校長の部屋

016 鯉のぼりの思い出(4/27)

 スギ花粉もだいぶおさまったようで、ランニングも気楽にできるようになります。田んぼの中の道を走ることがありますが、鯉のぼりが青い空を悠々と泳ぐ姿を見ると気分が浮き立つ自分を感じます。吹き流しに真鯉や緋鯉、青や赤、緑の子供たちと華やかです。ただ、最近では鯉のぼり自体を見かけることが少なくなりました。マンションのベランダにおもちゃの鯉のぼりがくくられていることはありますが…。日曜日に、成田公津の杜公園の鯉のぼり二千匹を見てきました。

  

 私は弟との二人兄弟です。幼少のころは庭に大きな鯉のぼり6~7匹が泳いでいました。時季になると、どこからか職人さんがやってきて穴を掘り、長い竿を立て、ロープで竿を支えます。風が強い日は、てっぺんの矢車がガラガラ音を立て、竿が折れないか心配したものです。

 さて、鯉のぼりの1番上に飾られる、筒状のカラフルな飾りの吹き流しや竿の1番上に付いている矢車。どんな意味があるのか調べてみました。「吹き流し」の歴史は長く、戦国時代には「これ以上災いが起こりませんように」という願いを込めて戦の後に飾っていたといいます。吹き流しのカラフルな色は、「木・火・土・金・水」を表しているそうで、鯉のぼりと一緒に飾ることで、子どもによからぬことが起こっても、邪気を払い守ってくれると信じられていました。

 一方「矢車」は、矢の羽根の部分を車輪状にしたもので、風を受けてカラカラと回転しながら音が鳴ります。神様への目印で、音は魔除けの意味を含んでいます。

 昔勤務した学校には鯉のぼりがあったので3階の窓から国旗掲揚ポールを紐で結んで真鯉や緋鯉を取り付けました。風のないある日、顔くらいまで尻尾が垂れた鯉のぼりに触りながら、♪屋根よ~り~ひ~く~い~鯉の~ぼ~り~♪と歌いながら帰る子がいたことを思い出しました。

 国分川にかかる鯉のぼりを見に行ったことがあります。20年以上も前のことなのに、息子はその時の様子を覚えているようです。今でも毎年数を増やしながら続いているのでしょうか?今度足を運んでみることにします。