校長の部屋

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教職員の夏休み事情(7/28)

 6年生が「将来設計図」を学習で作成していたことは以前書きましたが、その中に「小学校の先生」と書いている子がいました。ずっと昔は、将来の夢の上位に「学校の先生」があったと思いますが、最近では「ブラック」のレッテルを勝手に貼られて、教員を志願する学生が減少しているのが現実です。「どこが?」という思いでいっぱいですし、大変な思いをするのは教員に限ったことではないはずです。だからこそ、先生になりたいと思う子供たちを応援したい気持ちでいっぱいです。現在も含めて、これからモデルとなる先生に出会えることが大切であると、なぜかしら身の引き締まる思いになります。

 さて、そんな教員を「夏休みがたくさんあっていい」と思っている方もまだ多いかもしれません。今週末で夏休みに入る今、教職員の夏休みを簡単に紹介します。

 例年のように約40日の夏季休業の場合、土日祝日以外は勤務を要する日です。まず、輪番で日直勤務が数日割り振られます。また、必ず受講しなければならない研修がいくつもあります。普段は教室を離れられない職業柄、夏季休業中に集中するのもうなずけます。さらに、夏休み明けからの授業準備などで出勤してじっくり取り組みます。そのほかに、夏季休暇を取得します。これらをカレンダーに落とし込むと、積極的に取得が奨励される年次休暇は数日となりますので、一般企業の夏休みと何ら変わらないのです。

 さすがに今年度は、悉皆(しっかい)研修の多くが中止になりましたし、学校閉庁日が例年の3日から7日になっていますので、万全なコロナ対策をしながらリフレッシュして叡智を養います。

 子供たちには、この時期あるいはこうした長めの休みだからこそできることを考え、目標を明確にして貴重な体験を積んでほしいと願っています。

 

名字について(7/27 Part2)

 先週は5年男児が歴史漫画をもって校長室にやってきてくれました。「加藤清正」の本に「蜂須賀正勝」が登場していたのでわざわざ知らせてくれたのです。少しの間本を借りて、改めて勉強しました。嬉しいことです。

 今日は2年男児が本を抱えて校長室に来てくれたので話をしました。この本には阿波(徳島県)の殿様であった正勝の子「蜂須賀家政」のことが記されてます。歴史好きのようで、前にも「蜂須賀談義」をちょこっとだけしました。

 今日午前中に書いた記事には、蜂須賀姓は全国で4800人程度と書きましたが、この2年生の子の名字はずっと珍しいと言って去って行きました。気になって仕方ないので調べてみると、全国で230人くらいで、長野県・東京都・埼玉県に多いとのことです。680名の児童名簿を見ると珍しい名字は他にもたくさんあります。その中に全国60人あるいは90人という名字も見つけました。まさに珍名さんです。

 ありがたいことに、蜂須賀は印象に残るのか初対面の方にも覚えていただけます。でも、妻が「三文字の名字なら『西園寺』とか『伊集院』『綾小路』だったらカッコよかったのに…」と言っていたのを思い出してしまいました。

昨日は幽霊の日!(7/27)

 昨日の天声人語に、ソーシャルディスタンスを保ち、接触のないお化け屋敷が登場したことが書かれていました。車に乗ったまま楽しむ世界初の「ドライブインお化け屋敷」で、停車した車内で数々の恐怖を体験するのだそうです。(株)怖がらせ隊が発案したホラー企画で、イベントの予約は現在完売、入手困難とありました。

   

 さらに、昨日7月26日は「幽霊の日」だったことも知りました。約200年前のこの日に、日本を代表する幽霊「お岩さん」が登場する「東海道四谷怪談」の初演の日だからと言われています。この「幽霊」にちなんで、こうした文字を含む珍名さんがいないか興味がわいたので調べてみました。さすがに「幽霊さん」はいませんでしたが、以下の名字を読めるでしょうか?また、お知り合いにいらっしゃったりして?

