校長の部屋

073 オリ・パラ観戦を通して(9/2)

 昨日から市川警察の方が、14号門前で朝の見守り活動をしてくださっています。月末まで緊急の事案がない限り交代で立ってくださるようでありがたいです。今日は長文となってしまいます。

 「東京都で五千人超え」「市川市も二百人超え」といった、コロナ感染者数の爆発的な増加に不安を募らせる一方で、オリンピック競技での様々なドラマにもドキドキした夏休みでした。

 メダル候補のメキシコを破り3連勝したサッカー予選と決勝トーナメント。献身的な守備を見せるFWの林大地選手を、イケメンだなぁと画面に映るたびに羨ましく思う私。57年という時を超えて、親子で金メダルを目指したウエイトリフティング三宅宏実選手の最後の挑戦。大坂なおみ選手や桃田賢斗選手への金メダル期待の重圧。パラも見ていると胸が熱くなります。

 レスリングでは、姉妹で金メダルを獲った川井選手。柔道では、兄妹で金メダルの阿部選手ほか、日本柔道の活躍に目覚ましいものがありましたが、完成まで数か月かけて作成したという「モチベーションビデオ」には感動。やる気を掻き立てるメッセージや心躍るようなBGM、そして過去の勝利の喜びを思い起こす試合の映像など、能力を引き出すために選手一人一人に合わせて作成したといいます。こうしたアイディアと裏方の地道な努力があってこその好成績だったのかもしれません。

 新競技スケートボード・女子ストリートで優勝した13歳の西矢椛選手はじめ、表彰台3人の年齢を足すと42歳とは驚異的!パークでも銀メダリストは12歳。一方で、競泳女子では遅咲きともいわれる25歳の大橋悠衣選手の400mと200m個人メドレーでの2冠の背景にある平井監督との信頼関係。選手を信じて、ゆっくりでも一歩ずつ時間をかけて指導と支援を続けてきた成果です。

 アスリートの気持ちを高め、力が最大限に発揮できるようにする何気ないアドバイスは、日々子供たちと接する私たち教職員にも通じるところが多いはずです。開花の早い子、なかなか芽が出ない子、教室はいろいろです。親も教師も、他と比べて心配したり焦ったり…なんてこともあります。でも大事なのは、その子の未来を見つめながら「今、どんな資質や能力を育てることが大事なのか」をはっきりさせて、適切な支援を続けることだと思います。早咲きでも遅咲きでも、子供たちがどんな色の、どんな形の花を咲かせるかを楽しみにしたいと思います。

 もしかすると次回、あるいはその次のオリンピックで活躍する子が700名の中から誕生するかもしれません。ただ、くれぐれも路上や人が集まる公園などでスケートボードの練習をして、事故や迷惑行為に繋がることだけは避けてほしいと願います。スポーツに限らず、努力により笑顔の花が咲く姿がみられるように、2学期も子供たちを応援していきます。