校長の部屋

2021年10月の記事一覧

112 ユラユラ(10/29)

 キンモクセイがまたまた開花!なんと3度目です。今日は1年生が千葉市動物公園へ校外学習に出かけます。ライオンは、起きて出迎えてくれるでしょうか?天気がよいので、気持ちも浮き立ちますが、1年生なりにわきまえた行動がとれるように見守ります。

 さて、夕方になると、放課後保育クラブの子供たちが去った後の校庭からボールを蹴る音が聞こえたり、体育館の床で弾むボールの音が響いたりしてきます。新体操の練習に励む姿も見かけます。学校とは違う場で頑張る子供たちのことも応援したくなります。

 そういう光景を横目に帰宅し、のんびり湯船に浸ります。「極楽、極楽」なんて思いながらふと脚に目がとまります。繁々と見ると、すね毛がほとんどない!何を今更と思いつつも、いつからだろうと考えます。左は5本、右は10本などと数えながら、ジャージ生活が長かったゆえ、擦れて切れたり抜けたりしたのだろうと…。

 中学生になった頃は、ふさふさと生えてくるすね毛が恥ずかしくて、隠そうとしたものです。気にならなくなったのはもう少ししてからだったと思います。保健の学習で、大人になっていく体の変化を学習します。男女を問わず、高学年にはまさに自分事。でも理解と感情は決して合致しないのがこの頃です。だから、大人が経験談や失敗談などを話してあげると安心できるのではないかと思うのです。親だからこそできる話もあるでしょうし。

 湯の中で、絶滅寸前の海藻のように揺らぐ数本のすね毛をじっと見ながら、こんなことを考えたのでした。呑気というかお気楽というか…。来週からは11月(霜月)ですね。

111 熱しやすく冷めやすい?(10/28)

 私は、欲しいものがあるとトコトン調べて比較検討に時間を費やします。この時間が結構楽しく充実した時間なのです。これというものが定まっても、いざ店頭購入とかネットでのポチリとかいう段になると再度考え込んで、「本当に買ってもいいのかな」と悩んでしまいます。これは値段が高い安いに関係なく…。ですから、買うつもりで家族も連れて店に行ったのに、「やっぱりもう一回考えるよ」なんて言い出した時は、「何のためにここまで付き合ったかわからないじゃないの!」と怒声が飛びます。

 最近は、2台目のウクレレを探しています。初めて1年経ち、少し音色の違うものを手にしたら面白いかもしれないと単純に思ったからです。こうなるとすぐにエンジン全開!ネット情報を漁り、実際に店舗に足を運んで店員さんに質問したり実際に音を確認したり…。でも、いいなぁと思うものはお値段もよい。いや、よすぎる!モチベーションアップになるとは思いますが、踏み出せない…。

 ただ、熱しやすく冷めやすいのです。熱伝導率ではなく、私の性格。例えば、読みたくて買ったはずの自己啓発本。悩んだ末に買ったのに、手に入れるとほとんど読まずに枕元に置いたままなんてこともよくあるのです。

 さて、子供たちには、どれだけ夢中になれるものがあるでしょう?突き進んでいくために、思い悩んだり解決に向かう努力をしたりすることを続ければ、そしてどんな風になりたいかという目標が明確であれば、簡単に冷めてしまうことなんてないかもしれません。大事なのは、「どんな道を歩くかではなく、どう歩くか」だと思うのです。

110 事故を未然に防ぐ(10/27)

 6年生と一緒に行きたかった修学旅行ですが、事情あって引率できませんでした。よって、学校で留守番です。教頭や養護教諭の日ごろのお仕事にも精を出します。あらあら忙しいと思っている間に検食の時間。夕方は、校舎内の戸締り・見回りも結構大変です。一筆書きするように回ることができない教室配置。しかも点灯・消灯が廊下の向こうとこっちとで連動していない。消えない照明に、反対側まで50m走。子供が見ていないからできる業。こんなことも含めて、様々な教職員によって支えられ成り立っていることを改めて感じます。

