校長の部屋

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134 インスタから(12/7)

 インスタの表示の仕方が変わってからよく目にするのが、面白いテスト間違い解答。思わずクスッと笑ってしまします。

■一兆(丁)目の角を曲がる  

■空(家)に帰る  

■住めば港(都) 

■休日に家で死(詩)を味わう  

■球を切った切り口の形 ➡ まっぷたつ(円)  

■文をうまくつなげる問題 ➡「〔A君はお母さんにいつも怒られてばかりです。昨日も〕お母さんに怒られて〔ます。だから、今月の目標は〕ひっこし!」

 子供たちが真剣に考えて絞り出した解答であることがわかるから面白いのです。間違えた解答に朱で添えられたコメントも粋だと嬉しくなります。「“文集”という言葉を使って長い熟語を作りなさい」という設問に対し、「週間文集」と書いた子供。これに対して「週刊文春かな?」と書いて○をつけてくれています。「水という文字を使った言葉を書きなさい」という問題に「水どう」「水みんぐ」。切り返すためには、心の余裕が必要です。

 このほか、渡辺博史氏の「心戒十訓」ということばの一部。「人間関係は、相手の長所と付き合うもの」「人に何をしてもらえるかより、自分に何ができるか」は私自身が心したいこと。「挨拶はされるものでなく、するもの」「分かるだけが勉強ではない できることこそ勉強」「どこを出たかでなく、何ができるか」は、子供たちに向けてよく話すこと。

 10個目が「いい人生は、いい準備から始まる」とありますが、2022年をよい年にするための準備を、今から始めても早すぎ(遅すぎ)るということはないはず!

133 星座名になる前に…(12/6)

 新型コロナの感染者数激減は東京都のデータ比較がわかりやすいと思います。夏には5千人超だった感染者がその5百分の1~千分の1に減っているわけですから…。今年の年末年始への期待が膨らむ現在です。その一方で、11月下旬、感染拡大したオーストリアでのロックダウンが報じられました。新たなオミクロン株が欧州で急拡大しているようです。

 お隣の韓国でも、規制緩和による人の動きが活発化したことで感染者が過去最高に達したといいます。「規制緩和」といえば響きはよいのですが、「気の緩み」と言い換えられないようにしたいものです。今後の状況如何を問わず、これまで通りの丁寧な対応と慎重な行動、そして意識継続を学校では続けていきます。現在のギリシャ文字で足りなくなったら、変異種の名前が星座名になると言われていますが、そうならないためにも…。

 さて、日曜劇場『日本沈没』を毎週楽しみに観ています。CGのリアルさに今更ながらに驚いたり、「おいおい、そんな簡単にビルが倒壊しているのに、あなたのいるビルは無敵?」と茶々を入れたり…。それでも、警戒するのはコロナの変異種だけではないことを思い起させます。温暖化による自然災害や直下型地震などいつやってくるかわからないことへの恐怖!そのための備え。今自分にできることを思いながらも、行動とならない自分の弱さを感じてしまうのです。

132 難しいことをやさしく(12/3)

 先日30日に葛南教育事務所及び市教委の合同訪問がありました。全教員が全教科にわたって授業展開をしました。こうした機会を授業力アップのチャンスととらえて準備をしました。

 校長や教頭も例外ではなくご指導いただきます。その中で「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」という言葉がありました。授業研究を熱心にしていた頃を思い出します。この言葉にはさらに続きがあります。「面白いことをまじめに、まじめなことを愉快に、そして愉快なことはあくまで愉快に」と。井上ひさし氏が生前に繰り返し言っていたことだといいます。

 最初に難しいことに出会ったときは、やさしく紐解く支援者が大切ですし、学び進んで面白さを感じるようになれば、創造(想像)力が試されます。「愉快」の域に達するには周りの仲間との協働とユーモア溢れる環境は不可欠と思われます。まさに学びの世界!その演出は、担任の醍醐味です。

 また、こんな話もありました。例えば自転車に乗る練習をしている場面で、大人が子供の腰に軽く手を添えて押してあげたとします。これまで乗れなかった子が自分で漕いで進んでいきます。その子は、大人の手の補助があったことなんか忘れて、自分の力で乗れるようになったと喜びます。程度の差こそあれ、私たちはこうした「勘違い」によって自信をつけてきたように思うのです。学校や家庭、地域の「魔法の手」「魔法の言葉」に包まれた子供たちなら、自信や自己肯定感が高まること請け合い!“魔法のコトバ~♪ 口にすれば短く だけど効果は 凄いものがあるってことで”(by スピッツ)

131 あなたなら?(12/2)

 野球の日本シリーズはヤクルトの優勝で幕を閉じましたが、シリーズ第4戦(11/24)に、道徳の教材になりそうな出来事がありました。

 1点リードの7回2死の場面で、ヤクルト青木選手の打席です。内角球が右手付近に当たり、バッターボックスで倒れこみました。審判は、手に当たったと判定(死球)しました。トレーナーが駆け寄り、監督も心配そうに見つめます。ですが、青木選手は立ち上がるとともに、バットのグリップに当たったことを自ら申告したのです。黙っていれば2アウトながらランナーが出て、追加点が狙えるチャンス。にもかかわらず、ファウルとして試合続行を選択したわけです。結局、遊ゴロに倒れました。

 スポーツマンシップを称える声がたくさんある一方、昔は一つでも塁を埋めるために、当たってもいないのにまるで当たったかのような演技で審判の目を欺こうとしたT選手は有名です。ただ勝負ですからきれいごとばかりでは通用しないのも事実。駆け引きだって大事な戦略ですから…。正直、私ならどうしただろうかと自問しました。

130 師走です(12/1)

 鼻歌を歌いながら歯磨きをしている私。♪白ヤギさんからお手紙着いた~♪2番まで歌って、「この結末はどうなったんだっけ?」と、ふと思います。調べてみると、作詞はまどみちおさん。2番までしかなくてエンドレス。曲名が『やぎさんゆうびん』というのも改めて知りました。「『やぎさんゆうびん』の謎」といった論文調のサイトまであるので、同じような疑問を感じる人は少なくないようです。

 ところで、「ヤギ=紙を食べる動物」というイメージは本当なのでしょうか。ヤギは木の葉を好んで食べる動物です。木の葉にはたくさんの繊維があって割と固いのですが、胃の中でバクテリアが木の葉を溶かして消化する働きがあるようです。昔の紙の材質だった植物の繊維の匂いを木の葉と勘違いして口にしてしまうのではないかと言われています。でも、現代の紙は化学繊維や薬品などが使われているために、消化不良による腸閉塞などを起こす場合もあるそうですので、くれぐれも与えないようにしないといけません。

 早いもので12月となりました。日暮れの速さにびっくりするように、12月一日一日のスピードには目を丸くします。それでも今年を振り返った時に、「終わり良ければ総て良し」と言えるといいなぁと今から思う師走の初日です。