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2025年10月の記事一覧

103_ピンセル、シッテル?(25.10.16)

 14日夜は、サッカー日本代表がブラジルから勝利を奪う歴史的な日になりました。興奮冷めやらないまま床に就いて浅い眠りの連続もまたうれし!

 一方、日本のプロ野球もメジャーリーグもプレーオフを経て、シリーズチャンピオンをねらう真っ只中。野球ファンなら見逃せない試合ばかりでしょう。定年退職をした後、再任用で務める現在の私は、プレーオフに進出したようなものかもしれません。「1試合1試合を大切に」とか「ファイナルまで頑張る」といった言葉が似合いそうです。ただし、チャンピオンを目指すわけではありませんから、「教員人生の後半こそ楽しい」と思えるような活動を、児童を含めたたくさんの人と創り上げていきたいと思うのです。

 さて、もう40年も前のことです。放課後、当時の校長先生と校内を回りながら画鋲の刺し方を教えてもらったことを思い出します。「画鋲はね、こうやって斜めに刺して、針と縁(へり)の2点で止めるんだよ」と。こうすることで、画鋲を抜く際も楽なのです。以来、ずっと実践してきた健気な私。まっすぐ押し当てられた画鋲を抜く作業ほど大変なものはありません。ましてや時間が経過しすぎて、錆びていようものならかたくて指先崩壊です。付属の画鋲抜きがあればよいのですが、そういう時に限って見つからないのは世の常。「かたい」といえば、慌ててトイレに駆け込んだ時のズボンの紐は、固結び状態になってしまうと世界一かたい!

 話を戻しますが、『ピンセル』という言葉を聞いてピンとくる人はどれくらいいるのでしょう。「どんなに深く刺さった画鋲でも、面白いように抜ける」という謳い文句の安全画鋲抜取器。自分で買ったことはありませんが、使っていた先生は結構いたような気がします。さすがに最近は目にすることもないと思いながら、普段めったに開けないレターケースを開けてびっくり!古びてはいますが、緑色の背中に「Pincel」の文字があります。昭和のレトロ文具といったところでしょうか。何だか嬉しくなってしまいました。

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102_光(25.10.15)

 戦闘開始から2年となるパレスチナ自治区のガザ。66万人が学校に通えず、死者6.8万人のうち子供だけで2万人を超す状況といいます。天井のない監獄と呼ばれ、衣食住にわたりまともな生活ができていないことが映像などから伝わってきます。先週、日本人2人のノーベル賞発表のニュースは、各方面に光をもたらしたと思います。同じように「ガザ停戦合意」「人質解放」の文字は予断は許さないまでも、多くの人々に小さいながらも確実な希望の光になっている気がします。

 話は変わりますが、「トッキュー」という音だけを聞くと、「特急」しか思い浮かびませんが、海上保安庁が誇る海難救助のスペシャリスト「特殊救難隊」のこととわかると、「あぁ、海猿かぁ」と納得です。そう呼ばれるのは、選び抜かれた36人の精鋭だけだといいます。ただ、人命救助に全力を尽くす隊員、あるいは隊員になるための厳しい訓練は、ドラマの中でしか知らないというのが現実。春のドラマ『PJ~航空救難団~』も、航空自衛隊の「人命救助の最後の砦」とされる救難団を目指す学生と教官の話で、とてつもない厳しい訓練が展開されていました。

 産経新聞の記者が、この海猿とともに過酷な訓練に挑戦したという記事を目にしました。自分の限界に挑み続けることに身をもって体験しながらも、「救助しているのか、されているのかわかりませんでした」と嘆き、「過酷すぎた」と感想を漏らしています。必ずしも肉体的な限界を求められる職業でなくても、大変さはついて回ります。要は、働くことの奥に何を見出すか、自分が求めるのはどんな光なのかが問われるのだと思います。

 先日、諸外国と比較した日本の教員の多忙さをOECDが公表しましたが…。

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101_キリン(25.10.14)

 アサヒ・サッポロ・サントリーなど、ビールメーカーはいろいろありますが、我が家はキリン派。でも夏場は、飲めるなら何でもウェルカム!キリンビールのラベルにある躍動感いっぱいの聖獣麒麟は、140年近くの歴史があるといい、認知度はかなり高いのではないでしょうか。伝説の麒麟は、身体が鹿で牛の尾を持ち、一本の角があって百獣の王者といった位置づけです。よいことがある前触れとして姿を現すとされ、心優しく平和の象徴で、虫や草を踏まないように空を翔けているといいます。6年生が修学旅行で行く日光東照宮にも残っています。

