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Bee's Cafe
101_キリン(25.10.14)
アサヒ・サッポロ・サントリーなど、ビールメーカーはいろいろありますが、我が家はキリン派。でも夏場は、飲めるなら何でもウェルカム!キリンビールのラベルにある躍動感いっぱいの聖獣麒麟は、140年近くの歴史があるといい、認知度はかなり高いのではないでしょうか。伝説の麒麟は、身体が鹿で牛の尾を持ち、一本の角があって百獣の王者といった位置づけです。よいことがある前触れとして姿を現すとされ、心優しく平和の象徴で、虫や草を踏まないように空を翔けているといいます。6年生が修学旅行で行く日光東照宮にも残っています。
さて、千葉市動物公園には2年生が11月に出かけます。ゾウやライオン、ゴリラなどとともに子供たちに人気があるのはアフリカを象徴するキリンです。確かアミメキリンだったように思いますが、校長室にもその水彩画を飾っています。
夏休みも終わりに近づいた頃、「キリンは4種類ある」と新聞に大きく紹介されたのを見た人もいると思います。最新の遺伝子解析から、単一の種ではなく4つに分類されるというものでした。ただ、数年前のキリン保全団体(GCF)のポスターでは既に、「ご存じ?」「ちがいはわかるかな?」と書かれた「マサイキリン(2つの亜種)」「キタキリン(3つの亜種)」「ミナミキリン(2つの亜種)「アミメキリン」の4種類を、斑紋(模様)の写真付きで特徴を紹介しているのです。どこが今回のポイントなのか正直わかりかねます。
あり得ないと思いながら、身長が4~5mあるキリンが校庭に現れたことを想像すると、2階のベランダから教室をのぞき込む姿が目に浮かんできます。さぁ、後期初日もよいことがありますように。
100_区切り(25.10.10)
肌寒さを感じる今日、前期が終了します。一人一人に通知表が手渡され、これを機に一層加速したり、進む方向を修正したりする子もいるでしょう。教職員も振り返り、改善を検討する、そんな1年間の区切りといえます。区切りよく、このコラムも100号!
言葉にも区切りがあります。音だけで認識していると、勘違いしていることに気づくことがあります。例えば「ニュージーランド」。「ディズニーランド」と同じ響きで「ニュージー・ランド」と思いがちですが、「ニュー・ジーランド」であることを知ったのは中学生?「ドンキホーテ」だって、「ドンキ・ホーテ」と勘違いしている人は少なくないはず。『枕草子』を記した「清少納言」も、「清少・納言」と区切りそうですが、「大納言・中納言」と言いますから、じっくり考えればそれしかないのです。同じように人物だと、往年のアクションスター「ブルース・リー」を「ブルー・スリー」と思っていた私。極めつけは「ヘリコプター」。「ヘリコ・プター」だなんて…。恐竜「トリケラトプス」やアフリカ大陸最高峰の「キリマンジャロ」、歌にある「カメハメハ大王」、検査のたびに気になる「コレステロール」はどうでしょう。それぞれ「トリ・ケラトプス」、「キリマ・ンジャロ」、「カ・メハメハ大王」「コレ・ステロール」が正解だとか…。
調べてみると、「言語道断」や「無礼講」、「間髪を入れず」といった熟語や慣用句にもあるのです。「これって区切り自体あるの?」と思いますが、「言語道・断」、「無・礼講」「間・髪を入れず」なのだそうです。にわかに信じられないような話題で混乱に陥れようとする張本・人は誰?
099_雑巾がけ(25.10.9)
アナウンサーが「千葉県市原市」と原稿を読む声が、どうしても「市川市」と聞こえてしまいます。新聞の文字も「立川市の小学校に押し入って…」が「市川市の小学校」に見えるなど、脳内アンテナが意識的に感知・変換してしまうようです。
家庭でも学校でも、節目節目で大掃除をします。学期末には大掃除をして、教室や廊下をきれいにしますが、雑巾がけの仕方は昔と大違いだと今更ながらに思います。昨今は、雑巾を横へボックス型に動かして徐々に後ろに下がる拭き方が主流(?)です。当然、雑巾がけ競争とか雑巾がけリレーなどの縦拭きは、目にしなくなりました。
床を雑巾がけすること自体に異を唱える声もありますが、別方面からは、四つん這いで前に進む縦拭きは全身運動となって、全身の筋力調整やバランスに効果的という意見もあります。脚を後ろに蹴って前に体を真っすぐ進ませるには、脳と関節、筋肉のスムーズな連動が必要ですし、首・手・腕・背中・腹・太もも・ふくらはぎなどの全身の筋力を鍛えられます。腕で体を支えるので、肩回りの安定性も増すといったよいことずくめ。走力や跳躍力の向上にも期待できそうです。
そういえば、剣道やバスケットボールの練習前や後に雑巾がけをする子供たちを見かけることもあります。精神・体力両面を鍛える取り組みなのでしょう。大人でも、途中休まず体育館一往復の雑巾がけをしようものなら息が上がりますが、よい体幹トレーニングといった感じです。
そうそう、9月から始めた腕立て伏せは、ひと月過ぎた今もまだ継続中。さて、体の変化は…?
