校長の部屋

2021年3月の記事一覧

201 給食最終日に思う(3/18)

 いい天気です。14号沿いに植えられたユキヤナギが満開です。

 バタバタしてもう11時。あと30分もすると検食の時間です。今日で今年度の給食が終わります。来週からはお弁当を作ってもらうことになります。自分の分だけでなく家族の分の弁当作りをするお父さんだっている中で、なんとも情けない自分を感じる部分と恵まれていると思う部分が交錯します。学校でも上げ膳据え膳。調理員さんが盛ってくれた検食を栄養士さんから受け取り、美味しい美味しいと食べます。家でも、朝起きれば朝食はできており、夜帰宅すれば夕食の準備は整っていて、あとは食べるだけ。一人暮らしの経験のない私は、いざ作る段になっても、メニューを考え材料を調達しなくてはなりません。さらに手際も悪いとなると…。だから、料理番組のように全部整った状態がいいなぁなんてことを思ってしまいます。

 さて、最近、給食で出された皿うどんの麺を揚げ過ぎたため、それを食べた児童や教員の歯が欠けたり口の中を傷ついたりしたというニュースを見ました。硬すぎたら食べないのが普通だから、事故に至ったのが不思議と考える人もいるでしょう。でも、私が思う事故防止の視点はそことは違います。

 給食提供時間にに間に合いそうもないので、通常とは違う調理の仕方をしたそうですが、まずはその事実を速やかに管理職に相談すべきだったと考えます。多少の遅れは、きちんと担任や児童に説明すればよいわけで、安全・安心に勝るものはありません。こうした考えを、本校の給食委託業者マネージャーに報道の翌日に話をさせてもらいました。

 真夏の暑い中でも、水がとても冷たい時期も、朝早くから750食を作るために準備を始める給食室のスタッフです。きっと来年度も、安全でおいしい給食を作ってくれると思っています。

200 日曜大工(3/17)

 実のない話でも、あれよあれよという間に200号。びっくりです!「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」とは言いますが、ブログ数は相当数に達しましたが、何かに当たっているのでしょうか?

 私は小学生のころ、家の建築現場から端材を集めてきては、鋸や金槌を使って工作していました。最近はやる機会がありませんが、日曜大工で仕上げた棚や柵、看板などが目につきます。

 以前、息子の夏休みの課題に木工作品製作が出たことがあります。その時は、洗面所用ラックを一緒に作りました。完成して、いよいよ長めのネジで壁に取り付け。洗面所周辺がすっきりしました。息子は自分の作品に鼻高々ですが、6~7割は私が手伝っています。

 さて、それからしばらくしてのこと。洗面所の床に水が浸み出てくるようになったのです。原因不明で困り果て、業者に見てもらうと、ラックを取り付けた壁の裏側に水のパイプが通っていたようです。ネジがパイプに穴をあけていたとのこと。夏休みの宿題は、家を傷つけることではなかったはず?

 そんな息子が新居に引越した記念に手作りの表札をプレゼントしたのは1年半前。その表札が黒ずんだと写真付きメールを最近受け取りました。「紙やすりで擦ってみた?」「やってない。そもそも紙やすりがない」というやりとり。画鋲も必要な数だけ、少し前に持って行ったようです。こう考えると、モノづくりは「できる環境」「やってみようと思える環境」が必要なようです。

 モノづくりには限らず、子供と一緒に何かに取り組む親子って素敵で微笑ましい気がします。

199 チュチュンがチュン♪(3/16)

 1,2年生が一鉢栽培しているチューリップやビオラ、デイジーに、登校後入れ代わり立ち代わりベランダで水やりしています。愛おしそうに世話する子供たちが、私には愛おしい!

