校長の部屋

2022年1月の記事一覧

158 学校から消え去ったモノたち(1/24)

 読売KODOMO新聞(1/13号)に、時代の変化に合わせて姿を変える学校の「今」と「昔」の特集が掲載されていました。

 年度内に下学年でもタブレットに慣れることから始めていきます。一人1台のタブレットが進み、上学年では教室を覗くと様々な活用の様子をみることができます。そんな中で、消えていったものを紹介していました。「OHP」「アルコールランプ」「わら半紙」「座高測定器」の4つです。

 ①「OHP」は、透明シートに書かれた図や文字を拡大してスクリーンに映し出す装置で、オーバーヘッドプロジェクターの略。かつて視聴覚室には10台近くありましたが、教室の固定式スクリーンとともになくなりました。

 ②「アルコールランプ」で理科実験をした世代は、マッチを擦ってランプの芯の下から上へ動かしながら着火する方法を教えられたはず。事故も時々報告され、今では簡易ガスコンロにとってかわられました。マッチを擦れない子供(大人も)はいっぱいいるでしょう。そういえば、実験で使うガラス製の撹拌棒。ビーカーとぶつかった際に割れないように先端に黒いゴム管をつけてありますが、これを持ち手だと勘違いしている実験場面にも最近出くわしました。

 ③「わら半紙」は薄茶色の更紙です。配付される紙はすべてわら半紙だった時代は、尖った鉛筆や消しゴムですぐ破れてしまいました。中質紙のほうが安くなると使われる頻度が減っていき、今学校には皆無です。

 ④「座高測定器」は今、女子更衣室の片隅で身を潜めています。身長の割に座高が高いと、短足と言われたものです。意味がないという理由で、2016年に測定が廃止されたのです。

 子供たちが大人になった頃には、現在の学校の最先端であるタブレットやPCだってどうなっているものやら。うかうかしてはいられない?