校長の部屋

2022年1月の記事一覧

162 むか~し昔…(1/28)

 今年も左耳にしもやけができました。耳まで隠れる帽子はやはり必要です。

 さて、孫が遊びに来ると、真っ先にミニカーが置いてある場所に行きます。そして、車をつかんで「ブ~ゥ、ブンブ~ン」と声を出して動かします。壁に貼られた自動車の写真や絵にも「ブゥ~ン」と声にして反応します。これを見ていてふと思ったのが、十数年後に同じようにミニカーで遊ぶ子は「ブ~ン」なんて言わないんだろうなぁということです。だって、EVが普及して「ヒュー」「ス~」など、音とも言えないような奇妙な音を発する車ばかりになっているでしょうから。

 教員になったころに比べると社会は大きく変化しました。デートの待ち合わせに遅れても、携帯電話などありませんから電車の遅れや道に迷ったことを言い訳にできました。ノートパソコンやタブレットは影も形もない時代から、しばらくしてからワープロが登場。その後、厳ついデスクトップ型PCへと変遷していきます。ゲーム機の進化もすごいのではありませんか?少し遡った頃に流行ったのが、喫茶店のインベーダーゲーム。なぜかこの類は苦手なので、どんなにゲームや映像が進化しても興味がありません。だから電車に乗って、スマホゲームに夢中になっているそこそこの年齢の人を見ると不思議な気持ちです。階段を下りながらも熱中しているのですから…。

 

 インベーダーゲームと同じ頃だったか、出かける際の紙袋(写真)がおしゃれだった時があります。トロイのカーディガンも流行ったような…。わかる世代にはわかる!懐かしい!こうしたことを思い出して口に出したときに、「そうそう!」相槌を打ちながら相手が聞いてくれると話が弾みます、こんなことにすら幸せを感じる年齢になったとしみじみ…。

161 いつから?(1/27)

 一昨日25日は「中華まんの日」でした。1902年の同日に旭川でマイナス41℃という観測史上最低気温が記録されたことにちなみ、寒い日にホカホカの中華まんで温まってほしいという願いから制定さてたとか。肉まんやあんまん、カレーまん、ピザまんなど、高校の部活帰りに日替わりでいろいろ食べていた冬の夕方を思い出します。一般的には「肉まん」のようですが、近畿圏では「豚まん」と呼ぶことが多いようです。肉と言ったら「牛肉」という文化の地である関西だからこそ、敢えて「豚まん」とするようです。

 さて、普段から通る道なのに、建造物が取り壊されて更地になった後、「はて、ここには何があったっけ?」と思い出せないことはないでしょうか?同じように、「いつからこんな風に?」と、物の現状が当たり前になりすぎて忘れてしまったことも多くあります。

 例えば、今でこそ新聞のカラー広告や写真は見慣れていますが、モノクロからカラーへの転身はいつごろからなのでしょう?文字も大きくなって読みやすくなっています。印刷技術の進歩は目覚ましいものがあります。でも未だに原理がよく理解できない技術が3Dプリント。

 歯磨き粉の容器も随分変わりました。まぁ、「歯磨き粉」という言葉自体、「粉」だった時代を知らない人には?なのでしょうが、話はチューブの材質について。昔は金属製。絞り出すために、底のほうから丁寧に丸めて小さくして最後まで使い切る几帳面(=鬱陶しい)な性格の私。今のPE(ポリエチレン)は簡単・きれいに使えて便利ですが、いつから変わった?

 そういえば先日、この歯磨きチューブが終わりに近づいて、出が悪くなったので、2~3回ブルンブルンと振って遠心力を利用。でもキャップが半開きだったらしく、中身が洗面所の壁にベチョ!

