校長の部屋

校長の部屋

205 メンテナンスは大事(3/24)

 暖かくなって、校長室前の観察池では活発に動き回るメダカと、それ以上の数のオタマジャクシが見られます。水がぬるんで喜びを全身で表しているようでもあります。

  

 さて、年齢とともに指先の潤いがなくなり、新聞や資料などをめくるときに、ついつい指先を舐めたくなります。今の時代にそれはいけません。スーパーのビニール袋だってなかなか口が開かずにイライラすることもあります。だから保湿は必須です。学校の机の引き出しにハンドクリームを入れて、時々手の甲でコネコネし、風呂から上がったら腕や脚、顔にも塗らないとパリパリ音がしそうで怖い!

 何事にも定期的なメンテナンスが必要です。ウクレレだって指板オイルでひび割れを防ぐそうです。植物の剪定や花殻摘みが生長をさらに促すメンテナンスですし、愛車も明日から1泊でメンテのために入院です。

 子供たちも、短い春休みで心と体のメンテナンスをして、新しい力を蓄えてほしいと思っています。

204 彼岸の墓参り(3/23)

 黒の礼服は冠婚葬祭には欠かせません。「慶」での着用は、先週の卒業式が久しぶりで、近頃は「弔」で使用する機会が増えました。この「弔」ですが、最近は大人でも子供でも、人が亡くなったり葬儀に参列したりした体験のある人は少ないのかもしれません。ましてや火葬場で骨を拾った経験に至っては…。

 40年近く前に祖母が亡くなり、その時初めて骨を拾いました。小さかった体が焼かれると、「これだけ?」と思うような骨だけが鉄板の上に広がっていました。係の方が「これは喉仏の部分の骨、これは…」と説明をしてくれました。そして、親しい親族から順に二人のペアで長い箸を使って、骨壺に収骨していきます。残った骨粉まで、係の人が箒と塵取りで丁寧に集めてくれました。

  

 先日、ドラマを見ていたら火葬された骨を家族が拾う場面がありました。不謹慎ながらプッと吹き出してしまいました。思い出し笑いです。本人の名誉のために言いませんが、その人は、骨を拾うときに一人1本の箸(二人で一膳)を持って行うと思っていたようです。「難しい、どうしよう」と困っていたと後から聞きました。だから、先にやっている人が、普通に一人一膳の箸を持っているのを見て、ホッと胸をなでおろしたみたいです。

 焼香も知らない人は周りに合わせて見様見真似になります。宗派によって、香を目の前に掲げる回数に違いがあるようです。慣れたいものではありませんが、知っていればその場への臨み方も違ってきそうです。人の死は悲しいことです。でも、普段当たり前になりすぎている「命」や「生」について考えるきっかけであることも確かだと思います。

 この彼岸にお墓に手を合わせながら、日頃のお礼と「生」への想いを念じてきました。

203 未来へアタック!(3/22)

 令和2年度もあと4日。先週木曜日の卒業式準備では、5年生の働きぶりに感心させられました。4月からが期待されます。その翌日には卒業生80名の晴れやかな姿が見られました。

 式辞の最後に6年生へ谷川俊太郎さんの「卒業証書」という詩を贈りました。

『卒業証書』 谷川俊太郎

  ひろげたままじゃ持ちにくいから / きみはそれをまるめてしまう
  まるめただけじゃつまらないから / きみはそれをのぞいてみる
  小さな丸い穴のむこう
  笑っているいじめっ子 / 知らんかおの女の子
  光っている先生のはげ頭 / まわっている春の太陽
  そしてそれらのもっとむこう / 星雲のようにこんとんとして
  しかもまぶしいもの
  教科書にはけっしてのっていず / 蛍の光で照らしても
  窓の雪ですかしてみても / 正体をあらわさない
  そのくせきみをどこまでも / いざなうもの
  卒業証書の望遠鏡でのぞく / きみの未来

 未来は覗いているだけではつかめません。未来を引き寄せるためには、タイミングをみてアタックを繰り返すことです。これは、卒業生だけでなく在校生にも望みます。当然、教職員も同じです。今日からしばらくは600名弱ですが、市川小は元気です。

202 80名が卒業します(3/19)

 子供のころから大のクルマ好き。ミニカーは何台持っていただろう?車名は大体覚えていましたし、今もシルエットであっても答えられそうです。そんな私ですから、今もトイレに欠かせないものは車雑誌。ボックスを置いて紙が擦り切れるくらい見ています。マイカーが変わるたびに雑誌も変わりますが、捨てられずに本棚で余生を送っています。

 夢は「ガレージライフ」。家の中から車が眺められたり、天気に関係なくメンテナンスなどができたりするガレージが欲しい。でも、「ばからしい」と切り捨てられること必至!

