校長の部屋

2020年11月の記事一覧

128 晩秋から初冬へ(11/25)

 季節の移り変わりを示す動植物の変化を調べた「生物季節観測」を、来年1月から大幅に縮小すると気象庁が発表しました。これまで、例えばうめ・さくらの開花した日、かえで・いちょうが紅(黄)葉した日などの植物季節観測や、うぐいす・あぶらぜみの初鳴き日、つばめ・ほたるを初見日などの動物季節観測を統一した基準により70年近く行ってきました。

 観測された結果は、季節の遅れ進みや、気候の違いなど総合的な気象状況の推移を把握するのに用いられる他、新聞やテレビなどにより生活情報のひとつとして利用されてきました。

 しかし、近年は生物の生態環境が変化して、標本木の確保や対象動物を見つけることが困難になっているといいます。例えば、東京でウグイスの鳴き声が確認できたのは2000年が最後だといいます。

 季節の移ろいを教えてくれた鳥や虫たちからの便りが切り捨てられてしまうようで残念です。逆に、わずかな間に小さな自然を身の回りから失わせてしまう生活を続けてきたことに反省が必要です。だからこそ、関心を薄れさせない、季節の変化に敏感である、そうありたいと願います。

 私の場合、暑さも寒さも頭が最も敏感!雨滴感知にも最適な感度良好天然アメダスです。