校長の部屋

校長の部屋

105 ある~日、森の中~クマさんに~♪(10/21)

 6年前から日記をつけています。「3年日記」というもので、以前にもここに書いたかもしれません。去年の今頃、2年前の何月何日は何があったのか一目瞭然。思い返してクスクス笑ってしまうこともあります。時々イラストも交えておくと、絵が目印となって記憶を蘇らせてくれるのです。

 去年の10月某日の欄には、ゴキブリの絵と「ギャー」という文字がありました。キッチンに小さなゴキブリ遭遇記念日です。排水溝から侵入したのか、妻の声にびっくりした日記の文字は大きく歪んでいます。

 突然目の前にゴキブリが現れた時の驚きは想像に難くありませんが、会社出勤して扉を開けたらクマとご対面なんて心臓が止まる思いがしたでしょう。石川県加賀市の商業施設での出来事です。富山では子熊が庭の柿の木に登ってもぐもぐやっている映像も今朝ニュースで見ました。このようにクマの出没を伝えるニュースが今年は多いような気がします。冬眠前に栄養を蓄えようと人里を訪れるそうですが、自然や気候の変動が森に与える影響が多大なのかもしれません。とても心配です。

 そういえば、最近は道路をヘビが歩いている姿を全く見かけなくなりました。ここ市川市は、クマやヘビよりも不審者注意といったところでしょうか?

104 心洗われるCM(10/20)

 8月下旬から、無印良品は『気持ちいいのはなぜだろう』をキャッチコピーとして全世界で発信しているそうです。時々足を運ぶ店舗のレジの後ろには巨大なパネルが飾られており、静けさ中に強烈なメッセージが感じられます。

 「掃除」をテーマとして取り上げ、文化や文明を超えたごく普通の営みの中に潜むくらしの本質、あるいは大切なもの・姿勢を伝えていることがわかります。

 例えば、奈良・長谷寺。350年以上にわたり毎日続けられてきた、朝5時から始まる礼堂の床拭き。

 毎年8月7日に白装束に身を包んだ僧侶や信者たちによって行われる、東大寺・大仏の「お身拭い」。

 

 新年を迎える前に、村人が一斉に川に集まって、毎日使ってきた絨毯を洗うイランの大掃除。

 中国の天津で行われた清掃員による高層ビルの一斉窓拭き。

 竹ぼうきをいくつも配した巨大掃除マシンできれいにされる中国の山東省の並木道。

 巨大船を高圧清浄機で掃除するドックの様子。

 すべてに心が洗われるような荘厳さを感じます。Withコロナの今だからなのか、ごくあたり前のくらしがとてもいとおしく感じられるから不思議です。何気ない毎日の営みを、改めて立ち止まって見る心のゆとりを大事にしたいと思います。書籍が出たようなので手元に置こうかなぁ。 

103 市川小の宝物は何ですか?(10/19)

 14号門を入って左に進んだところにミカンとユズの木が並んでいます。そのミカンが色づいてきました。食べ頃になるのが待ち遠しい食いしん坊です。ヤマモモの木になった実を摘んで食べたのはどこの学校だったろう?ザクロがあったのは…?市川小の敷地内にも記念植樹がいくつも見られます。

  

 さて、先日、本校同窓会長と民生委員のお二人が来校され、「150周年行事」について話をしました。

 市川小の開校は1874(明治7)年6月ですから、2023(令和5)年度が150年目に当たります。八幡小や行徳小と一緒に歴史を刻んでいますが、この2校は3月開校なので、市川小の前年度に周年行事が行われるようです。この150年という区切りは、50年、100年と同じように大きな節目です。今後、児童の思いや考えも取り入れながら計画していきたいと考えています。2023年度といえば3年後です。つまり、現3年生が6年生になったときです。ただし、時期に関してはさらに意見を伺いながら検討する必要がありますが…。

 これに向けて、学校の中に眠っている「市川小ならではの宝物」を探してみます。何十年も日の目を見ることのなかった逸品が発見できるかもしれません。青い目の人形(広報いちかわ参照)も捨てられるはずがないのですが…。

 1995.8.15広報.pdf (過去の広報いちかわ)

102 頭の中で漢字変換ができない…(10/16)

 文書作成が、ペン書きから「ワード」「一太郎」などの機械処理にかわってどのくらい経つのでしょう。今や手書きによるものは、メモや手紙だけになってしまいました。だからなのか、漢字が頭の中になかなか浮かんできません。歳のせいかもしれませんが。

  

 ワープロを使い始めたのは‘80年代。その頃はまだ「味がある」という勝手な理由で手書きのお便りにこだわっていました。そのうちパソコンに役目を奪われる頃から、自然とキーボード入力が中心の生活になりました。そのせいか、最近では手書きの場合、漢字がすぐに浮かばないことが多くあります。そのときはスマホやパソコンでの変換が頼り。「そうそう、これこれ」と思うことが多くなり、頭の回転の鈍さを痛感しています。

 先日、3年生が漢字テストをしているときに教室にお邪魔しました。問題にある「ひにく」という字が咄嗟に出てきません。隣の子の解答用紙を見て「そうそう、これこれ」状態。「先生~、校長先生がカンニングしてます!」って言われそうです。

 その時ふと思ったこと。なぜ「皮」と「肉」が「欠点や弱点を意地悪くとして遠回しに非難すること」という意味になるのだろうと。校長室に戻って早速検索!いやはや、便利な時代です。

 皮肉は、中国禅宗の達磨大使の『皮肉骨髄』が語源。『皮肉骨髄』とは、「我が皮を得たり」、「我が肉を得たり」、「我が骨を得たり」、「我が髄を得たり」と、弟子たちの修業を評価した言葉。骨や髄は、「要点」や「心の底」のたとえで「物事の本質」。皮や肉は表面にあることから「本質を理解していない」という非難の言葉。ここから「皮肉」だけが批評の言葉として残ったと「語源由来辞典」にはありました。

 そうかぁ、妻から皮肉ばかり言われるのは、物事の本質がわかっていない私への低評価だったのね。今更ながらに納得!

101 捻るとジャーのありがたみ(10/15)

 「すべての人に清潔な水を」

 電車内で見つけた中吊りにあるキャッチコピーですが、何のことだかおわかりになりますか?ウォーターエイドへの寄付を呼びかけるポスターです。「すべての人にとって清潔な水と適切なトイレが『当たり前にあるもの』になるようご協力ください」とあります。

  

 インターネットでも検索すると、海外の水事情が事例を交えて紹介されています。世界には、清潔な水を使うことができない人々が7億8500万人もいるそうです。例えば、朝6時に起きて4時間以上かけて水を汲みに行っても、得られるのは清潔からは程遠い少しの水。下痢に悩まされることもしばしばある地域があることを紹介しています。

 4年生が、社会科で「水」の学習をしました。どれだけの量を使い、どうやって家まで届けられるのか、人の営みと供給のための工夫を学びます。ただ、私たち日本人は、蛇口を「捻るとジャー」という水道の便利さを当たり前に享受しています。だから、ありがたみを実感する機会がないまま学習が終了することも。先進国であっても、「生水は飲まない」「水は買って飲むもの」という国だってあります。震災時などしか水の貴重さを感じることができないのは幸せなのかどうかわかりません。

 トイレだって然り。 清潔な水洗の洋式トイレしか見たことのない子もいるでしょう。日本でも50年も前は、汲取り式のボットン便所(写真下)や大便をすると「お釣りが返ってくる」という表現、糞尿を貯めておく「肥溜め」なんて当たり前にありました。私は、和式トイレの便器ぎりぎりまで糞尿があふれていて用を足せないという夢を見ることがあります。汚い話となってしまいますが、夢の中で用を足していたら…と思うと…。こういう話をすると「市川は都会だったからさぁ…」と妻は知らないふりをします。すみません。思い切り話が逸れました!

  

 

100 平凡な毎日が楽しい(10/14)

 5月のGW明けから始めたつぶやきのページ。毒にも薬にもならない内容で毎日更新して100回目を迎えました。びっくりです!だから、今日は敢えて平凡な日常を記します。

 月曜日に、1年生と江戸川堤へ虫捕りに出かけました。草が生い茂る中、バッタなどを真剣に追いかけ回しました。網を持って私と一緒に探していた子、虫を触ることを躊躇している友達の空の虫かごに、別の子が入れてあげる姿。楽しい1時間はあっという間。

  

 帰校後は、校長室に来た子と紙飛行機を廊下で飛ばして競いました。虫捕りも紙飛行機も、何十年ぶりだろうと思うくらい童心にかえって楽しんじゃいました。

 昨日は2年生がグループごとで街探検をしました。パン屋さんでいただいたラスクを、給食の時間に食べていましたが、昼休みにはお裾分けしてくれました。2片ですが、心のこもったプレゼントです。コンビニのバックヤードまで見せてくださったことを感激して話してくれる子もいました。その2年生が似顔絵を描いて届けてもくれました。小さなメモにはひらがなで、「校長先生へ いつもありがとうございます。かっこいい校長先生にあこがれています。」とあります。嘘でもうれしいですね。ましてや「かっこいい」なんて。妻や娘にだって言われた記憶がないような???