 さて、私はハンドルを握ると人が変わるようです。行政時代に上司を乗せて運転することが何度もありましたが、「怖い」という共通のありがたくないコメントをいただきました。運転手の時は、道路は車優先、歩行者になると道路は人が優先になる身勝手な考えの持ち主です。「早くいけよ~」「何やってるんだよ~」という言葉に、「口に出さないで!」と助手席の妻に叱られます。あっ、決して煽ってはいませんよ。

 さて、10時から卒業証書授与式が行われ、6年生が卒業します。5年生以下も25日に修了式です。短い春休みです。ただ、希望に胸を膨らませたこの時期に、事故で命を落とす児童生徒の事故が報じられるたびに胸が痛みます。急発進することなくアクセルは緩やかに、全員が健康で新しいスタートが切れますように!咲き始めた桜に願いをかけます。

201 給食最終日に思う(3/18)

 いい天気です。14号沿いに植えられたユキヤナギが満開です。

 バタバタしてもう11時。あと30分もすると検食の時間です。今日で今年度の給食が終わります。来週からはお弁当を作ってもらうことになります。自分の分だけでなく家族の分の弁当作りをするお父さんだっている中で、なんとも情けない自分を感じる部分と恵まれていると思う部分が交錯します。学校でも上げ膳据え膳。調理員さんが盛ってくれた検食を栄養士さんから受け取り、美味しい美味しいと食べます。家でも、朝起きれば朝食はできており、夜帰宅すれば夕食の準備は整っていて、あとは食べるだけ。一人暮らしの経験のない私は、いざ作る段になっても、メニューを考え材料を調達しなくてはなりません。さらに手際も悪いとなると…。だから、料理番組のように全部整った状態がいいなぁなんてことを思ってしまいます。

 さて、最近、給食で出された皿うどんの麺を揚げ過ぎたため、それを食べた児童や教員の歯が欠けたり口の中を傷ついたりしたというニュースを見ました。硬すぎたら食べないのが普通だから、事故に至ったのが不思議と考える人もいるでしょう。でも、私が思う事故防止の視点はそことは違います。

 給食提供時間にに間に合いそうもないので、通常とは違う調理の仕方をしたそうですが、まずはその事実を速やかに管理職に相談すべきだったと考えます。多少の遅れは、きちんと担任や児童に説明すればよいわけで、安全・安心に勝るものはありません。こうした考えを、本校の給食委託業者マネージャーに報道の翌日に話をさせてもらいました。

 真夏の暑い中でも、水がとても冷たい時期も、朝早くから750食を作るために準備を始める給食室のスタッフです。きっと来年度も、安全でおいしい給食を作ってくれると思っています。

200 日曜大工(3/17)

 実のない話でも、あれよあれよという間に200号。びっくりです!「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」とは言いますが、ブログ数は相当数に達しましたが、何かに当たっているのでしょうか?

 私は小学生のころ、家の建築現場から端材を集めてきては、鋸や金槌を使って工作していました。最近はやる機会がありませんが、日曜大工で仕上げた棚や柵、看板などが目につきます。

 以前、息子の夏休みの課題に木工作品製作が出たことがあります。その時は、洗面所用ラックを一緒に作りました。完成して、いよいよ長めのネジで壁に取り付け。洗面所周辺がすっきりしました。息子は自分の作品に鼻高々ですが、6~7割は私が手伝っています。

 さて、それからしばらくしてのこと。洗面所の床に水が浸み出てくるようになったのです。原因不明で困り果て、業者に見てもらうと、ラックを取り付けた壁の裏側に水のパイプが通っていたようです。ネジがパイプに穴をあけていたとのこと。夏休みの宿題は、家を傷つけることではなかったはず?

 そんな息子が新居に引越した記念に手作りの表札をプレゼントしたのは1年半前。その表札が黒ずんだと写真付きメールを最近受け取りました。「紙やすりで擦ってみた?」「やってない。そもそも紙やすりがない」というやりとり。画鋲も必要な数だけ、少し前に持って行ったようです。こう考えると、モノづくりは「できる環境」「やってみようと思える環境」が必要なようです。

 モノづくりには限らず、子供と一緒に何かに取り組む親子って素敵で微笑ましい気がします。

199 チュチュンがチュン♪(3/16)

 1,2年生が一鉢栽培しているチューリップやビオラ、デイジーに、登校後入れ代わり立ち代わりベランダで水やりしています。愛おしそうに世話する子供たちが、私には愛おしい!

