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569 蒸籠と寒太郎(25.2.17)
「蒸籠」という文字だけで、前後の文脈で判断ができないとなるとなかなか読めそうもありません。「蒸すためのカゴ」、つまり「せいろ」です。最近、この蒸籠が活躍しています。前は電子レンジで温めた物が、蒸籠を使うと素材のおいしさが際立って、まるで別物になった錯覚に陥ります。野菜や肉などを蒸して、タレをつけて食べるとヘルシーでいくらでも食べられそう。しかも満足度が高いのでよいことずくめ。今冬のブームは蒸籠料理?
さて、「風がうなる」と言い表すことがありますが、最近はあまり耳にしなくなりました。冬場に北風が強く吹き付けると、上空の電線が大きく揺れて「ヴ~ンヴ~ン」と鳴ります。ブンブンゴマを回したときのように…。風の強い日が続くと、そうした音も耳に懐かしく思えてくるのです。ところで、先週木曜日の強風は、個人的には春一番でしたが違ったようです。この日たまたま校外での会議に出席して、定時に終わったので直帰しましたが、帰宅後しばらくしてスマホを見ると、JRは遅れ、東武は止まっているではありませんか。普段通りだったら、電車内に閉じ込められて動き出すのを待つことになっていたかも…。
最近聞かなくなったもう一つが、灯油の移動販売車の音楽。「♪北風~小僧~の寒太郎~♪」と大音量が流れます。「♪ヒューンヒューン、ヒュルルンルンルンルン」と、これまた風の音とも樹木や電線を揺らす音とも判断がつかない微妙な擬音です。ここ十年灯油価格は上昇を続けていますが、ガソリン代もかかるので移動販売を縮小しているのでしょうか。
ちなみに我が家からストーブというものがなくなって久しい。エアコンが故障して解放型ストーブを使用しているたんぽぽEに、たまにお邪魔して手足を翳して温まる私。子供たちにとっても心落ち着く、憩いの場のようです。