仕組み作り(デジタル推進委員)
・ベルマークを回収し学校に必要なものを選んで購入(ベルマーク委員)
このような様々な体験ができます。
皆さまの「好き」を生かしてPTA活動をしながら、子どもたちを取り巻く環境を体験していただけたらと思います。