 さて、1学期の林間学校初日。学校から電話がありました。昇降口へ上がる外階段の上からこぶし大の石が落ちて、下にいた児童の頭にぶつかるという事故があったという報告です。校長や養護教諭不在で、少し慌てた様子だったことを思い出します。数針縫う怪我でしたが、もっと大変なことになっていたことも想像できます。あってはいけない事故ですから、すぐに児童への注意喚起や階段周辺の点検もさることながら、事故防止用の手立ても講じました。万全とはいえないまでも、用務員さんに頼んで柵の隙間を覆うように波板の設置完了したのは10月の声を聞く前後です。

 

 このほかにも1年生昇降口の天井やベランダ天井のコンクリートの剥がれなども修繕の最中です。安全であるべき学校環境が原因となるけがや事故を未然に防ぐことは当たり前。多くの目で見て改善を図っていますが、見落としていることがあるかもしれません。校舎内外を問わず、危険だと思われる箇所があった場合には、ぜひ声をかけてください。老朽化が進んでいるからこそ多くの目で子供たちを守っていかなければならないと考えます。

 今日は修学旅行2日目ですが、事故やけがのない一日でありますように。そして、6年生が素敵な笑顔で帰ってこられますように。(祈)

109 秋に遊ぶ、秋を遊ぶ(10/26)

 6年生が修学旅行に出かけます。今年度は日光方面をあきらめ、房総一泊です。昨日のニュースを見ると、奥日光の中禅寺湖畔で紅葉が見頃を迎えているとあります。天気の良かった先週末は人出も多かったのではないでしょうか。華厳の滝周辺もきれいだといいます。日光とはいかなくても、家族で秋のきれいな景色を満喫できるといいなぁと思います。遠くに出かけなくても、どこかの公園などで見た木の実、家族で食べた弁当が大きくなっても思い出される場合だってあるものです。

 さて、教室では1年生がアサガオの蔓を使ってリース作りをしていました。乾燥させた後にデコレーションを施すのでしょう。また、校庭の落ち葉を集めて、画用紙に貼りながら芸術作品制作をしていたクラスもあります。どんぐりゴマを作ったり、オナモミやセンダングサ(共に「ひっつき虫」と言っていました)を使って布の的あてゲームをしたりするのも楽しいものです。動物の毛や衣服にくっつきやすいわけや赤い実が多い理由など考えることだけだって、大きな学びになるのではないでしょうか。(写真左:オナモミ  右:センダングサ)

  

 今日10月26日は「柿の日」なのです。1895(明治28)年のこの日、俳人の正岡子規が柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺の句を詠んだことにちなんでのこと。「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。紅葉には早いでしょうが、房総の色づいた柿の木はたくさん見られるかもしれません。天気回復を祈ります。

108 些末なことでしょうか(10/25)

 先週、2年生が校外学習に豊洲にあるスモールワールズ東京へ行きました。片道1時間の道のりですが、バスに乗って簡単に話をした後はDVD鑑賞のお時間です。近くの子とおしゃべりしたくなってしまうので、アニメを観て黙って過ごせるようにするため。往復の時間のほとんどがそれですから、子供たちにとってはうれしい時間かもしれません。また、二人掛けの椅子を一人で占領します。感染者数が減っている現在ですが、丁寧なコロナ対策は継続です。これは、先に実施した3~5年生も同じ。必然的にバスの台数を増やさざるを得ません。すると、一人当たりの費用は高くなります。保護者の方には申し訳ないのですが、子供たちの安全のための投資とご理解いただいているものと勝手に解釈しています。

 さすがに6年生の修学旅行だけは、クラスごとに乗車して行ってきます。明日から一泊二日。残念ながら日光方面ではなく館山泊で実施です。昨年度のホワイトスクールが実施できなかった学年ですから、よい思い出を作ってきてほしいと願うばかりです。

 話は戻りますが、館内で2年生は三本脚の丸椅子に座って話を聞きました。その最中に3回、ガッチャ~ンという音が…。座っていた椅子とともに子供がひっくり返っています。2年生に限らず、教室でも椅子を浮かせてぶらぶら座っていることをよく見かけます。また、帰る際、座っていた椅子をテーブルの下へ入れて席を立つ子はまばら。多くは、そのまま出しっぱなし。同じようなことは、玄関で靴を脱ぎ捨てたまま無頓着だったり靴のかかとを踏んでいたりする場面にも…。何でもないことだからこそ、こうした所作を大事にしてほしいと思うのです。

 さて、明日6年生が泊まるホテルの部屋では、きちんと靴が揃えられているでしょうか?脱いだ衣服や荷物がリュックサックの周りに散乱していることはないでしょうか?順番に入る風呂では、次の人たちのことを考えた使い方をしてくれるでしょうか?きっと互いに声をかけあって過ごせるものと信じます!

