校長の部屋

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069 ○○がないと困る(7/19)

 コロナと天気が心配された林間学校ですが、無事帰りました。無事かどうかは今月末まで待たなければなりませんが…。明日の学校だよりで簡単に報告します。

 さて、先々週の土曜日早朝というか未明頃に停電!どうも我が家だけのようです。習慣とは恐ろしいもので、頭ではわかっているのにスイッチを押して電気をつけようとします。意識がはっきりしだすと、様々な生活音がしてこないことに気づきます。午前6時ころには東京電力の方に原因を探っていただき、復旧すると一斉に機械音がし始めました。古くなったトイレ便座の電源部が漏電の原因だったようで、その日のうちに新規購入したのは言うまでもありません。電気がないとほとんど何も動かないことに今更ながらに気づかされます。同時に無力さも感じます。オール電化の家はなおさらかもしれません。

 同様にスマホも、ないといろいろと支障をきたします。駅に着いた頃にスマホを忘れたことに気づいたときは、一日不安な気持ちでいっぱいですし、充電が20%を切ると心配になります。ということで、便座を買った日にモバイルバッテリーもネット注文しました。有事の安心料です。車のガソリンだって半分近くなると満タンにするのも災害時の苦い経験があるからです。

 ただし、どこまでやったとしても「備えあれば憂いなし」とは言えそうもありません…。

068 いざ林間学校へ(7/15)

 今日から一泊で河口湖方面への5年生林間学校に引率してきます。7時学校集合ということは、6時半前に家を出る子がいます。それを送り出す保護者の方にはもっと早くから準備をお願いしていることになります。ありがたい限りです。

 私が小学生の時は臨海学校でした。泳ぐ以外に何をしたのかは定かではありませんが、海の家のような民宿の大広間に全員が寝泊りした記憶がよみがえります。教員になってからの林間学校に関して強烈な思い出が一つあります。今回と同じように富士五湖方面に出かける計画でした。事前に下見を学年で行います。子供たちが宿泊するバンガローは、10棟くらいに分かれます。足の長い蜘蛛がいたり、五右衛門風呂のような類の風呂だったり…。電灯も少なく、夜は真っ暗な中での星空が期待できそうなロケーション。ここに2泊する予定でした。

 さて当日。午前中の予定を済ませて夕方宿泊場所近くの駐車場に到着。歩いて現地へ向かうと、何とバンガローが跡形もなく消えているではありませんか。夏休みを迎える前に撤去されたとか。業者の担当も知らなかったようです。他に宿泊できる場所もないので、敷地内の集会所のような施設に、男女の間をカーテンで仕切って雑魚寝状態で2泊を過ごしたのでした。ありえない経験でした。

 最近は、民泊以外ホテル生活が一般的になりましたが、全員が安全かつ有意義な時間を過ごすことができるように引率者全員、力を注ぎます。行ってきま~す。

 というわけで、今日は休日、明日も休日となります。

067 アイスクリームは奥が深い(7/14)

 スーパーマーケットのアイス・冷凍食品売り場の陳列ケースは見事です。だってケースが開放状態なのですから。私が子供のころのアイスのケースは、上部にスライド式の扉があって、お目当てのものを決めてから開けるという暗黙のルールがあったように記憶しています。ですから、今だって冷蔵庫を開けるときどこにあるか考えずに闇雲に開けると怒られます。

 6月の終わりに文藝春秋社から『文春マンガ 読みとくシリーズ8 ~アイスクリーム ここが知りたい~』という本が寄贈されたので早速読みました。ハーゲンダッツ社の協力のもとで編集されており、主人公の男の子が転校していく女の子に手作りアイスをプレゼントするために、いろいろと学んでいきます。大人でも興味深い内容です。アイスクリームは凍っているのに滑らかな理由は「空気」がポイントであることやハーゲンダッツのグリーンティーのカップは光を通さないパッケージであることのほか、材料へのこだわりなど、読んでいて新しい発見があるのです。歴史についても書かれています。冷凍室付きの家庭用冷蔵庫や店舗用アイス陳列ケースが広まって、多くの人が買えるようになったことも改めてわかりました。

