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566 どう食べる?(25.2.12)
我が家では専らホクホク系のサツマイモが好まれるので、紅あずまやベニコマチ、○○金時などの品種がよく選ばれます。カボチャも同様で、口の中の水分をみんな持って行くのかと錯覚するようなものばかりが食卓に登場します。先月の給食で提供された焼きいもは、ねっとり系で普段食べ慣れない美味しさでした。品種を尋ねると安納芋だそうです。オーブンで焼いた後、スチームで仕上げたとか。こちらの方が好きかも…なんて浮気心が働いて、その後3度も紅はるかを買って調理しました。
娘の誕生祝いに妻が作ったケーキに乗っていたいちご。私の皿には最後まで一粒残してあります。娘も一緒で、好きなものは最後まで取っておいて食べることを生活信条としています。一方娘の旦那はほぼ最初に食べたようで、食べかけのケーキの陰にすら姿かたちが見えません。食べ方は人それぞれで、個性が見え隠れします。
ここに小学生4~6年生500人が答えた、ベネッセが行ったアンケートがあります。『好きなものは先に食べる?後に食べる?』というもの。6割弱が、楽しみは後に残しておいて幸せに浸りたいタイプです。逆に、お腹が空いているときに好きなものを食べた方が、よりおいしく感じるという先食べ派の意見もごもっともという感じです。
そういえば私が小学生だったころ、「三角食べ」の指導がされました。ごはん(パン)・汁物・おかずを、順々にバランスよく食べることが推奨され、一品ばっかりを食べ進めるのは行儀が悪いとされていました。しかし最近では、食べる順番が健康に関係することがあるとされ、「ばっかり食べ」は必ずしも悪ではなくなってきました。血糖値などを気にする私はベジファーストを実践して、まずは野菜を先に食べることを心がけています。でも給食は、律儀に三角食べの教えを守っています。
アルミホイルで包んだ芋を、教室の煙突ストーブの上で焼いて食べた古き良き時代も懐かしい。