99 視力1.1はなぜない?(10/13)

 学校の健康診断や眼鏡を作る時などに行う視力検査では、視力表を使います。この視力表には、ひらがなやランドルト環と呼ばれる一ヵ所が欠けた輪が一面に書かれています。ただ不思議なのは、その視力表は0.1から1.0までは0.1ずつ増えていくのに、1.0の次にあるのは1.1ではなく、1.2、1.5、2.0となっていることです。

   

 視力とは、ランドルト環の開いている方向を識別することによって、2点が離れていることを見分けられる最小の「視角」を測定するものなのだそうです。日本では直径7.5mm、太さ1.5mmの円の一部が1.5mm幅で切れている環を5m離れたところから見て正確に切れている方向が分かる能力を「視力1.0」としているといいます。 よく理解できませんが、視力1.0以下では0.1の差は大きいものの、1.0を超えるとその差が小さくなるため、例えば1.1を測る必要性がないというのです。

 私は遠近両用眼鏡を使っています。でも、手元の小さな文字を見るときは眼鏡をはずしてしまいます。それを忘れて、よく見えないので眼鏡を額に上げようとして空振りすることもしょっちゅう。逆に、妻は老眼だけなので細かい文字を見るときは眼鏡をかけないと見えないようです。食事の時も「よく見えないから、何を食べているのかわからない。おいしさも半減する~」と言って、途中から眼鏡をかけることもしばしば。

 そういえば、1年ほど前に父が眼科で視力検査をした時のことを思い出しました。ランプが点いたランドルト環を見て、「右」「上」「左」と順調に進みます。検査員「次はどうですか?」 父「はい、どこも開いてない!」と即答。思わず吹き出してしまいました。

 母は、88歳(米寿)の誕生日を今日迎えました。父の米寿のお祝いはみんなで祝いましたが、今日は直接伝えられません。でも…記念日

98 決して「毒妻」ではありません!(10/12)

 「ねぇ、廊下側のシャッターを開けて!」「あと昇降口側もお願い」

 妻との会話です。この廊下側というのは、家の廊下ではなく「道路に面した東側」、昇降口側は「玄関面にした北側」の意味です。日常的に使われるので慣れてしまいました。

 庭の水やりから戻った私が、「ほら、ここ蚊に刺された、痒い!膨らんでる」と言うと、「ホクロじゃないの?」「違うよ!」「だいたい、(眼鏡かけていないから)見えていないし~」と、見る気すらなさそうなご様子。

 スマホのミュージックアプリで音楽を車内オーディオに飛ばして流していると、右手が伸びてきてスキップ!南沙織、柏原芳恵、中森明菜、小泉今日子、ゴダイゴ、イーグルス、井上陽水など古き懐かしい歌が流れているのに…。「こんな古臭い唄、ひとりの時に聴いて!」とつれないお言葉。

 先週末の天気が、長期予報で「晴れマーク」だったのに、台風14号の発生・接近で完全に「傘マーク」に変わってしまいました。きれいな夕陽を見たいと言って計画をしていた妻は、この変化を「絶対あなたのせい!」と断言です。

 こうして書いている毎日のブログ、「今日のはつまらなかった!」「最後をきれいにまとめようなんて意図が見えすいている」「関心ないことだと、斜め読みで頭に残らない。今日はどんな内容だったっけ?」と、妻は辛口の評論家。

 今日は「私が主人公で、なかなか面白かった」と言うかも…。

97 好きな食べ物=バナナ!と即答(10/9)

 スーパーで「バナナ98円」なんて表示を見ると買いたくなってしまうのが性。私にとってバナナは、まさに「フルーツの王様」的な存在。スイカも好きですが、一年中安価で食べられるのはバナナだけ。でもこのバナナ、なんと人間とDNAが50%同じだとか?意味不明です。

   

 バナナの75%は水分で、一日に必要とされるビタミンCの15%を提供してくれます。ただし、バナナの食べ過ぎは禁物です。成分に含まれるカリウムを多量に摂取すると不整脈が発生するそうです。その食べ過ぎレベルは480本。誰も食べません!フィリピンではバナナケチャプがあるらしいです。

 バナナは腹持ちがいい割に低カロリー。スポーツの前や会議の前に食べるとよいと言います。テニスの錦織選手が休憩中にバナナを食べていたのを目にしたことがあります。私もランニングの前は、水分とバナナで糖分摂取することもたまにあります。 

 そういえば、小学生のころ、給食で出されるバナナは丸ごと1本。デルモンテ、チキータ、ドールとかいうシールが貼ってあるものをゲットするといいことがあるような気がしたものです。そうそう、バナナの曲がった内側の皮をめくって、スプーンで食べるバナナボートがおしゃれと思っていた時もありました。現代の給食では、バナナ1/3だったり半分だったりですから、剥いて一口!あっ、なくなっちゃった。

 

96 親の笑顔は、子供にとって最高の栄養!(10/8)

 先日、施設にいる母のもとへ行ってきました。母は、右半身麻痺で「話せない」「字が書けない」「歩けない」ため、様々な代理手続きに時間・手間とともに複雑さが加わります。しっかり者の妻がいる時は安心なのですが、一人対応もしばしば。相手の話を十分理解できないまま家に戻ると、「なんでちゃんと聞いてこないの」と怒られます。「ガキの使いじゃあるまいし」という心の声まで聞こえてきそうです。

 さて、そんな私ではありますが、自分が親となって、子供の笑顔にどれだけ助けられてきたでしょう。幼少の頃の無邪気な笑顔、大きくなってからも見られる笑顔は、どんな言葉にも代えがたい宝物です。

 そして今は、父や母の笑顔も喜び・励みになっています。先日の訪問時も窓越しに、あるいはディスタンスをとりながら話しかけた際に見られる優しい笑顔。報われる瞬間です。ある漫画の一コマに、「(親が笑顔で頑張っていれば子供はわかってくれる。)笑顔こそ、子育ての最高の栄養」という一節がありました。私が60歳間近になった今も、父や母の「笑顔の子育て」は続いているようで、なんか嬉しいような面はゆいような…。

 私のシワシワ笑顔は、市川小の子供たちにどう映るのでしょう。家では、わずかであっても妻の栄養になっていることを願うばかりです。ただ、それを帳消しにしてしまう心無い言動には要注意!

 

95 いのちをみつめる(10/7)

 爽やかな青空が広がっています。でも夕方から雨だとか。台風14号も進路予想が難しいらしく、予報円が巨大です。今朝の進路予想を見ると、関東地方を目指すように右折しているではありませんか。そして、12日(月)には千葉県周辺へ。今後の状況を見定めていく必要がありそうです。

 さて、先週、ある学級を借りて1時間だけ授業をさせてもらいました。子供の考えを引き出す掛け合いではなく、一方的に話をする形態となってしまいましたが…。テーマは「かけがえのない命」について!パワーポイントの資料作りには結構時間がかかりました。考え始めると、あれも伝えたい、これも考えさせたいといった欲が出るのを抑えながら精選するので、どういう資料を提示すればよいのか悩みます。でも、朝会の話を考える以上にワクワク感と難しさがありました。そんな授業後の感想の一部を紹介します。たとえ言葉にならなくても、何かの拍子にフッと思い出すときがあればそれで十分です。

*生まれてきてうれしい。

*自分の命は奇跡なんだなと思った。産みたくても産めない人だっているのに、自殺してしまうなんてもったいないと思っていたけど理由があるはず。そのニュースの目先のことだけでなく理由もわかればいいなと思った。

*3億に一人!自分は「奇跡の人」だと思った。

*たとえ生まれてきてもずっと生きられるとは限らないから、自分の命は自分で守らないと、大切な命が簡単に消えてしまう。でも、助けを借りたいときは頼ってもいい。自分の命は、他に代わるものがないから。

94 配水量と番組視聴との関係に驚きDEATH!(10/6)

 9月27日(日)に、ドラマ「半沢直樹」の最終回があり、視聴率32~34%という数値を叩き出しました。「半沢ロス」を感じている人もいるようです。

 ヤフーニュースを見ていたら、「『半沢直樹』見たさでトイレ我慢か? 放送後の水道量が急激アップ 福岡市水道局が上昇グラフ公開」という面白い見出しに、思わずクリック!(勤務中ではなく…念のため)

 簡潔に言うと、放送中はトイレを我慢して固唾をのみながら画面を見入り、終わったあとには余韻に浸りながらトイレやお風呂に向かったというのがグラフから読み取れるというわけです。多くの人が番組終了後、一斉に日常生活に戻る姿を想像するとおかしくなります。

 こうした現象は、サッカー日本代表戦やラグビーW杯南ア戦、指原莉乃さんが1位となったAKB総選挙後などでも見られたそうです。福岡市では、市内の配水管の流量や水圧を24時間体制・遠隔操作でコントロールするので、急激な水使用量の増加にも対応できるようです。

 何よりも、事象と事象を結び付けて分析する目、それに気づく眼力には恐れ入ります。

  

《福岡市水道局資料 赤線が9/27 18:00~23:00》

 

93 金木犀の香り(10/5)

 約一か月前、9月に入っても夏日が続き、「暑い~」と顔をしかめていたのに、朝は長袖のYシャツに上着を羽織る日が増えてきました。きちんと季節は巡っていくのだと、今更ながらに思う今日この頃です。そして、先週末に初めて感じたキンモクセイの香りが、数日の間に強さを増して漂ってくるようになりました。どこだどこだ?と周りを見渡し、木を確認!市川小にも14号門を入ってすぐ右と正門の左右にオレンジ色の小さな花が咲き誇っています。もう少しすると根元のコンクリートがオレンジ色のじゅうたんに染まります。ただ、このキンモクセイ、花と香りの季節しか注目されない気がします。常緑ですが、正直かわいいと感じません。だから、我が家の庭には姿はなく、ご近所の香りを楽しませてもらっています。

   

 キンモクセイが好きになったのは、車の芳香剤の影響です。40年ほど前、免許取りたての頃、芳香剤は決まって深緑色の瓶の「ポピー」。キンモクセイの匂いだったのです。今でも時々、「クルマに~ポピ~ポピ~…♪」って歌ってしまいます。

 秋が深まっていき、子供たちはどんなことに季節を感じるのでしょうか。7月10日(Vol.44)のこの欄にも似たようなことを書きましたが、「香りと音の記憶」は何十年経ってもその時の記憶を蘇らせてくれるから不思議です。

 今朝は、正門のキンモクセイを数本切って校長室に飾りました。誰が最初に気づいてくれるでしょうか?

