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546 いいニュースを作ろう(25.1.14)
フランス人と日本人が、第三国で裁判にかけられ、ともに終身刑を言い渡されます。ある日、看守が「10年ごとに望みを一つ叶えてやる」と言いました。日本人は「10年読めるだけの本を差し入れてほしい」と言い、フランス人は「10年分のワイン」を希望しました。その10年後、再び看守が二人の望みを尋ねると、日本人は「10年前と同じでよい」と答え、フランス人は「ワインオープナー」と言ったという悲しくなるようなジョークがあります。
新学期が始まってあっという間の1週間。時の流れの速さを思いながら、ふと今日から修了式までの残りを数えてみると、10週間です。もっと言うと71日。でも登校するのは、そのうちの48日だけ。時間に直すと1152時間=69120分=4147200秒となります。○週間とか○日と考えると、まだまだ十分な時間が残されているように思えますが、秒単位で表すと今この一瞬の大切さを感じずにはいられません。6年生が教室に掲げる卒業までのカウントダウンカレンダーも、「あと○日」に添えて、「あと○分」とか「あと○秒」と書いてみたらどうでしょう。何もしなくても1秒ずつ削られていくわけですから勿体ない時間を過ごすわけにはいきません。そう考えると、開栓できないまま過ごした10年という収監期間は、まさに時間の垂れ流しでしかありません。
ドラマ大好きの私は、元日恒例の『相棒スペシャル』を観ました。高嶋政伸さん扮する人気ニュースキャスターが、「いいニュースを作ろう。誰もがそういう気持ちで過ごしていれば、毎日はきっと明るい出来事であふれるようになる」と語ります。これは、様々な場面で通じることだと思ってメモをしました。学校や教室のいいニュース、家族のいいニュース、これらを作ろうと一瞬一瞬を大事にすれば、今年度の残りの日々が笑顔いっぱいになりそうです。だから、正門脇の掲示板に私の書き初め作品を貼ってみました。新しい1週間の始まりです。