校長の部屋

183 ちんげんさい(3/2)

 学校でも会社でも、「ほうれんそうが大事」とよく言われます。「報告・連絡・相談」ですが、この先があるのをご存じでしたか?ネットで見つけて、へぇっ~と思ったので紹介します。

 「ほうれんそう」された側は、「おひたし」だそうです。それぞれの文字から想像してみてください。「怒らない・否定しない・助ける・指示する」です。困り果てたら「こまつな」です。「困ったら・使える人に・投げる」というものですが、いまいちピンときません。

 頑張りすぎる人には「きくな」。「気にせず休む・苦しいときは言う・なるべく無理をしない」。逆に、してはいけないことが「ちんげんさい」。「沈黙する・限界まで言わない・最後まで我慢」。早めにSOSを発することやボヤのうちに周囲に助けを呼ぶことは、自分の命や心を守ることにもなります。

 我々教員の仕事には「ここまでやればよい」というラインがありません。やればやっただけ効果・成果としてあらわれることもあります。当然、頑張っても変わらない悔しさも味わいます。“子供たちのために”と思って頑張ることは、長時間労働という数値になって降りかかり、ストレスも溜まります。どうしたらよいのかとジレンマに陥ります。

 社会全体で働き方改革が行われていますが、学校も来年度に向けて、子供たちと真剣に向き合う時間確保のために、もう少し断捨離・業務改善が必要と頭をフル回転!これは、教職員が幸せな気持ちで仕事ができることが、目の前の子供たちに愛情を注いで幸福へ導き、ひいては子供を取り巻く人々を幸せにするのだと考えているからです。改革や改善は、教職員が手抜きするためではありません。市川小の子供たちが幸せになるためのステップだと、私は信じて疑いませんが行うは難し!