校長の部屋

2021年10月の記事一覧

102 のこぎりなら任せて!(10/15)

 3年生がゲストティーチャーを招いて、のこぎりの使い方を学んでいました。初めてのことでなかなか刃がスムーズに動きません。「刃を45度に傾けて」「顔の位置はのこぎりを真上から見るように」など意識しながらも、あれあれ?図工室の椅子の端を切ってますよ~なんていうこともあります。大人だって、木を切る機会がなければほとんど触れたことのない方もいるはずです。様々な大きさの木片を組み合わせて、思い思いに作品を作っていくのが次の時間でしょうか。

     

 一方5年生は、電動糸鋸を使います。無理やり方向転換をして刃を折ってしまうことはしょっちゅう見かけます。そのあと必ずと言ってよいほど、「せんせ~、糸鋸の刃を替えてくださ~い」とのSOSの依頼が殺到します。

 先日、近隣小学校の授業研究会に足を運びました。6年生の理科を参観してびっくり!『私たちの生活と電気』という単元を学習しています。新しい学習指導要領を読むと、私の経験にない言葉がずらっと並んでいます。そして、黒板には「自分たちだけのカメラをつくろう」とあります。子供たちはタブレットを扱ってグループでセンサー付きカメラを開発しているではありませんか。プログラミングです。この単元は教科書の最後ですから、本校の6年生ではどんな活動になるのか今から楽しみです。それと同時に、こうした学習指導に置いてきぼりになっている自分に気づきました。

101 読書の秋(10/14)

 10月になってまで夏日が続いた日が嘘のように、秋の涼しさを感じるようになりました。すると、校庭のプラタナスの枯れ葉が、掃いても掃いても積もる季節の到来です。そして、秋といえば読書とはいうものの、相変わらず通勤読書一辺倒であるため、1冊読み終わるのに相当の時間を要します。私とは反対に、妻は1週間に1冊は読んでしまうため、未読本の山がなくなると不安を覚えるようです。こんなペースで本を読む人は全体の1割にも満たないかもしれません。

 さて、私は最近、ある作者の作品を読み漁っています。「中山七里(しちり)」さんです。現在上映中の『護られなかった者たちへ』の原作者ですが、「どんでん返しの帝王」と呼ばれるのもうなずけるようなラストは飽きさせません。ちなみに今は、『さよならドビュッシー』です。名前からは男女の判別がつきにくいのですが、私と同じ年のおじさんです。同じように男女を間違えていたのが「有川浩」(現在は有川ヒロ)さん。男性だとばかり思っていたら女性だとは…。この方の作品もたくさん読んだので、校長室にも数冊置いてあります。

 読書の効果の一つに、ストレスを軽減してリラックスしやすい状態が作れるというものがあります。イライラしたり心がチクチクしたりした気持ちが収まったり、ポジティブな気分になったりすることもあります。非日常の疑似体験によるスッキリ感もストレス解消につながります。実際、ストレスへの対処セラピーにも取り入れられているとも聞きます。自分の気分に合った本を選ぶことも大切かもしれません。絵本だって立派な読書だと思うのです。

 ちなみに、読書週間に私がおすすめした本は、『にんじんばたけのパピプペポ』(かこさとし作)です。

100 百!(10/13)

 今年度の記念すべき100号です。一年間の折り返し地点のような感じがします。

 4日の臨時国会では、自民党総裁の岸田文雄氏が第100代首相に選出されました。大リーグエンゼルスの大谷翔平選手は、最終戦で打点100を記録しました。「100」ピッタリって、気持ちよい特別な響きがあるように感じるのは私だけでしょうか。

 「百」が使われる言葉を、思いつくままに列挙してみると、「百葉箱」「百科事典」「百人一首」「百日咳」。ここまでは学校にまつわる言葉。さらに、「百貨店」「○○百選」「百面相」「百獣の王」「百姓」「お百度参り」「百物語」など次々と出ます。名前では、「百恵(ももえ)」が多くつけられたのは、山口百恵さんが活躍していたころのこと。大和言葉では、数としての100を「もも」と言っていたようです。本校児童にも百恵ちゃんがいます。

