校長の部屋

041 簡潔で分かりやすい表現を(6/7)

 先週、ある学級の理科の授業を見せてもらい、終わりにノートを回収して赤ペンを入れさせてもらいました。検食しながらでしたが楽しいひとときでした。今後どんな記述の変化がみられるかちょっとワクワクします。

 さて、手紙やメール、会話などで、簡潔かつ分かりやすく相手に伝えるということはなかなか難しいものです。例えば、「最寄りの駅からスタジアムまで結構時間がかかります」と言われたとき、どのくらいの時間を想像するでしょう。徒歩20分程度をイメージする人もいれば、バスに乗って30分くらいだろうかと考える人もいるでしょう。だから、「徒歩15分」というような明確な表現が求められます。数値化できるならばそれに越したことはありません。

 もう一例。若者が、「頼むよ!①ちょっと高いけど、投資だと思ってさぁ。②そのうち俺が③ビッグになったら、④何倍にもなって⑤返ってくるかもしれないよ」と語るイラストに書かれた突っ込みが笑えます。

①→どのくらい? ②→いつ? ③→どういう状態? ④→一体いくら? ⑤→返ってくるの?こないの?

 きちんと伝えるためには、あいまいな表現を避けるとともに、大事な情報は省かず、相手に疑問を抱かせないことが大切です。スポーツ参観に関するアンケートを読みながら、メール本文の記し方や書く順番、内容等についても反省させられました。また、一言添えることで受け取り方が変わることや外国の方に配慮した表現、理由や根拠を詳細に伝えないとわかりづらい場合もあることなど…。いただいたご意見や感想は今後に生かします。ありがとうございました。