校長の部屋

2020年11月の記事一覧

125 情報提供のお願い(11/20)

 【守屋浩(本名:守屋邦彦)さんの小(中)学校時代をご存じの方を探しています】

 守屋氏は歌手兼俳優でいらっしゃった、市川小出身の大先輩です!残念なことに、9月に81歳でお亡くなりになりました。この守屋さんの小(中)学校時代のお人柄を知るために取材したいと依頼が届きました。本校同窓会長、前会長、前々会長など確認をさせていただきましたが、ご高齢のためか現在暗礁に乗り上げております。

 これをお読みくださっている皆様のご家族(父母・祖父母・親戚)やお知り合いに、一緒に過ごしたという方がいらっしゃったらご紹介ください。今月中に情報をお寄せくださると助かります。

 ここに、守屋浩氏ってどんな方だったのか触れながら、先輩のご冥福をお祈りしたいと思います。

■1957年、スイングウェストのバンドボーイとして芸能界入りし、翌年、日劇ウエスタンカーニバルでデビュー。

■1960年の堀プロダクション設立後は同事務所に移籍。「夜空の笛」や「僕は泣いちっち」が大ヒット。また映画でも活躍。出演作は20本を数える。

■1976年からはホリプロダクション社員に転じ、同社の宣伝部長などを歴任。

■ホリプロタレントスカウトキャラバンの立ち上げに関わり、1976年の第1回(榊原郁恵と荒木由美子を発掘)では実行委員長を務めた。

■守屋氏はホリプロ(1990年再改名)創立当時より2020年時点に至るまで在籍した唯一のタレント。守屋氏の次に在籍年数が長いのは和田アキ子さん。

■2020年9月19日、静岡県内の施設で81歳の生涯を閉じた。 <Wikipediaより>

 私が生まれた年の前後4年連続でNHK紅白歌合戦にも出場していらっしゃいました。びっくり!

 そういうわけで、ご協力よろしくお願いします。

 

124 主体的な学びを目指して(11/19)

 プラタナス読書会の方による朝の読み聞かせが始まりました。本の種類や読む前の導入、英語版の併用など、様々な工夫が見られました。子供たちが聞く姿を想像していろいろ考えてくださっていることをうれしく思います。

     

 さて、随分前になりますが、6年生が理科の学習で、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液に鉄やアルミニウムを入れてその変化を観察していました。中には変化の有無をノートに記録しただけで、それ以上に思考が進まない子も見かけました。観察や実験で大切にしたいのは五感。手触り、音、匂い、味、目に見えることなど、感覚をフルに活用して事象を見つめたいものです。こうしたことは1年生のアサガオや虫の観察などからすでに始まっています。葉のザラザラ感、長さ、数、色など…。

 五感の次は第六感です。「理屈では説明しがたい、鋭くものごとの本質をつかむ心の働きのこと」と言われますが、ここではそんな大層なことではなく、いわゆる事実から導き出される考えや新たな疑問と思ってください。でも、これこそが学びであり、学びの連続性です。先の実験で言えば、「この泡みたいなものの正体をつかみたい」「溶けたものが泡に変わったのではないか」「試験管が温かくなったことと関係あるかも」など、観察しながらどんどんノートに思っていることを書ける子が増えてほしいのです。そして、どうやったら確かめられるかを考え進めていくのです。

 与えられた餌(課題)をもらって食べている学習から、自分で餌を探す主体的な学習にスイッチできれば、自ずと勉強が自分の目的になって楽しさを感じられるのではないでしょうか。塾で学習が先に進んでいるからといって教室での学習をおざなりにする子と、真理を求めて学校でしかできない学びを大切にする子とでは思考・判断力・主体的な態度に大きな差が生じると思っています。後者の学びができる子、学びを提供できる学校に!

123 これからもポジティブに(11/18)

 3年生を担任する須見教諭が、葛南教育事務所長から「永年勤続者」として表彰状をいただきました。勤続30年を超えた職員に贈呈されます。コロナ禍のため表彰式が行われませんでしたので、昨日、職員全員で花束を添えてお祝いしました。

 簡単に30年とは言いますが、決して楽しいことばかりではありません。これは教員に限ったことではないはずです。辛いことにも正面から向き合ったり、折り合いをつけたりしながら生活するのは、程度の差こそあれ働く者も家庭を守る者も、子供も一緒。大変な場面の連続ですが、常に「ピンチはチャンス」という気持ちをもてるポジティブさを忘れずにありたいと思います。

   

 さて、「木通」の読み方は覚えているでしょうか。現在は、写真のとおり紫色になっています。このアケビ、熟して実がはじけるのはまだ先ですが、子供たちの心も学年に応じた成熟が進んでいるでしょうか?

