校長の部屋

091 安全かつ効果的な活用を(9/30)

 新聞をとりに外に出ると、50数年前の夏休みにラジオ体操に出かけた朝の匂いを感じて懐かしくなりました。明日午前中の台風の影響が心配されます。対応について、メールでお知らせすることもあります。

 さて、9月半ばに6年生の教室でこんな声を聞きました。「ぼく、耳が悪いから聞こえるかどうか不安です。家族もみんな耳が悪いし…。」と、オンラインで大型テレビから流れる音声を聞き取れるか心配しているのです。この気持ちがとてもよくわかります。過日行われた校長会議は、初めてのオンライン開催でした。各課の連絡事項がどの程度聞き取れるか不安でしたし、実際聞き取れない言葉も多く、前後の文脈で想像するしかありませんでした。コロナ禍にあってはオンライン等の便利さを享受する人も多いでしょうが、逆に不安や不自由さを感じる人もいることに気づきたいところです。

 オンライン学習以外でも、タブレット活用によって学校や家庭での学びを深めることができます。文章や記録のタイピング、プレゼン資料やポスター・パンフレットづくり、写真や動画撮影ほか、自主学習支援コンテンツを利用したり気になったことについて深く調べたりするなど、学習の足跡を残して振り返ることだって…。

 ただし、学習用タブレット端末によるチャット等でのいじめも心配されます。最近の自殺報道にもみられるように、活用の仕方を誤ると様々なトラブルにつながる可能性を孕んでいます。そこで、安全で適切な使用を促すために、「タブレット端末活用のルール」を作成しました。タブレットを開くことで学習を楽しめるようにしていくための第一歩を踏み出したばかりです。学級でもこれをもとに指導しましたが、家庭に持ち帰って使用することもあるので、各家庭の協力も不可欠です。