107 ハロウィン(10/22)

 昨日の給食で提供されたサワラ(鰆)は魚偏に春と書きますが、晩秋からは産卵期直前で脂がのってきて2度目の旬とも言われます。晩秋である10月末に、ハロウィンパーティーなる学級集会を行うクラスが多くなったように思います。来週末に教室を訪問すると、被り物や黒い衣装を身に着けた子を今年も見かけるかも?

  

 さて、ハロウィンのシンボルとしてよく目にするのが「かぼちゃ」。目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタンはハロウィンの象徴?このランタンには「ジャック・オー・ランタン」という名前が付いているといいます。ジャックとは、アイルランドの物語に登場する男性の名前で、生前は悪事ばかりはたらいていました。魂を取りにやってきた悪霊を騙したため、ジャックは地獄に堕ちることもできず、死後はランタンに火を灯して闇夜を歩き続けたというお話。ちなみに、最初はカブだったそうですが、アメリカにハロウィンが伝わってからかぼちゃに変わったそうです。怖い顔に見えるようにくり抜いて、窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を追い払えるという言い伝えがあります。

 日本でも、クリスマスやバレンタインデーと同様、ずいぶんと普及したように感じます。本場のハロウィンではパーティーの余興として「アップルボビング」というゲームを楽しむといいます。水を入れた大きめのたらいにリンゴを浮かべ、手を使わずに口でリンゴを取る遊びなのですが、パン食い競争にどこか似ています。日本でもこうしたゲームで盛り上がる日が来るかも?

106 どんな陶磁器が好き?(10/21)

 春はGWの頃に、秋は文化の日前後で開催されていた、益子の大陶器市が今年も中止となり残念でなりません。大勢の人が集まり、メイン通りの両側にテント村がいくつもできて盛大です。様々な陶芸作家の発表・販売の場でもあります。

 少し前に6年生が図工で焼き物を作っていましたし、昔は、5年生の社会科で伝統工芸品を扱って学習しました。教科書では、九谷焼が取り上げられていたように思います。この焼き物は、「陶器」と「磁器」に分けられ、海外でも人気が高いといいます。

 陶器は「土物」と言われ、有色粘土を素材とし、焼き上がりの土の色味が出て、全体に厚みがある焼き物です。刷毛目などの装飾方法も特徴的であるとされ、代表的なものに益子焼、瀬戸焼、萩焼、備前焼、信楽焼などが挙げられます。有名なタヌキの焼き物は信楽です。

 一方、磁器は「石物」と呼ばれ、白色粘土にガラス質の長石・珪石を加えたものや、陶石を素材に用います。素地の色は基本白で、それを生かした鮮やかな色絵が施されています。指で軽く弾くと「チン」と高い音がするのも特徴かもしれません。代表的なものに有田焼、伊万里焼、京焼、砥部焼などがあります。九谷焼もこちらのような気がします。

  

 この焼き物に関しては、人それぞれ好みが分かれます。ちなみに給食の食器は強化磁器。アルマイトが懐かしいですが、その懐かしの食器や先割れスプーン、食缶などを、益子の陶器市で見ることがあります。ネットでも売られているようです。

 落とすと割れやすいのが陶磁器ですが、9月以降は子供たちの骨折が目立ちます。腕・指・脚など部位は様々ですが、現在も松葉杖の子が数人。人数的には警報レベル?決して折れやすいわけではないでしょうが…。

105 ちょっとくらい違ったって(10/20)

 急に寒くなって、朝起きた時にはパジャマの上にもう1枚羽織らなくてはならなくなりました。

 録画した『ドクターX』を観ました。野村萬斎さん演じる内科部長の名前が「蜂須賀」。何度も画面から「蜂須賀~」という声が響きます。歴史ドラマでも滅多にない場面なので、なんだか変な気持ちになります。これからも何度となく呼ばれそうなので、対応の仕方を考えておくことにします。