098_ミミズ(25.10.8)
通学路でアスファルトの上を這っていたミミズを見て、素手で摘まんでフェンスの内側に移動させる逞しい(?)子。「図工で思い出の場所を描くので、写真を撮っていいですか」と校長室の扉を開け、タブレットで写真を撮りまくる6年生。って、なぜ校長室?
天気がよい日に、ミミズが道路で干からびて大量に死んでいるのを見かけることがあります。空気中の酸素を体表面の粘液に溶かして呼吸をするので、湿った環境でないと粘液が作れずに息ができなくなることがその理由といいます。だったらずっと地中にいればよいのにと思いますが、より住みやすい場所を求めて移動したり、交尾相手を探したりして忙しいようです。さらには、モグラから身を守るためやむなくという場合もあるといいます。雨の日を選んで動くのですが、運悪くアスファルトやコンクリートで固められた場所に出てしまうと、土に辿り着けずに死んでしまうケースがよくあるわけです。
土の中の目に見える生き物の重さのうち約8割がミミズだというくらい身近な生き物なのに、知らないことだらけです。全部同じに見えるのに、日本には約180種類もいると聞いてビックリです。一般的な寿命は2~5年といわれる中、夏までに成熟・産卵して、冬死滅する一年生のミミズもいるのです。
人生100年時代到来とまでいわれる日本で、百歳以上の人口はほぼ10万人。10年前の1.6倍だといいます。長寿の日本にあって、素敵な老いは、自分が必要とされる日々をどれだけ楽しめるかにあるのではないかと思うのです。干からびていく姿を晒すわけにはいきません!だから今日も気づかれないように、子供たちから元気のエキスを吸い取ります。
097_期待と不安(25.10.7)
9月のある土曜夕方、撮りためた番組がなくなったので、久しぶりに『名探偵コナン』を見ました。その日は宮城県石巻が舞台です。旅行先なのか、少年探偵団のみんなも一緒にきて事件解決を図ろうとしています。でも、ちょっと待って。あの子たちは小学1年生。親元を離れて、阿笠博士一人で子供だけ連れて来ています。細かいことですが、親は簡単に許可したの?交通費や宿泊費用はだれが負担するの?突っ込むところではありませんが、気になって仕方ない!さらに、崖から落ちた車がコナン君が蹴ったサッカーボールをクッションに弾んで、崖の上に戻るなんて無理がありすぎ。
さて、月が切り替わる頃、「10月からこう変わる」といった一覧がありました。電気・ガス・食品の値上げ、高齢者の医療費自己負担の値上げ、ふるさと納税のシステム、新たなインターネットサービスNHK ONEなど。特に最後のことは、授業で「NHK for school」を活用する学校にも関係しますし、医療費の値上げについては、これからを考えると切実感いっぱい。
このほかにも、危険運転致死傷の適用要件の見直し案も目を引きます。スピード超過やアルコール濃度の数値基準が2案示されています。また、サントリー「金麦」の来秋ビール化の発表やJリーグ草創期をヴェルディとともに支えたマリノスの株式を日産が売却検討の報道と目白押し。とくに後者には、一抹の寂しさがあります。どれも全く関係ないと切り捨てられるものではありません。様々な方向に舵が切られますが、私たちの暮らしがよく変わっていくことに期待しないではいられません。初の女性総理大臣の指名を待つ高市氏の政策にも期待半分、不安半分。
096_十五夜お月さ~ま~
今日は中秋の名月。一年を通して月が最も美しい時期とされます。平安貴族は、この日に月を眺めて和歌を詠む宴を楽しんだといいます。この中秋の名月は毎年時期が変わります。昨年は9月17日、来年は9月25日と幅があるのですが、穏やかで澄んだ気持ちで眺めたいものです。