 昨年12月にお亡くなりになったコメディアンの小松政男氏。デンセンマンの「電線音頭」や「しらけ鳥音頭」などのネタや歌で人気を集め、「小松の親分さん」の愛称でも親しまれました。♪電線に スズメが三羽止まってた それを猟師が 鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ ヨイヨイヨイヨイ おっとっとっと♪というように、電線を止まり木にしていたスズメをあまり見かけなくなったような気がします。巣から10mほど離れた場所で電線に止まり、餌を運ぶ前に巣の周囲の安全確認をしているらしいのですが、個体数や巣が減ってしまったのでしょうか。

 さて、電柱の上の方には大きなトランスが乗っていました。落ちてこないか心配でした。最近ではあまり見なくなったような気がするのは、小型化されたせいでしょうか。結構絵になるので、図工の時間に風景画でトランスを入れて描かせたこともあります。

  

 一口に「電柱」と言いますが、架かっている線によって3つに分けられるそうです。1つは、家に電気を繰る電線が架かる「電力柱」、2つ目は、インターネットや電話、ケーブルテレビなどの通信線が架かる「電信柱」。最後に、電線と通信線の両方が架かる「共用柱」と言われるものです。

 最近新しくできた住宅街では、無電線化の街づくりが進んでいるようですが、「電線バードウォッチング」なるものを楽しむのもよいかもしれません。さらにその上方を見上げてみると何かしら発見があるかもしれません。UFO(未確認飛行物体)に夢中になったのも今は昔ですが…。

198 離れて眺める?間近で見る?(3/15)

 啓蟄を過ぎ、空き地では小型の鳥やカラスが地面を突いている姿が見られます。活動を始めた虫を食べているのかもしれません。植物の変化・生長も目覚ましいものがあります。1年生の教室前廊下から見た桜のつぼみが、今日は3つ開花していました。東京では、昨日開花宣言が出ましたから、これから日々の変化に目が離せません。校長室の君子蘭も花を開き始めました。

  

 空き地や田圃の土手を見ると、ピンク色の絨毯が敷かれたような場所があります。一面のホトケノザです。近づくと感動が薄れてしまう感じなので、離れて見るからこそというか適度な距離は大事なようです。ほかのことにも当てはまりそうな…?

 さて、卒業式を今週末に控えています。証書授与も一緒にやってみました。だんだん動きが自然になってきました。最初の練習の時に感じたことは、6年生児童の顔が未だによくわからないということ。残念でなりません。マスクをした顔しか見ていませんし、運動会や修学旅行という6年生のメイン行事が中止になったこと、卒業前の会食も叶わなかったことなど理由はあります。でも、きちんと見ようとしていなかった自分に一番の原因があるのだと反省しきり。だから今、そうした隙間を埋めようと体育館に足を運ぶようにしています。離れて見るより間近で見たほうがかわいい子供たちですから!

 ただ、式辞がまだ完成しておらず焦りが…。

197 卒業の歌といえば…(3/12)

 卒業式に向けた練習が進んでいます。今年の6年生は、在校生代表として式に参加した経験がありませんから、流れや雰囲気など短い時間内で一つ一つ丁寧に指導するところから始まりました。式の中で歌う曲は2曲。うち1曲は歌詞を6年生から集め、担任が作曲しました。よくできています。自分たちで一から作った歌ですから、堂々と歌い上げてほしいと願っています。今日は、通し練習をするそうです。

 さて、卒業式の歌は時代とともに変遷します。私の小学生時代は「蛍の光」「仰げば尊し」でしたが、担任をしていた頃、担任を離れてからと、年を経るたびに新しい曲が登場しているような気がします。そして、昔歌っていた歌は「今月の歌」に入っていたり「みんなのうた」に収められていたり…。

 小学校の卒業式で歌う歌ランキングをみると『友 ~旅立ちの時~(ゆず)』『旅立ちの日に』『最後のチャイム(山本惠三子)』『変わらないもの(山崎朋子)』『YELL(いきものがかり)』『トモエ学園(福山雅治)』『さくら2019(森山直太朗)』などで、半分は知りません。

 『群青』という曲もあるようです。2013年東日本大震災復興支援コンサートで歌われ、大反響があった曲です。被災したり亡くなったりした友や遠く離れてしまった仲間への想いを綴った、南相馬市の中学生の日記や作文、普段のおしゃべりを先生がつなぎ合わせて、歌詞の大筋が出来上がったといいます。