 さて、校内を巡っていると必ず目に入るのが、配膳室前の「今日の献立」ボード。食い意地が張っているのでしょう。委員会の児童がチョークで毎日書き換えてくれます。昆布のふりかけが出た日、ふとボードに目をやると「屁」と読める文字があります。どうも「昆」と「屁」を書き間違えたようですが、思わず笑みが漏れてしまいました。

 フォローしているインスタグラムには、児童が答案に書いたおもしろい解答が載せられます。突拍子もない解答や勘違いなど笑いを誘います。担任をしていたころも迷解答があって、正解にはできずとも赤ペンでコメントしたことは度々…。(この赤ペンを我が家では「偉そうペン」と呼びます)

 メダカの学習では、「尾びれ」「胸びれ」「背びれ」に交じって「しびれ」?きっと「尻びれ」って書きたかったのでしょうが手が痺れていたのかもしれません。「くびれ」?確かにそこはくびれていますが…。わからないから空欄というより、何とか解答しようと知恵を絞った意欲には花丸をあげたいと思うのです。

104 カラス(10/19)

 10月になると、カラスウリを仕入れるために車を走らせます。大野町の駒形神社そばにはたくさん自生していますから採り放題です。先日は、探しながらランニングをしましたが、ポケットに3つ入れると枯れた蔓がはみ出るので気にしながら帰宅しました。オレンジや赤のカラスウリのほか、まだ黄緑色のウリ坊も一緒に庭木に絡ませると、秋のデコレーションのできあがり!3つだけでは寂しいので、もう少し収穫します。

 このカラスウリは、カラスが食べるからだとかカラスが食べるには丁度よい大きさだからとかいう理由で名づけられたとという説があります。また、秋になると実は鮮やかな朱色に熟しますが、食べられないようにするために、カラスウリと名付けられたという説も…。種は扁平で、形が大黒様に似ています。ですから「金運をもたらす」といわれる縁起物らしく、財布に入れておく人もいるようです。

 このほか、カラスノエンドウは、漢字にすると「烏野豌豆」と書きます。音節の区切りは「カラスノ エンドウ」ではなく、「カラス ノエンドウ」だったようです。実った鞘が真っ黒であるから「カラス」がついているのだろうと勝手に解釈しています。

 少し前から、カラスが教室のベランダに飛来して、ガラス窓の隅を突いています。カラスにとって今は何の季節なのでしょうか?

103 I’mヒーロー?(10/18)

 私は、ホームセンター大好き男です。趣味や生活に関する商品が多種揃い、見ていて飽きないからです。特に、千葉ニュータウンにある「ジョイフル本田」はワクワクします。2階のコーナーで「ジョイフルウルトラ大作戦」と題して、生誕55周年を迎えたウルトラマン関係グッズを販売しています。

 このウルトラマン、「トリガー」が最新みたいですが、私がわかるのは「タロウ」まで。何を観ていたかで世代がわかってしまうのは、仮面ライダーも同じです。ただ、等身大のライダーにはウルトラヒーローとは違った憧れがありました。それでも「V3」かよくて「アマゾン」までしかわかりません。佐藤健さんがライダーだった「電王」は息子と少し観た記憶が…。11日(日)に「仮面ライダー」の第1話がテレビで放送されました。バッチリ録画しました!

 「私のヒーロー・ヒロイン」っていうテーマで授業ができそうな気がします。子供たちのヒーロー(ヒロイン)が、お父さんやお母さんだったら素敵です。

私もヒーローと言ってもらえるように変身ベルト装着。ではなくて、行動で示さないといけません。さぁ、皆さんもご一緒に「へ~んしん」!