さて、言葉のもつ力と人間の粋を感じさせるエピソードを2つ、先週の朝会で児童に紹介しました。1つ目は、「日本マラソンの父」とも言われた金栗四三の話。1912年第5回五輪ストックホルム大会の競技中に意識を失い、近くの農家に担ぎ込まれて目を覚ました時には日にちが変わっていました。そのまま帰国したため行方不明扱いにされた金栗氏。55年後の記念式典に招待され、懐かしい気持ちでスタジアムのゴールテープを切ったのです。その時、スタジアムに響いたアナウンスは、「日本の金栗、ただいまゴールイン!タイムは、54年と8か月6日5時間32分20秒3。これをもって第5回ストックホルム五輪大会の全日程を終了します」という宣言。どんな気持ちで聞いたのでしょう。
もう1つは、アメリカの野球好き少年とメジャー屈指のスラッガーの話。事故で視力を失った少年は怖くて手術を受け入れられず、大ファンの選手と直接会えた機会に、「次の試合で、僕のためにホームランを打ってくれるなら、手術を受ける勇気が湧くと思う」と伝えたのです。
試合当日の最終回、一打逆転サヨナラの場面で打席が回ってきました。フルカウントの後、ボールはキャッチャーミットの中。試合終了にため息が漏れようとした瞬間、アナウンサーが叫んだのです。「ホームラン!月に届くかのような大きなホームランです」と。さらに翌日の新聞には、「昨日の試合、彼の成績は4打数1安打2三振。ただそのうちの1三振は、見事なホームランだった」と報じたのです。
今月の生活目標は「仲間を大切にしよう」です。誰を想い、その心にどんな言葉を届けるかを大切にしたいと思います。ねぇ、十五夜お月様!? 顔を見せてくれるでしょうか。
095_時代は変わる(25.10.3)
ほぼひと月前、ホンダ・プレリュードが新型になって登場しました。そのデザインは、エンジンのないグライダーからヒントを得たといい、これからの時代の先駆け。まさに、前奏曲(プレリュード)と言えそうです。「昭和のデートカー」と言われた2代目のリトラクタブルヘッドライトの虜だった私は、大学の友達が、父親のプレリュードを自由に乗り回していたのを羨望の眼差しで見ていたのを思い出します。
柏井小の子供たちが免許を取るころには、空飛ぶ車の実用化も夢ではありません。ドローンのような垂直離着陸により、大空を自由に飛べるなんて時代はもう目の前です。ただ、クルマ好きからすると、それはすでにクルマとは言えず、カスタマイズも既存概念が通用しなくなって寂しくなります。
さて、10月に入っても台風シーズンは続く見通しです。最近はその進路に変化がありますが、雨風等への備えは万全でありたいものです。屋外の鉢植えは、風の影響を受けにくい場所に集めます。ほとんどないとはいえ、停電に備えたLED懐中電灯はいろいろな場所に置いてあります。ロウソクは仏壇の下、水はソファの裏側と頭の中で確認。
そういえば教員になって間もない頃、台風が関東を直撃して、休校だったか2~3時間遅れの開始になったのです。その連絡が職員連絡網で流れました。実家暮らしだった私は、ゆっくりと朝を過ごしていましたが、8時半になろうかという頃に再び電話が鳴るのです。学校からです。何事かと思っていると、「どうしたんだ?」と尋ねられました。職員も児童と同じ対応だと思っていたなんて言えるわけもなく…。言い訳を考えながら慌てて出勤をしたという、なんとも間抜けな話です。
線状降水帯や台風などの影響で、市街地の冠水被害が多数報道される昨今、空飛ぶ車なら大丈夫!?
