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2025年7月の記事一覧

066_名もなき家事(25.7.17)

 家事の種類を問われたら、炊事・洗濯・掃除・買い物・育児など、家庭生活に欠かせない仕事全般であることは間違いありません。でも、その詳細はとらえきれない自分に気づきます。土日は食事の後の洗い物をすることがありますが、拭いて棚にしまうことは滅多にしません。シンクのごみを始末したり台布巾を漂白したりといった細かい作業は全部放っているのが現実。

 ある番組で「見えない家事リスト」を紹介していました。全160項目。当たり前に享受していることを挙げると、「お茶を入れた水筒を準備する」「洗濯機のフィルターを掃除する」「Yシャツの襟袖を先に手洗い・漂白する」「洗面所の排水口をきれいにする」「トイレを拭く」「献立を考える」「冷蔵庫にあるものの消費期限などを管理する」「シャンプーなどを補充する」「家計費の管理をする」など、気が遠くなるほどあります。

 そんな私が妻に薦められて読んだのが、『山の上の家事学校』(近藤史恵 著)。家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会生活に少しずつ問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事、すべてのことを言います” “賃金の発生する労働と比べて、軽視されやすい傾向があります と、家事学校の校長が話す場面があります。そして、家事を自分の仕事と考えられるかどうかは、否応なしに子供でいられなくなる人と、いつまでも子供でいられる人 の差なのかもしれないと考えさせられます。そういう意味で私は、シニアの子供なのかもしれません。

 家をまわすことを他人事ではなく受け止める” “家事をやっている人が、常に健康で問題なく家事ができるとは限らない” “よその人に対してできる気遣いを、いつもそばにいる人に対してできない など、グサグサと我が身に刺さる言葉があちらこちらに登場し、焦る日々です。よし、夏休みこそ…。

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