 

92 感動!感激!(10/2)

 昨日の業間休み、校長室の扉をノックする音に、「どうぞ~」と迎い入れたのは4年3組の10人以上の子供たち。男の子も女の子もいます。なんだろうと思っていると、大きな袋から千羽鶴が現れました。この瞬間、私の頭の中は「???」状態。すると、「コロナが早く終わるように千羽鶴を折りました。飾ってください」と言います。クラス全員ではなく有志だというから驚きます。よく見ると、鶴のいくつかに数字が見えます。397、512、846…。ちゃんと数えて糸を通したのです。

 せっかくだからみんなに見てもらえるようにと、子供たちは職員玄関を入った真正面の場所を選びました。写真のように飾らせてもらっています。

 学級全体で取り組んだ活動ではないという部分に価値があります。つまり、誰に言われたわけではなく、担任が言い出しっぺでもなく、自分たちで考え行動し、校長室まで届けたことこそ、学校教育目標「夢の実現に向けて行動する子どもの育成」そのもの!こうした行動力が見えるというのは、うれしいというか感激です。千羽鶴という宝物を、私自身がもらったような喜びでしたので、皆様にお伝えしたくて紹介します。

 

91 味よりも雰囲気?!(10/1)

 今日10月1日は「コーヒーの日」だそうです。国際的にコーヒーの新年度が始まるのが10月で、今日がコーヒーの年度始め。さらに、日本では秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、1983(昭和58)年に全日本コーヒー協会によって定められたとか。

 このコーヒーが日本に伝えられたのは江戸時代に遡り、シーボルトが「骨喜(コッヒー)」という名で、健康に良い飲み物(薬)として紹介したと言われます。

 さて、コーヒーを飲んでおいしいと感じるようになったのはいつのことでしょう。以前は、ブラックで飲むのを格好いいと思いながらも常に砂糖とミルクをin!それが、今ではブラックオンリー。家では毎朝、コーヒー豆をミルで引いて、ポットで湯を注いで…。忙しくても欠かせないものになりました。

  

 カフェ店もびっくりするほどたくさんあります。「スタバ」「ドトール」「タリーズ」「サンマルクカフェ」「星乃珈琲」「コメダ珈琲」「上島珈琲」などなど。私は一人で入るには気後れしてしまいます。昔ながらのナポリタンを食べさせてくれる小さな喫茶店がちょうどいいかも。

 

90 毎日の小言集(9/30)

 「ご飯を食べるときは、こぼさないようにもっと椅子を前に出して!」

 「椅子の背にもたれて食事をしないの!」

 「テーブルを離れるときは、椅子をしまっていく!」

 「スリッパを廊下の真ん中に脱がないで!」

 「物を使ったときは、あった場所にきちんと返さないから後から探すことになるの!」

 「上を向いて寝るといびきをかくから、横向いて!」

 朝から晩まで毎日のように叱られています。終いには、「校長せんせ~、大丈夫なの?」「学校でも同じことしているんじゃないの?」と小言の機関銃攻撃を一つもかわすことができません。

 世話の焼ける大人で、ちょっと情けない感じです。ただ、先週2人目の孫が誕生したので、じぃじとしての威厳を保たねば…。「あらっ、またご飯をポロポロこぼしてる!」「口元にご飯粒ついてるよ」なんて言われないようにしなくてはいけないと、9月の終わりに思っています。

 「思っているだけならだれでもできるの!」と言われそう~。

89 ひたむきな姿に寄り添い応援を(9/29)

 子供のころ、よく観ていたテレビ番組といえば、大相撲とプロレス。そして「8時だよ、全員集合!」の3本です。先の2つは、チャンネル権があって格闘技好きだった祖母がよく観ていました。だから、今でも当時の力士やレスラーの名前が次々と浮かんできます。

 さて、稀にみる大混戦となった大相撲秋場所。横綱二人が不在ではありましたが、106年ぶりに新入幕力士が優勝するかもというわくわく感がありました。この「翔猿」の活躍が、場所を盛り上げたといってもよいのではないでしょうか。14日目、大関と戦って負けても笑顔を見せ、千秋楽も優勝した正代に負けはしたものの、表情は清々しいものでした。「力士人生で一番楽しかったかもしれない」というコメントを残しています。小兵を応援する判官びいきは日本人の気質ですが、それを差し置いても、ひたむきな姿勢には手を差し伸べたくなります。

 たとえ不格好でも精いっぱい取り組む子供たちに、私たち教職員は寄り添い応援し続けます。

88 ウクレレ教室を無料体験!(9/28)

 朝から気持ちのよい秋晴れの空です。今日から個人面談が始まりますが、よろしくお願いします。

 さて、昨日はウクレレ教室で約1時間近く、個人レッスンを体験してきました。独学で始めたものの、モチベーションが上がらず、それにも増して、本当にこれでよいのかとDVDで確認はするもののあやふやなままの3週間でした。「変な癖がついてしまう前に、基礎だけでも指導してもらった方がいいよ」という妻の後押しで、まずは教室体験となったわけです。教えてくださった講師の方は同じ歳。お笑いの「どぶろっく」のギターを持たない方に似ていました。

  

 雑談を交えながら、「目からうろこ」「そうだったんだぁ」と思うことがたくさんあって楽しい時間でした。基礎というか、初歩から学ぶことがいかに大切であるかを実感した次第です。

 「こんなふうになりたい」という憧れからやる気が膨らむということは、子供でも同じ。そんな種を学校でも家庭でも蒔いていきたいと思います。出てきた芽はみんな違うでしょうが…。

 

87 生長、そして収穫の喜び(9/25)

 5年生が理科の学習で植物の発芽や生長を学びました。いま、プール脇のスペースにはカボチャやメロン、トウモロコシなどがひっそりと植えられ、見守られています。生長している様子を写真に収めてきました。メロンは網目がクッキリし始めています。

  

 家庭でプランター菜園などを楽しまれる方もいらっしゃるでしょう。以前栽培した「オクラ」と「空心菜」は手軽で次から次へと収穫できました。自分で作ったものを食べるのは格別です。だから、丹精込めたメロンやカボチャを収穫して、切れ端くらいの大きさでも食すことができたらどれだけうれしいでしょう。口元がほころぶ様子が思い浮かびます。でも、給食の検食と同じように、校長の毒見は不可欠です!まずは私が、じっくり堪能させていただくことにしましょう。

 子供たちのちょっとずつ変わっていく姿も「収穫」と言えるかもしれません。大人になったときの「収穫」も楽しみですが、半年、一年…といった短期で見止められる「収穫」にも気づかせたいものです。そのためには、周りの大人がきちんと見て気づいていることが大事だと、学校再開4か月が過ぎようとしている今思っているところです。

 

86 初任校の思い出

 36年前の初任校は中国分小学校。先輩や保護者の方に育てていただいた5年間でした。

 1年目、当時の校長先生から校長室に呼ばれました。失敗ばかりでしたから、また怒られるかな?と思って部屋に入ると、「南氷洋の氷が手に入ったから」と男性教員にナポレオンをロックで振舞ってくれました。氷が解けるときに「プチッ」といういい音が耳の奥に今も焼き付いています。今では考えられないことです。

 放課後、プール掃除が終わったばかりで、サンダル履きのままサッカー部員に練習の指示。プール掃除お疲れ様の会が職員室で開かれるので、少し急いでいました。心の隙あったためか、ボールに足を取られて転倒!左肩脱臼でした。これが最初で、2度目はスキー場。3回目は、友達とキャッチボール中に起こりました。そして4回目は、朝、うつ伏せから起き上がるときにグキッ。今でも脱臼が怖くて、風呂場は特に気をつけています。

 当時、中国分小は歯科保健の推進校で、文部大臣賞(当時)の表彰をされることになりました。まずは、多くの参観者を前に授業をしなければなりません。「誰が?」「あなたしかいないでしょう」と、当然のようにペーペーの私にお鉢が回ってくるわけです。歯列について学習する教材に、歯並びの悪い自分の歯型を石膏の模型にして授業をしました。あの歯型模型は、「誰の?気持ち悪いから処分!」といった不当な扱いを受けたことが推察されます。

 娘が生まれたのも初任校勤務期間中。サッカー部の保護者からいただいたカッコウ時計は、今も我が家のリビングで時を刻んでいます。30年間もの間、ほぼ正確に!まだまだ書ききれないほど思い出がいっぱい。

  

 一方、この市川小での思い出もたくさんできるといいなぁと思っています。「不格好でも一生懸命取り組めば、きっと輝く思い出になるはず」と格好(カッコウ)のよいことを言ってみたいものです。

 今日は妻の誕生日です。急いで帰ります。

 

85 おやつという文化(9/23)

 4連休はどのように過ごされましたか。気温が少しずつ落ち着いてきて過ごしやすくなってきたので、「もつ煮」を作りました。先々週末に、あるレシピどおりに初めて作ってみましたが、なかなか美味しくできました。妻の「また作ってね」の言葉に気をよくして、再度挑戦!ポイントは、味噌とかつお節、具材炒めの3つでしょうか。妻と二人だと2~3回は食べられます。昨日は息子夫婦が来たので多めに作ってみましたが。

  

 そういえば、今読んでいる時代物の文庫本に「お八つ」という表記がありました。調べてみると、江戸時代は1日2食が一般的で、その頃「八つ時(午後2時から3時頃)」に小昼という間食を摂っていたそうです。その間食を「おやつ」と呼ぶようになり、やがて間食全般を「おやつ」と呼ぶようになっていったということです。

 英語表記だと「OYATSU」となることも初めて知ったこと。これは、「おやつ」が日本で生まれた素晴らしい文化で、ただのスナックや軽食とは一線を画していることを物語っているように思います。んっ、するとまだ少し残っているもつ煮は、「おやつ」にピッタリかもしれない!