 名前といえば、「百々」と記す苗字があります。「どど」さんと読みますが、一度お会いしたことがあると忘れないものです。また、「百目鬼(どうめき)」さんや「百々目鬼(どどめき)」さんもいらっしゃいます。

 さて、今週末に手渡す通知表にも「100」という数字が見られます。授業日数だったり出席日数だったり…。これは9月30日締めの数値ですが、こちらも折り返しの数字ですが、今日現在、あと半分も残していないことを示すものでもあります。後期は濃厚な日々が続きます。だから、百人力のパワーを身につけて…。

099 ウィズコロナ(10/12)

 大学の講義は、まだオンラインが継続していると聞きますが、アメリカのズーム授業のこんな話を読みました。ある学生が、オンライン講義だったら飲酒してもバレないと思っていたところ、講義終了後に教授からメールが届いたそうです。「今日の講義で、あなたがビールを飲んでいることに気がつきました」とあって焦ったそうです。でも、「私もそのビールが好きです。ただ、月曜日の朝8時に飲んでいたことを心配しています。何か気がかりなことがあるなら、気兼ねせずメッセージを送ってくださいね。私はどんな時も生徒たちの味方ですから。」と文章は続いたそうです。叱るでも見て見ぬふりをするでもなく、朝からアルコールに頼るのには、何か事情があるのではないかと心配する心遣いが粋ではありませんか。

 さて、先日のニュースで、NTTがコロナ後の社会を見据えてリモートワークを基本とし、転勤や単身赴任を原則廃止する方向で検討すると発表しました。東京にあるオフィス等を売却する企業もありますし、働き方がどんどん変わっています。これに伴って、会社の近くに居所を構えなくてもよくなるわけですから、温泉地とか釣りなどの趣味が楽しめる場所への引越し、あるいは地元へのUターンが増えるかもしれません。

 どんな場所に住みたいですか?と問われたら、う~ん森の中に建てたログハウスやツリーハウスなんかよいかも…。子供たちは「○○がいい」と答えながらも、「市川小からは転校したくない!」と言ってもらえるような学校でありたいと思います。

098 自信と課題を胸に(10/11)

 ウクレレを習い始めてちょうど1年。長渕剛さんの『乾杯』をスタートに、今は『空も飛べるはず』(スピッツ)を弾いています。コード展開が速い部分もありますが、不思議と指が動くようになっています。「我ながら、やるじゃん!」と自分を褒めています。小さいながらもこうした嬉しさが、次への意欲につながるのだと身をもって感じています。

 前期終了に伴い、通知表が手渡されます。課題は大事にしながらも、良いこと・頑張ったことを中心に所見が書かれています。半年にわたる様々な記録をもとに評価していますので、自信につなげてほしいと考えます。

いつも言うことですが、本校の教育重点である“子供たちの「自己肯定感」「自尊感情」を高めていく”ためには、家庭や地域との連携・協働は必須です。みんなでよさをちゃんと認めてあげられるようでありたいと思います。よさや得意なところをさらに伸ばせる後期にするために、教職員全員で指導・支援をしていきます。

097 写真を見てニヤニヤ(10/8)

 今日は4年生の校外学習です。7時半出発で行ってきます。シャッターチャンスを逃さず子供たちのよい表情を残したいと思います。

 写真といえば、昔ながらの分厚いアルバムを開いて楽しむことがあります。ベッド下や部屋の一角を占有していますが、眺めては幼かった子供たちの姿や言葉などを見て、ニヤニヤと思い出し笑いをしています。一方、スマホやパソコンに保存したデジタルデータはとりたてて閲覧しようという気にはならないから不思議です。

 さて、卒業アルバムの業者選定を行っています。しばらく見直しを行っていなかったようですので、これまでお願いしていた業者も含めて、見積もりや本冊のページをめくりながらPTA本部役員にもご協力いただきました。直近で、現4年生以降の卒業アルバムからなら変更可能という考えです。宿泊学習や行事などでは、子供たちとカメラマンが行動を共にします。別の業者となった場合は、来年度は運全校に関わる行事に2つの業者のカメラマンが立ち入ることがあるかもしれません。

 久しぶりに小・中・高の卒業アルバムを紐解いて、ニヤニヤしてみませんか?では、よい週末を!