 誰かへの想いを歌にのせて伝えようとする姿には感動があります。合唱祭や卒業式で一生懸命な子供たちの歌声に鳥肌が立つこともあります。ですから、19日の卒業式の歌や呼びかけ、証書授与など、どんな表情を見せてくれるか今から楽しみです。

196 みんなが嬉しい学校が一番!(3/11)

 次の1万円札の肖像である渋沢栄一氏に関する記事や書籍、テレビ番組等をよく見かけます。NHK大河ドラマ『青天を衝け』も渋沢栄一氏の少年時代から始まりました。第1話で、少年栄一に母親が言った、「あんたが嬉しいだけでなくて、みんなが嬉しいのが一番」という言葉があります。その後の栄一の言動の端々にこの言葉が生きています。近代日本経済の父と呼ばれる渋沢氏が関わった会社は500以上といいます。今電車の中では、渋沢栄一氏の生涯を綴った『雄気堂々』(城山三郎S51発刊)を私も読んでいる途中です。

  

 さて、学校でのトラブルの多くは、「自分さえよければよい」「価値観の押し売り」が引き金になっていることが多くあるように思えます。これは子供に限ったことではありません。大人社会でも喫煙マナー、電車の座席占有、あおり運転、ながらスマホなど気になることはたくさん。

 「相手の思いを酌むこと」が、最近では「忖度」とイコールになってしまう風潮がありますが、「自分がよいと思うことを、相手の尺度で客観的に見直して、判断すること」と言い換えられるかもしれません。

 「みんなが嬉しい」の「みんな」については、100%とか全員というのはなかなか難しいことです。だから、8割方の満足を基準にしながら、「みんなが嬉しい、みんなが活きる学級・学年・学校づくり」をしていきたいものです。

195 通勤地獄なんて死語?(3/10)

 車を使用する必要があって自家用車で通勤した際、観光バス8台とすれ違いました。校外学習のために学校に向かう途中でしょう。大規模な学校ではなく、座席の間隔をあけて座るためです。11列あるので1台に最大22名計算といったところです。来年度の校外学習も同様の対応が求められそうです。もう少し走行すると、国府台経由市川行きの路線バスが前を走っていました。ふと見ると「急行」の表示があります。急行ってバス停を間引いて停車すること?

 さて、新型コロナウイルス感染症に後押しされる格好で、テレワークが当たり前の昨今です。この4月から1年間のテレワークが決まっている会社もあると聞きます。ただ、教員や医療関係者のほか、テレワークがそぐわない職種もあります。混雑しない時間帯の出勤を推奨されることもありますが、これもなかなか難しい問題です。

 この「時差出勤」、50年以上前からあったようです。「通勤地獄」といわれた当時の国電のラッシュアワーの写真は、高度経済成長期の日本の縮図ともいえます。朝のラッシュで国電が遅れて混乱するとかけが人が出るとかあったようです。乗客の「シリ押し係」としてアルバイト学生まで動員された時代です。

  

 今後、緊急事態宣言が解除されても、できるだけ空いた時間帯の出退勤を心がけ、不要不急の活動は自粛を継続したほうがよさそうです。

194 ラジオの思い出(3/9)

 3月9日というと、「レミオロメン」の歌を思い出します。せわしく過ぎる日々の中で、『♪瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい』という歌詞に未だ近づけない自分がいます。

 半世紀前は、こうした曲をラジオで聴いていました。ラジオは映像がない分、何かをしながらでも有益な情報が入ってくる手段になりますし、パーソナリティーの巧みなおしゃべりも楽しみの一つ。

 さて、いつ頃のことか定かではありませんが、海外の短波放送受信がブームだった頃があります。BBCは英国会議事堂の時計塔ビッグベンの鐘の音が合図でした。短波を少しでも感度よく受信しようと、ダイヤルを回して周波数を調整し、雑音に負けないように耳を澄ますことには「宝探し」のようなワクワク感がありました。当時、ナショナルのクーガーという機種が欲しくてカタログをいつも眺めていた記憶が蘇ります。

    

 それから数年してラジカセが流行ります。カセットテープに音楽を録音するのは、専らラジオ番組。ボタン2つを同時に押してスタートですが、失敗してパーソナリティーの声が入ってしまったり、逆に音楽の冒頭が切れていたり…。深夜番組「セイ・ヤング」を聞きながら布団の中で笑いを堪えたりいつのまにか寝てしまったりした頃も懐かしい!

