校長の部屋

2021年10月の記事一覧

112 ユラユラ(10/29)

 キンモクセイがまたまた開花!なんと3度目です。今日は1年生が千葉市動物公園へ校外学習に出かけます。ライオンは、起きて出迎えてくれるでしょうか?天気がよいので、気持ちも浮き立ちますが、1年生なりにわきまえた行動がとれるように見守ります。

 さて、夕方になると、放課後保育クラブの子供たちが去った後の校庭からボールを蹴る音が聞こえたり、体育館の床で弾むボールの音が響いたりしてきます。新体操の練習に励む姿も見かけます。学校とは違う場で頑張る子供たちのことも応援したくなります。

 そういう光景を横目に帰宅し、のんびり湯船に浸ります。「極楽、極楽」なんて思いながらふと脚に目がとまります。繁々と見ると、すね毛がほとんどない!何を今更と思いつつも、いつからだろうと考えます。左は5本、右は10本などと数えながら、ジャージ生活が長かったゆえ、擦れて切れたり抜けたりしたのだろうと…。

 中学生になった頃は、ふさふさと生えてくるすね毛が恥ずかしくて、隠そうとしたものです。気にならなくなったのはもう少ししてからだったと思います。保健の学習で、大人になっていく体の変化を学習します。男女を問わず、高学年にはまさに自分事。でも理解と感情は決して合致しないのがこの頃です。だから、大人が経験談や失敗談などを話してあげると安心できるのではないかと思うのです。親だからこそできる話もあるでしょうし。

 湯の中で、絶滅寸前の海藻のように揺らぐ数本のすね毛をじっと見ながら、こんなことを考えたのでした。呑気というかお気楽というか…。来週からは11月(霜月)ですね。

111 熱しやすく冷めやすい?(10/28)

 私は、欲しいものがあるとトコトン調べて比較検討に時間を費やします。この時間が結構楽しく充実した時間なのです。これというものが定まっても、いざ店頭購入とかネットでのポチリとかいう段になると再度考え込んで、「本当に買ってもいいのかな」と悩んでしまいます。これは値段が高い安いに関係なく…。ですから、買うつもりで家族も連れて店に行ったのに、「やっぱりもう一回考えるよ」なんて言い出した時は、「何のためにここまで付き合ったかわからないじゃないの!」と怒声が飛びます。

 最近は、2台目のウクレレを探しています。初めて1年経ち、少し音色の違うものを手にしたら面白いかもしれないと単純に思ったからです。こうなるとすぐにエンジン全開!ネット情報を漁り、実際に店舗に足を運んで店員さんに質問したり実際に音を確認したり…。でも、いいなぁと思うものはお値段もよい。いや、よすぎる!モチベーションアップになるとは思いますが、踏み出せない…。

 ただ、熱しやすく冷めやすいのです。熱伝導率ではなく、私の性格。例えば、読みたくて買ったはずの自己啓発本。悩んだ末に買ったのに、手に入れるとほとんど読まずに枕元に置いたままなんてこともよくあるのです。

 さて、子供たちには、どれだけ夢中になれるものがあるでしょう?突き進んでいくために、思い悩んだり解決に向かう努力をしたりすることを続ければ、そしてどんな風になりたいかという目標が明確であれば、簡単に冷めてしまうことなんてないかもしれません。大事なのは、「どんな道を歩くかではなく、どう歩くか」だと思うのです。

110 事故を未然に防ぐ(10/27)

 6年生と一緒に行きたかった修学旅行ですが、事情あって引率できませんでした。よって、学校で留守番です。教頭や養護教諭の日ごろのお仕事にも精を出します。あらあら忙しいと思っている間に検食の時間。夕方は、校舎内の戸締り・見回りも結構大変です。一筆書きするように回ることができない教室配置。しかも点灯・消灯が廊下の向こうとこっちとで連動していない。消えない照明に、反対側まで50m走。子供が見ていないからできる業。こんなことも含めて、様々な教職員によって支えられ成り立っていることを改めて感じます。

 さて、1学期の林間学校初日。学校から電話がありました。昇降口へ上がる外階段の上からこぶし大の石が落ちて、下にいた児童の頭にぶつかるという事故があったという報告です。校長や養護教諭不在で、少し慌てた様子だったことを思い出します。数針縫う怪我でしたが、もっと大変なことになっていたことも想像できます。あってはいけない事故ですから、すぐに児童への注意喚起や階段周辺の点検もさることながら、事故防止用の手立ても講じました。万全とはいえないまでも、用務員さんに頼んで柵の隙間を覆うように波板の設置完了したのは10月の声を聞く前後です。