 台風が近づく今週末は大雨と強風が心配されます。メールでの連絡となるかもしれませんので、チェックを忘れずにお願いします。

 

84 事故ゼロを願って…(9/18)

 昨日、校長室前の相談箱に次のような1通のメモが入れられていました。

  「推しが尊いです!学校たのしー」

 前半部が理解できていないのですが、学校が楽しいと伝えてくれたことがうれしくて紹介しました。

 さて、話は変わりますが、車のヘッドライトのスイッチは、「オフ」「スモール」「ヘッド」の3段階で、オートライト機能付きに至っては4段階となっています。しかし、この4月から新型車にオートライトが義務化され、継続生産車は来年10月からとなっています。つまり、今後購入する車は昼間でも走行中はライトを消せないということです。稀に、夜間でもライトが点いていないことに気づかないまま走っている車を見かけます。安全の視点からは、ライトオフできないことはよいことです。

 来週21日から月末までの10日間が、「秋の交通安全運動週間」です。秋は日没が急激に早まるため、夕暮れ時や夜間の事故の増加が懸念されます。特に、自転車の「無灯火」は大変危険です。自転車のライトは、歩行者や自動車等に自分の存在を示すためのものでですから、そのことを子供たちが理解して乗ってほしいのです。余計なお世話かもしれませんが、ご自身やお子さんの自転車は大丈夫ですか?

 どんな小さな事故も報告されることのない、「事故ゼロ」を願って止みません。明日からの4連休も事故に遭わず、感染症対策を万全にして楽しく過ごしてほしいと思います。「学校たのしー」という気持ちをもっと膨らませる学校をめざします。また来週が楽しみです!

 

83 買ってしまいました、ウクレレ(9/17)

 9月初めの日曜日。本屋で、性懲りもなくロードバイク(自転車)の本を探していた時に、ウクレレの教本に目が行ったのです。本当に偶然!たまたま!たまさか!中学生の時にフォークギターで挫折した私の頭に、「弦が4本なら…」「趣味にいいかも?」という浅はかな考えと一抹の不安が占め始めます。すぐにそばにある某有名楽器店に足を運び、展示品をつま弾いてみました。3千円から買えるなんて知りませんでした。「ふ~ん」「なるほど」と思いながら、家に帰って『ウクレレ 初心者』でスマホ検索!

  

 そして、種類や値段、面白さなどの予備知識を持って再度、楽器屋へGo。店員から説明を聞きながら悩むこと30分。妻の後押しもあって、買ってしまいました。初心者にはちょっとお値段は張りましたが、その方が途中で投げ出さないでしょう?意気揚々と帰るクルマの中、妻から「頑張ってね」という優しい声に続いて、「でも、弾き語りはしないでね。下手な歌聞きたくないから」と爆弾投下!

 毎日少しでも触ろうと思います。進捗状況を報告できる日が来るかどうかは、乞うご期待!

 ★第4弾掲示中 校長からの挑戦状4.pdf

 

82 何の語呂合わせでしょうか?(9/16)

 我が家の近くに自宅の車2台と営業車の全てに、「1048」というナンバーをつけている方がいます。語呂合わせから、きっと東芝関係の仕事をされているのだろうと思っていました。思い切って長年の疑問を質問にかえて投げかけてみました。すると、「私の名前がトシヤなんです」という回答。確かにちゃんと語呂合わせになっています。胸のつかえがストンと落ちたような気がしました。

 クルマの希望ナンバーで人気の番号について以前ここで紹介しましたが、今回はその2回目。まずは問題!次の数字は、どういう語呂合わせか考えてみてください。

  

「1008」 : これは「千」と「八(葉)」にかけて「千葉」です。

「1100」 : 「いい令和」となるそうです。

 逆に縁起がよろしくない語呂合わせは「8150」(背後霊)や「2943」(憎しみ)など。

 また、リスキーな番号の代表格は、自分の誕生日。車上荒らしにあって、クレジットカードなどが盗まれた場合、その暗証番号に誕生日を使っていたらアウトです。子供の名前の語呂合わせやマンションの部屋番号も危険がいっぱいです。

 一方で、「どんな番号になるか楽しみだから」と自然に任せるという方が一般的かもしれません。先日前を走っていた車は、「110」でした。警察関係の方?それとも伊藤さん?それとも偶然?

 

 

81 キャッシュレス時代に(9/15)

 私には、通勤の際に絶対に忘れちゃいけない4点セットがあります。定期券、財布、スマホ、そしてタオルハンカチです。どれが欠けても一日憂鬱な気持ちになってしまいます。ですから、出かけるときには胸ポケット、ズボン左側と尻ポケット、鞄の中の長財布を叩いて確認する習慣が身についてしまいました。ただ、ポケットを叩いてもビスケットは出てきませんが…。

  

 さて、本格的なキャッシュレス時代となった影響で百貨店の財布売り場にも異変が生じていると聞きます。財布売場といえば、長財布、二つ折り財布、小銭入れが並ぶのが当たり前でしたが、「スマートアイテム売場」に様変わりして、スマホケースや小さなバッグ、ミニウォレットが中心に並んでいるところもあるそうです。ある百貨店の商品構成も、長財布7割、スマホケースその他が1割から、スマホケース4割、長財布1割になったといいます。すでにスマホは仕事の重要なアイテムであり、食事やショッピングもスマホだけで済ませられる時代なのです。

 でも、エイジングを楽しめる革製品が好きな私は、たとえ時代の先端から取り残されてもビジネスバッグや財布を手離せないと思います。

 

80 青い眼をしたお人形は~♪(9/14)

 先週、学校運営協議会を開催しました。会議終了後、本校同窓会長の仁茂田 様から、1995年8月15日付の「広報いちかわ」を見せていただきました。

 そこには、昭和の初め、日米関係を修復するために、アメリカの宣教師ギューリック博士が日本の子供たちと人形を通して交流を図ったという記事があります。アメリカから「青い目の人形」が日本全国の小学校や幼稚園に贈られ、市川市では本校と国分小の2校が史実として確認されていると記されています。「残念ながら市川には人形は残っていませんが…」と紙面にはありますが、ロマンを追って市川小を家探ししてみたいと思います。

 見つからない場合は、ゴリンちゃんの目を青くして代役を務めてもらいます。「友好関係にヒビを入れるような行為」とお叱りに青ざめてしまうのはこの私…。

      第3回目の出題:校長からの挑戦状3.pdf

 

79 そのカタカナ言葉、なんのこっちゃ?(9/11)

 少しずつ頬に触れる風が気持ちよくなってきました。8月の全日、日本のどこかで猛暑日だった言いますし、9月に入ってからも熱中症アラートが発令されています。

 ここにも見られますし、普段からテレビや日常会話の中でよく出てくる「カタカナ言葉」。なんとなくニュアンスはわかるけれど、説明を求められると「え~っと」となってしまう言葉はたくさんあります。「アラート」に関しては、要は「警報」。ただ、カタカナで言うと警戒心が増すのかもしれません。

 以前、「インフルエンサー」という文字を見て、「インフルエンザ」の誤植と思ったことがあります。また、うちのそばの電柱に「リノベーション・ハウスがオープン」と看板があっても何のことかわかりませんでしたし、「イノベーション」「サブスク」「コンセンサス」「エビデンス」なんて、なんのこっちゃ?という感じです。きちんと調べて、理解できていないと話がチンプンカンプンになりそうです。

 こういう私のバカ丸出し度を、小池都知事の言葉で計ってみたいと思います。

■都民ファースト(セカンド千葉県民、サード神奈川県民、ピッチャー埼玉県民!) 

■ムーブメント(時計の精密な中身を指したはず)

■ワンストップサービス(ノンステップ・バス?なんて言ったら村越市長に叱られる?)  

■ソーシャルファーム(農場の名前?)

■メルクマール(給食で出るミルメークなら好きだけど…) 

■ハード面・ソフト面のレガシー(愛車はレガシィ・アウトバック、ソフト麺も好き!)

