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Bee's Cafe

006_キャプテン(25.4.21)

 校長室の書棚にマンガ本が並んでいることは、少し前に触れました。だいぶ以前、『20世紀少年』を読んで浦沢直樹さんの作品にハマりました。『Dr.コトー診療所』も大好きで、全巻置いてあります。1年ほど前には、『スラムダンク』を大人買い!流行に乗り遅れていますが、そんなことは気にしない。「読みたい」と声をかけてくれる子が現れるのはいつのことでしょう。

 昭和の野球漫画の代表格といえば『巨人の星』でしょうか。大リーグボール養成ギプスを軋ませて練習する飛雄馬の活躍を毎回楽しみにしていました。『ドカベン』や『侍ジャイアンツ』も好きでした。いずれも魔球など非現実的な技術が登場する熱血野球漫画といえそうです。

 一方、『キャプテン』(ちばあきお作)は、欠点を持ち合わせるキャラクターが等身大で描かれ、仲間と努力をしながら一緒に成長していく過程が、逆に新しく感じたものです。最初の主人公であった谷口が卒業したのちも、丸井、イガラシといった墨谷二中の代々のキャプテンを主人公とすることで連載を続いていった点も、人気を博した理由かもしれません。

 学校の校長も、こうしたキャプテンと似ているかもしれないとふと思ったのです。秘技を持っているわけでもなく、それぞれの思いや特徴を生かして学校を経営していきます。当然、欠点もあります。でも、職員や保護者に支えられながらチームを引っ張っていき、学校としての成長へと導く意識は共通しているような気がします。

 漫画自体がどんな終わり方をしたかは忘れてしまいましたが、ジタバタしながらも泥臭く取り組むことで、自分が好きだと思える学校にしたいと思うのです。そうすれば自ずと…。

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005_万博(25.4.18)

 13日に大阪・関西万博が開幕しました。今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」といい、人間とアンドロイドが共にくらす未来を見ることができるパビリオンもあるそうです。一方で、1970年の大阪万博でも展示された、アポロ12号が月から持ち帰った「月の石」が再登場です。日本館では、2000年に南極観測隊が発見した、火星から飛来した隕石「火星の石」が紹介されています。

 55年前の私は小学校5年生だったでしょうか。三波春夫さんの歌う『世界の国からこんにちは』をテーマソングに、過去の万国博覧会史上最高の入場者数を記録したのです。校長室戸棚に全巻揃っている『20世紀少年』にも万博の描写がありますが、行った友達の話を聞いて子供ながらに羨ましかったのを覚えています。

 ただ、今回は盛り上がりに欠けるような気もします。目的がぼやけているからなのでしょうか。万博アンケートを見ると、「行かない」「多分行かない」が87%を占めたという結果もあるほどです。学習活動だけでなく、スポーツや文化活動などでも、目標・目的が人を動かす原動力になると考えます。学校は、子供たちの「やりたい」「できるようになりたい」を引き出せる場でありたいと考えます。

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004_縁を紡ぐ(25.4.17)

 一昨日、市内での会議を終えて、自宅の最寄り駅に着いた頃には、辺りが黒い雲で覆われて雨が降り出していました。風も強かったので、傘がひっくり返らないように柄を支えながら歩く先に、大きな虹が見えました。しかもその外側にもうっすらとした2本目の虹が掛かっているではありませんか。ダブルレインボー!「奇跡が訪れるサイン」とも言われます。しばらくの間、その場で見とれてしまいました。柏井の空にも見えたでしょうか?

 さて、昭和の小学生は、友だちが悪いことをすると「♪い~けないんだ、いけないんだ、先生に~言ってやろ~」と囃し立てるのが常でした。でも、今もそしてこれまで担任した子供たちからも、そんな声を聞いた覚えはありません。そういえば、「帰りの会」を「反省会」と呼んでいたのも昭和だけ?

 始業式のあった週、二人の保護者の方から声をかけていただきました。「O小学校の△△を知っていますか?私、彼女と同期なんです」と笑顔で教えてくれました。またその翌日には、「この蜂須賀先生って、校長先生ですか?」と、30年も前のF小学校の卒アルを見せてくれました。写っているのは、まだ髪がふさふさした自分。「ここにいるのが私。5年生で転入してきて…」と恥ずかしそうに当時の話をしてくれました。様々な縁で結ばれていることを実感します。

 今日は、6年生が全国学力学習状況調査(国語・算数・理科)に取り組みます。

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003_テレビ爺の春(25.4.16)

 週末朝の情報番組のMCに藤木直人さんが起用されたと報じられた時のこと。『双子なんだよね』「もう一人は一般人?」『似た顔のイケメンが並んでいたらどんなだろう』「そうだね」『あなたが双子でなくてよかった。同じ顔が並んだところを想像しただけでゾッとするわ』といった夫婦の会話。言うに事欠いて、失礼じゃない?ただ一方で、納得する自分もいるから不思議。

 さて先週は、体育館で始業式、入学式と立て続けに大きな行事が行われました。エアコンが完備され、床の張り替えも済んできれいです。ただ、照明のLED化はまだのようで(違っていたらごめんなさい)、昔ながらの白熱灯が下がっています。その照明を保護する金属枠に、体育用ボールが1個挟まっているのが妙に気になります。3月までテレビで放映された『ホットスポット』を観ていましたが、人間の姿をした宇宙人が、何個も挟まったボールをジャンプして回収する場面があったのです。たった1個のためですが、誰か宇宙人を連れてきて、取ってくれないかなぁ。

 こんな話をする私は、テレビっ子ならぬテレビ爺。4月からの春ドラマを楽しみにして、録画しては別日に夕食を食べながら観る生活を送っています。録画視聴のよさは、長いCMをスキップできる点。だから、リアルタイムで観ているときにも、リモコンでスキップ操作をしてしまいがち。習慣って怖い!

 今日から1年生の給食が始まります。その様子は、Topicsでお伝えする予定です。

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002_新鮮な思いに心躍る(25.4.15)

 春の5Kってご存じ?頭文字がアルファベットの「K」で始まる花粉・黄砂・寒暖差・強風・乾燥だといい、これが原因で自律神経を乱して、体調不良を引き起こすのだとか。隣の席の青木教頭先生の花粉症もまだまだ辛そうです。

 以前北方町に住んでいたので、時々船橋法典駅を利用しましたが、柏井地区には縁がありませんでした。ただ20年ほど前、ある研修を終えた後、「法典の湯」が新しくできたので行ってみようと話がまとまりました。数人で駅から歩いて着いた先にはまだ灯りが見えません。駐車場と思しき場所で回数券を販売している人に尋ねると、まだ営業開始前の段階だったのです。意気消沈!それでもくつろぎを求めて、タクシーを拾っていったのが塚田の「湯楽の里」でした。こんな感じで近くまで来ていたり通勤の車の通り道になったりしていたのですが…。

 先週、青色防犯パトロールで学区を巡回しました。普段は走らない道を案内していただいて、柏井のよさを感じながらも、その広さには驚きを隠せません。南東は船橋市、北東は鎌ヶ谷市に隣接しますが、北側の柏井4丁目からだと子供の足でどのくらいかかるのでしょう。朝の登校時に通学路を歩いてみましたが、頭の中に地図がないせいか、道のつながりがわからず無駄に歩き回っていました。お陰でうっすらと汗をかいてしまいました。でも、満開の梨の白花やそら豆の紫花を堪能できた充実したお散歩タイム。

 さて、子供たちはこの柏井地域のよさを自分の言葉でどんな風に表現してくれるでしょう。私自身も新たな発見を求めていきます!

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