校長の部屋

2020年11月の記事一覧

120 じっと火を見つめていたい!(11/13)

 寒くなってきました。秋から冬にかけて、焚き火をするには絶好の季節です。

 幼少のころから、ゆらゆら揺れる「炎」が大好きです。キャンプファイヤーの大きく燃え盛る炎ではなく、薪からチロチロ小さく立ち上がる火に幻想的なものを感じるとともに、気持ちがなぜか昂ります。時間を忘れて、じっと見つめていたくなるのは私だけではないはずです。キャンプで薪を燃やして暖をとったのはもう20年も前のこと。また行きたいなぁ。妻は蛾などの虫が苦手なので、もう一緒に行ってくれませんから、ソロキャンプしかない?

  

 いまさらながらに「火遊びすると、おねしょをするよ」と祖母に言われたことを思い出されます。今の子は、そんなことを言われたこともないのでしょうか。この「火遊び」と「寝小便」にはどんな因果関係が?

 この迷信が生まれた背景は、主に2つあります。一つは、おねしょという子供にとって最高のバツの悪さと家を失いかねない危険な遊びとしての火遊びとを結びつけて子供を戒めたという説。もう一つは、火遊びはたいがい暗くなってするので夜更かしになります。また、興奮冷めやらぬといった感じで寝つきも悪くなる。そこでよく朝起きられずつい寝小便、となってしまうという説です。

 火遊びは思いがけない事故につながります。でも、単に危険なものから遠ざけるのではなく、その正しい扱い方、便利さと怖さを実感することだと思います。

 ちなみに、ステイホーム期間にキャンドルの癒しに嵌まった芸能人も多いようです。学校では、集会委員会が作ってくれる飾り(例えば、写真のハロウィンなど季節感を大切に取り組んでいます)を毎日見て癒されている私です。

 

119 何でもすぐに忘れちゃう(11/12)

 本屋の新刊売り場に並んですぐ、『マスカレード・ナイト』(東野圭吾 著)を購入しました。出勤時の電車20分間が読書タイムですので、読み終わったのが1週間ほど前。前日読んでいた部分を復習しないと内容を忘れてしまうことも…。連続ドラマもしかり。前週までの内容を忘れていて、妻に確認して鬱陶しがられることも度々です。そういえば、先日児童とやったトランプの神経衰弱。全然覚えられずにボロ負けでした。まるで『ファインディング・ニモ』に登場する、「私、何でもすぐに忘れちゃうの(I suffer from short-term memory loss)」と言うドリーのようです。

  

 話は本に戻りますが、なかなか面白い内容でした。宿泊客に「木乃伊男(キノヨシオ」と名乗る人物が登場します。仮装に合わせた偽名なのですが読めますか?「木乃伊」で「ミイラ」と読ませるので、「ミイラ男」となるわけです。6日の給食には「巻繊汁(けんちんじる)」が出ました。こんな感じで読めない文字もたくさんあります。「三和土」、「海象」、「燐寸」、「螺子」、「兀兀」、「努努」…、いかがですか?

 さて、今読んでいる本は、妻に薦められた『定年オヤジ改造計画』(垣谷美雨 著)。意味深です。

 

118 何でもないことがうれしい(11/11)

 先週末に校長室ポストに「校長先生へ」という手紙を見つけました。全文紹介します。

 学校に井戸があることを先週の金曜日に知りました。私はイベント会社で、仮装中をやることになり、準備をしていた時です(仮装中とは仮装をしながら逃走中をやること)。変な鉄の板が2枚くっついていて、鉄の板についているとってがくさりでつながれていました。私はすごく気になって、いっしょに準備をしていたはるちゃんといっしょに少しだけ鉄の板を上げてみると、井戸があったのです。

 私は眼が悪くて見えなかったけど、はるちゃんが「中に砂がたくさん入ってる~」と言っていました。ちょっと学校の秘密を知った感じがしてうれしかったけど、「こんな不気味な井戸があるからお化けが出るんだよ~」と言い合っていました。ww

 ねっ、こうしたことを報告してくれる気持ちがうれしいでしょ?返事がまだでした。「ありがとう」

117 明日はポッキーの日(11/10)

 後期が始まって1週間。体育授業参観で披露する表現運動や競技に頑張る子供たち!疲れて甘いものを体が欲している…?

