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085 なかま(10/6)

 食欲の秋、給食の検食が待ちきれなくなりました。小学生からずっと給食で育ってきたような感じです。小・中学校9年間に加えて行政を除く学校勤務が30数年ですから、あわせて40年はお世話になった計算になります。人生の3分の2以上の昼食は学校給食です。ありがたや~。家庭ではあまり作らないメニューも少なくありません。10月の献立表を見ても、「けんちん汁・さつま汁」「ひじきのマリネ」「家常豆腐」「大学芋」などですが、黙食でなくなる日を待ちわびます。

 そんな中ここ数十年、目にしていないのがスティック状の納豆。納豆嫌いな子なのか余ったものを持ち帰るためにキープしていたのか不明ですが、机にしまっておいたのを忘れていた子がいました。ある日、膨張した袋が破れて机の中がネバネバ。周辺が納豆臭なんてことがあったのです。

 さて、3年生が国語で『わすれられないおくりもの』(スーザン・バーレイ)を学習しています。私も校長室にある絵本を久しぶりに手に取って読み返してみました。ご存じかもしれませんが、周りの誰からも慕われていたアナグマが年をとって死んでしまうという内容。かけがえのない友を失った仲間たちがどうやってこの悲しみを乗り越えていくのかを静かに伝えていきます。アナグマの死を通して、友達のすばらしさや生きるための知恵や工夫を伝え引き継いでいくことの大切さ、そして自分らしい生き方とは何かを語りかけてくるのです。自分の子供たちに読み聞かせをした絵本の中でも大好きな作品。主人公のアナグマは、年長者ではありますが決して先生ではなく、あくまでもみんなにとって仲間なのです。学級においても、担任は指導者であると同時にひとつのものを一緒に創りあげていく一人の仲間でありたいと私は思います。

 同じシリーズに『アナグマのもちよりパーティ』もあります。読んでみてください。そうそう、先生たちのお薦めの本を紹介する紙をもらいました。う~ん、どの本にしようかなぁ。