096 黄金比(10/7)

 午前中のうちにやっておきたい仕事にかかりきりで、教室巡りもしておらず、昼を過ぎてから慌てて書き込んでいます。

 さて、柿の種といえば「浪花屋」と言って憚らないのは妻。ビールのつまみは柿の種で十分とのこと。ピーナッツ入りは邪道とまで言い切ります。一方、私は、専らピーナッツ入り。その配合が絶妙だと思いながらも、ビーナッツばかりを食べているのは矛盾した行動?亀田製菓は、過去に比率見直し委員会なるものを創設し、国民投票を実施し、昨年5月に柿の種とピーナッツの比率「6:4」から「7:3」へという新時代の幕開けとなりました。

 ところで、「黄金比」という言葉をよく耳にします。ウィキペディアで調べると、円周率のように延々と続く数値が見られます。長方形の縦横比にも心地よさを感じる比率があるようです。本のサイズや名刺、カードのサイズもこれに当たるといいますし、音楽の世界やヒマワリの花、草木の葉といった自然界にも存在するらしいのです。学校の中にも最高のバランスで心地よさを醸し出すものがきっとあるかもしれません。

 ちなみに、日本の国旗も縦横の長さや日章の直径の割合が、法律で決まっています。縦の長さは、横の3分の2。日章の直径は、縦の5分の3なのです。そんなことを考えずに、白い紙に赤ペンで丸をグルグルって描いた方が心地よい…?

095 睡眠の質(10/6)

 娘がキャンプ用のテントを買ったといいます。まずは、デイキャンプから始めるようですが、うちの倉庫から様々な道具を持って帰りました。

 子供たちが小さなころは時々キャンプに出かけました。秋は概ね快適でした。夏場は暑すぎて眠れず、一晩中子供たちをうちわであおいでいました。夜中に激しい雷雨に見舞われ、怖くて車中に避難したのは筑波のキャンプ場?炭のにおいを嗅いだり、焚火の炎を見たりすると、ソロでもキャンプに行きたくなります。ユーチューブには、焚火や暖炉の炎が揺れるだけの動画がたくさんあります。延々3時間の動画を見て、気分だけ味わうことにしましょうか。

 さて、コロナ禍の在宅ワークによって生活リズムが崩れて、睡眠の質が落ちていると感じる人が増えているといいます。そして、人の睡眠には「明るさ」と「色」も関係があるようです。昼間は太陽光も含め、しっかり明るく白い光を浴び、夜は穏やかなオレンジ系の灯りに切り替えることが重要。つまり、昼と夜の光を切り替えることで自律神経のバランスが整って、質のよい睡眠につながるのです。東京都市大学の小林茂雄教授によると、睡眠前後の最適な照明環境は、

①寝る1時間前から明るさを絞り、オレンジ系の色で間接照明を中心にする。

②睡眠中は真っ暗、あるいは薄暗い明かりのどちらでもよい。

③起床30分前から徐々に明るく白っぽい明かりにする。

とよいそうです。とはいうものの、自動で色を変えたり点灯させたりはできませんが…。ただ、

④寝る前はできるだけスマホやパソコンの画面を見ない。

⑤体温が上がるお風呂や激しい運動を避ける。

の2つはよく言われます。まずは④に特化して実践し、睡眠の質を高めようと思います。ちょうど枕も最近かえたばかりですし…。

 10月の保健だよりで、本校の高学年児童の就寝時刻が遅いことを知りました。学習塾での勉強が一因かもしれませんが、それをなんとかするのは難しいこと。だったら、睡眠の質を高めることを目指す必要があると思います。ただ、寝る前に炎の揺らぎを楽しむのはおねしょの元?!

