校長の部屋

028 サインを見落とさない(5/19)

 鉢植えで育てていた大株のアジサイが、ある時を境に葉が増えません。ほかのアジサイは、蕾はつけないものの大きく葉を広げています。今は無き義母の家から摘んで、芽挿しから育てたものですから愛着があります。もしやと思って、鉢土をひっくり返してみました。すると、出てくる出てくる。コガネムシの幼虫と思われるものが、なんと28匹。割りばしで道路に放り投げます。大事なアジサイはというと、根がない。皆無!これでは育たないのも当然と納得です。専用の液に冠水して、きちんと植えなおしてあげました。

  

 幼虫を学校に持ってくれば喜ぶ子供もいるかもしれませんが、幼虫同伴で電車に乗る勇気がありません。よって、丁寧に葬って差し上げました。南無~。

 このアジサイが元気なくなった時期がいつだったか正確にはわかりません。世話していても気にかけていなかったようです。学級・学校の子供も同じです。中にはうまく伝えられない子もいます。SOSを出している場合だってあります。話せないアジサイの無残な姿を見て、何気ない変化やサインに気づいて対応できるようでありたいと改めて思った次第です。子供たちも適切なケアをすれば、そこから見違える成長をします。植えなおしたアジサイもきっと見えない土中で根を広げ、葉の広がりに表れますので、今度こそ観察を怠らないようにしないと…。

 レモンの木にはアゲハが卵を産み始めています。すでに孵った幼虫。こちらは子供たちにプレゼントします。