  

「幽谷」……「かすや」さん《全国約30人》 ※「幽」のつく名字はこれだけ

「霊」………「みたま」さん《全国約10人》

「霊山」……「よしやま・たまやま」さん《全国約110人》

「霊元」……「よしもと」さん《全国約10人》

「霊園」……「れいえん」さん《全国約30人》

「霊鞍」……「たまくら」さん《全国約10人》

「霊鷲」……「たまわし」さん《全国約20人》

「霊田」……「たまた・たまだ・れいだ」さん《全国約10人》など

 ちなみに、「蜂須賀」は全国で4800人ほどいるみたいで、データでは愛知県に多いようです。

 さて、担任をしていたころは修学旅行で訪れる湯元の源泉で肝試しを行ったことが思い出しました。また、体育館のステージ下にある、パイプ椅子収納場所あるいはプールの下での暗闇体験、理科室に暗幕を張ってお化け屋敷など、子供たちが企画して実施したことも今は昔のお話。昨晩のような稲光も、子供のころは怖かったことを思い出します。

 ただ残念なことは、例年一中ブロックで開催されている「お化け屋敷」が、今年度は中止となってしまったことです。結構、本格的だったと聞きましたので…。

記念植樹(7/22)

 各ご家庭に記念日があるでしょう。家族の誕生日、結婚記念日、出会いの記念日などなど。若者は知り合った日を毎月記念日にするようなこともあるようです。「付き合って3か月目!」みたいに。例えは悪いですが「月命日」のような感じです。

 さて、明日23日は我が家の結婚記念日です。夏休みに入ってすぐ式を挙げたので、暑い盛りでした。礼服を身に纏う招待客にはいい迷惑だったはずです。あれから30数年、よくぞ耐えてくれたという驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

 先日、八千代の京成バラ園に行って、夏の小さな庭を彩るよい植物はないか物色していました。すると、売り場を見て回っていた妻が寄ってきて、「欲しいもの見つけた」と言うのです。行ってみると「ジューンベリー」の苗木。日曜市で半額対象商品(これって大事なこと!割引に弱い人間なので)でした。「結婚記念日のプレゼントでいいよ」と言い、さらに「結婚してくれてありがとう記念植樹をしようか」とさらっと付け加えたのです。ブルーベリーは数鉢を栽培していますが、さすがに地植えの実りには勝てません。そこで、実をたくさん収穫して喜ぶ自らの姿を想像した妻は、お買い上げして帰るや否や、別の木を伐採し、その根元に1mにも満たない苗木を植えることを私に命じたのでした。(悪妻に聞こえるなぁ)来年の5~6月が楽しみです。ただ、翌日は腰が痛くて…。

 教職員も保護者の皆様も、どうぞ記念日を大切にしてください。まさにワークライフバランスです。

 

糸瓜の思い出(7/21)

 明るいうちに湯船でゆったりくつろぐのは最高です。

 さて、風呂で体を洗う時に何を使っているでしょう。手ぬぐい?スポンジ?ボディブラシ?ボディタオル?いろいろです。中には手で洗うという方もいらっしゃるかもしれません。

 私が幼少のころは糸瓜(ヘチマ)です。ヘチマが乾燥して繊維だけになったものを使って体を洗います。アマゾンで調べると、2個千円とか3個二千円といった価格で今も売っています。買ってすぐのものは繊維も硬くて痛いのなんのって、皮膚にこすった痕が付くくらいです。でも1週間も使うとなじんできていい感じになります。こういう硬さに慣れた私の皮膚は、柔らかいボディタオルより、ごわごわ感のあるものの方がお好みです。

    

 このヘチマ、理科の学習教材として取り上げていたのはいつの頃までだったでしょうか。ヘチマのつるを切ってその先端をペットボトルに差して水の通り道を学習したり、花のつくりや受粉の勉強をしたりすることに使われました。校舎のネットにつるを這わせたので、グリーンカーテン風になっていました。今でこそ4年生がゴーヤを育てて収穫することはありますが、ヘチマの実に関しては実ってもそれを使う術を知らないため、大きくなって腐って、はい、おしまい…だったように思います。

 今はヘチマの存在自体知らない子供ばかりでしょうが、それでも、風呂場では固形石鹸を使用し、シャワーを使わずいまだに風呂の湯をひしゃくで汲んで使っている私は、今一度、ヘチマ復活(復権)を秘かに目指そう考えています。