校長の部屋

031 みんなが主役、みんなが脇役(5/22)

 運動会の練習中にうれしくなる場面をたくさん見つけました。演技で使用する用具を放り投げていく子が多い中で、誰の物であってもきちんと置き直した後、全力で集合場所に向かう子。音楽や歌詞の意味を感じながら、手による表現や表情を豊かに演じる子。戸惑っている子に優しく関わっている子など。日々目立たないところで活躍する子供が報われるようでありたいものです。

 さて、「バイプレイヤー」という和製英語が、定着したように思われます。「脇役」という意味で使用されます。演劇や音楽など、主役一人で演じるものではなく、主役を引き立てる周りの脇役があってこそ成立するものです。だから、主役と脇役が互いに尊重し合う関係はとても大事です。

 以前ニュースを観ていると、成田空港で働く凄腕の裏方さん数人にスポットを当てていました。こんな世界、こんな仕事もあるんだぁと新鮮でした。パイロットやCAという花形職業に憧れる子供もいるでしょうが、こうした職種の働きぶりを見て自分のキャリア形成が刺激される子もいると思います。まさにプロフェッショナルでした。病院でもドクターや看護師ばかりに目が行きそうですが、医療事務その他いなければ成り立たない場所です。たとえスポットが当たらなくても、自分の役割に誇りをもって精一杯頑張る人はきらきら光って見えます。

 クラスでは…?各職場では…?目立つ人ばかりに目が行きがちなことはないか確認が必要です。学校では、担任をはじめとした様々な教職員が輝けるように、互いにリスペクトしながら取り組んでいきます。

 今日は、主役・脇役関係なくキラキラさんを校庭でたくさん見つけます。「保護者1名限定の参観」というのは本当に申し訳なく思いますが、ご家族全員の気持ちを集約して代表でのご参観をお願いします。30分開始を遅らせたので、雨が完全に上がって晴れ間晴れのち曇りが少しでものぞくといいなぁ。