 

 このほかにも1年生昇降口の天井やベランダ天井のコンクリートの剥がれなども修繕の最中です。安全であるべき学校環境が原因となるけがや事故を未然に防ぐことは当たり前。多くの目で見て改善を図っていますが、見落としていることがあるかもしれません。校舎内外を問わず、危険だと思われる箇所があった場合には、ぜひ声をかけてください。老朽化が進んでいるからこそ多くの目で子供たちを守っていかなければならないと考えます。

 今日は修学旅行2日目ですが、事故やけがのない一日でありますように。そして、6年生が素敵な笑顔で帰ってこられますように。(祈)

109 秋に遊ぶ、秋を遊ぶ(10/26)

 6年生が修学旅行に出かけます。今年度は日光方面をあきらめ、房総一泊です。昨日のニュースを見ると、奥日光の中禅寺湖畔で紅葉が見頃を迎えているとあります。天気の良かった先週末は人出も多かったのではないでしょうか。華厳の滝周辺もきれいだといいます。日光とはいかなくても、家族で秋のきれいな景色を満喫できるといいなぁと思います。遠くに出かけなくても、どこかの公園などで見た木の実、家族で食べた弁当が大きくなっても思い出される場合だってあるものです。

 さて、教室では1年生がアサガオの蔓を使ってリース作りをしていました。乾燥させた後にデコレーションを施すのでしょう。また、校庭の落ち葉を集めて、画用紙に貼りながら芸術作品制作をしていたクラスもあります。どんぐりゴマを作ったり、オナモミやセンダングサ(共に「ひっつき虫」と言っていました)を使って布の的あてゲームをしたりするのも楽しいものです。動物の毛や衣服にくっつきやすいわけや赤い実が多い理由など考えることだけだって、大きな学びになるのではないでしょうか。(写真左:オナモミ  右:センダングサ)

  

 今日10月26日は「柿の日」なのです。1895(明治28)年のこの日、俳人の正岡子規が柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺の句を詠んだことにちなんでのこと。「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。紅葉には早いでしょうが、房総の色づいた柿の木はたくさん見られるかもしれません。天気回復を祈ります。

108 些末なことでしょうか(10/25)

 先週、2年生が校外学習に豊洲にあるスモールワールズ東京へ行きました。片道1時間の道のりですが、バスに乗って簡単に話をした後はDVD鑑賞のお時間です。近くの子とおしゃべりしたくなってしまうので、アニメを観て黙って過ごせるようにするため。往復の時間のほとんどがそれですから、子供たちにとってはうれしい時間かもしれません。また、二人掛けの椅子を一人で占領します。感染者数が減っている現在ですが、丁寧なコロナ対策は継続です。これは、先に実施した3~5年生も同じ。必然的にバスの台数を増やさざるを得ません。すると、一人当たりの費用は高くなります。保護者の方には申し訳ないのですが、子供たちの安全のための投資とご理解いただいているものと勝手に解釈しています。

 さすがに6年生の修学旅行だけは、クラスごとに乗車して行ってきます。明日から一泊二日。残念ながら日光方面ではなく館山泊で実施です。昨年度のホワイトスクールが実施できなかった学年ですから、よい思い出を作ってきてほしいと願うばかりです。

 話は戻りますが、館内で2年生は三本脚の丸椅子に座って話を聞きました。その最中に3回、ガッチャ~ンという音が…。座っていた椅子とともに子供がひっくり返っています。2年生に限らず、教室でも椅子を浮かせてぶらぶら座っていることをよく見かけます。また、帰る際、座っていた椅子をテーブルの下へ入れて席を立つ子はまばら。多くは、そのまま出しっぱなし。同じようなことは、玄関で靴を脱ぎ捨てたまま無頓着だったり靴のかかとを踏んでいたりする場面にも…。何でもないことだからこそ、こうした所作を大事にしてほしいと思うのです。

 さて、明日6年生が泊まるホテルの部屋では、きちんと靴が揃えられているでしょうか?脱いだ衣服や荷物がリュックサックの周りに散乱していることはないでしょうか?順番に入る風呂では、次の人たちのことを考えた使い方をしてくれるでしょうか?きっと互いに声をかけあって過ごせるものと信じます!