102 のこぎりなら任せて!(10/15)

 3年生がゲストティーチャーを招いて、のこぎりの使い方を学んでいました。初めてのことでなかなか刃がスムーズに動きません。「刃を45度に傾けて」「顔の位置はのこぎりを真上から見るように」など意識しながらも、あれあれ?図工室の椅子の端を切ってますよ~なんていうこともあります。大人だって、木を切る機会がなければほとんど触れたことのない方もいるはずです。様々な大きさの木片を組み合わせて、思い思いに作品を作っていくのが次の時間でしょうか。

     

 一方5年生は、電動糸鋸を使います。無理やり方向転換をして刃を折ってしまうことはしょっちゅう見かけます。そのあと必ずと言ってよいほど、「せんせ~、糸鋸の刃を替えてくださ~い」とのSOSの依頼が殺到します。

 先日、近隣小学校の授業研究会に足を運びました。6年生の理科を参観してびっくり!『私たちの生活と電気』という単元を学習しています。新しい学習指導要領を読むと、私の経験にない言葉がずらっと並んでいます。そして、黒板には「自分たちだけのカメラをつくろう」とあります。子供たちはタブレットを扱ってグループでセンサー付きカメラを開発しているではありませんか。プログラミングです。この単元は教科書の最後ですから、本校の6年生ではどんな活動になるのか今から楽しみです。それと同時に、こうした学習指導に置いてきぼりになっている自分に気づきました。

101 読書の秋(10/14)

 10月になってまで夏日が続いた日が嘘のように、秋の涼しさを感じるようになりました。すると、校庭のプラタナスの枯れ葉が、掃いても掃いても積もる季節の到来です。そして、秋といえば読書とはいうものの、相変わらず通勤読書一辺倒であるため、1冊読み終わるのに相当の時間を要します。私とは反対に、妻は1週間に1冊は読んでしまうため、未読本の山がなくなると不安を覚えるようです。こんなペースで本を読む人は全体の1割にも満たないかもしれません。

 さて、私は最近、ある作者の作品を読み漁っています。「中山七里(しちり)」さんです。現在上映中の『護られなかった者たちへ』の原作者ですが、「どんでん返しの帝王」と呼ばれるのもうなずけるようなラストは飽きさせません。ちなみに今は、『さよならドビュッシー』です。名前からは男女の判別がつきにくいのですが、私と同じ年のおじさんです。同じように男女を間違えていたのが「有川浩」(現在は有川ヒロ)さん。男性だとばかり思っていたら女性だとは…。この方の作品もたくさん読んだので、校長室にも数冊置いてあります。

 読書の効果の一つに、ストレスを軽減してリラックスしやすい状態が作れるというものがあります。イライラしたり心がチクチクしたりした気持ちが収まったり、ポジティブな気分になったりすることもあります。非日常の疑似体験によるスッキリ感もストレス解消につながります。実際、ストレスへの対処セラピーにも取り入れられているとも聞きます。自分の気分に合った本を選ぶことも大切かもしれません。絵本だって立派な読書だと思うのです。

 ちなみに、読書週間に私がおすすめした本は、『にんじんばたけのパピプペポ』(かこさとし作)です。

100 百!(10/13)

 今年度の記念すべき100号です。一年間の折り返し地点のような感じがします。

 4日の臨時国会では、自民党総裁の岸田文雄氏が第100代首相に選出されました。大リーグエンゼルスの大谷翔平選手は、最終戦で打点100を記録しました。「100」ピッタリって、気持ちよい特別な響きがあるように感じるのは私だけでしょうか。

 「百」が使われる言葉を、思いつくままに列挙してみると、「百葉箱」「百科事典」「百人一首」「百日咳」。ここまでは学校にまつわる言葉。さらに、「百貨店」「○○百選」「百面相」「百獣の王」「百姓」「お百度参り」「百物語」など次々と出ます。名前では、「百恵(ももえ)」が多くつけられたのは、山口百恵さんが活躍していたころのこと。大和言葉では、数としての100を「もも」と言っていたようです。本校児童にも百恵ちゃんがいます。

 名前といえば、「百々」と記す苗字があります。「どど」さんと読みますが、一度お会いしたことがあると忘れないものです。また、「百目鬼(どうめき)」さんや「百々目鬼(どどめき)」さんもいらっしゃいます。

 さて、今週末に手渡す通知表にも「100」という数字が見られます。授業日数だったり出席日数だったり…。これは9月30日締めの数値ですが、こちらも折り返しの数字ですが、今日現在、あと半分も残していないことを示すものでもあります。後期は濃厚な日々が続きます。だから、百人力のパワーを身につけて…。

099 ウィズコロナ(10/12)