160 潰れそうで潰れない店(1/26)

 昨日の朝日新聞の投書欄に、本校6年生の声が掲載されました。いくつかの新聞社に分けて全員の作品を応募していますが、頑張った形だと思うとうれしくなります。

 さて、コロナによって老舗や人気店までが閉店に追い込まれていく一方で、一見閑古鳥が鳴いていそうな昔ながらの店構えの店舗を見かけることがあります。例えば、時計屋、靴(草履)屋、金物屋、ふとん屋、ボタン屋…。失礼ながら、潰れそうで潰れない店ってあるのだと不思議に思うのです。

 その秘密の一つに、不動産収入などが別にある場合が考えられます。これは正しいかも。また、店舗には客はいなくても、需要と供給で別の施設等と事実上の提携関係にある場合。さらには、限られた顧客に高利益率の商品やサービスを提供している場合もありそうです。愛好家が全国に数多くいて、インターネットで繋がっているなんてことも情報番組で見た記憶があります。競合相手が極めて少なくて付加価値が高ければ生き残れそうです。

 私の親戚には、ゴム印作りの職人や石鹸工場を営む人がいました。押印省略・PCによる文書作成や液体洗剤・泡石鹸などが主流になると、次第にニーズが少なくなって廃業しました。こう考えると、現在勢いのある仕事でも10年後やそれ以降どうなっているかは不確実といえます。

 こうした中で、教員は生き残っていかなければならない職であると考えています。ただし、今と同じ線路の上を闇雲に走っていたのでは先が見えてしまいます。新たな試みと適切な決断、不断の努力が不可欠です。でもこれは、どんな仕事でも同じだと思うのです。しぶとく生き残って、進化を遂げ、成果・実績をあげることが、いつの時代も求められているのだと思います。気負うことなく、一つ一つ丁寧に!

159 カップ麺(1/25)

 金曜日の夕方から股関節から腰にかけてひどい痛みがありました。寝返りすら打てないので土曜日に受診。3時間待たされて、軽度の神経痛という診断です。寒さのせいで、硬い身体がさらに硬直して神経痛に?トイレでしゃがめない、靴下や靴が履けない、情けない!

さて、児童にも感染者を出し、午後になって学級全員を保護者引き渡し、あるいは学級閉鎖を行いました。全国で猛威を振るう新型コロナウイルスの「オミクロン株」は、感染しても無症状であったり軽症にとどまったりするケースが目立つようです。したがって、知らない間に周囲に広げてしまう怖さがあります。今後も同様の対応をせざるを得ない状況が予想されます。何より、誰が感染してもおかしくないということを自覚しておく必要があると考えています。

 災害も含めた、こうした有事に備えて、カップ麺は便利です。新しく買っては貯蔵する古いものから時々食べています。また、無性に食べたくなることがあるのですが、なぜでしょう?

 お馴染みのカップヌードルにちょい足しするとさらにおいしく感じるというアレンジレシピが日清食品のサイトに公開されています。例えば「ワサビ」、「酢とラー油」、「レモンと粗挽き胡椒」等が紹介されています。さらに、カップヌードルを使った炒飯やお好み焼き、たこ焼き、ナムル、茶わん蒸し、果てはみたらしアイスの作り方まで…。以下は、みたらしアイス!

Step 1 麺と具材はおいしく食べて、スープだけを残す

Step 2 これに片栗粉大さじ1杯、砂糖大さじ2杯を入れてよく混ぜる

Step 3 電子レンジ調理に対応した容器に移しかえて、500W30秒加熱して混ぜてとろみをつける

Step 4 ある程度冷めたら、バニラアイスにかける

 いかがですか?挑戦してみます?アイスは体を冷やすから神経痛の大敵かもしれませんが、「なかなか美味しいよ」とご報告くださればトライしてみようと思う弱気な私です。

158 学校から消え去ったモノたち(1/24)

 読売KODOMO新聞(1/13号)に、時代の変化に合わせて姿を変える学校の「今」と「昔」の特集が掲載されていました。

 年度内に下学年でもタブレットに慣れることから始めていきます。一人1台のタブレットが進み、上学年では教室を覗くと様々な活用の様子をみることができます。そんな中で、消えていったものを紹介していました。「OHP」「アルコールランプ」「わら半紙」「座高測定器」の4つです。

 ①「OHP」は、透明シートに書かれた図や文字を拡大してスクリーンに映し出す装置で、オーバーヘッドプロジェクターの略。かつて視聴覚室には10台近くありましたが、教室の固定式スクリーンとともになくなりました。

 ②「アルコールランプ」で理科実験をした世代は、マッチを擦ってランプの芯の下から上へ動かしながら着火する方法を教えられたはず。事故も時々報告され、今では簡易ガスコンロにとってかわられました。マッチを擦れない子供(大人も)はいっぱいいるでしょう。そういえば、実験で使うガラス製の撹拌棒。ビーカーとぶつかった際に割れないように先端に黒いゴム管をつけてありますが、これを持ち手だと勘違いしている実験場面にも最近出くわしました。