■ワイズ・スペンディング(スペインのワイズマートでお買い物~)  

■サスティナブル(ノーコメント!それほどわからない)

 何年も前に学級担任をしているころ、「今日は一日カタカナ言葉禁止」なんてことをやって、みんなで不便さを共有したことを思い出します。ただ、上述のカタカナ言葉も漢字で十分対応できるはずですが。

78 バンドエイドの味?(9/10)

 通勤の時間は読書タイムです。今読んでいるのは、重松清さんの『その日のまえに』で、読み返すこと3度目でしょうか。にもかかわらず、また涙が…。これ大変と、本を閉じました。

 今日も暑くなりそうです。まだまだ冷たいお茶の入った水筒は手放せません。普段は麦茶や緑茶ですが、ある日最初の一口を啜ったときに「なんだ?この味は?」という感じ。妻にメールすると、「ルイボスティーだよ」とのこと。抗酸化作用がある貴重なお茶だそうです。「グリーンルイボスの方がクセがなくて好きだけど、なかなか売っていないんだ。だから、薬だと思って飲んだら?」と追記が来て、さらに「子供たちが小さいころ、バンドエイドの味って言っていたよ」と。そう聞いて改めて味わってみると、あながち間違いではなく、わかる気もするから不思議です。

 このルイボスティーの原料となるルイボスは、マメ科の植物で、世界でも南アのセダルバーグ山脈だけで育つ希少な植物だそうです。グリーンルイボスとレッドルイボスがあって、発酵の有無に違いがあります。つまり、私が口にしたのはレッドルイボスの方!

 体に良いらしいので、一度バンドエイドの味を試してみませんか?もし、別の形容がありましたらぜひ教えてください。

 

77 麦茶より麦酒(9/9)

 午前中は椅子に座っている時間が全くなく、昼になってしまいました。今の暑さ指数は33℃!暑いです。

 最近は、職場や友人との飲み会が全くないのがさみしい限りですが、財布には優しい数か月。ただ、夏場はビールが欠かせませんから、毎日家呑みで休肝日はありません。夕飯時に飲むビールは体に浸みわたり、幸せなひとときです。冬の寒い日に、暖かい布団にくるまれた瞬間の幸せ感と一位、二位を争います。

 さてこのビール、10月から酒税法改正により若干安くなるようです。そして、2023年、2026年と段階的な値下げと知り、さらにうれしくなってしまいました。逆に、チューハイや第三のビール、ワインは値上げとなるようですが…。

 このビールの小売価格の3分の1は税金だそうです。戦前に登場した「冷やして飲む舶来のビール」は高級酒で、高所得者の嗜好品と認識されていたのです。高級酒に高い税金をかけた名残が今も続いているということです。

 そういえば、最近飲んだクラフトビール「COEDO」(川越)は美味しかったです。6種類の味が楽しめるみたいですので、ぜひお試しあれ!ちなみに、千葉県のクラフトビール醸造所は、銚子、九十九里、安房、千葉、浦安、船橋、習志野、柏、佐倉、鋸南、南房総と各地にあるそうです。

 今日も喉を潤す時間が楽しみです。と、勤務時間中に思うのは不謹慎?

 

76 子供の幸福度(9/8)

 校長室に6年生が来て、5体のぬいぐるみそれぞれに名前をつけました。リーダーは「プリン・ゴリン」(ゴリラ)、副リーダーが「オレオレモンキー」(オランウータン)、副々リーダー「ホワイピー」(シロクマ)、お弁当当番「メリメリプー」、アイドル「ディガトラ」(ティガー)です。今週も、新しい名前に変えることを考えているようです。ちゃんと名前はありますが、楽しんでいるので、本名と芸名ということで…。

 さて、ユニセフ(国連児童基金)が3日に、先進38か国比較調査で日本の子供の精神的幸福度が37位(ワースト2位)であると公表しました。死亡率や肥満の子供の割合を比較する「身体的健康」では第1位でしたが、読解力やすぐに友達ができると答えた割合を比較する「スキル」では27位。生活満足度や自殺率の比較をした「精神的幸福度」が上述の結果だったのです。「子供の幸福度」総合では20位。ちなみに1位オランダ、2位デンマーク、3位ノルウェーと北欧の国が上位を占めました。

 来週発行予定の学校だよりでは、「自己肯定感」について1,2面で触れています。この「自己肯定感」「自己有用感」を高めてこそ幸福度がアップするのではないかと考えます。

 ではどうしたらよいのか。まずは、「子供の姿をありのまま受け止める」ということです。決して甘やかすということではありません。見て、聞いて、話してくれる存在がそばにたくさんいること。笑顔でうなずいて、認めてくれる存在があること。そのうえで、たとえ厳しくてもきちんとわかるように指導してくれることだと思います。信頼できる大人がいて、安心できる自分の居場所があることこそ大事なのだと思います。

 私たち大人は、子供たちにどう見えているのでしょう?ちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうです。

 

75 今こそ見直したい麦わら帽子(9/7)

 校長室の窓がきれいになったことで、夕方の西日が眩しくてカーテンをするようになりました。沖縄や九州地方の台風被害は甚大ですが、関東でも天気図とにらめっこの時が近いうちにやってきます。

 さて、今日も朝から蒸し暑く感じますが、出勤時に電車の冷房が効いていると、一日中ずっと乗っていたくなります。そして、クルマにもエアコンは欠かせません。涼しい風は吹き出し口から出てきますが、窓ガラスから差し込む太陽熱で大事なお肌がじりじり焼かれていることも…。助手席が指定席の妻は、「腕が熱い!」「大腿部が焼ける~」「だから夏は嫌だ!」と座るたびに言います。ある時、麦わら帽子をたまたま膝の上に置いておいたのが効果あったようで、「熱くない」とご機嫌。

 さて、私が小学生の頃は、夏の朝は比較的涼しくて、「夏日」が一般的。「真夏日」なんて限られていましたし、「猛暑日」なんて皆無と言ってよかったくらいです。それでも、外出の際は麦わら帽子を被らされたものです。ジャイアンツマークがついた野球帽がお気に入りだった私は渋々といった感じでした。 

 それでも、帽子の素材として一番良いのは麦わらのようです。わらは空気層が多く、熱を遮断し、頭部の熱や汗による水分をうまく外に逃がす換気効果が優れているらしいのです。また、帽子のつばが広いのが素晴らしいところで、熱中症のリスクが軽減されます。日本人の黒髪は、特に熱を吸収してしまうので、直射日光を防ぐだけで5~10℃前後、頭の温度の上昇を防げるようです。

 登校時の黄色い帽子を、夏場は麦わら帽子にしましょうか。いいアイディアだと思うのですが?

 

74 受け継がれる技と思い(9/4)

 今日も熱中症アラートが発令されました。私は成人男性より歩くのが少し速いと思います。帰るときは、あとは風呂に入ればよいので気にしないのですが、出勤時は少しエネルギーをセーブして歩かないと、Yシャツやインナーがベショベショになります。それでも今日は、すぐにジャージに着替えです。

 さて、10月で米寿を迎える母は、和裁や洋裁、料理などが得意でした。数年前に、初めて入院をするまではずっと台所に立っていたほどです。好きなものを自分で作って食べる、それを待つ人がいることが喜びでした。ただ、今はそれも叶いません。

 元気だった頃、彼岸には必ずと言ってよいほど食卓に「おはぎ(ぼたもち)」が並びました。餡子やきなこ、胡麻の3種類が皿に盛られます。たくさん作っては近所の方にも配っていました。私が結婚してからも同じです。妻は、結婚するまで餡子が苦手でしたが、私の実家で餡子のおはぎを食べて「おいしい」と思ったようです。教えてもらったのか自分で調べたのかして、小豆を煮て自分で作るようになりました。

  

 そのおはぎを、息子夫婦が来た時に食卓に出しました。1歳になったばかりの孫が、餡子をおいしそうにモグモグしているのを見て、息子の奥さんも家で作ったそうです。それを昨晩届けに来てくれました。おいしくできていました。

 母から妻へ、妻から義娘へ、そして孫へと、おはぎの味が伝わっていくことを感じます。味よりもさることながら、それをおいしいと喜んで食べる人の顔を思い浮かべて作る「思い」が受け継がれていくのだと思っています。いつか母も私たちもいなくなってしまいますが、思いと技は受け継がれていくのだと考えると感慨深いものがあります。

 各家庭で子供たちに受け継がれていくことってなんでしょう?意識してみると、胸の奥が熱くなるかもしれません。

73 校長室が明るくなりました!(9/3)

 昨日は午後2時頃から1時間近く、断続的に強い雨が降りました。4年生以下は、雨が収まる時刻を見定めて下校させましたが、お迎えに来てくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

 この雨が降り出す20分ほど前から、窓ふきワイパーを片手にホースでガラス窓に水をかけていました。校長室や職員室のガラス窓が、土埃で汚れているのがずっと気になっていたからです。窓からは気持ちのよいくらい汚れがどんどん流れ落ち、反対に背中や頭からは気持ち悪いくらい汗がだらだらと流れ落ちます。さらに、両手が塞がっているにもかかわらずやぶ蚊が腕や頭に止まる始末。

   

 でもきれいで明るくなった窓ガラス越しに、降り出した大粒の雨筋が見えるようになりました。

 あっ、今パソコン画面の前をやぶ蚊が横切りました。パシッ!あれ、左手親指を蚊に刺されている!