 大学の講義は、まだオンラインが継続していると聞きますが、アメリカのズーム授業のこんな話を読みました。ある学生が、オンライン講義だったら飲酒してもバレないと思っていたところ、講義終了後に教授からメールが届いたそうです。「今日の講義で、あなたがビールを飲んでいることに気がつきました」とあって焦ったそうです。でも、「私もそのビールが好きです。ただ、月曜日の朝8時に飲んでいたことを心配しています。何か気がかりなことがあるなら、気兼ねせずメッセージを送ってくださいね。私はどんな時も生徒たちの味方ですから。」と文章は続いたそうです。叱るでも見て見ぬふりをするでもなく、朝からアルコールに頼るのには、何か事情があるのではないかと心配する心遣いが粋ではありませんか。

 さて、先日のニュースで、NTTがコロナ後の社会を見据えてリモートワークを基本とし、転勤や単身赴任を原則廃止する方向で検討すると発表しました。東京にあるオフィス等を売却する企業もありますし、働き方がどんどん変わっています。これに伴って、会社の近くに居所を構えなくてもよくなるわけですから、温泉地とか釣りなどの趣味が楽しめる場所への引越し、あるいは地元へのUターンが増えるかもしれません。

 どんな場所に住みたいですか?と問われたら、う~ん森の中に建てたログハウスやツリーハウスなんかよいかも…。子供たちは「○○がいい」と答えながらも、「市川小からは転校したくない!」と言ってもらえるような学校でありたいと思います。

098 自信と課題を胸に(10/11)

 ウクレレを習い始めてちょうど1年。長渕剛さんの『乾杯』をスタートに、今は『空も飛べるはず』(スピッツ)を弾いています。コード展開が速い部分もありますが、不思議と指が動くようになっています。「我ながら、やるじゃん!」と自分を褒めています。小さいながらもこうした嬉しさが、次への意欲につながるのだと身をもって感じています。

 前期終了に伴い、通知表が手渡されます。課題は大事にしながらも、良いこと・頑張ったことを中心に所見が書かれています。半年にわたる様々な記録をもとに評価していますので、自信につなげてほしいと考えます。

いつも言うことですが、本校の教育重点である“子供たちの「自己肯定感」「自尊感情」を高めていく”ためには、家庭や地域との連携・協働は必須です。みんなでよさをちゃんと認めてあげられるようでありたいと思います。よさや得意なところをさらに伸ばせる後期にするために、教職員全員で指導・支援をしていきます。

097 写真を見てニヤニヤ(10/8)

 今日は4年生の校外学習です。7時半出発で行ってきます。シャッターチャンスを逃さず子供たちのよい表情を残したいと思います。

 写真といえば、昔ながらの分厚いアルバムを開いて楽しむことがあります。ベッド下や部屋の一角を占有していますが、眺めては幼かった子供たちの姿や言葉などを見て、ニヤニヤと思い出し笑いをしています。一方、スマホやパソコンに保存したデジタルデータはとりたてて閲覧しようという気にはならないから不思議です。

 さて、卒業アルバムの業者選定を行っています。しばらく見直しを行っていなかったようですので、これまでお願いしていた業者も含めて、見積もりや本冊のページをめくりながらPTA本部役員にもご協力いただきました。直近で、現4年生以降の卒業アルバムからなら変更可能という考えです。宿泊学習や行事などでは、子供たちとカメラマンが行動を共にします。別の業者となった場合は、来年度は運全校に関わる行事に2つの業者のカメラマンが立ち入ることがあるかもしれません。

 久しぶりに小・中・高の卒業アルバムを紐解いて、ニヤニヤしてみませんか?では、よい週末を!

096 黄金比(10/7)

 午前中のうちにやっておきたい仕事にかかりきりで、教室巡りもしておらず、昼を過ぎてから慌てて書き込んでいます。

 さて、柿の種といえば「浪花屋」と言って憚らないのは妻。ビールのつまみは柿の種で十分とのこと。ピーナッツ入りは邪道とまで言い切ります。一方、私は、専らピーナッツ入り。その配合が絶妙だと思いながらも、ビーナッツばかりを食べているのは矛盾した行動?亀田製菓は、過去に比率見直し委員会なるものを創設し、国民投票を実施し、昨年5月に柿の種とピーナッツの比率「6:4」から「7:3」へという新時代の幕開けとなりました。