094_ぬい活(25.10.2)
先月初旬のニュースで、「住宅から大型鳥〈エミュー〉逃げる」の文字。そういう生き物が好きで、飼いたいと思う人もいても不思議ではないけれど、「どんなに広い庭なんだろう」と想像してしまいます。
ずっと以前に子供たちを連れてディズニーランドに行った時のこと。体長50cm大のティガーのぬいぐるみを抱えていた女性がいました。それを見て以来、ディズニーの推しはティガー。すぐに同じくらいの大きさのぬいぐるみを手に入れました。そのぬいぐるみは、複数の校長室を渡り歩き、子供たちからいたずらを受け続け、髭が抜かれ、今はひっそりと来客を迎えます。通勤用バッグにしっぽのキーホルダーを下げ、どれだけ好きなんだかとティガー柄のペンを友達に貰ったことも…。
こうしたぬいぐるみと日常を共有して、様々な活動をするのが「ぬい活」。好きなキャラクターのぬいぐるみの写真を撮ったり、外に連れ出したり、一緒に食事をしたりもするそうです。アクセサリーや服を着せて飾ったり同じキャラを集めたりと、楽しみ方は多様で人それぞれです。四捨五入すれば80歳になる俳優の大和田伸也さんのぬい活は、結構長いようです。
ただ、長年一緒にいると型崩れや変色を起こします。でも、これをきれいに直してくれるクリニックまであるというから驚き。昔、ゴマちゃんの腹を鋏で割いて、綿を充填する息子を見ましたが、色や毛並みまで元通りにするのは個人では難しいですから、きっと需要がありそうです。
ぬい活が市民権を得ることで、恥ずかしさが和らぐでしょうし、校長室のゴリラの頭を叩いたり鼻の穴に指を入れたりする子がいなくなるかも。
093_地震・雷・火事・?(25.10.1)
基本的に、苗字や名前は自分で選べないものです。学生の頃、「始め!」の合図で答案用紙に氏名を書き始めるたびに、もっと画数が少ない苗字だったらよかったのにと思ったものです。
私の名前は、「永久の幸せ」を願ってつけられたものですが、我が子や孫たちからは「お父さん」「おじいちゃん」ではなく、「ともぞう」と呼ばれます。少なくとも孫は、間違いなく「ともぞう」が本名だと思っています。
冬場にヒートテックのタイツとシャツだけで家の中を歩く姿は、頭も含めて、ちびまる子ちゃんのおじいちゃん(さくら友蔵)そのものというわけで、いつの間にか誰もがそう呼ぶようになったのです。正しい名前で呼んでくれるのは、今や病院の受付くらいでしょうか。昔から怖いものの象徴だったのが、「地震・雷・火事・親父」でしたが、「ともぞう」と皆から呼ばれる現代の親父は優しくなってしまいました。
一方、発雷予報どおり、夕方急に暗くなった空に稲妻が縦・横・斜めに走った8~9月。10月以降は、日本海側で発生することが多くなりますが、その恐ろしさに変わりはありません。一瞬、昼間のような明るさに、「どっちだ?」と一人で辺りを見渡すこともよくあること。
そんな時、ふと考えます。どうして雷はまっすぐではなく、ジグザクした落ち方をするのかと。簡単に言うと、「電気が通りやすいところを探して進むから」というのがその理由。電気は普通、空気の中を進めません。雷はそれを突き破って無理やり進んでいこうとしますが、通りやすいのは、空気が薄いところや湿度が高いところとなりますから、通り道がジグザグに見えるらしいのです。一見遠回りのようですが、最も早く地表にたどり着ける経路とも言えるわけです。
さすが、雷神(いかづちのかみ)!
092_名もなき家事Ⅱ(25.9.30)
とある情報によると、一日10回の腕立て伏せを2か月続けるだけで、胸筋や上腕筋、体幹に変化があらわれるといいます。身をもってそれを確かめるべく9月から実践中!でも、2か月毎日続けられるかどうか、意志が弱い私にはそれが一番の課題です。
さて、「名もなき家事」第2弾。家でやるべき仕事が山のようにある一方で、テレビ画面や扇風機の上の埃拭きといった細かな作業は気づかれにくく、担う人の不満を募らせることにつながりかねません。ある新聞には、「見落としがちな『名もなき家事』」という特集記事がランキング形式で掲載されていました。
第1位は、「キッチンの壁の油はね拭き」。回答者の3分の1以上が挙げていますから、これを読んでうなずいている人もいるはずです。私自身、掃除したことが一度もないような…。そして第2位が、「シンク及び排水口の掃除」。ぬめり取りを怠ると嫌な臭いの原因になると知っていながら任せっぱなしです。第3位は3割の人が挙げる「ガス台と五徳の汚れ拭き」、4位が「洗濯機のフィルター掃除」と続きます。「冷蔵庫内の整理と掃除」「製氷機用水の補充」は、自分事になって初めてわかるものであり、逆にやってみなければわからないとも言えます。
娘夫婦の家には、それぞれがエプロンを用意しています。一方が洗い物をする脇で、もう一人は布巾で食器を拭いています。我が家は…。エプロンなんて、5年生の家庭科の実習のために見本で作ったものはありましたが、どこへいったのやら。つまり使っていないわけで、そういう環境にない証拠です。