 さて、千葉市動物公園には2年生が11月に出かけます。ゾウやライオン、ゴリラなどとともに子供たちに人気があるのはアフリカを象徴するキリンです。確かアミメキリンだったように思いますが、校長室にもその水彩画を飾っています。

 夏休みも終わりに近づいた頃、「キリンは4種類ある」と新聞に大きく紹介されたのを見た人もいると思います。最新の遺伝子解析から、単一の種ではなく4つに分類されるというものでした。ただ、数年前のキリン保全団体(GCF)のポスターでは既に、「ご存じ?」「ちがいはわかるかな?」と書かれた「マサイキリン(2つの亜種)」「キタキリン(3つの亜種)」「ミナミキリン(2つの亜種)「アミメキリン」の4種類を、斑紋(模様)の写真付きで特徴を紹介しているのです。どこが今回のポイントなのか正直わかりかねます。

 あり得ないと思いながら、身長が4~5mあるキリンが校庭に現れたことを想像すると、2階のベランダから教室をのぞき込む姿が目に浮かんできます。さぁ、後期初日もよいことがありますように。

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100_区切り(25.10.10)

 肌寒さを感じる今日、前期が終了します。一人一人に通知表が手渡され、これを機に一層加速したり、進む方向を修正したりする子もいるでしょう。教職員も振り返り、改善を検討する、そんな1年間の区切りといえます。区切りよく、このコラムも100号!

 言葉にも区切りがあります。音だけで認識していると、勘違いしていることに気づくことがあります。例えば「ニュージーランド」。「ディズニーランド」と同じ響きで「ニュージー・ランド」と思いがちですが、「ニュー・ジーランド」であることを知ったのは中学生?「ドンキホーテ」だって、「ドンキ・ホーテ」と勘違いしている人は少なくないはず。『枕草子』を記した「清少納言」も、「清少・納言」と区切りそうですが、「大納言・中納言」と言いますから、じっくり考えればそれしかないのです。同じように人物だと、往年のアクションスター「ブルース・リー」を「ブルー・スリー」と思っていた私。極めつけは「ヘリコプター」。「ヘリコ・プター」だなんて…。恐竜「トリケラトプス」やアフリカ大陸最高峰の「キリマンジャロ」、歌にある「カメハメハ大王」、検査のたびに気になる「コレステロール」はどうでしょう。それぞれ「トリ・ケラトプス」、「キリマ・ンジャロ」、「カ・メハメハ大王」「コレ・ステロール」が正解だとか…。

 調べてみると、「言語道断」や「無礼講」、「間髪を入れず」といった熟語や慣用句にもあるのです。「これって区切り自体あるの?」と思いますが、「言語道・断」、「無・礼講」「間・髪を入れず」なのだそうです。にわかに信じられないような話題で混乱に陥れようとする張本・人は誰?

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099_雑巾がけ(25.10.9)

 アナウンサーが「千葉県市原市」と原稿を読む声が、どうしても「市川市」と聞こえてしまいます。新聞の文字も「立川市の小学校に押し入って…」が「市川市の小学校」に見えるなど、脳内アンテナが意識的に感知・変換してしまうようです。

 家庭でも学校でも、節目節目で大掃除をします。学期末には大掃除をして、教室や廊下をきれいにしますが、雑巾がけの仕方は昔と大違いだと今更ながらに思います。昨今は、雑巾を横へボックス型に動かして徐々に後ろに下がる拭き方が主流(?)です。当然、雑巾がけ競争とか雑巾がけリレーなどの縦拭きは、目にしなくなりました。

 床を雑巾がけすること自体に異を唱える声もありますが、別方面からは、四つん這いで前に進む縦拭きは全身運動となって、全身の筋力調整やバランスに効果的という意見もあります。脚を後ろに蹴って前に体を真っすぐ進ませるには、脳と関節、筋肉のスムーズな連動が必要ですし、首・手・腕・背中・腹・太もも・ふくらはぎなどの全身の筋力を鍛えられます。腕で体を支えるので、肩回りの安定性も増すといったよいことずくめ。走力や跳躍力の向上にも期待できそうです。

 そういえば、剣道やバスケットボールの練習前や後に雑巾がけをする子供たちを見かけることもあります。精神・体力両面を鍛える取り組みなのでしょう。大人でも、途中休まず体育館一往復の雑巾がけをしようものなら息が上がりますが、よい体幹トレーニングといった感じです。

 そうそう、9月から始めた腕立て伏せは、ひと月過ぎた今もまだ継続中。さて、体の変化は…?

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