 さて、昨年、「世界で最も売れたチョコレートビスケット」は何でしょうか? 正解は、お馴染みグリコの「ポッキー」です。2019年に世界で最も売れた「チョコレートコーティングされたビスケット」としてギネス世界記録に認定されたと先月中旬に発表されました。売上額、なんと約622億円。

  

 ポッキーは1966年発売の商品で、世界各地で販売しているといいます。明日11月11日は「ポッキーの日」です。理由について説明の必要はありませんね。当初はチョコを全体にコーティングする予定でしたが、手が汚れるとの理由からコーティングしない部分を残す現在のスタイルが確立されたそうです。

 このギネス認定は今年の6月20日付。ギネス記念パッケージでの販売は10月27日にスタートしているようです。箱の右上に「世界売上No.1」と記されたものを探してください。

 歴代のポッキーを思い出せるだけ挙げてみます。好きなものは見つかるでしょうか。他社の類似商品があるので、間違っていたらごめんなさい。

■ポッキー極細  ■つぶつぶいちごポッキー  ■ジャイアントポッキー  ■いちごポッキー  ■アーモンドクラッシュポッキー  ■癒しのミルクポッキー  ■濃い深み抹茶ポッキー  ■夕張メロンポッキー  ■贅沢仕立てミルクショコラ

116 落ち葉焚き~、当~たろうか~♪(11/9)

 庭のジューンベリーやブルーベリーの紅葉がきれいです。市川霊園のイチョウ並木も最盛期を迎えています。本来なら10月末に日光修学旅行で中禅寺湖畔や戦場ヶ原のきれいな紅葉が見られたはずですが、今年は叶いませんでした。街路樹のサクラやケヤキも色づき始めました。

 先日の「天声人語」に、「木々の色づきにも順番があって・・・紅葉のリレーのようだ」とありました。絵のように美しい景色は眺めていて飽きません。ただ紅葉(黄葉)は素敵ですが、そのあとの落葉への対応は大変です。掃いた後からはらはらと舞い落ちてキリがありません。校庭のプラタナスも例外ではありません。ましてやデカい!用務員さんが毎日のように悪戦苦闘中!

 環境が整えば、落ち葉をかき集めた上に、子供たちが寝転んでふかふかの感覚を味わう体験をさせたいものです。また、育てたサツマイモを焼いて食べるなんてこともできます。焚き火だけだって十分秋を満喫できます。

 学校の暖房がストーブからエアコンに代わって久しいですが、「ストーブに当たる」「焚き火に当たる」機会が減って寂しい気持ちがします。

 今週は晴れマークがズラッと並んでいます。朝が寒くなってきますが、体育授業参観は秋晴れの下で子供たちの笑顔がはじけそうです。ワクワク!

115 保育・教育が危ない?(11/6)

 校庭に生えるオオバコで、「オオバコ相撲」で遊びました。小学生の頃は学校の帰り道で、大人になってからは我が子と遊んだことを思い出します。このほかにも、草笛とか笹船とか身の回りの植物等を使った遊びや花の蜜を吸う行為などを知らない子供や大人が多いかもしれません。

  

 話は少し逸れますが、先日耳にした話を一つ。

 今年度は、教育実習が行われなかったり、期間を短縮して現場実習をしたりする場合があります。ある保育園では実習生を受け入れたらしいのですが、3歳児への本の読み聞かせについて事前に学生から電話で問い合わせがあったそうです。