学校においては、用務員の仕事も気づかれずに張り合いがないという点で家事とどこか似ているのではないでしょうか。だから、気づく目と気づいたことに声をかけ合う気持ちが大事!と改めて思う今年度の折り返し地点。
091_リアクション(25.9.29)
市川市民プールが、来年の営業を最後に閉鎖されるようです。跡地には、屋内プールやフィットネス、ジョギングコースほか、通年利用型の総合スポーツ施設を予定しているといい、時代のニーズといえるでしょう。ずっと昔、地区大会を勝ち上がった市内小学生の水泳大会(中央大会)が、市民プールで開催されたことを知る教員はわずかです。
オホーツク海に面した町立図書館で、中高生の利用が伸びないことの打開策として、中高生限定の悩みや質問に応える匿名掲示板を設置したといいます。ある利用者からあった、「人生とは何ですか」という投書。どう答えてよいものやら悩みますし、相手の想いに正対して伝わる言葉を選ぶ必要がありそうです。その回答は…「リアクションではないでしょうか」というもの。確かにどんなリアクションをするかで展開が次々と変わっていきますし、私たちの生活は反応の連続・連鎖と言えるかもしれません。
話は変わって、『踊る大捜査線』シリーズで柳葉敏郎さんが演じた室井慎次を主人公にした映画が、WOWOWで放映されたので録画したのは随分前のこと。2時間ずつの前後編でしたが、決して長いとは感じませんでした。隣から「ギバちゃんは、表情と口元で演技するよね」とか「額の皴は、他人から見たらあなたも同じように見えているんだよ」とか声がします。応じて、「俺も表情で演技、というか反応できる人になるわ」と答えると、間髪入れずに「絶対無理!」と強く否定されます。ですから、それ以上何も言えなくなってしまいました。違ったリアクションだったら、展開も違っていただろうになぁ。
090_窓(25.9.26)
9月も下旬を迎え、やっと秋らしくなってきたのに、今日は真夏日の予報。社会科で暖かい地方や寒い地方のくらしを学習しますが、家のつくりを比較する場面もあります。ただ、平均気温が過去30年の平均値を大きく上回ったとされる今夏、風が通り抜けるように窓を多くして涼しく住まう工夫は現実離れしている感じです。
今はなき実家は平屋建てで、小さい頃は庭で父とキャッチボールしたりゴルフの素振りをしたり…。北東の角地で、近所の人との交流も盛んでした。鍵をかけずに家を離れることも頻繁にありましたし、在宅時には窓という窓全部が開いているくらい。プライバシーや防犯を気にしない時代の象徴ともいえます。
思い出してみると、窓は平屋なのに大小含めて15か所。現在の二階屋が21か所ですから、十分な照度を確保できる造りだったといえます。ただ、台所の西日の厳しさだけは閉口でした。
散歩していると、いつの間にか新しい家が建っていることがあります。最近の外壁はお洒落です。色も黒系が多いような気がします。一方で、窓が少なかったり小さかったりして、道路に面した壁には1つも窓がないなんて例もあるくらいです。窓を減らすことで防犯性を高めると同時に断熱性にも貢献しているのでしょう。どうも建築費も抑えられるようです。
長くて終わらない夏ですから、断熱性に優れた家が選ばれるのは必然。ある調査によると、夏場、住宅に入ってくる熱のうち約7割が窓から出入りするとされるほど、窓がポイントになります。また、室内の照度は生活の質を左右しそうですから、採光にもきっと工夫がみられるのでしょう。そんな最近の家を内見してみたいなぁ。
089_今日、何食べる?(25.9.25)
人間ドックで行う胃検診は、昨年から胃カメラにしました。鎮静剤でウトウトしている間に終わってしまいますから、バリウムの白い便との格闘やストレスがなくなって楽ちん。ですから各種検査をしながら、病院がくれる食事券で昼食は何処で何を食べようかと悩むのも、また楽しい時間です。
ただ、「人間ドックに行くと、必ず何か引っかかって帰ってくる」と言われます。釣り糸を垂れるとホイホイ釣れる、病気の入れ食いのように聞こえるのが悲しい。
ところで、給食がない長期休業中などは、弁当を作って持たせてくれます。外食だったりコンビニで買ったりするより安上がりだからです。また、好きなものを買って食べさせると何を買うかわからず、カロリーオーバー必至で任せておけないというのが本当のところ。でも、いつもずっと作り続けてくれていたことに感謝以外ありません。先の夏休みも作ってくれることはありましたが、8割がた冷凍食品でした。安価で栄養バランスがよく、美味しいと三拍子揃っていますから、手間を考えたら当然かもしれません。
これらを食べ慣れていないので、種類の豊富さには驚きです。ただ素朴な疑問は、レンジでの調理時間について。袋には500W・600Wそれぞれの目安時間が示されています。機種により異なりますと注意書きもありますが、ほぼ間違いありません。ではどうやって算出したのでしょう。何度も何度も試したのでしょうか。それともコンピュータ?