 昨年12月にお亡くなりになったコメディアンの小松政男氏。デンセンマンの「電線音頭」や「しらけ鳥音頭」などのネタや歌で人気を集め、「小松の親分さん」の愛称でも親しまれました。♪電線に スズメが三羽止まってた それを猟師が 鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ ヨイヨイヨイヨイ おっとっとっと♪というように、電線を止まり木にしていたスズメをあまり見かけなくなったような気がします。巣から10mほど離れた場所で電線に止まり、餌を運ぶ前に巣の周囲の安全確認をしているらしいのですが、個体数や巣が減ってしまったのでしょうか。

 さて、電柱の上の方には大きなトランスが乗っていました。落ちてこないか心配でした。最近ではあまり見なくなったような気がするのは、小型化されたせいでしょうか。結構絵になるので、図工の時間に風景画でトランスを入れて描かせたこともあります。

  

 一口に「電柱」と言いますが、架かっている線によって3つに分けられるそうです。1つは、家に電気を繰る電線が架かる「電力柱」、2つ目は、インターネットや電話、ケーブルテレビなどの通信線が架かる「電信柱」。最後に、電線と通信線の両方が架かる「共用柱」と言われるものです。

 最近新しくできた住宅街では、無電線化の街づくりが進んでいるようですが、「電線バードウォッチング」なるものを楽しむのもよいかもしれません。さらにその上方を見上げてみると何かしら発見があるかもしれません。UFO(未確認飛行物体)に夢中になったのも今は昔ですが…。

198 離れて眺める?間近で見る?(3/15)

 啓蟄を過ぎ、空き地では小型の鳥やカラスが地面を突いている姿が見られます。活動を始めた虫を食べているのかもしれません。植物の変化・生長も目覚ましいものがあります。1年生の教室前廊下から見た桜のつぼみが、今日は3つ開花していました。東京では、昨日開花宣言が出ましたから、これから日々の変化に目が離せません。校長室の君子蘭も花を開き始めました。

  

 空き地や田圃の土手を見ると、ピンク色の絨毯が敷かれたような場所があります。一面のホトケノザです。近づくと感動が薄れてしまう感じなので、離れて見るからこそというか適度な距離は大事なようです。ほかのことにも当てはまりそうな…?

 さて、卒業式を今週末に控えています。証書授与も一緒にやってみました。だんだん動きが自然になってきました。最初の練習の時に感じたことは、6年生児童の顔が未だによくわからないということ。残念でなりません。マスクをした顔しか見ていませんし、運動会や修学旅行という6年生のメイン行事が中止になったこと、卒業前の会食も叶わなかったことなど理由はあります。でも、きちんと見ようとしていなかった自分に一番の原因があるのだと反省しきり。だから今、そうした隙間を埋めようと体育館に足を運ぶようにしています。離れて見るより間近で見たほうがかわいい子供たちですから!

 ただ、式辞がまだ完成しておらず焦りが…。

197 卒業の歌といえば…(3/12)

 卒業式に向けた練習が進んでいます。今年の6年生は、在校生代表として式に参加した経験がありませんから、流れや雰囲気など短い時間内で一つ一つ丁寧に指導するところから始まりました。式の中で歌う曲は2曲。うち1曲は歌詞を6年生から集め、担任が作曲しました。よくできています。自分たちで一から作った歌ですから、堂々と歌い上げてほしいと願っています。今日は、通し練習をするそうです。

 さて、卒業式の歌は時代とともに変遷します。私の小学生時代は「蛍の光」「仰げば尊し」でしたが、担任をしていた頃、担任を離れてからと、年を経るたびに新しい曲が登場しているような気がします。そして、昔歌っていた歌は「今月の歌」に入っていたり「みんなのうた」に収められていたり…。

 小学校の卒業式で歌う歌ランキングをみると『友 ~旅立ちの時~(ゆず)』『旅立ちの日に』『最後のチャイム(山本惠三子)』『変わらないもの(山崎朋子)』『YELL(いきものがかり)』『トモエ学園(福山雅治)』『さくら2019(森山直太朗)』などで、半分は知りません。

 『群青』という曲もあるようです。2013年東日本大震災復興支援コンサートで歌われ、大反響があった曲です。被災したり亡くなったりした友や遠く離れてしまった仲間への想いを綴った、南相馬市の中学生の日記や作文、普段のおしゃべりを先生がつなぎ合わせて、歌詞の大筋が出来上がったといいます。

 誰かへの想いを歌にのせて伝えようとする姿には感動があります。合唱祭や卒業式で一生懸命な子供たちの歌声に鳥肌が立つこともあります。ですから、19日の卒業式の歌や呼びかけ、証書授与など、どんな表情を見せてくれるか今から楽しみです。