 ③「わら半紙」は薄茶色の更紙です。配付される紙はすべてわら半紙だった時代は、尖った鉛筆や消しゴムですぐ破れてしまいました。中質紙のほうが安くなると使われる頻度が減っていき、今学校には皆無です。

 ④「座高測定器」は今、女子更衣室の片隅で身を潜めています。身長の割に座高が高いと、短足と言われたものです。意味がないという理由で、2016年に測定が廃止されたのです。

 子供たちが大人になった頃には、現在の学校の最先端であるタブレットやPCだってどうなっているものやら。うかうかしてはいられない?

157風化させない(1/21)

 コロナ感染者が急増して不安が募る一方で、様々な事故や事件も報告されます。自暴自棄になって他者を巻き添えにする事件も後を絶ちません。いろいろな出来事から教訓を得たり、取り組みの見直しを図ったりしていますが、何年、何十年と時を経ることで忘れてしまいそうになることもたくさんあります。

 「風化させない」という言葉が、ご遺族や関係者から聞かれることが度々あります。直近では、27年が過ぎた阪神淡路大震災(1995)が挙げられます。東日本大震災(2011)や福島原発事故、520名余の犠牲者を出した日航機の墜落事故(1985)、過労や飲酒によるバスやトラックの事故、107名の死者を出した福知山線脱線事故(2005)、地下鉄サリン事件(1995)、戦争や原爆被害など数え上げたらきりがありません。

 学校はどうでしょう。池田小での無差別殺傷事件(2001)やいじめ、差別問題、児童の交通事故、教職員の不祥事など、自分事として組織で常に取り組む必要のある事案がたくさんあります。事件や事故が起きるたびに振り返る、思い起こすことが大事だと考えます。そして、何か事件が起きなければ動かないのではなく、何も起こらないように動く。「先手必勝」「攻撃は最大の防御」に努めます。

 こうしたことは、家庭内でも当てはまるかもしれません。小さなことかもしれませんが、忘れてはいけないことがいっぱいあるはずです。私自身、いろいろやらかしますが、同じことを繰り返しては、学ばない姿勢を叱責されます。「喉元過ぎれば…」となってしまいがちな自身を反省です。ん?今、「本当?」「口先だけ」という声が聞こえた気がしました。耳鳴り?幻聴?誰かの生霊?

156 大寒の候(1/20)

 新しいドラマ番組が目白押しの今日この頃。そんな中、菅田将暉さん主演『ミステリーという勿れ』が始まっています。初回で、「毎日ごみ捨てを手伝っているのに…」とぼやく男性刑事は、奥さんから愛想をつかされている様子。これに対して、「家にごみ箱はいくつありますか」「それぞれのごみ箱からごみ袋に分けて集めるところからごみ捨てが始まるのです」と淡々と返します。「やってあげる」という感覚自体が、「自分の仕事ではない」と放棄しているようなものなのだと、胸に突き刺さりました。

 さて、今日は大寒の入り。立春まで一年の中で最も寒い時季というわけです。この寒さのせいなのか膝が痛みます。ランニングがあまりできていないためか、ストレッチ運動の不足かわかりません。教室を巡回しながら廊下で膝の屈伸運動をしている姿を見かけたら、労りの声をかけてやってください。また、左手指が思うように動かず、ウクレレのコード進行が覚束ないのです。これは寒さのせいではなく、脳からの信号伝達に支障をきたしているかもしれないという危機感!

 どんなに寒くても、毎朝、半袖Tシャツと短パンで登校する児童がいます。そういう子を見ると、なぜか嬉しさが込み上げます。ただ、どうあがいても今の自分には無理(きっぱり)!しっかり着込んでから校門へ出ていきます。そして、子供たちと行き交う人みんなに元気な挨拶をしてきます。

155 懐かしの力士&レスラー(1/19)

 私の祖母は、相撲とプロレスが大好きでした。一緒にテレビにかじりついていましたから、必然的に力士やレスラーの名前を覚えていきました。

 現在、初場所が終盤を迎えますが、幕内力士は42人。うち外国人力士は9人で、その割合は20%を超えています。モンゴル6人、ブルガリア・ジョージア・ブラジル各1人。幕下以降を含めれば、世界中から力士が集まっていることがわかります。