ずっと以前に、春日三球・照代の「地下鉄漫才」が大うけしました。“地下鉄の電車はどこから入れたの?それを考えていると一晩中寝られないの”というフレーズは一世風靡しましたが、調理時間の算出方法も考えると寝られなくなる…というほど、私は繊細ではありません。
088_穏やかな秋に(25.9.24)
夏の期間が極めて長く、秋になったと思いきやすぐに冬になることから、「四季」ではなく「二季」になってしまったのではないかとまで言われます。深刻な暑さが続いた8月は、40度超えが各地で報告されました。こうしたことを踏まえて、「夏日」「真夏日」「猛暑日」に続く呼称を検討していると先月中旬のニュースで報じていました。今のところ、気象協会が独自で使う「酷暑日」が有力だといいます。
誰もが「昔はこんなに暑くはなかった」と口をそろえて言いますが、東京都の気象観測データを比較してみると一目瞭然です。1970~1979年(昭和50年代)と2010~2022年の平均日数を比較するとその増加率は、夏日が1.3倍で、真夏日が1.7倍。猛暑日に至っては5倍にもなります。昭和50年代の猛暑日は、約3日/年しかなかったのです。このデータからさらに3年を過ぎ、今では35℃以上の数値を天気予報で見ても驚かなくなったことにも表れています。ただ、数字を見るのは慣れても、体は慣れではなく悲鳴の連続といった感じです。ですから先週末、前日の猛暑から10℃も下がり、最近は朝晩が過ごしやすいので、「お願いだから、もう暑くならないで!」と手をすり合わせてしまいます。
暑すぎるのも困ったものですが、時折発生する「突風」「つむじ風」「竜巻」は何とも怖い!「激しい突風などに注意」と言われても、発生の範囲が台風とは違ってピンポイントなので、対応に難しさがあります。ただ、その破壊力はすさまじく、家屋崩壊や自動車が宙を舞う映像に恐怖すら覚えます。竜巻によって空に吹き上げられるのは、『オズの魔法使い』という物語、フィクションの世界、あるいはアメリカという遠い地の出来事と思っていましたが、他人事ではなくなったようです。穏やかな秋晴れが続くといいなぁ。
087_左回り・右回り(25.9.22)
18年ぶりに日本で開催された世界陸上が、昨日閉幕しました。34年ぶりの東京の最終日だけ見ました。先週の男子棒高跳びでは、デュプランティス選手が6m30cmという世界記録を樹立!史上初めて6mを越え、鳥人と呼ばれたブブカ同様、他を圧倒する強さです。その記録は、建物でいえば3階。その高さに棒1本で体を持ち上げて、バーを越えていく放物線運動(写真10枚を合成)が朝日新聞には大きく取り上げられていました。
ところで、陸上競技場は必ず左回りで、その歴史は110年以上。でも、どうして左回りなのでしょう。『チコちゃんに叱られる』の問題ではありませんが、簡潔に答えるなら「右利きの人が多いから」という説が有力なようです。実際、右回りに比べてスピードも出るといいますから驚きです。この左回りの法則は、人間の行動パターンを表すものらしく、安心感を抱きやすいといわれます。そんな左回りをいろいろ探してみました。
スポーツ界では、陸上のトラック以外にも野球のベースランも左回りです。競輪も左ですが、競馬は右回りも混在します。遊園地のメリーゴーランドは左回り。一方、ジェットコースターやお化け屋敷などはあえて右回りにして、心理的に緊張感や違和感を与えているといいます。「へぇ~」と感心してしまいます。また、コンビニやスーパーでも売り上げ向上のために、入口から左側に飲み物や弁当などの売れ筋商品を配置するという手法があるといいます。人間の行動心理をうまく利用する手法は、気づかないだけであちこちにありそうです。
蛇足になりますが、つむじは世界的に右巻き(右回り)が多い中、日本人はほぼ半々だとか。そんな私のつむじを見つけるのは、かなり難易度が高いウルトラクイズ級!