  

 カセットテープを差し込むタイプの初代ウォークマンが登場したのは、そのずっとあとのことですが、まさに音楽を持ち歩く時代の到来でした。

 今では、ワイヤレスイヤホンが普及し、インターネットラジオ「radiko(ラジコ)」があり、災害時にも有効といわれます。ラジオで聴く歴史番組も多数あるようです。「大切なことは耳から学べ」と言われますが、残念なことに私には無理かな。その分、生身の人間の心の声にも耳を澄ましたいと思います!

193 今日は「ミモザの日」(3/8)

 今日3月8日は、イタリアでは男性が女性にミモザを贈ることが習慣になっていて「ミモザの日」と も呼ばれます。また、「国際女性デー」でもあります。ミモザは春を告げる花として、ヨーロッパでは大変人気があり、ミモザ祭りが開かれる国もあるようです。このミモザの花言葉は、「優雅」「友情」。

  

 我が家のミモザもどんどん花を広げています。蕾の状態から開花までがとても長い植物なので、やっと咲いたという感じです。ドライフラワーにしてもきれいなので好きな花です。

 「国際女性デー」は、素晴らしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断をたたえる日だそうで、日本でも「女性の生き方を考える日」とされています。少し前に、東京オリ・パラ大会組織委員会の会長だった森喜朗氏の発言が女性蔑視だと大きな話題になりました。安易に「女性蔑視発言」で終わってしまうことに違和感をおぼえますが、ジェンダーについて立ち止まって見つめる良い機会になったことは確かです。

 話は戻りますが、黄色のミモザの花言葉は「秘密の恋」。ん~?縁がなさそうです!

192 スケベ心が…(3/5)

 毎日鏡を見るたびに、ウサギの目になっている自分に気づきます。花粉症で点眼薬は手放せません。

 5月の中旬から「校長の部屋」を続けていますが、このペースだと卒業式前に200回。「よく毎日書けるね」と声をかけられることがあります。皆さん、ホームページをまめにチェックしているんだぁと感心してしまいます。「毎日読んでます」なんて言葉をいただくと、10回に1回くらいはクスッと笑いも提供できたらいいなぁとスケベ心が沸々と…。

 さて、昨晩最寄駅から自宅へ向かって歩いていると、歩道上に黒い物体が横たわっているのが見えます。近づいて初めて人であることがわかりました。意識と呼吸の確認をしながら119番!近くにいた中学生には学校からAEDを借りてきてもらいました。通りかかる人も心配して、交通整理などをしてくれます。学校の先生もすぐに駆け付けてくれました。心強いというのはこういう時に感じます。そして、救命訓練を受けていることで多少であれ慣れていることの大切さを痛感しました。

 ニュージーランドで大地震が連続しています。国内で発生した最近の地震も、3.11直前と似ていると指定する専門家もいます。先の例同様、有事に備えて準備や訓練することには意味があります。後悔しないためにも、土日どちらかで防災用品・食料等の確認をしようと考えています。

 最後に、たまたま目に留まったネットの記事から。メールの誤変換に、相手の意図を読み取ってください。

■LINEで、待ち合わせ場所が最寄りの駅の『洗濯機』とある。どこ?

■『帰りに噛み切ってくるから遅くなるよ』と来た。なにを?

■車で駅まで迎えに来てくれた相手から、『地球上に着いたよ』と無事生還?のメール。

■メールの結びに『良い終末を!』と添えられていた。

 どうぞ、よい週末をお過ごしください。

 

191 アクリル板に想う(3/4)

 先日の雨を含んだ畑に、霜柱が立つ寒い朝です。

 職員室にプラスチック板の飛沫防止用の透明パーテンションを置いてみようと考え始めてから随分経つのにまだ踏み切れずにいます。放課後等に、学年で話し合いや会議を行う際に、少しでもリスクを減らさないと、教員が感染してしまった場合の影響は計り知れないものがありますから…。たとえアクリル板で仕切られ、目の前の顔がぼやけたとしても、気持ちは透明感をもって明るく接していける職員です。でも、使用頻度と必要性を考えると…悩みます。

 一方、児童向けには机上にコの字型で設置するタイプもありますが、学習や作業等の妨げになりますし、それより先に学習の形態・方法への配慮が優先だと考えました。

 さて、国会でもアクリル板の設置が当たり前になりましたが、大きな透明ボードを見るたびに水森亜土さんを思い出してしまいます。この名前を聞いてピンとくる方もいらっしゃるでしょう。透明なアクリルボードに、歌いながら両手で同時にイラストを描くパフォーマンスで、50年くらい前にテレビに登場していた方です。イラストは水森亜土さんのLineスタンプだそうです。

  

