校長の部屋

半夏生(7/1)

 昨日の夕飯後に、京都名産「水無月」(和菓子)を食べました。京都では古くから6月の最後の日に食べる習慣があるそうで、1年の半分の穢れを落とし、残り半分の厄払いの意味があるそうです。残り半分を食べていた時です。細かく切っていた漆塗?のフォークが「ボキッ」!折れてしまいました。縁起悪っ!私の残り半年はどうなることやら?

         

 さて、今日は「半夏生」という、節分や彼岸、八十八夜などと同じ「雑節」なのだそうです。恥ずかしながら、調べ物をしていて初めて知った次第ですから正しい読み方を知りませんでした。「はんげしょう」と読みます。スーパーのどのチラシにも書かれています。

 半夏生とは、夏至から数えて11日目(7月2日ころのこと)を指し、この頃に「天から毒が降り、地から毒が生える」という言い伝えがあったため、農家は半夏生までに田植えを終わらせるという習慣まであったといいます。

 また、関西では半夏生の頃に豊作を祈ってタコを食べる習慣があります。これは、作物がタコの足のように大地にしっかり根を張ることを祈願するという意味が込められているのです。タコにはタウリン(ファイト~、イッパ~ツ!)が豊富に含まれるため、蒸し暑さなどから疲れが増してくるこの季節に食べるのは理にかなっているようです。讃岐地方では半夏生にうどんを食べる習慣があるそうです。こうしたことから始まって、7月2日が「タコの日」「うどんの日」とされたようです。

 さて、コロナ禍の中、気が付くと今年も半年が終わってしまいました。新年度から数えても3か月です。振り返ってみたときに「何をしたのだろう」「成果と言えるものは何だろう」と焦りも感じています。コロナという外的要因への対処に始終することなく、その中でできることを「自分から積極的に楽しむ」という姿勢を残り半年、貫いていきたいと思います。その気持ちが「ボキッ」と折れてしまわないように!

 今朝の放送朝会では、放送と映像の両方を使って話をしました。「今○ら」の丸の中に何を入れますか?と。「今さら」「今から」「今なら」が考えられます。あと半年、「今から」「今なら」という新たな気持ちで取り組んでほしいと思います。子供たちには、餌をもらうだけ、口を開けて待つだけでなく、自分から餌をとりに行く強い意志を大事にしてほしいと願います。たとえうまくいかなくても、価値ある失敗にきっとなるはずです。

 タコに戻りますが、高値で、「タコの日」だからといって積極的に買い物かごに入れるというのは憚れます。誰かが口に入れてくれるタコなら遠慮なくいただきますが、私はそそくさと別の餌を積極的に求めることにして…。