086_彼岸を前に想う(25.9.19)
秋の彼岸入りを前に、今日あたりキッチンで小豆が煮られている気がします。
一昨年秋は、父の三回忌と母の納骨を一緒に行いました。今夏は母の三回忌でした。長男であるがゆえに葬儀や法要、お墓に関する一切を取り仕切ります。本を読んだり経験したりすることで、覚えることや初めて知ることがたくさんあります。ただ、こうした風習や慣習、知識が自分の子供たちに伝えていかないと、子供たちが困るかもしれません。墓や葬儀に関する情報などが途切れて、選択ができなくなる可能性があります。ですから、今のうちに教えておくことも必要だと思い始めています。3年後には七回忌があります。この時には、弟の子供も含めてみんなで集まろうと秘かに考えているのです。
最近では、墓の考え方や墓参りについての意識が変わってきている気がします。ある調査では、墓参りを年1回以上する人が約7割で、そのうちの6割が年3回以内と回答しています。我が家の場合は、自宅から比較的近い場所に移したこともあって、月はじめの墓参とともに、彼岸など別に足を運ぶ回数を入れると13回以上。ですから、車の中には線香とライター、花切ばさみを常備しています。
墓の維持・管理にも費用がかかりますので、最近では合祀墓や納骨堂、樹木葬、海洋葬など様々な形式が選べます。テレビを見て驚いたのが、墓参り代行サービスとか墓の清掃サービスが成り立っているという現実。さらには、アバター墓参りなんてものまで登場しそうな世の中です。
085_本分(25.9.18)
五十嵐貴久さんの著書『鋼の絆』は、消防学校を舞台とした物語。研修の最終面接で教官が課した設問は、「あなたは、母親と恋人と一緒に海でボートに乗っている。突然海が荒れ、二人が同時にボートから落ちた。だが救えるのは一人だけ。どちらに手を伸ばすか?」というもの。考え得るのは、①母親、②恋人、③両方の3パターンくらいです。ただし、③は「救えるのは一人だけ」という条件に合致しません。
解答は、「消防士の本分は、事故や火災を未然に防ぐことにある。危険が予想される状況で海にボートを漕ぎだすことを止めるのが我々の仕事である」という、設問自体に少し無理を感じさせるもの。それでも、私たち教員と似ている気もします。指導する中で単に答えを教えるのではなく、知り得た既習事項や考え方を駆使して、新たな課題解決する力を求めていますから。
8月中旬の歌舞伎町雑居ビルの火災で、消防士2人が亡くなりました。火災による殉職は滅多にあることではないようです。しかし、狭い非常階段や消火装置の機能不全ほか、想定できなかった状況があったことを想像してしまいます。これは、先述の著書シリーズ読んで、火災現場に赴く消防士の過酷さと決意に、小説を通して間接的にでも触れたからです。たとえ本や映像であっても知識を蓄えるということは、想像力を豊かにし、創造力を掻き立てる原動力になるように思います。
子供たちが学ぶ学校や社会も一緒で、様々な出会い(出合い)がある中で、自分の行動の選択肢を広げることにつながります。自分がどうしたいか、どうなりたいかを自己決定するための判断を後押しする力を育てることが、私たち教職員の本分と言い換えることもできそうです。自分の生活を豊かにする勉強だったら、もう少し頑張ってみようかなって思えそうな気がします。
084_雑感(25.9.17)
校長室に届く新聞で必ず読むのが、各紙のコラムと読売新聞の4コマ漫画『コボちゃん』です。作者である植田まさしさんのユーモアに溢れた作品は、さすが巨匠と呼ばれるだけあります。『かりあげクン』や『おとぼけ課長』、『フリテン君』などにも見られる切れ味鋭いギャグのセンスは、どこから生まれ出るのだろうと尊敬してしまいます。
ユーモアであっても風刺であっても、物事をどのように見るかといった視点は大事です。近づいて様々な角度から見る「虫の目」、一度距離をとって全体を俯瞰する「鳥の目」、変化や流れを見失わない「魚の目」はよく言われますが、政治や学校運営等に通ずる部分がたくさんあります。
さて、石破総理の退陣表明により、俄然にぎやかになった次期総裁候補。並んだ閣僚の写真を見ながら、「♪誰にしようかな…」と独り楽しそうに指を動かしている妻。「でもやっぱり、若手に期待したいよね。だから小林鷹之か小泉孝太郎かな」とつぶやきます。いやいや「進次郎」でしょ?!