094 案山子(10/5)

 キンモクセイの二度咲きを昨日調べてみました。涼しい・暖かいが繰り返されるなど、その年の気象によって時々あることだそうです。前回の開花は3週間前でしたが、またしばらく甘い香りを楽しめます。

 さて、自宅近所の田んぼは、ほとんど稲刈りを終えていますが、まだ重たそうに首(こうべ)を垂れる稲穂はまさに黄金色。夏には黒いビニル袋をカラスに見立てて吊るしてある所やトンビに見立てたカイトを柱に括り付けて飛ばしている広大な田園風景がありました。案山子も何体か見ましたが、人間と見間違えるほどの出来栄えの、まさに「作品」と呼べるものまであります。鳥との戦いは今も昔も白熱の知恵比べのようです。そういえば、十数年前は定期的に鉄砲のような音を発しているのを聞いたことがありますが、最近は耳にしません。

 岩手県のある農産物直売所では、「かかしまつり」が今月末まで行われているそうですが、ふと疑問になった「案山子」という文字について調べてみました。元々中国の僧侶が用いた言葉だそうで、「案山」は山の中でも平らなところを意味して、「子」は人や人形のことのようです。獣を追い払うために、髪の毛や魚の頭を焼いて串刺しにしたものを田んぼなどに立てていた昔、それを「嗅がし」と呼んでいたので、当て字としたようです。

 さだまさしさんの『案山子』という曲に、「置き去られて雪をかぶった案山子がひとり~」「案山子のように、寂しい思いしてはいないか~」と歌う部分があります。よい人間関係を育む温かい学校、寂しい思いをさせない優しい家庭でありたいですね。

093 アナログ的顔認証?(10/4)

 両方の校門近くの金木犀がまた花をつけて、よい香りが漂っています。ワンシーズンに2回も?

 さて、新型ランクル300(自動車です)は、日本車初のセキュリティシステム「指紋認証スタートスイッチ」を導入しました。私のスマホは指紋認証ですが、顔認証のスマホを使用する方もいらっしゃるでしょう。その一人である木村拓哉さんは朝起きてスマホを開くとき、自分の顔を認証してくれないことがよくあるといいます。暗唱番号入力をせず、意地でも顔を識別させようとするのですが反応しないとか。すると、「俺だよ、オレ!」「わかんないのかよ」と画面に向かって叫んでしまうというので、想像するとおかしくなります。

 9月の終わりに、2年生が2回に分けて学校の北側・東側の2コースを町探検しました。今後、もっと深く知るためにグループごとに探検する予定です。コロナ禍では地域の方々をゲストにお招きしたり、実際に足を運んだり、授業を見ていただいたりする機会がほとんど設けられません。「あの時に来てくれたおじちゃん、おばちゃん」的な顔見知りの方が地域に多くいらっしゃれば、挨拶や会話が弾み、防犯・防災にだって役立ちます。そんなきっかけにもなるかもしれません。こうした「地域顔認証システム」構築は、子供に限らず大人の世界だってプラスに機能すると思うのです。

 これに関連して、来年度4月から3年間の任期で務めてくださる「青少年相談員」を求めています。委嘱時の年齢が20~55歳(学生可)で、スポーツ・野外活動等を通した体験学習の促進や地域青少年の健全育成などを行っていただきます。市内13地区ごとの主催行事の企画・運営もお願いしています。中心になる方はいらっしゃるので、参加できるときだけでも大丈夫と聞いています。興味のある方、ご推薦いただける方がいらっしゃったら、学校(325-4758)にご連絡ください。もう少し詳しく説明いたします。ちなみに市川・真間は第2地区、市川南・新田2~4は第3地区になります。