校長の部屋

2021年5月の記事一覧

035 道の駅(5/28)

 今週、偶数学年及び奇数学年の抽出児童対象に眼科検診を行いました。眼科医によると、例年と違ってアレルギーが多くみられるとのこと。これは医院に診察に来た人にも言えることだといいます。私もスギ花粉が終わったにもかかわらず、目が痒い日が続いて点眼薬が手放せません。

  

 さて、先日道の駅に野菜を買いに行った際、「わらび」が売られているのを目にしました。片手に軽く握った量で約300円。高っ~という感じです。というのも、小学生の頃は近所の林に入れば自由にわらびを採ることができたからです。「俺って、わらび採りの名人?」と自分で勝手に思っていたくらいたくさん採りました。祖母や母が灰汁とりをしたあと、おかかをかけておひたしになったものが食卓に出てきました。今でも、林があると足を踏み入れたくなります。700人の児童の中で、わらびを食べたことのある子っているのかなぁ?

 サルビアの花の蜜を吸ったり、ガマズミやヤマモモの実を食べたり、葉っぱで笛を作ったりするような自然丸ごと体験の機会をつくりたいものです。「かがやきフェスティバル」(11月)の午後をそんなスローな時間にすることはできないでしょうか。ただの思い付きですが…。

  

 ところで、道の駅の案内板ってどんなデザインだったでしょうか。見ているようで見ていないものがまた一つ!左側に駐車場と2本の樹木を配置し、緑あふれる安らぎの空間をイメージ。右側には建物と人を表し、単なる駐車スペースではなく案内と情報発信機能を持っていることを意味しているといいます。人の形は、インフォメーションの「i」を、木と駐車場と道路が「道」の「しんにょう」をかたどっているそうです。29年前からあるのに、初めて知りました。「道の駅いちかわ」もオープンして3年が過ぎましたね。

034 昭和のテレビっ子(5/27)

 今日は、6年生が「全国学力・学習状況調査」の検査日で、2~5年生は午前中に「学力テスト」を実施します。そして、1年生は給食に提供される「空豆の鞘むき」をします。空豆といえば、絵本『そらまめくんのベッド』(なかやみわ作)。そらまめくんは、もともと企業デザイナーとして仕事をしていた頃に生まれたキャラクターだったといいますが、コンペでは採用なかったようです。でも、強い思い入れがあったので、眠らせていたキャラクターを絵本で蘇らせたのがこの作品というわけです。

   

 さて、相変わらずテレビ番組を撮りためて、夕食時に一つずつ消化(視聴)しています。警察ものや医療ものが多い中、痛快なのが『ドラゴン桜』。敵を仕立てるのは脚本や演出の王道なのかもしれません。一方、吉田羊さんと國村隼さん主演で親子を演じる『生きるとか死ぬとか父親とか』は、淡々とした展開で『ドラゴン桜』とは正反対ですが、感じるものがあるのです。4月にお亡くなりになった田村正和さん主演の『古畑任三郎』も大好きでよく見ました。友達と物まねを披露しあったこともあるほど。「一番印象に残る犯人役は誰か」というアンケートの結果、イチローさんとSMAPが同率1位だったそうです。ただ、NHK放送文化研究所の調査によると、10代、20代の半数がほぼテレビを観ないとのこと。5年前に比べて20ポイント前後減少しているとのことです。テレビ離れが加速している実態が見て取れます。

 話は変わりますが、最近変化を感じているのが「爪の伸び方」と「トイレの回数」です。暑くなって、爪が伸びるのが早くないかなって思うことはありませんか。特に足。普段、靴下を履いていることが多いので、切るタイミングを逃して長くなっていることがよくあります。

 そしてトイレです。冬場は頻繁に小用を足していたような気がしますが、暑くなると知らない間に汗をかいているのでしょう。家でトイレに入って以降、昼近くなって初めて学校でトイレに入るなんてことがしょっちゅうあります。「あっ、今日初めてだ」と気づく有り様。だからこそ、熱中症予防として、のどが渇かなくても水分補給なのでしょう。そういえばテレビの番組中にずっとおしっこを我慢して、CMになるとトイレに駆け込むなんて子供時代もあったっけ。

033 当事者として判断・行動する力(5/26)

 今晩は、以前お知らせした「スーパームーン」。今日の満月は、今年最も地球に近づくとともに3年ぶりの皆既月食で、大きな赤い月になります。あとは天気次第!20時頃からが楽しみです。

  

