校長の部屋

137 思いのキャッチボール(12/10)

 1968年の今日、日本犯罪史に名を残す「三億円強奪事件」が発生した日です。(写真の意味は、わかる人にはわかるのですが…)

  

 強奪するわけではなく、思いがけず人からプレゼントをいただく機会、逆にプレゼントする機会があるものです。そうした時の対応・反応は、下手するとその人の人間性の評価にもつながりかねないように思ってしまいます。プレゼントに限らずとも、何かをしてもらったときに、「ありがとう」という言葉が自然と口から出たり表情でお礼をしたりしているでしょう。子供たちの中にも、できる子が意外と少ないことに気づきます。また、大層なことや見返りを期待しているわけでなく、ただ喜んでほしいという思いで出た行為に、そっけない態度で返されると残念ですし、張り合いがなくなりませんか?

 立場上、実習で作ったものを食べさせてもらうこともよくあります。感想を手紙に書いて教室にもっていきますが、喜んでくれているでしょうか。うれしかったから返事をするだけなのですが、何でもない対応やリアクションが次への意欲・動機付けになることもありますし、何より子供自身の自尊感情を高める絶好のチャンスだと思うのです。だからこそ、相手の思いを酌みとって丁寧に返してあげるキャッチボールがとても大切だと考えます。張り合いが出て、張り切って挑戦する子が増えていくことを願います。大人だって同じ!