 近代化されてから大相撲には300年以上の歴史があります。長くは日本人力士だけで歴史が作られてきましたが、そこに風穴を開けたのが、「ジェシー」の愛称で親しまれた「高見山」です。館内放送で「ハワイ・オアフ島出身」と流れる声は今でも鮮明に思い出せます。インタビューやコマーシャルでも人気を集めました。その後、「小錦」「曙」「武蔵丸」とアメリカ勢が隆盛してきたのです。そして、2000年代からはモンゴル勢の台頭・活躍は記憶に新しいと思います。

 一方、プロレス界では年末に「ストロング小林」が亡くなりました。知らない方も多いでしょうが、「アントニオ猪木」との一戦はプロレスの歴史を変えたともいわれるものでした。グレート草津、ジャイアント馬場、アンドレ・ザ・ジャイアント、ジャンボ鶴田、スタン・ハンセン、ブッチャーetc。また、様々な技の名前も結構覚えています。「ジャーマン・スープレックス」「パイルドライバー」「ワンハンド・バックブリーカー」…、格好良かったなぁ。意味なく朝から懐かしさに浸ってしまいました。(敬称省略ごめんなさい)

154 今年の箱根駅伝から(1/18)

 長距離ランナーのスピードは3分/km。私の走る速さの倍ですからダッシュみたいなもの!そして、時の流れの速さ(早さ)にも驚きを隠せません。箱根駅伝からもう2週間以上が過ぎてしまいました。

 この駅伝のスタートで、選手のランニングシューズに目が行ってしまいます。未だに『陸王』(池井戸潤 著)の影響でしょうか?選手20名の3分の2は、オレンジ色のナイキ製に見えます。長距離では厚底シューズ主流となり、裸足のアベベは遠くなりにけりといった感じです。ただ、昨年のナイキ一強にアディダスやアシックスが割り込んできたといわれます。ちなみに、優勝した青山学院大学はアディダス。私もそろそろシューズを新調したいと思いますが、厚底ってどんな感じなのか知りたい気がします。

 さて、この箱根の話題の一つになったのが、駿河台大学の師弟襷リレーです。埼玉県の中学校体育教師が心理学を学ぶために休職して大学に編入、その陸上部で元教え子に再会したというもの。偶然の重なりではありますが、それを実現させた本人の努力と監督の思いにドラマを感じてしまいます。

 箱根駅伝も2年後は第100回大会!さらにスピードレースとなりそうな予感が…。同年には市川小も150周年記念行事を開催する予定です。

153 憧れの乗り物(1/17)

 年明け後に、仙台へ出かける用事がありました。東北新幹線「はやぶさ」を使うと、東京を出発して上野・大宮・仙台の順に停車するだけ。到着まで1時間半とはあっという間です。帰りの車両は「こまち」でしたが、座席配置が違うことを初めて知りました。「はやぶさ」は横に2+3列、「こまち」は2+2列なのですね。車両幅が違うことによるようで、「こまち」の場合は、ホームと車両の間に黒い板が渡してありました。でも、座席の横幅は「こまち」の方が少しゆとりがあるみたいです。この「はやぶさ」と「こまち」が連結されて走る姿も面白い。20年くらい前に新潟に行った時に乗った新幹線は2階建てでした。「ひかり号」の世代にとっては、どの新幹線でもあこがれの乗り物なのです。

 スーパーカーも同様にあこがれでした。ランボルギーニやフェラーリなど、未だに見ると振り返ってしまいます。スーパーカー消しゴムも集めました。今は、格好いいなぁと思うと、優に1~2千万円を超える時代です。高嶺の花、分不相応…。

 サイドミラーもミラーレスに移行していく中、変な形のミラーを付けた車(写真)を見かけました。まるでマジックペンが突き出しているようで、どこかにぶつけて壊れた残骸かと思ったほどです。2018年の秋にレクサスが世界初のアウターカメラを搭載したとのこと。ということは、3年以上前?知らないまま技術が進歩していきます。

 

 漫画『頭文字D』は有名ですが、私の場合は『サーキットの狼』(池沢さとし)が好きでした。いくつになっても速い車にはあこがれがあります。と書いても、興味のない人も多そうです。車なんて走れば何でもよいと考える人もたくさんいらっしゃいますから…。