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2025年11月の記事一覧

122_生きているだけで百点満点(25.11.14)

 35年以上も前の記憶を呼び起こす1冊のアルバム。何十冊もあるアルバムの中から引っ張り出したのは、娘の命がお腹に宿ってから生まれて来るまでを収めたもの。「うれしい」なんてありきたりの言葉では表せないくらいの大きな喜びと親としての責任を、当時20代の私は感じていたと思うのです(なぜか想像の域)。そして、写真を見て思うのが自分と妻の若さ!未熟で生意気だった自分が、どれだけ人様に迷惑をかけていたか考えると恥ずかしくなります。でも、そんな時代が確実にあったのです。

 アルバムを開いたのは、その娘の体内にも小さな命が育っていることがわかったから。当該夫婦にとっては、「念願の」「切望した」「待ちに待った」など、どの言葉でも言い表せないくらいの喜びであることは想像に難くありません。

 ただ、簡単に子供を授かれるものではありません。小さな灯が宿るということ、生まれるということ、時を経て小学校に入学し卒業するということ。そして、多くの出会いの中から人生の半分以上を一緒に歩く人を見つけること。そうしたことが当たり前のように見えて、実はどれも「奇跡」なのではないかと思えてきます。約3億の1の確率で今の自分があり、目の前の人が存在することを思うと、奇跡としか言いようがありません。

 子供たちには、そうした命を大切にしてほしいと願います。うまくいかないことがあっても、選ばれて生まれてきた自分に自信をもってほしいと思います。昨日の朝会では、「生きているだけで百点満点」というメッセージを送り、1年生でも6年生でも、自分という存在を見つめるきっかけとなったらよいなぁと思いながら話しましたが、どんなふうに伝わったかなぁ。全然覚えていなかったりして?!

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