 ところで、「黄金比」という言葉をよく耳にします。ウィキペディアで調べると、円周率のように延々と続く数値が見られます。長方形の縦横比にも心地よさを感じる比率があるようです。本のサイズや名刺、カードのサイズもこれに当たるといいますし、音楽の世界やヒマワリの花、草木の葉といった自然界にも存在するらしいのです。学校の中にも最高のバランスで心地よさを醸し出すものがきっとあるかもしれません。

 ちなみに、日本の国旗も縦横の長さや日章の直径の割合が、法律で決まっています。縦の長さは、横の3分の2。日章の直径は、縦の5分の3なのです。そんなことを考えずに、白い紙に赤ペンで丸をグルグルって描いた方が心地よい…?

095 睡眠の質(10/6)

 娘がキャンプ用のテントを買ったといいます。まずは、デイキャンプから始めるようですが、うちの倉庫から様々な道具を持って帰りました。

 子供たちが小さなころは時々キャンプに出かけました。秋は概ね快適でした。夏場は暑すぎて眠れず、一晩中子供たちをうちわであおいでいました。夜中に激しい雷雨に見舞われ、怖くて車中に避難したのは筑波のキャンプ場?炭のにおいを嗅いだり、焚火の炎を見たりすると、ソロでもキャンプに行きたくなります。ユーチューブには、焚火や暖炉の炎が揺れるだけの動画がたくさんあります。延々3時間の動画を見て、気分だけ味わうことにしましょうか。

 さて、コロナ禍の在宅ワークによって生活リズムが崩れて、睡眠の質が落ちていると感じる人が増えているといいます。そして、人の睡眠には「明るさ」と「色」も関係があるようです。昼間は太陽光も含め、しっかり明るく白い光を浴び、夜は穏やかなオレンジ系の灯りに切り替えることが重要。つまり、昼と夜の光を切り替えることで自律神経のバランスが整って、質のよい睡眠につながるのです。東京都市大学の小林茂雄教授によると、睡眠前後の最適な照明環境は、

①寝る1時間前から明るさを絞り、オレンジ系の色で間接照明を中心にする。

②睡眠中は真っ暗、あるいは薄暗い明かりのどちらでもよい。

③起床30分前から徐々に明るく白っぽい明かりにする。

とよいそうです。とはいうものの、自動で色を変えたり点灯させたりはできませんが…。ただ、

④寝る前はできるだけスマホやパソコンの画面を見ない。

⑤体温が上がるお風呂や激しい運動を避ける。

の2つはよく言われます。まずは④に特化して実践し、睡眠の質を高めようと思います。ちょうど枕も最近かえたばかりですし…。

 10月の保健だよりで、本校の高学年児童の就寝時刻が遅いことを知りました。学習塾での勉強が一因かもしれませんが、それをなんとかするのは難しいこと。だったら、睡眠の質を高めることを目指す必要があると思います。ただ、寝る前に炎の揺らぎを楽しむのはおねしょの元?!

094 案山子(10/5)

 キンモクセイの二度咲きを昨日調べてみました。涼しい・暖かいが繰り返されるなど、その年の気象によって時々あることだそうです。前回の開花は3週間前でしたが、またしばらく甘い香りを楽しめます。

 さて、自宅近所の田んぼは、ほとんど稲刈りを終えていますが、まだ重たそうに首(こうべ)を垂れる稲穂はまさに黄金色。夏には黒いビニル袋をカラスに見立てて吊るしてある所やトンビに見立てたカイトを柱に括り付けて飛ばしている広大な田園風景がありました。案山子も何体か見ましたが、人間と見間違えるほどの出来栄えの、まさに「作品」と呼べるものまであります。鳥との戦いは今も昔も白熱の知恵比べのようです。そういえば、十数年前は定期的に鉄砲のような音を発しているのを聞いたことがありますが、最近は耳にしません。

 岩手県のある農産物直売所では、「かかしまつり」が今月末まで行われているそうですが、ふと疑問になった「案山子」という文字について調べてみました。元々中国の僧侶が用いた言葉だそうで、「案山」は山の中でも平らなところを意味して、「子」は人や人形のことのようです。獣を追い払うために、髪の毛や魚の頭を焼いて串刺しにしたものを田んぼなどに立てていた昔、それを「嗅がし」と呼んでいたので、当て字としたようです。

 さだまさしさんの『案山子』という曲に、「置き去られて雪をかぶった案山子がひとり~」「案山子のように、寂しい思いしてはいないか~」と歌う部分があります。よい人間関係を育む温かい学校、寂しい思いをさせない優しい家庭でありたいですね。

093 アナログ的顔認証?(10/4)

 両方の校門近くの金木犀がまた花をつけて、よい香りが漂っています。ワンシーズンに2回も?