動物「○○という本を読もうと思うのですが、どうでしょうか?」

笑う「私はその本を読んだことがないのだけれど、どういう内容なの?文章は長いのかなぁ?絵がかわいくて園児の興味を惹きそうとか?」

動物「よくわからないんです」

驚く・ビックリ「えっ?手元に本があるんでしょ?」

動物「ありません。本屋さんに頼んではあるんですが…」

衝撃・ガーン「読んでいないの?じゃあ、どうしてその本がいいかなって思ったの?」

動物「絵本サイトの口コミで、お母さんたちに人気があったから…」

 園児に読み聞かせする本を、口コミを見て決めるという考えが理解できません。本屋や図書館など本を手にすることにできる場所はあるはずです。ショッピングサイトで商品を選ぶかのような感覚で保育や教育が行われる時代に?先述の遊びなども、実際に自分がやってもみずに「楽しいよ」と言うのでしょうか。耳を疑った話だったもので…。

114 また会ったね、タオル君!(11/5)

 今日は午後から就学時健康診断です。名簿上は約130人を予定しています。例年ですと、受付を終えた子供たちが10人グループになって、教員と一緒に教室を回って受診・検査をします。しかし、今年度は新型コロナ感染症対策で、保護者の方にお子さんと一緒に検査場所を回っていただくように変更しました。

 さて、先日「こんなこともあるんだぁ」という、どうでもよい出来事がありました。

 2週間ほど前、学校宿泊明けの帰宅時に乗った東武アーバンパークライン(聞こえはよいが、少し前の東武野田線)。船橋から乗った車両の座席にスポーツタオルが忘れられたまま置き去りにされていました。何となくその席には座りにくく、向かい側に座りました。その約4時間後、用あって柏に向かうために電車に乗ると、なんとあのタオルがまだあるじゃありませんか。椅子の脇の肘掛け?にかかってさみしそう。最初に出会った後、何往復したのでしょう?かつて夜遅い電車で見かけた、寝過ごして何時間も電車に揺られている酔っ払い(私)と似ている?夕日に照らされて哀愁が漂うタオル君との再会でした。

113 も~もたろさん、お腰に付けたキビ団子~♪(11/4)

 今日は、木枯らし1号が吹くかも?と言われていますが、後期の始まりです。

 さて、新聞に「桃太郎はなぜ三匹を仲間にしたのか」というJTの広告が掲載されたのを見た日、PCを検索していたら、「日本桃太郎会連合会」なる団体があることを知りました。桃太郎が鬼退治のお供に犬猿雉が選んだのには諸説あるといいますが、この団体のHPに掲載されていた2つを部分引用して紹介します。

【陰陽五行説】

 十二支を北から時計回りに並べると、鬼門(北東)・鬼ヶ島は丑寅の方角になる。鬼を抑える方角は裏鬼門(南西)となり、この方角は本来羊申となるが、羊には角があるので鬼の角と通じるので避けられた。こうして、鬼退治をする桃太郎のお供は申酉戌となった。鬼のイメージは丑の角、寅柄のパンツをはいている所から来ているとされる。

【儒教説】

 論語に「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない」とあり、孔子は智仁勇を大いなる徳とみなしていた。桃太郎のお供を考えるとき智仁勇に、親しみのある動物をあてはめることによって子どもにもわかりやすいお話にしようとした。

「智」⇒ 猿は、猿知恵というように知恵

「仁」⇒ 犬は、3日飼ったら恩を忘れないという仁徳

「勇」⇒ 雉は、火事の時自らの羽を巣に覆いかぶせ卵を守ることから勇気

 これに「健康」桃太郎のような元気な子、「富」きびだんごをあてはめ5つの徳がそろえば、人は幸福になると説く説がある。

   

 へーっと思いながら、それとは別に儒教説に書かれている「知仁勇」の文字に目が釘付け。だって、身近にあるからです。校長室には、故 髙橋國雄元市川市長直筆の額が飾られています。

  

 ちなみに、桃太郎には異なる3つの続編が200年以上前からあるらしいです。