校長の部屋

036 技術の進歩にわくわく(5/31)

 先週の朝日新聞に、「自動運転の電気自動車をスマホで呼び出す…。そんな次世代のサービスを見据え、自動車産業が百年に一度とも言われる変革期に入った」という記事がありました。これを目にした途端、頭の中で、ジェッターが腕時計型無線機に向かって、「流星号、流星号、応答せよ」と叫び、すぐに宙を飛んでやってくる流星号の映像がリアルに蘇ったのです。1965年にテレビ放映された『スーパージェッター』、55年の時を経て、空は飛ばないまでも流星号が色褪せないまま現実になろうとしていることに心沸き立つ思いです。もしかすると、マッハ号だって夢じゃない!

  

 一方、読売こども新聞には「ゲノム編集」についてわかりやすく紹介されていました。これまで作物の品種改良が長い時間をかけて行われてきました。例えば稲。望んだ特長を持つ品種を生み出すには十年くらい位の年月が必要です。果物に至っては何十年もかかるといいます。一方、これがゲノム編集だと、狙った遺伝子に思い通りに変化させられるので、品種改良のスピードが格段に上がるというわけです。少し逸れますが、TVドラマ『ネメシス』で探偵の助手を演じる広瀬すずさんも、ゲノム編集で生まれてきたという設定。低視聴率が言われていますが、佳境に入って面白くなってきました。

 品種改良を施した稲の10年先より大きな変化が、今後の10年に望めそうでわくわくします。ただ、「便利」以上に「安全」が第一であることは、今も昔も変わりはありません。