 夏休みも間近です。読書や工作を頑張る子もいると思いますが、モノづくりの試行錯誤の過程を研究論文にまとめてみるのも有り。知的好奇心をフルに発揮して試してみる時間がたくさんあります。塾で忙しい子でも、普段できないことに挑戦する気持ちを膨らませて、やってみることは無駄だとは思いません。

  

 5年生家庭科で、名前の縫い取りが終わった子二人が作ってプレゼントしてくれました。嬉しいですね。

066 我慢ですタイ(7/13)

 今年も職員室前の防球ネットに蔓を絡ませた木通(山女・朱火・アケビ)が1つだけ実をつけています。去年は紫色に色づいたあとダメになってしまいました。今年の実はどうでしょう?2階のベランダに床面くらいで実っています。

 さて、先週コロナのワクチン接種1回目を済ませました。肩が上がらなくなるくらい痛くなる人、翌日発熱する人など様々な副反応を聞いていたので不安がありました。翌日は筋肉痛のような痛みが続きましたが、どうも2回目のほうがつらいようです。

 お隣の東京都は、昨日から6週間の緊急事態宣言となりました。なんと4回目となるわけですが、今年も半年以上が経ち、まん延防止措置を含めて何ら発令されていなかったのは、1月最初の7日間と3月下旬から4月前半の21日間だけです。やりどころのない感情はどうしたらよいのでしょう。

  

 さて、「見タイ・聞きタイ・やってみタイ・知りタイ・確かめタイ」など、「いろいろな『タイ』が泳ぐ市川小学校に!」という願いをポスターにして校長室と放送室脇に掲示してありますが、社会ではいろいろな「タイ」を我慢しなければならない日がまだまだ続きます。「みんなで飲みタイ」「大声で歌いタイ」「楽しく会食しタイ」など、皆さんが我慢している「タイ」は?子供たちはどんな「タイ」を心待ちにしているのでしょう。「林間学校に行きタイ」は何とか叶えられそうです。

065 It’s 祥(ショー)time(7/12)

 今日からまた、委員会児童による朝の挨拶運動2回目が行われています。ボトムアップで挨拶が広がっていくことを願います。 

 さて、新型コロナ感染拡大のニュースの対極に、大リーグの大谷翔平選手の活躍が毎日のように報じられます。期待の表れです。昭和の野球漫画の代表作といえば『巨人の星』『ドカベン』『キャプテン』『侍ジャイアンツ』など、スポ根ものを多く思い出します。

 あるライターが大谷選手の魅力を分析して、「努力のにおいが全然しないところだ」と言っています。「好き」を一番大事にして、純粋にワクワクするほうへ行こうとしている感じがするところが、見る者を魅了するようです。確かに、イチロー選手のようなストイックさも感じさせません。

 成功したら…とか失敗したら…という判断基準ではなく、好きなものを見つけてそれをも守り通すためなら自然と頑張れてしまうということを体現しているようです。見えないだけかもしれませんが、スポ根漫画の血の滲むような努力はそこにありません。

 次のイニングの投球に響かないように、バッターボックスに立ったまま球をやり過ごすことに代表される安全志向がある中で、疲労を厭わず出場したり果敢に盗塁を試みたりします。フルスイングしたかと思えばセーフティーバントもします。ルックスだけでない大谷選手の魅力に、普段野球は見ないけどエンジェルス戦だけは見るというにわかファンもいることでしょう。明日午前、オールスターのホームラン競争があるようです。観ることは叶いませんが、活躍が楽しみです。

 子供たちにも自然な挨拶とともに、好きだからこそ自然と頑張れることを、一つと言わず複数見つけてほしいと思います。突然の出会いやひらめきを大切にして…。