 さて、新型ランクル300(自動車です)は、日本車初のセキュリティシステム「指紋認証スタートスイッチ」を導入しました。私のスマホは指紋認証ですが、顔認証のスマホを使用する方もいらっしゃるでしょう。その一人である木村拓哉さんは朝起きてスマホを開くとき、自分の顔を認証してくれないことがよくあるといいます。暗唱番号入力をせず、意地でも顔を識別させようとするのですが反応しないとか。すると、「俺だよ、オレ!」「わかんないのかよ」と画面に向かって叫んでしまうというので、想像するとおかしくなります。

 9月の終わりに、2年生が2回に分けて学校の北側・東側の2コースを町探検しました。今後、もっと深く知るためにグループごとに探検する予定です。コロナ禍では地域の方々をゲストにお招きしたり、実際に足を運んだり、授業を見ていただいたりする機会がほとんど設けられません。「あの時に来てくれたおじちゃん、おばちゃん」的な顔見知りの方が地域に多くいらっしゃれば、挨拶や会話が弾み、防犯・防災にだって役立ちます。そんなきっかけにもなるかもしれません。こうした「地域顔認証システム」構築は、子供に限らず大人の世界だってプラスに機能すると思うのです。

 これに関連して、来年度4月から3年間の任期で務めてくださる「青少年相談員」を求めています。委嘱時の年齢が20~55歳(学生可)で、スポーツ・野外活動等を通した体験学習の促進や地域青少年の健全育成などを行っていただきます。市内13地区ごとの主催行事の企画・運営もお願いしています。中心になる方はいらっしゃるので、参加できるときだけでも大丈夫と聞いています。興味のある方、ご推薦いただける方がいらっしゃったら、学校(325-4758)にご連絡ください。もう少し詳しく説明いたします。ちなみに市川・真間は第2地区、市川南・新田2~4は第3地区になります。

092 Lemon(10/1)

 今日は、登校の時間帯以上に下校時の雨風の方が気がかりです。雨雲レーダーとにらめっこの午前中になりそうです。我が家にあるレモン&ライム計4鉢が、去年よりたくさんの実をつけ、青々して艶やかで、今から収穫が楽しみですが、台風被害を受けないか心配です。レモンといえば、少年サッカーの指導をしていた頃、ハーフタイムになると選手に出されていた砂糖漬けにされたレモンの輪切りをふと思い出しました。

 さて、少し前に読売新聞「編集手帳」を読んで、日本と欧米のレモンに対するイメージに差があることを初めて知りました。日本では一般的に、レモンは酸っぱいけれど清涼でスッキリしたプラスイメージが持たれています。一方、アメリカには次のような名言があるそうです。

  When life gives you lemons, make lemonade.

 直訳すると、「運命があなたにレモンを与えたなら、それでレモネードを作りなさい」となります。何のことか意味がわかりません。実はレモンのイメージの差がここにあるのです。アメリカでは、レモンに「つまらない」「品がない」「不良品」「ポンコツ」などのネガティブな意味があります。そう思って、この文を読み返してみると、「運命があなたにレモン〈みたいな良くないもの〉を与えても、〈それに手を加えうまく料理して〉レモネード〈みたいな素晴らしいもの〉に変えてしまいましょう」となるでしょうか。良くないことに対して不満を言っていても始まりません。まずはそれを受け入れ、どう乗り越えていくか考え、よりよいものを切り拓く行動に結びつけていくことこそ大事なのだと教えてくれます。この名言は、コロナ禍における新たな創造・転換と考えることができそうです。調理の主体は、教職員であり、保護者であり、子供たちです。一味違った市川小独自のレモネードを味わいたいものです。