校長の部屋

065 It’s 祥(ショー)time(7/12)

 今日からまた、委員会児童による朝の挨拶運動2回目が行われています。ボトムアップで挨拶が広がっていくことを願います。 

 さて、新型コロナ感染拡大のニュースの対極に、大リーグの大谷翔平選手の活躍が毎日のように報じられます。期待の表れです。昭和の野球漫画の代表作といえば『巨人の星』『ドカベン』『キャプテン』『侍ジャイアンツ』など、スポ根ものを多く思い出します。

 あるライターが大谷選手の魅力を分析して、「努力のにおいが全然しないところだ」と言っています。「好き」を一番大事にして、純粋にワクワクするほうへ行こうとしている感じがするところが、見る者を魅了するようです。確かに、イチロー選手のようなストイックさも感じさせません。

 成功したら…とか失敗したら…という判断基準ではなく、好きなものを見つけてそれをも守り通すためなら自然と頑張れてしまうということを体現しているようです。見えないだけかもしれませんが、スポ根漫画の血の滲むような努力はそこにありません。

 次のイニングの投球に響かないように、バッターボックスに立ったまま球をやり過ごすことに代表される安全志向がある中で、疲労を厭わず出場したり果敢に盗塁を試みたりします。フルスイングしたかと思えばセーフティーバントもします。ルックスだけでない大谷選手の魅力に、普段野球は見ないけどエンジェルス戦だけは見るというにわかファンもいることでしょう。明日午前、オールスターのホームラン競争があるようです。観ることは叶いませんが、活躍が楽しみです。

 子供たちにも自然な挨拶とともに、好きだからこそ自然と頑張れることを、一つと言わず複数見つけてほしいと思います。突然の出会いやひらめきを大切にして…。