校長の部屋

101 読書の秋(10/14)

 10月になってまで夏日が続いた日が嘘のように、秋の涼しさを感じるようになりました。すると、校庭のプラタナスの枯れ葉が、掃いても掃いても積もる季節の到来です。そして、秋といえば読書とはいうものの、相変わらず通勤読書一辺倒であるため、1冊読み終わるのに相当の時間を要します。私とは反対に、妻は1週間に1冊は読んでしまうため、未読本の山がなくなると不安を覚えるようです。こんなペースで本を読む人は全体の1割にも満たないかもしれません。

 さて、私は最近、ある作者の作品を読み漁っています。「中山七里(しちり)」さんです。現在上映中の『護られなかった者たちへ』の原作者ですが、「どんでん返しの帝王」と呼ばれるのもうなずけるようなラストは飽きさせません。ちなみに今は、『さよならドビュッシー』です。名前からは男女の判別がつきにくいのですが、私と同じ年のおじさんです。同じように男女を間違えていたのが「有川浩」(現在は有川ヒロ)さん。男性だとばかり思っていたら女性だとは…。この方の作品もたくさん読んだので、校長室にも数冊置いてあります。

 読書の効果の一つに、ストレスを軽減してリラックスしやすい状態が作れるというものがあります。イライラしたり心がチクチクしたりした気持ちが収まったり、ポジティブな気分になったりすることもあります。非日常の疑似体験によるスッキリ感もストレス解消につながります。実際、ストレスへの対処セラピーにも取り入れられているとも聞きます。自分の気分に合った本を選ぶことも大切かもしれません。絵本だって立派な読書だと思うのです。

 ちなみに、読書週間に私がおすすめした本は、『にんじんばたけのパピプペポ』(かこさとし作)です。