校長の部屋

179 なぜ、貴方はきんぴらなの?(2/15)

 暖かな週末でした。今日もコートを着て出勤しましたが、歩くと額に汗が…。震度4の地震には恐怖を感じ、冷や汗が…。

 今日の給食に「きんぴら」が出ます。和食のおかずとして「きんぴらごぼう」をよく食べますが、人参やレンコン、アスパラ、ピーマンなどが入る場合もあり様々です。給食もコンニャクが使われます。

 さて、先週末に見た検食簿には「金平」と書かれていましたが、この語源は何なのでしょう?どうも昔話で有名な「金太郎」が関係しているようです。金太郎は実在の人物で「坂田金時」といい、金太郎は幼名です。その息子とされるのが「坂田金平」。こちらは、浄瑠璃や歌舞伎の中で登場する架空の人物のようです。

  

 江戸時代に流行した「金平浄瑠璃」の主人公の坂田金平は、怪力で勇敢な人物なので、江戸の人々に大変人気があったといいます。そんな武勇伝から、強く丈夫なものを「きんぴら」と呼ぶようになったという説があります。ゴボウは元気が出る食材とされていたため、「きんぴらごぼう」を食べると坂田金平のように強くなれる料理ともいわれたようです。ほかには、歌舞伎「金平六条通」で金平を演じた役者の髪が、ゴボウの細切りに似ていたことから「きんぴらごぼう」となったという説もあります。

 3年児の前で「♪ま~さかり かついだ 金太郎~  熊にまたがりお馬の稽古~ はいしどうどう…♪」と歌ったら、「知らない!」と言われました。「桃太郎なら知っている」そうですが…。

 きんぴらは家庭によって食材や味付けがちょっとずつ違います。だからこそ大事にしたい家庭の味!給食の金平だって負けてはいません、家庭にも坂田金平にも…。