複数の中からどれを選ぶか判断がしかねるときに、思わず漏れてしまう「♪どれにしようかな…」。これに続くフレーズには、様々なバリエーションがあるようです。私の場合、「天の神様の言うとおり、なのなのな」でずっと過ごしてきましたが、妻は「天の神様」までは共通していますが、それに続くのが「あべべのべ」。「鉄砲撃ってバンバンバン」なんていうのもあるそうで…。そのほかにも、「おっぺけぺーのぺっぺっぺ、柿の種、ご飯粒、アイスクリームが食べたいよ」「すっぽろぽんのすっぽろぽん、アブラムシ、犬のお稽古終わりました」「ゲゲゲの鬼太郎 目を刺した」「おっすのすのすの玉手箱」など、謎の呪文だらけです。目の前の子供たちはどんな言葉を使うのでしょう?それ以前にこんなことをなんてやらない?
083_ストレスを与えすぎ?(25.9.16)
剃りたての頭に玉の汗。それらがダラダラと流れ出し、一旦眉毛で止まって目に入りますから、タオルや帽子は必須です。これに加えて、植物の水やりを始めると、必ずと言ってよいほど蚊が頭に止まります。ペシッと叩く様は他人からどう見えているのやら…。坊主頭は、寝癖がつかない、朝の忙しい時間に髪のセットをしなくて済む、水に濡れてもすぐ乾く、石鹸さえあれば全身洗えるというよさを挙げながらも危険もいっぱい。
子供からは時々、「頭洗う時に、シャンプーを使っている?」「リンスは?コンディショナーは?」と矢継ぎ早に質問を浴びせられることがあります。石鹸で顔や頭関係なくまるごと洗えますから楽ちんだよ~と答えますが、石鹸だと皮膚表面のバリアー成分を奪って、皮膚トラブルの元凶になってしまうようです。年齢を重ねるにしたがって、皺やたるみ、シミなどの肌の老化が加速度的に進行しているような気します。
一日が終わった後の肌は、想像以上に汗や皮脂で汚れているといいます。これをゴシゴシするのが常ですが、どうも御法度らしいのです。洗顔のポイントは「摩擦」と「温度」といい、肌にストレスを与えないようにすることが大切だとか。CMで目にするような角がピンと立つくらいきめ細かく泡立てて、指ではなく泡だけでマッサージする感覚で洗わなければならないようです。流す時も、体温と同じくらいのぬるま湯で優しく洗い流すこと。どんなに面の皮が厚くても、「洗顔料でやさしく」という基本動作と正反対の行動をしていることを、殺人的に暑い日には毎回思うのです。だから、敬老の日だった昨日はきちんと実践したのでした。
082_I'mヒーロー・ヒロイン(25.9.12)
ショッピングモールを入ると、プリキュアの大きな巨大なボード。その前で小さな子が写真を撮ってもらっています。「プリティー(可愛い)」と「キュア(癒し)」をかけ合わせた造語ですが、このシリーズも20年を超えたといいます。
私の時代の異能力を持った少女(ヒロイン)といえば、『魔法使いサリー』を筆頭に、華麗で優美な戦い方の『キューティーハニー』がいます。さらに娘の世代は、美少女5人組が変身して戦う『セーラームーン』。ピンク色のスティックを振りかざして、「月に代わっておしおきよ~」とポーズをとっていた幼い姿が今も目に浮かびます。
さて、バレーボール男子の世界選手権が今日開幕します。日本は、1974年以来のメダル獲得を目指しているといい、アニメとは違ったヒーローの登場が期待されます。
古い私が、男子バレーで思い出すのは1972年のミュンヘン五輪で、悲願の初優勝に沸き立ったこと。加えて、テレビ放送された『ミュンヘンへの道』という番組。大古・猫田・森田・中村・南といった個性的な選手とそれをまとめ上げた松平監督の手腕。その一人一人を主役に描いた“実写版アニメ”という画期的なものでした。小学生だった私も夢中になったものです。
また、『金メダルへのターン』という番組もありました。水泳嫌いだった私が憧れたのが「飛び魚ターン」。ターンでプールの壁を蹴って空中に飛び出し、先行する選手を一気に抜き去るという離れ技です。今なら一笑に付されるのがオチ。
年齢や男女差こそあれ、アニメやスポーツには人を魅了するシーンやエピソードがあるもの。そこに自分の姿を投影させて夢見てもいいじゃない!?がんばれ、子供たち!!
学校だより「うばやま」No.17は、12/15発行予定です。
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非常変災時学校対応ガイドライン
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非常変災時ガイドライン(柏井小).pdf
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