校長の部屋

2021年4月の記事一覧

012 石鹸の香り(4/21)

 ♪真綿色した~シクラメンほど~♪と布施明さんが歌う『シクラメンのかほり』という歌があったのを、この表題を書いていて思い出しました。

 陽がのびて、明るい時間帯からお風呂に入れる季節になってきました。ボディーソープや泡洗顔料、液体ハンドソープが主流になって久しいのですが、洗顔はもっぱら石鹸という私です。私一人しか使わないので、使い終わるまで半年はかかるでしょうか。「薬用石鹸ミューズ」が1年近く続きましたが、先日「牛乳石鹸」が新しく登場!懐かしい香りです。「ザ・昭和」という匂いなのです。風呂の湯気に交じって漂ってくる匂いは、全部牛乳石鹸の香りだったのではないかと錯覚してしまうくらいです。頭の中には、「♪花の香り ゆたかな泡だち 牛乳石鹸 よい石鹸♪」と繰り返し流れます。

 100年以上の歴史を持つ石鹸。銭湯とともに歩んできたと言っても過言ではありませんが、今では家に石鹸が一つもないという家庭は珍しくなくなりました。石鹸を泡立てて、手の中でシャボン玉を作って飛ばしたのも今は昔…。そういえば、シャボン玉ホリデーという音楽バラエティー番組もあったなぁ。若かりし頃の布施明さんも出演していました。

 半世紀前の話でした。

011 昭和は遠くなりにけり~(4/20)

 今日から「まん延防止等重点措置」が適用されます。暑くなっていく中でのマスクの正しい着用やこまめな手洗いのほか、三密を徹底して防ぐことが、学校教育を止めない手立てであると考えます。爆発的な感染拡大があれば、休校もあり得ますので、そうさせないにためにも教職員、児童、保護者が意識を高くして、できることを徹底したり我慢したりしなければなりません。

 さて、こうした中、次世代の小型電動モビリティー(移動手段)に速度制限を設けて、公道や歩道での使用が検討されるというニュースがありました。無人の自動配送ロボットをテストしている映像を見て、「昭和は遠くなりにけり」という思いを強く抱きました。

  

 先日入ったラーメンチェーン店では、ロボットが柱にぶつかって何度か切り返しながら注文されたものをテーブルに届けている様子を目にしました。一つ先のテーブルにはロボットが給仕をしていましたが、私のところには店員さんが運んでくれました。いや、あれは人型のロボットだった?

 新年度が始まってから何度となく教室に足を運ぶと、5年生と6年生が落ち着いて学習や様々な活動に取り組んでいる様子を目にすることが多くあります。高学年が意欲に満ちた表情や笑顔であることは、市川小学校を市内のナンバーワンの学校にする第一歩です。秘めた力、可能性はロボットに負けるはずはありません。これからがとても楽しみです。

010 今日も平和でありますように(4/19)

 先週金曜日は曇りがち。校長室に半日暖房を入れて、フリースを羽織っていました。

 昼休みに4年生の男女数名が校長室にやってきました。お願い事があるようです。聞くと、プール脇の百葉箱がある場所にいるオタマジャクシを捕まえてもよいか?という確認。去年の5年生が野菜作りをしていた場所なので、「何でそんなところに?」という思いで、その子たちと一緒に現地へ…。すると、発泡スチロールの容器に溜まった雨水の中に小さな黒い物体が蠢いています。よくこんなところにいるオタマジャクシを見つけたものだと感心してしまいました。そして、校長室にいるより屋外の方が暖かいことに気づかせてくれた子供たちです。校庭で遊んでいた6年生の女の子たちは、「今日も一段とテカっていますねぇ」と頭を見ながら話しかけます。この子たちなりのコミュニケーションであり、挨拶なのです。

 その日の業間休みには5年生が数名やってきて、出題するクイズのために写真を撮っていきました。担任の先生方が、校長が寂しがっているかもしれないと、意図的に子供たちを送り込んでくれるような気がしてしまいます。

 さて、今日は誰がどんな用事でやって来るかなーと待つことにします。エサでも蒔いておきましょうか?いやいや、自分から校長室を飛び出して行かないと発見はない!万歩計の歩数を稼ぎます。

009 1%の「ひらめき」も大事に(4/16)

 明後日4月18日は「発明の日」だそうです。発明といえば、生涯におよそ1300もの発明をしたトーマス・エジソンが真っ先に思い浮かびます。電話機や蓄音機、トースターや白熱電球など、現在の生活で使われているものがたくさんあります。エジソンの有名な言葉に、「天才とは1%のひらめきと99%の努力(汗)である」というものがあります。努力の大切さを言った言葉と解するのが普通でしょうが、ひらめきなくしてスタートしないと考えるのはひねくれ者の解釈?

   

 この「ひらめき」って本当に一瞬のことで、すぐに忘れてしまいます。忘れても困らないから残らないのかもしれません。でも、その中に大事なものやヒントが隠されている場合もあります。メモや備忘録に残すことを子供のころからの習慣にすると、いつか宝箱に変身するかもしれません。ちなみに私は、スマホのメモ機能をフル活用です。

 さて、絵本作家のヨシタケシンスケさんの本、『あるかしら書店』はまさにひらめきの宝庫という感じです。『それしかないわけないでしょう』も同様です。ほかに、『このあとどうしよう』『ころべばいいのに』など校長室にはあります。ぜひ手に取ってほしいと思います。ただ、『あるかしら書店』は、半年以上?貸し出し中のようです。捜索願いが必要かも?

008 好きな食べ物は何ですか?(4/15)

 ショッピングモールなどに足を踏み入れると、「母の日」に向けた予約セールの看板を目にするようになりました。

 私にとっての母の思い出は、台所に立って食事を作っている姿であったり、ミシンをかけたり編み物をしたりしている姿です。料理は上手でした。ですから、外食や店屋物は滅多にありませんでした。

 そのせいか、初めてケンタッキーフライドチキンで肉を食べた時の感動は忘れられません。家では絶対に出てこない食べ物です。飛び出た肉汁で舌先をやけどしたことも思い出されます。高校生だったか大学生だったか?でも、その肉以上に「こんな美味しいものがあったんだぁ」と思わせたのがコールスロー。独特の甘さが何とも言えず…。

   

 柴漬けも同様です。ぬか漬けやたくあんなど自家製でしたから、京都へ修学旅行に行って土産物屋の店先で試食した漬け物に電気がビビビッと走ったのです。今でも極たま~に食卓に上る大事なご飯のお供です。ご飯のお供といえば筋子でしょう!ひとかけらあれば、一膳食べられます。でも、コレステロールの塊なので、買い物かごに入れる前にお伺いを立てる必要があります。

 無性にカップ麺が食べたくなったりコーラが飲みたくなったりするのも、幼少から現在に至る恵まれた食生活があるからだと思います。母にも妻にも感謝以外ありません。

 先日、教室で自己紹介カードを書いていた3年生?の「好きな食べ物」の欄。ハンバーグや寿司、唐揚げ、果物等を多く目にする中、「ピーマンの肉詰め」と書いていた子。きっと愛情たっぷりの家庭料理を食べているのでしょう。子供たちの味覚は、家庭で培われ発達します。ただ、昔は嫌いだったセロリやナスを普通に食べられるようになるなど、嗜好は変わっていくようです。最近やっと蕗(ふき)を食べられるようになった私は、まだお子ちゃま。