 昨晩、1歳半の孫が遊びに来ました。何にでも興味を示して手に取るので目が離せません。でも、雛人形には近づきもしません。きっと顔が怖かったのかも。孫を寄せ付けない威圧感があるのでしょうか?私たちも、アクリル板のような仕切りを人との関わりの中で感じさせないように接していきたいと思います。

190 給食もひなまつり~(3/3)

 今日の給食は、菜の花ご飯とすまし汁、桜餅ほかで、ひな祭りにちなんだ献立です。

 では、「ひなまつりの食べ物を挙げなさい」と問われて思いつくものは何でしょう。桜餅、ひし餅、ひなあられ、はまぐり(お吸い物)、白酒(甘酒)、ちらし寿司、てまり寿司といったところでしょうか。

 「ひし餅に使われる3つの色とその意味を答えなさい」と尋ねられたら如何ですか?赤・白・緑で、それぞれ桃の花・生命、雪・大地、木々・芽吹きを意味しています。ひなあられも元々はひし餅を砕いて作ったとされ、3色だったようです。4色の場合は四季を表すとか…。

 ところで、市川小にはひな人形はないのでしょうか?どこかにしまわれて陽の目を見ないということも考えられます。内裏びなを来客用玄関に飾りたいものです。コロナの時代だからこそ、5月の節句なども季節感ある明るい環境で来校される方をお迎えしたいと考えます。

 今日は低学年の教室から、「♪灯りをつけましょ 雪洞に~♪」と聞こえてくるのを楽しみにしながら校内を回ります!

189 あなたにとっての邪気とは?(3/2)

 久しぶりの雨。校庭で子供たちが遊ぶと舞い上がる土埃もしばらくは抑えられそうです。そして明日はひな祭り。2年目に入った新型コロナの影響で、勝浦の「ビッグひな祭り」や御宿の「まちかどつるし雛めぐり」を中止せざるを得なくなりました。それでも映像を配信するなど工夫する姿に熱い想いを感じます。

 我が家のひな人形も30年の年月を経て、髪の乱れや褪色はありますが、まだまだ現役!新田にある人形「たえみ」で購入したものです。2~3年前に、屏風の蝶番を自分で修理し、ぼんぼりは新しいものを厳選しました。

 さて、「五節句」(1/7七草がゆ, 3/3桃の節句, 5/5菖蒲の節句, 7/7星祭, 9/9菊の節句)は中国から伝わったものですが、季節の節目を意味する「節」の頃は、昔から邪気が入りやすいとされていました。だから、日本では「桃の節句」に、紙などで作った人形で自分の体を撫でて穢れを移して川に流す「邪気払い」が行われたといいます。「流し雛」のルーツと言えるでしょう。これがひな祭りの始まりのようです。

 少しずつ暖かくなる季節。気が緩んでしまいがちですが、邪気とコロナに侵されないよう老若男女、改めて気を引き締めて新年度を迎えたいものです。私は、「甘いものを食べたい」という邪気?を追い払うために、桜餅の葉っぱまで食べてみます。好きじゃないのですが…。

188 伝統と創造(3/1)

 あっという間に3月です。忙しい中ですが、植物の芽吹きが楽しな季節になります。

 さて以前、国語の教科書に『附子(ぶす)』という狂言が教材として取り上げられていたことがあります。太郎冠者と次郎冠者が登場し、主人が毒であると言い残して外出したあと、桶の中の毒(実は砂糖)を食べてしまうもの。それを隠すために言い訳する様や掛け合いが独特の言い回しで面白く感じました。「それ、覚えている」という方もいらっしゃると思います。

  

 狂言や能楽は日本の伝統芸能ですが、決して馴染みのあるものではありません。これをドラマにしているのが長瀬智也さん主演の『俺の家の話』です。能楽師でありプロレスラーという面白い設定で毎週目が離せません。

 能楽は、能楽師によって演じられます。能の主役を「シテ」、その相手役を「ワキ」、その他「ツレ」や「アイ」、「地謡(じうたい)」、「囃子」などといい、それぞれ専門の役割を演じます。一方、狂言も主役が「シテ」、相手役が「アド」と言われます。

 読売新聞(2/24付)に、シテ方能楽師の山井綱雄さんがハードロックバンド「聖飢魔Ⅱ」の現役信者だとありました。その音楽は、生きる力の源泉であるとも。そして、デーモン閣下の「能楽を知らない多くの人に向けて広く発信する活動をすべきだ」という声を受け、閣下や津軽三味線奏者と全国公演を続けてきたそうです。

 型は大切にしなければなりませんが、ある時は型を破り、柔軟な発想をすることにより進化(深化)していくこともあります。伝統ある市川小の子供たちには、基礎基本と考え方をきちんと学んだうえで、相手を意識した柔軟で創造的な学習へと発展させてほしいと願ってます。

 リングで舞う能楽師(リングネーム:世阿弥マシーン)がいたっていい!