72 一気に回答します(9/2)

 PTA広報の質問にお答えしますコーナー。今回でラストですが、そのほかにいただいた質問の回答は、今後発行が予定されている広報誌に掲載されますのでよろしくお願いします。

 さて、今回は3つ一気に回答いたします。

 ① たくさんいる児童の顔と名前をどのように覚えているか

 印象的な出来事があればすぐに覚えます。また、体操服を着てる時が一番良いのですが、話すときに名札や上履き、プリントに書かれた氏名などを手掛かりにしてインプット。でも最近は、忘れてしまうこと、思い出せないことが多くなってしまいました。ヤバい。

 ② 先生以外になりたかった職業はあるか

 小学生の頃、車好きの私がなりたかったのは、一日中ハンドルを握れるタクシーやダンプの運転手。中学生では、「モノづくり」に携わる職人って格好いいと思っていた覚えもあります。これといった特技もありませんでしたから、「これっ!」というものを見つけられずにいたような気がします。

 ③ 子どもが小学生のころ、どのような父親だったか

 初任からずっと少年サッカーに携わっていたので、幼い娘は「お父さんはどこへ行ったの?」と尋ねられると、「学校!」「学校で何しているの?」「サッカー」と答えるほど家を空けることが多くありました。でも、休みの日はよくあちこちの公園に出かけました。低学年までは夜の歯磨きの仕上げをしていましたし、お風呂は交流できる良き遊び場。下の息子とは、交換ノートで、勉強&いたずら描き交流(小4~小6までの3年間で取り組んだ12冊のノートをつい最近発見!!)を続けました。家にいる時間は大事にしたつもりです。ただ、怒ってミカンが飛んだ場面は、娘のトラウマらしいです。

 自分の子供は、いつまでたっても宝物です。学校においては680名の児童が宝物だと思っています。今しか見られない姿に喜びを見出してこそ親なんだと思います。「子供は3歳までに親に恩返しをしている」と言われるそうです。見返りを期待せず、そのままの姿を受け止めていければいいなぁと思っています。

 

71 しゃ~ぼんだ~ま~飛んだ~♪(9/1)

 随分前に「しゃぼんだま」という題の詩が新聞に掲載されていました。

 「あれ? / 飛ばないね / 電波が悪いのかな」

 幼児のつぶやきですが、現代的です。講評にも「しゃぼん玉もWi-Fiで飛ばす時代なのでしょうか」とあります。

 駅への道すがら、たくさんのしゃぼん玉が左から右へ漂うように流れていく光景を目にしました。遊んでいる子を探しましたがどこにもいません。道行く人は同じように目で追っています。ただ、私 も含めて頬がみな緩んでいることがわかります。しゃぼん玉には、怒りや不安を鎮め、人を幸せな気持ちにさせる効果があるような気がします。しゃぼん玉セラピーなどというものを考えている人もいるようです。

   

 むか~し、石鹸を泡立てた手でしゃぼん玉を作って飛ばしたことを思い出します。先日、娘から送られてきた動画には、キッチンで洗い物中に、薬缶の注ぎ口から息を吹き、蓋をかぶせる部分に付いた洗剤を大きく膨らまそうとする様子が映っていました。そして「あっ、割れちゃった!」という消えそうな声も添えられて…。

 私は今でもしゃぼん玉が好きです。夏休み中に、保育クラブの児童が遊んでいるのを羨ましく眺めていたのは、何を隠そう、この私です。

 

70 クルマの進化(8/31)

 8月最後の今日は「長文読解問題」といった感じですが、お付き合いください。

 学校に配備されている公用車で不便を感じるのが、集中ドアロックがないこと。人を乗せるときは4か所全部のロック解除をしなければなりません。また、時々キーの抜き忘れも。プッシュ式エンジンスターターが当たり前になってきている現代、キーを抜くという習慣までが欠落しがちです。こんな風に車はめまぐるしい進化を続けています。

 30数年前、妻と初めて会った日。待っている彼女に、運転席から身を乗り出して助手席側の窓を開けて声をかけました。パワーウィンドウなんて高嶺の花でしたから、ドアについているレギュレーターハンドルをクルクル回したわけです。スルスルっと下がる窓ガラスに、「パワーウィンドウだと思った」と彼女は感動したのです。

   

 今の車には標準装備のない、煙草に火をつけるためのシガーライターや灰皿もありました。チョークボタンなんてものも。寒い時などエンジンがかかりにくくなるので、このレバーを引いて混合気を濃くするための装備です。エンストも日常茶飯事でした。警報機が鳴り始めた踏切でエンジンが止まった時は、心臓まで止まってしまうかと思うほどでした。

 また、ナビの進化にも目を見張ります。昔はロードマップ(小池知事の言うものとは違います)で調べるのが当たり前。助手席に座る妻がナビゲーター。でも、妻は地図が苦手で、上下逆さにしたり傾けたりして道路地図をハンドルのように回して進行方向を探ります。曲がる場所を過ぎてから「今の交差点を右だったわ!」なんて感じで申告が遅れると車内は険悪なムードに。そんなことも日常茶飯事。だから、ナビの登場に妻は喜んだものです。昔のナビにも言葉に反応するタイプがありました。「ピッと鳴ったらお話しください」と言うので「○○」と言うと「???」と考え込んでしまうのです。もう一度「○○」と言い直すと、「××」というとんでもない場所を検索してくれるというありさま。ただ、ナビ画面に登場するお姉さんの服装がドライブのたびに替わるのが楽しかった思い出があります。

 オーディオも同様で、免許取りたての頃はカセットテープです。デッキがついていない車には、ラジカセを乗せて行きました。音楽はラジオの深夜放送からテープに録音したもの。専らShakatak(シャカタク)かTHE SQUARE。テープが伸びてくると音も歪んでひどいものでした。それが今ではBluetoothで、スマホからも飛ばせます。

 三角窓や時速100kmを超えると鳴るアラーム音など懐かしいものは言うに尽くせません。こんな思い出話にウンウンと頷いてくださった方、同世代ですね。「ボディはクラシックでも、最新の装備をまとって進化し続けなければ!」と思いつつ…。(長っ)  クイズ第2弾はここ→校長からの挑戦状2.pdf

 

69 週末は、滴る汗とやぶ蚊への献血(8/28)

 夏休みが終わっても、まだまだやぶ蚊が飛び交う小さな庭の手入れは欠かせません。腕や脚、首といった肌が出ている部分に虫よけスプレーを吹きかけ、庭には空間バリアを張るスプレーで蚊を寄せ付けないようにします。なかなか効果を発揮してくれるのですが、時々頭に蚊が止まります。まさに、お経を書き忘れた芳一の耳(耳なし芳一)状態です。刺されたことに敏感な頭皮ですので、手でピシャリと頭を叩きます。してやったり!手のひらには無残な蚊のご遺体と血が付いています。この様子、はたから見ると、坊主頭のじぃさんが自分の頭をぺしっと叩いている滑稽な光景にしか見えません。血を吸ったお礼に残していった痒みに耐えかねて、ポリポリと頭を掻く姿は、まさに夏の風物詩です。  

 こうして汗びっしょりになった顔と頭を同時に洗面所で洗います。タオルで拭いて部屋に戻ると「臭い!」と言われて、冷感シートで体を拭いている脇で、「消臭!」と言いながらデオドラントウォーターを吹きかける妻がいます。チラッと横を見ると、してやったりの顔!

 明日も汗とやぶ蚊、そして難敵「妻君」との戦いが展開されます。

 

68 餌を自分で探し、獲得できる子に!(8/27)

 芸人の小島よしおさんの「算数」が、ユーチューブで好評だというので見てみました。おっぱっぴー小学校の小島よしお先生の授業は、毎回「ピーヤ!」で始まります。塾の協賛もあり、短時間の中でうまくまとまっています。芸人の話術と道具を効果的に駆使しているので子供には興味がもてると思います。私たち教員も子供の心を惹きつける、ある意味で演技・演出は不可欠ですが、様々な目がありますから過剰には注意が必要です。

 ただ、ユーチューブの映像は一方通行であるため、「考える」より「教える」に力点が置かれているのは否めません。ですから、復習や確認、苦手克服の手立ての一つとして活用するのであれば楽しく学習できると思います。教科書会社の動画とともに、一度ご覧ください。

 今後数年は、新型コロナ感染症とうまく付き合いながら学校生活を送ることが求められるといいます。オンラインによる双方向型学習への環境整備も着々と進みつつあります。オンライン授業が終着点ではありませんが、まずは教員誰もが効果的な活用ができるように慣れることから始めなければなりません。子供たちに至っては画面から与えられる餌(知識等)をついばむだけでなく、自ら新しい餌(知識・思考判断力・表現力など)を求めて自ら行動・獲得できるようにしていかなければなりません。これは、本校の学校経営全体計画に謳っていることに通じていると考えています。

67 プレゼントできるように(8/26)

 最近、毎日Yシャツの胸ポケットに写真のボールペンをさして教室を回っています。目立つこともあって、子供たちにはなかなか好評のようです。

      

 実はこのペン、現在、県行政で勤務する同期の校長先生からのプレゼントです。私がティガーを好きなことを知っていて、手紙を添えて贈ってくれました。そこには、次のように記されています。

 「(ある校長先生が)「笑う門には福来る」と題し、笑いの大切さを述べ、“子供たちや子供たちの家族、そして地域の皆様が、いつもにこやかな笑顔と笑いに包まれることによって、幸福がたくさんやって来ることを心より願っています”と結んでいます。今のような、なんとなく重たい空気の現場には笑いが大切でありましょう。そんなことを考えていたら、文具ですばらしいものに出会いました。校長先生が胸ポケットにこれを入れて教室を周ると、子供たちはにっこりしますし、先生方も気持ちがやわらかくなること間違いありません。きっとやってくれるだろうと信じてお贈りします。名前も書いておきました。」

 こんなふうに、学校を離れていても子供たちを一番に思う仲間がいることを誇りに思います。そして、プレゼントしてくれた気持ちに応えられるように、笑いを振りまき、笑いの渦を作れるようでありたいと思います。ちなみに、贈ってくださった校長先生は「男性」です!