 さて、昨年度から小学校で新しい学習指導要領による指導が始まっています。指導内容などが改編される中で、6年生の社会科では単元の順番が変わっています。これまでは歴史→公民の流れでした。春先に縄文・弥生時代の暮らしを学習して、12月頃に政治を学び始めていました。現在は、公民→歴史の順です。その政治の仕組みなどを学ぶための視聴覚教材も充実しています。運動会前に教室を訪問した時です。65型テレビを子供たちが食い入るように見つめています。黒板には「裁判所のはたらき」、画面には「昔話法廷」とあります。どうやら視聴する子供たちは裁判員の立場のようです。乙姫が被告で、浦島太郎が原告という設定。「あなたはどうして竜宮城へ行くことになったのですか?」と弁護士が尋ねています。たった数分しか見ませんでしたがずっと教室にいたい気がしました。「3匹のこぶた裁判」で正当防衛を問う番組も以前見た気がします。「セーラームーン」が被告だったら、「月に代わってお仕置きしたのよ!」と開き直るでしょうか?

 政治についても、いかに身の回りに関連する事象を見つけ、自分事として感じ、当事者として考え判断するかが知識以上に大事です。得た正しい情報をもとに考え進め、行動に移す力を、小学校のうちにどれだけ獲得できるかが飛躍の土台になると思いますがいかがでしょう。

032 お疲れ~乾杯!(5/25)

 スポーツ参観日は、保護者の皆様のご理解とご協力のもとご覧いただきましたことに感謝いたします。曇り空でしたが、子供たちの精一杯の演技や走る姿に感動しました。今回の頑張りを振り返り、「次はこんなことをやりたい」という意欲やアイディアを生み出せたら、さらに成長できると思います。「いわれたことをやる」から「自分でよいと考えたことを行動に移す」子供を目指したいと思う毎日です。休み明けの今日は「大安」。何かよいことがありそうな予感が…?

 さて、行政経験のある教員はみんなその仕事に同じように感じることがあります。それは、仕事に季節感がないこと。忙しさに多少の波は感じても、学校現場のような季節ごとの主要行事に全員で邁進して、やり切った感をもつ機会はあまりありません。入学式、卒業式、運動会、文化祭的行事、水泳部・相撲部・陸上部といったシーズン限定部活動などが終わると、みんなで飲んで騒いで「次に向かって頑張ろう」と気持ちの切り替えをします。ただ、コロナの影響でそれができないのが残念でなりません。単に飲みたいだけじゃないのと言われたら、「はい、そのとおり」と即答してしまいそう怖い。

 ずっと昔の話ですが、運動会前日に前夜祭を行い、学校に泊まるなんてこともありました。そして、運動会が終わると職員室で体育主任を慰労する一次会をしました。職員室で学年ごとに演技を披露したり、運動会の歌を大声で歌ったり…。その後、今度は体育主任が職員への感謝する会として二次会の場に繰り出したものです。先日の土曜日の昼食時は楽しいおしゃべりすら十分できず残念です。グラスを合わせて、声高らかに乾杯できるようになるのはいつだろう。

031 みんなが主役、みんなが脇役(5/22)

 運動会の練習中にうれしくなる場面をたくさん見つけました。演技で使用する用具を放り投げていく子が多い中で、誰の物であってもきちんと置き直した後、全力で集合場所に向かう子。音楽や歌詞の意味を感じながら、手による表現や表情を豊かに演じる子。戸惑っている子に優しく関わっている子など。日々目立たないところで活躍する子供が報われるようでありたいものです。

 さて、「バイプレイヤー」という和製英語が、定着したように思われます。「脇役」という意味で使用されます。演劇や音楽など、主役一人で演じるものではなく、主役を引き立てる周りの脇役があってこそ成立するものです。だから、主役と脇役が互いに尊重し合う関係はとても大事です。

 以前ニュースを観ていると、成田空港で働く凄腕の裏方さん数人にスポットを当てていました。こんな世界、こんな仕事もあるんだぁと新鮮でした。パイロットやCAという花形職業に憧れる子供もいるでしょうが、こうした職種の働きぶりを見て自分のキャリア形成が刺激される子もいると思います。まさにプロフェッショナルでした。病院でもドクターや看護師ばかりに目が行きそうですが、医療事務その他いなければ成り立たない場所です。たとえスポットが当たらなくても、自分の役割に誇りをもって精一杯頑張る人はきらきら光って見えます。

 クラスでは…?各職場では…?目立つ人ばかりに目が行きがちなことはないか確認が必要です。学校では、担任をはじめとした様々な教職員が輝けるように、互いにリスペクトしながら取り組んでいきます。

 今日は、主役・脇役関係なくキラキラさんを校庭でたくさん見つけます。「保護者1名限定の参観」というのは本当に申し訳なく思いますが、ご家族全員の気持ちを集約して代表でのご参観をお願いします。30分開始を遅らせたので、雨が完全に上がって晴れ間晴れのち曇りが少しでものぞくといいなぁ。