187 見上~げてごらん~夜の星を~(2/26)

 冬の代表的な星座と言ったら「オリオン座」と決めつけている私。南の方角を見れば、誰でもすぐに見つけられます。ただ、夜も明るく、高いビルがそびえる市川駅周辺では難しいでしょうか。

 さて、今年は「月食の当たり年」なのだそうです。1回目の月食は、5月26日。この日は皆既月食で、年内で一番大きく見える満月が、すっぽりと地球の影に入り、赤銅色に染まるといわれています。2回目は11月19日。この日もほぼ皆既月食に近いらしいので、好天であってほしいものです。この2回とも、日没のころの見やすい生活時間帯に、少し欠け始めた状態で月が昇ってくるようです。今後、1年に2回以上の月食が日本全国で見られるのは、2029年までないそうです。

 星も、ひと昔前までは小学生用の星座版を持ってわからないままに星座を探しましたが、今ではスマホのアプリで、見上げた空にある星や惑星の名前が簡単にわかる時代になりました。

 月食についてはまだ少し先のことですが、寒い冬は空気が澄んで星がきれいです。暖かい格好で夜空を見上げれば、太陽系の惑星が見えたり、野口さんが滞在する国際宇宙ステーションが見えたりするかもしれません。宇宙との距離がぐんと縮まって、天文学やロケット、宇宙に関する仕事をする人が、子供たちの中から輩出されるかもしれません。

 晴れれば、お月様もまん丸です。

186 ワクチン接種が待たれますが…(2/25)

 3月はテレビドラマの改編の時期です。視聴率が良いためか、医療ドラマが数多く登場します。少し前には、「ドクターX」「コード・ブルー」「医龍」など。最近では「にじいろカルテ」「神様のカルテ」と…。春からは?

 さて、この「カルテ」という言葉は、ドイツ語由来の医療用語であることを新聞のコラムを見て知りました。「カルテ」は、ドイツでは「カード」を意味する言葉だそうです。ほかにもドイツ語に由来する外来語としては、「クランケ」「アレルギー」「レントゲン」「ギプス」「カプセル」「ウィルス」「ワクチン」などが挙げられます。手術を意味する「オペ」も、ドイツ語の「オペラチオン」を略した言葉出るといいます。まさにドイツ医学をお手本としてきた名残といえるでしょう。

 私が毎月受診する医者のカルテに書く文字もドイツ語や英語なのでしょうが、全くわかりません。逆に、そうすることで患者に知らせる必要のない情報をあえてわからなくするメリットがあるのかもしれません。

 医療用語のほかにも外来語は生活の中にあふれています。一日だけでも「外来語を使わない日」を設けたらどうなるでしょう?言葉を駆使して話さなくてはならないことに不便を感じるか、外来語の多さに改めて驚くか…。まずは家庭で半日実践してみましょうか。

185 においが記憶を呼び覚ます(2/24)

 花粉症に悩む者には辛いシーズンの訪れです。ひとたび鼻がムズムズし出すと一日全滅状態!目もかゆい!マスク着用は、コロナ対策というより花粉対策。走る際に息苦しくても手放せません。

 さて、その「鼻」に関して。人間の嗅覚は不思議です。ある匂いを嗅いだとき、急に幼いころの記憶が蘇ってくることがあります。主に、思春期以前(特に十歳以下)の幼い記憶をより強く思い出すといい、匂いは、妙に昔の記憶と繋がっているようです。このように、特定の匂いが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象を「プルースト効果」と呼ぶそうです。

 嗅覚は五感の中で唯一、嗅細胞や嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳に直接繋がっているそうで、他の感覚より情意と結びつきやすいのです。昨年、爆発的にヒットした瑛人さんの『香水』という曲の一節は、まさにこのプルースト効果です。

 子供たちも、今感じている匂いを、無意識のうちに脳に焼き付けているのです。

 においといえば、好きなのが新車のにおい。半年くらいは感じますが、時間の経過とともに感じなくなっていきます。でも、一年近く経ったあるとき、ふわっと新車臭を感じると気持ちが浮き立ちます。「タクティクス」というコロンも好きで、ずっと使用していましたが、このにおいを嗅ぐと高校時代に仲の良かった男友達の顔を思い出します。また、銘柄は忘れましたが、あるヘアトニックは父のにおいです。バイタリス、エロイカ、ブラバス、う~ん マンダム…?