 

66 伸びゆく子供と教職員に(8/25)

 朝は少しだけ過ごしやすくなりました。昨日に続いて、半沢直樹ネタから。

 第5回の放送で、帝国航空を視察した半沢直樹が部下に次のように言う場面があります。

 「倒産寸前の会社は、社外の人に挨拶しなくなる。会社に対する自信と誇りがなくなるからだ。(でも、ここの)従業員は皆、自分たちの仕事にプライドを持っている」と。

 私たち教職員はどう見えているのでしょう?「市川小」というブランドにプライドをもって、伝統を大切にしながらも新しいことに挑戦しようとする気概が感じられるでしょうか。保護者や地域の方、その他の来校者に、気持ちよい挨拶をしているでしょうか。子供たちはどうでしょう?

 こうしたことを振り返るために、7月には保護者アンケートを実施しました。この結果は、次の学校だより以降でお伝えしたいと考えます。アンケートに限らず、随時ご意見をいただけるように相談箱も設置していますのでご活用ください。保護者・地域の期待と応援を自信として伸びてゆく学校を目指します。

 暑い中でも楽しめるクイズを主題します。親子で考えてみてください。校長からの挑戦状1.pdf

 

65 半沢直樹(8/24)

 昨日23日で6話を数えたドラマ「半沢直樹」。25.5%という驚異的な視聴率は第5回のものです。まさに独り勝ちの様相を呈しています。毎回、見ているこちらの胃がキリキリするほどです。自分が半沢直樹の立場だったら思わず手が出てしまいそう。また、こんなご時世ですから、「そんなに顔を寄せ合って、大声出して唾を飛ばしあってはダメですよ」なんて無粋なことも考えてしまいます。

 さて、このテレビの視聴率ですが、一般的に公表されるのは「世帯視聴率」なのだそうです。つまり、一家に1台のテレビだった時代の名残りといえます。仮に4人家族がそれぞれのテレビで違う番組を観ていたとしても一番組分しか計上されない仕組みのようです。25.5%という数値も「世帯視聴率」!

 一方、「個人視聴率」というのがあるそうで、調べ方は知りませんが、各個人の視聴する番組のデータなので、より正確で実態に即しているといえるかもしれません。スポンサーは、今や個人視聴率のほうを重視するようで、秋からの新番組についても大幅な変化があるかもしれません。ある意味、期待されます。

 白黒テレビがカラーテレビに変わった時の感動を知り、テレビはお茶の間に家族みんなが集まって観るものという感覚で育ってきた世代としては、地上波以外のチャンネルがたくさんあることや裏番組を複数録画できる機能を持つことなど、考えられない進化です。もう少しすると、どんなことが楽しめるようになるのでしょう?でも、使いこなせるかどうか不安でなりません。

正しい情報で正しく判断(8/21)

 朝から来客、体調の優れない子等への対応などバタバタ、でも充実した午前中です。

 8月初旬に、大阪府知事が「うがい薬」に一定の効果を認めるという報道後、薬局のうがい薬が品薄になりました。また、普段なら1200円程度のうがい薬が、ネット上で2万円!びっくりです。

    

 人間の心理の表れでしょう。これまでも、テレビで健康関係の番組が放映された翌日、店頭から品切れ続出がありました。例えば、納豆。あるいはバナナ、ゴマ、ヨーグルトなど様々です。

 SNSによる情報も、テレビ以上に影響が大きい時代です。情報操作が疑われる場合もないとは言えません。また、全体を伝えず部分だけを切り取って伝えるということもあります。全体像が見えない中での判断は危険です。不安があると何かにすがりたい気持ちは当然ですが、正確な情報収集による正しい判断が求められるということも忘れてはなりません。

 これは学校にも言えることです。例えば、学校での担任の言動に対して、電話等でお叱りを受けることもあります。反省して襟を正す必要があります。一方、ある場面だけを切り取って「おかしい」という話をいただくこともあります。担任と児童のやりとりの中で、どういういきさつでどういう対応があったのかをしっかり把握した上で正しく判断し、丁寧かつ迅速に対応・説明することを心がけたいと思います。一緒に話しながら前に進んでいける関係を築くことが、子供の成長に生かされると考えます。お気づきの点はご意見ください。

 

ありがたや~(8/20)

 お盆前に、一人暮らしをしている娘が家に泊まりに来ました。同じ市内なので帰省と呼べるものではありません。

 食卓を囲んでいるときに、しみじみと「いろいろなありがたさがわかるようになった」と話します。洗濯かごに汚れ物を入れておくと、翌日にはきれいになっていること。朝起きてくると、あるいは仕事から帰ってくるとご飯が用意されていること。お風呂が沸いていることなどなど。さらに、冷蔵庫を開ければ飲み物から調味料が揃っているし、トイレットペーパーがなくなれば棚からすぐ出してこられること。つまり、「いつでもそこに当たり前のようにほしい物がそこにあり、当たり前のように存在していた」と。でも、「当たり前と思っていたことが、実は当たり前なんかじゃなかったと初めて気づいた」と言うのです。今は、買ってくること、行動を起こすことから始めなければ、何も始まらないということから、「ありがたさ」を実感しているというのです。

      

 この「ありがたい」は、「有難い」と書きます。元々は、お釈迦様が弟子に話したたとえ話からきているそうです。「人間に生まれたのは、とても有ることが難しい、困難なことなのだよ」と説いたといわれ、生きているとは当然のことのようだが、たくさんの偶然がつながって自分という存在が有るというわけです。

 現在の使い方は、大きく3つに分けられます。「人の好意に対して、感謝の気持ちを表す」場合、「都合よく物事が進み、嬉しい気持ちを表す」場合、「もったいないと思う、恐れ入る気持ちを表す」場合です。

 一人暮らし経験がない私としては、有難いの対義語といえる「当然・当たり前」となってしまわないように日々感謝の気持ちと、「自分でやろうとする」を習慣化できるようにしなければならないと、娘の話を聞きながら考えた次第です。

私の夏休み(8/19)

 夏休みの目標を職員会議で発表したのが7月31日。「ランニングを50km以上、昼食作りを3回以上」というものでした。

 ランニングに関しては天気に左右されますが、今年は「暑さ」が最大の壁。だって、朝の6時からすでに28~29℃もありますし、夕方もなかなか気温が下がりません。そんな中、早い時間から飲み始めたい妻を横目に2日に一度は汗びっしょりになっていました。こちらの目標に関しては60kmを超えたので達成!

 でも、昼ご飯づくりは1回もしませんでした。外出から戻ってすぐに食べるには、何を作るかすら考えていない私に任せては時間の無駄となります。機会を与えてもらえなかったという、まるで小学生の言い訳をしながら、夕食のカレー作りを1回、スモーカーを引っ張り出して作った燻製が1回、漬け丼用のタレ作りが1回、手が痒くなるので妻がやらない山芋おろしが1回という悲惨な結果です。これこそ、一人暮らしの経験ゼロのなせる業?!

 何もできなかった埋め合わせに、最終日になっておしゃれなカフェでランチをご馳走して、私の夏休みは終わっていったのでした。

 

夜空のムコウ

 8月3日に更新してから2週間が経ちました。あっという間です。夏休みをどう過ごしたかは、子供たちの表情や言動で把握したいと思います。今朝、駅前交差点に立ちましたが、歩道が狭くなっている箇所は児童と通勤の方が交錯します。駅寄りの歩道を歩く児童には、Softbank側まで渡る方が歩道が広くて安全であることを伝えました。

 さて、8月3日から4日にかけての日付が変わるころが「満月」になる瞬間だったようです。でも、夕方、東の空には雲が垂れ込めて、残念ながら月は見えませんでした。この「満月」について、英語では各月ごとの名称があるそうです。

1月…「Wolf Moon」(狼)  2月…「Snow Moon」(雪)

3月…「Worm Moon」(芋虫)  4月…「Pink Moon」(桃色)

5月…「Flower Moon」(花)  6月…「Strawberry Moon」(苺)

7月…「Buck Moon」(男鹿)  8月…「Sturgeon Moon」(チョウザメ)

9月…「Harvest Moon」(収穫)  10月…「Hunter’s Moon」(狩猟)

11月…「Beaver Moon」(ビーバー)  12月…「Cold Moon」(寒)

 アメリカ先住民は季節を把握するために、満月に動物や植物など様々な名前を付けていました。先住民にとって、チョウザメ漁は8月を象徴する行事だったのだとわかります。

 話は少し変わりますが、12日夜から13日未明にかけて、三大流星群の一つで夏の夜空を飾る「ペルセウス座流星群」がピークを迎えたそうです。利根川河川敷に観に行っていた娘から、「曇っていて見えなかった」とメールが来たのは翌日の昼過ぎです

 月や星の特徴を学ぶのが4年生、月の満ち欠けは6年生の理科で扱います。明日19日は月齢がゼロです。これから徐々に大きくなっていくお月さまとともに、夜空のムコウに思いを馳せるのもいいですね。ちなみに、「ハーベスト・ムーン」は9月2日(水)のようです。

