校長の部屋

033 当事者として判断・行動する力(5/26)

 今晩は、以前お知らせした「スーパームーン」。今日の満月は、今年最も地球に近づくとともに3年ぶりの皆既月食で、大きな赤い月になります。あとは天気次第!20時頃からが楽しみです。

  

 さて、昨年度から小学校で新しい学習指導要領による指導が始まっています。指導内容などが改編される中で、6年生の社会科では単元の順番が変わっています。これまでは歴史→公民の流れでした。春先に縄文・弥生時代の暮らしを学習して、12月頃に政治を学び始めていました。現在は、公民→歴史の順です。その政治の仕組みなどを学ぶための視聴覚教材も充実しています。運動会前に教室を訪問した時です。65型テレビを子供たちが食い入るように見つめています。黒板には「裁判所のはたらき」、画面には「昔話法廷」とあります。どうやら視聴する子供たちは裁判員の立場のようです。乙姫が被告で、浦島太郎が原告という設定。「あなたはどうして竜宮城へ行くことになったのですか?」と弁護士が尋ねています。たった数分しか見ませんでしたがずっと教室にいたい気がしました。「3匹のこぶた裁判」で正当防衛を問う番組も以前見た気がします。「セーラームーン」が被告だったら、「月に代わってお仕置きしたのよ!」と開き直るでしょうか?

 政治についても、いかに身の回りに関連する事象を見つけ、自分事として感じ、当事者として考え判断するかが知識以上に大事です。得た正しい情報をもとに考え進め、行動に移す力を、小学校のうちにどれだけ獲得できるかが飛躍の土台になると思いますがいかがでしょう。