校長の部屋

194 ラジオの思い出(3/9)

 3月9日というと、「レミオロメン」の歌を思い出します。せわしく過ぎる日々の中で、『♪瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい』という歌詞に未だ近づけない自分がいます。

 半世紀前は、こうした曲をラジオで聴いていました。ラジオは映像がない分、何かをしながらでも有益な情報が入ってくる手段になりますし、パーソナリティーの巧みなおしゃべりも楽しみの一つ。

 さて、いつ頃のことか定かではありませんが、海外の短波放送受信がブームだった頃があります。BBCは英国会議事堂の時計塔ビッグベンの鐘の音が合図でした。短波を少しでも感度よく受信しようと、ダイヤルを回して周波数を調整し、雑音に負けないように耳を澄ますことには「宝探し」のようなワクワク感がありました。当時、ナショナルのクーガーという機種が欲しくてカタログをいつも眺めていた記憶が蘇ります。

    

 それから数年してラジカセが流行ります。カセットテープに音楽を録音するのは、専らラジオ番組。ボタン2つを同時に押してスタートですが、失敗してパーソナリティーの声が入ってしまったり、逆に音楽の冒頭が切れていたり…。深夜番組「セイ・ヤング」を聞きながら布団の中で笑いを堪えたりいつのまにか寝てしまったりした頃も懐かしい!

  

 カセットテープを差し込むタイプの初代ウォークマンが登場したのは、そのずっとあとのことですが、まさに音楽を持ち歩く時代の到来でした。

 今では、ワイヤレスイヤホンが普及し、インターネットラジオ「radiko(ラジコ)」があり、災害時にも有効といわれます。ラジオで聴く歴史番組も多数あるようです。「大切なことは耳から学べ」と言われますが、残念なことに私には無理かな。その分、生身の人間の心の声にも耳を澄ましたいと思います!