 

老後の趣味に悩む?(8/3)

 夏休みに入って梅雨明けしました。やっと夏らしい日の登場です。昨日は夕方から高圧洗浄機で洗車等するとともに、苔が生えて黒ずんだ駐車場のコンクリートをきれいにしました。庭の一角でひっそり咲いていたツユクサを抜き、シダを刈ってスッキリさせました。そして、今日からはしばらく子供たちのいない学校が続きます。

 さて、先週の「特技」に引き続き、今日は「趣味」について。車いじりと庭いじりは好きですが、趣味と呼べるものではありませんし、一日中やっていられるものではありません。

 「趣味」という言葉を想うと、そう遠くない「老後」をイメージされます。つまり、退職後に趣味がないと時間を持て余すでしょうし、教員以外の友達がいないと人とのかかわりも激減することが目に見えています。ずっと家に居られては困る妻が気になっていることの一つです。

 数年前に、自宅近所で畑を借りましたが、1年も経たないうちに限界が見えてやめてしまいました。休みの日にはランニングをしますが、一人で気の向くままに走るのが気楽ですし、この先ずっと走れる保証はありません。

 そこで、思いついたのが「ロードバイク」。結構な年齢の方が走ってい る姿を見かけます。もしかすると、自転車屋主催のツーリングにでも参加すれば、引っ込み思案な私にも仲間ができるのでは?そんな気持ちがムクムクと入道雲のように湧いてきます。こういう時こそスマホで検索!ロードバイクについていろいろ調べていたら、隣から「絶対買わないからね!」と神の声。先制攻撃を受けてしまい、「ロードバイクも転倒」といった次第です。

   

 う~ん、何を趣味にしましょう?「というか、趣味って無理してつくるもの?」という神の声が降ってきそうです。

 

様々なボランティアに感謝!(7/31-Part2)

 7月8日から教室等の消毒を、ほぼ毎日保護者の方にしていただいてます。昨日まで延べ215名の方にご協力いただきました。一日当たり15名を超える数です。これは、他校に自慢できます。昨日の東京都の新規感染者は367人でしたし、全国でも1300人超えを記録する状況ですから、8月以降も収束に向かうとは思えません。夏休み明けからのご協力を改めてお願いします。まずは、これまでのご協力に感謝申し上げます。

 また、青色防犯パトロールも感謝以外の何物でもありません。学校に配備されている公用車を使って、毎週金曜日の下校時間帯に地域の方が自主的に見回り防犯活動をしてくださっていることはご存じでしょうか。その数40数名と伺い、びっくり!市川市と書かれた白い軽自動車の屋根に青色灯をつけて走っていますのですぐにわかります。

 消毒にしろ、見回りにしろ、朝の交通安全指導にしろ、「おかげさまで」という気持ちが子供も保護者も教職員も大事にしなければいけないとつくづく感じます。まずは「知ること」、そして知ったら「何らかの行動に移すこと」、こうしたことは学校教育目標の達成に近づきます。

 子供たちの安全は、保護者・地域の方々のお力添えをいただいて初めて成り立つものです。明日からの夏休み、子供たちとそのご家族、地域の方々が、健康・安全かつ未だ捕獲されない猿に遭遇することのない17日間を過ごせますようにお祈り申し上げます。

 最後はまじめに校長らしく?締めてみました。来週3日(月)の更新をもって、しばらくお休みに入ります。定期的に読んでくださった皆様にも感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

 

能ない鷹は隠せる爪もない?(7/31)

 昨日の昼休みに6年生の女の子数人が校長室に顔を見せてくれて少しおしゃべりしました。そして、「なぜ僕らは働くのか」などを借りていった子もいました。

 さて、PTA広報のリクエスト第3弾「趣味や特技を教えてほしい」にお答えします。今日は「特技」に絞ってとりとめのない話を長々と綴りますがお付き合いください。

 私には特技なんていえるものはなく、あえて言うなら、小学校6年間だけ通った書道塾で身についた字だけは人並みに書けることくらいでしょうか。教務主任の進藤先生が、3年生の習字で、トン・スー・ドン・サッなどと運筆を音で表しているのを見て、娘や息子の書初めの練習を手伝った時を思い出しました。特に、息子は左利きだったため、右手で書くのは大変そうでした。

 十数年前に、通信教育で賞状書士の資格を取ろうと思い立った時があります。でも、添削に一度出したきり続きませんでした。時々、人前で書いた字を褒められることがあります。ただ妻曰く、「字でだまされちゃうのよね」??

 一方、楽器演奏はからっきしダメです。小学校低学年の音楽で、最初の「ハーモニカ」からつまずきました。吹く音と吸う音があるだけでなく、「ラ」「シ」に至っては連続で「吸う音階」が並ぶではありませんか。これは反則です。

 鍵盤ハーモニカは、わからないときは吹いているふりで気づかれませんでしたからラッキー。何とかなったのはリコーダーだけ。中学生になってギターでアルペジオの練習。でも、コード「F」が曲者でした。指が短いのか全部の弦を抑えられないではないですか。ドラムに至っては、手と足が一緒に動いてしまう。なんという才能のなさ(嘆)。ですから、娘のピアノには親バカながら才能を感じましたし、吹奏楽部の演奏を聴くと羨ましくなりません。

 よく「でも、教員になるにはピアノもできなくてはいけませんよね?」聞かれることがあります。大学のピアノのテストは、写真のような教本から出される課題曲がA・Bの2曲。当日、先生が指定するAかBを弾ければよいのです。私に2曲を弾きこなす技術と気力はありませんでしたから、どちらか1曲に絞って練習です。このヤマが当たれば「合格」となるわけです。果たして、運が味方をしてくれたようです。

       

量感を大切にして(7/30)

 自分の体の一部を使って物の長さを測るということが時々あります。巻き尺や物差しを用意すれば簡単なのに、必要な時に限って忘れるということは物事の常。そこでよく使うのが、手のひらを広げた親指から中指(小指)の先までの長さです。私の場合、ほぼ20cmなので、例えば机の横幅を測ろうとすると、手を広げて尺取虫のように動かしていきます。この姿を妻は笑いものにしますが、気にしない気にしない…。

 また、両腕を広げた長さは、自分の身長とほぼ同じくらいですから、およその数値ならこれでも大丈夫です。もう少し小さいものを測りたいときには、肘から指先までの長さを知っていればよいわけです。およそ身長の4分の1と言われます。ちなみに、私の場合は約45cmでした。

 こうした長さの単位を、昔は「あた」(手を広げたときの親指から中指まで長さ)、「つか」(握りこぶしの横幅)、「ひろ」(両腕を広げた長さ)と言っていました。小学校2年生の算数「長さ」では、こうした量感を大事に指導しています。面積や体積に関しても同様で、新聞紙や教室、校庭の広さを目安にしたり、消しゴムや牛乳パック、水槽、プールなどを手掛かりに考えたりします。

 手の大きさに戻りますが、私の手は成人男性より小さめだと思います。掌はそれなりの大きさでも指が短め?で、娘の指と比べると一関節分違うのではないかと思うくらいです。だから、男同士の握手は苦手です。分厚くでかい手だと、圧倒されて気後れしてしまいますから。でもこのご時世、「エア‣握手」もありませんから、ちょっとホッとしています。

 

思いやりという魔法(7/29)

 我が家の近くに小中学校が向かい合ってあります。下校時の歩道は、当然子供があふれかえります。

 少し前に、たまたま下校時にその通学路周辺を車で通った時のことです。信号のない横断歩道で、ランドセルを背負った高学年女児が2人立っています。道路を渡りたいけれども車が止まってくれないので待っている様子が窺われました。一時停止して「どうぞ」と合図をすると、一礼して渡りました。渡り終えて改めてこちらを向いて丁寧に頭を下げた時には嬉しくなりました。「これはこれは、ご丁寧に」「痛み入ります(「家政夫のミタゾノ」風に)」と言いたくなってしまいます。

    buhitter.com家政夫のミタゾノのTwitterイラストより

 ただ、こちらが止まっても、対向車線の車が通過するケースも多い気がします。逆に、渡るのか渡らないいのか判断がつかない場合は困りものです。横断歩道の前でおしゃべりしている人、一時停止したのに「渡る気配なし?」なんてこともあります。手を挙げるというのは、渡りたいという意思の表れですから、大人であっても手を挙げて意思表示してほしいものです。

 さて昨年、「信号機のない横断歩道実態調査」の結果が報道されました。歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は17.1%という結果、逆に言えば8割以上の車が止まらないというものでした。ちなみに千葉県の一時停止率は31.0%でした。

 先述の出来事から、以前放映されたACジャパンのCMを思い出しました。仕事の帰りで長時間運転に疲れ気味の男性が、タイミング悪く押しボタン式信号で停車させられます。なかなか変わらない信号にイライラが募る中、横断歩道を渡り切った少年が、「待ってくれてありがとう」と深々と頭を下げるのです。すると、これを見たドライバーのイライラが解消されるというものでした。

 もうすぐ始まる夏休み。夏季休業入りあるいは明け、それぞれの前後に子供の交通事故や水の事故が多く報告されます。ドライバーも歩行者も、相手への思いやりとそれを表す仕草・言葉を大切にしたいものです。互いの気持ちをほぐせる、事例のような「魔法」をかけることができる人、あるいはその魔法に気づける人でありたいと思います。