 ところで、図書室そばのみかん、一番に色づいた1つが土曜日から行方不明!もぎ取られた後だけを残して…。捜索願いを出すかどうか思案中ですが、美味しかったかなぁ?そこが一番知りたい。

122 新語と死語(11/17)

 何年ぶりかで電子辞書の電池を入れなおして使えるようにしました。最近は文字や意味を調べるときに、スマホを使っていましたが、やはり電子辞書の手軽さに勝るものはありません。ただ、息子が高校生のころから使っていたものなので、10年以上経つ古さですが十分です。

 先日、国語辞典編集者の話を読む機会がありました。国語辞典に載る言葉の数は、小型のものでも6万から8万語に及ぶといいます。通常4~10年で改訂され、その間に収集する新語は1万語を超えるそうです。新しく載せる言葉があれば、逆に消えていく言葉もあります。最近の新語には「ディスる」「ぴえん」など様々。

 「新語」に縁がない代わりに、「死語」を口にする私は年寄り扱いされそうで怖い…。「とっくりのセーター」とか「襟巻き」とか普通に使ってしまうのです。このほかにも、「ナウい」「アベック」「チャンネルを回す」「だいじょうV」「カセット・レコード」「マブダチ」「余裕のよっちゃん」「冗談はよしこちゃん」「ヤング」など死語となった言葉はたくさんあります。

 平成の流行語大賞をみても、消えていった言葉だらけ。「おっはー、IT革命(2000年)」「チョー気持ちいい(2004年)」「アラフォー、グー(2008年)」「今でしょ~、お・も・て・な・し、倍返し(2013年)」「爆買い(2015年)」と続きます。

  

 今、当たり前に使っている言葉も、10年先には意味が変わったり言葉自体が使われなくなったりする可能性が大です。数年後のために、日記に書き留めておこうと思います。

121 良さを引き出し、心に刺さる言葉(11/14)

 今日は体育授業参観。学年ごとの入れ替えで不便を感じる場面もあるでしょうが、ご理解とご協力をお願いします。

 さて、「虹プロジェクト」と聞いて「知ってる!」という方もいらっしゃるでしょう。そして、1万人から選び抜かれた9人のガールズグループがNiziU(ニジュー)。この誕生に至るまでをテレビで見る機会もありました。去年の7月からオーディションが始まり、3次審査からは、総合プロデューサーのJ.Y.Park(パク・ジニョン)が直接審査していました。このプロデューサーが審査の際に一人一人にかける言葉は、古い言葉で言うと「くさい」。ただ、その人物の内面に迫り、心に刺さるコメントなのです。相手のよさを引き出だそうとサラッと言葉にできてしまうところはすごいの一言。でも、これは個人の感じ方の問題。その証拠に、妻は「何も感じないけど~」と。

短所がないことより、特別な長所が一つあることがもっと大切です。

*才能に恵まれていることは本当に素晴らしいこと。しかし、それを発揮できないのは本当に残念なことです。才能が夢をかなえてくれるのではありません。過程が結果を作って、態度が成果を生からです。

*「真実」は、隠すものがない人になれということです。カメラの前でできない言葉や行動は、カメラが無い場所でも絶対にしないでください。気を付けようと考えないで、気を付ける必要のない立派な人になってください。「誠実」とは、自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。「謙虚」は、言葉の謙虚や行動の謙虚ではなく、心の謙虚を意味します。隣にいるみんなの短所ではなく、長所だけを見て心から感謝すること。それが「謙虚」です。

職業は夢ではありません。職業の先にある実現したいことが夢で、職業はそれを達成するための手段でしかありません。職業が夢になってしまうと、その夢を叶えた時に虚しさが訪れ、叶えられなかった時には劣等感に苛まれてしまいます。

 思春期の入口の子供たちにかけてあげたい言葉もあります。今日の子供たちをご覧になって、ご家庭ではどんな言葉をかけていただけるでしょうか?

 先述のNijiU、12月2日に正式デビューだそうです。