  

 皆さんの記憶を呼び覚ます匂いってどんなものですか。かぐわしい香り?それともいやな臭い?15日の学校だよりでは、「化学物質過敏症」を取り上げました。香りは、人によっては体調を崩す原因物質になりうることを忘れずにいたいものです。

184 子供に人気の給食メニュー(2/22)

 給食の献立でぜひ食べたいものを、6年生からアンケートをとったそうです。その結果、上位のメニューは次のとおりです。

 【主 食】①ごはん ②キムチご飯 ③シュガートースト ④揚げパン

 【主 菜】①から揚げ ②鶏肉焼き ③ハンバーグ

 【副 菜】①蛸きゅうり ②焼肉サラダ ③納豆和え

 【汁 物】①ABCスープ ②味噌汁

 【その他】①牛乳 ②クレープ ③フルーツポンチ

 昨年度3月は休校でしたし、今年度もバイキング給食を実施できる状況ではないので、栄養士や給食スタッフが、6年生のお祝いとなる給食の提供ができないか検討しています。検食で通常メニューと6年生特別メニューの両方が食べられるかも…と漁夫の利に期待を膨らませている者が約一名。

 毎日の給食を写真付きで紹介している「給食室から」もご覧ください。

183 煙突型ストーブ(2/19)

 再びストーブ・ネタの登場。やっぱり 学校の冬といえばストーブ。それも、石油ストーブより以前のダルマ型(写真上)。薪を入れていたころもあるのでしょうが、私が小学生の頃は「コークス」でした。コークス係という、いわば「運び屋」の当番活動もありました。コークスが足りなくなると、松ぼっくりを拾ってくるという宿題が出された時代です。燃焼ガスは、煙突を伝って屋外に出されましたからクリーンでした。水を張ったタライをのせて瓶牛乳を温めたり、干し芋を焼いて食べたり…。薬缶で湯を沸かせば、湿度も保たれます。アルマイトの弁当箱ならば、ストーブが電子レンジに早変わり。順番に温めてもらえます。

 その後、石油式(写真下)に代わっても煙突はありました。ストーブの周りには金網が張られ、休み時間のたびに人の輪ができました。今も教室のベランダ側の天井そばに丸い穴を塞いでいるものがあることに気づくでしょう。これが換気用煙突の名残りです。

 寒い日が続きますが、冷えるのは決まって下半身。特に足先です。一日の寒さを測るバロメーターとも言えます。開放型のストーブの復活を願うのは私だけでしょうか?

182 食べる宝石(2/18)

 ちょっと一休みというときに甘いものが欲しくなりませんか?私の場合、飴が欠かせません。昨日は、イチゴ味の飴の配給が妻からありました。「あまおう苺~練乳仕立て~」と書いてあります。

  

 さて、イチゴが旬です。1月から5月に収穫されるのでイチゴというといった説もありますが、世界的に見ても日本人はイチゴ好き!国内で本格的な栽培が始まったのは第二次世界大戦後。その後、品種改良により、今では約300種類ものイチゴが登録されているとか。粒が大きめのほうが甘いような気がします。高級ブランドイチゴの中には1粒1万円以上という超高級品もあります。まるで宝石!自腹では遠慮しますが、味わってみたい気がします。近年、千葉県育成品種「チーバベリー」も登場したようです。

 ところで、私たちが食べているイチゴは「果実」ではないことをご存じの方も多いと思います。イチゴの果実は表面についているあの粒々で、その一つ一つに小さな種が入っているのです。では、赤い実は何なのか?実は茎の先(花の根元)にある花托という部分が大きく膨らんだものなのです。この花托が種を保護しているというわけです。

 我が家で育てているイチゴも、白い花を咲かせ、黄緑色の実(ではないのですが…)をいくつもつけ始めました。大事に育てるからこそ収穫する喜びもひとしお。子供の成長も同じです。だから、毎日の観察もぬかりなく…。

181 上手に褒めて伸ばす(2/17)

 1月中旬、読売新聞に次のような記事がありました。

 幼稚園で、いつも帰りにぐずって支度をしたがらない年長児への声掛け。「次はどうするんだっけ」『鞄を持ってくる』「そうなんだ。鞄をどうするんだっけ」『開けてお弁当箱を入れる』「さすが。その次は何をするんだっけ」『靴を履いてバスに乗るの』「すごいね、よくわかったね」…すると、すんなり帰り支度を始めたそうです。ここにあるのは、「子供が自分で考える時間を与え、やるべき行動に気づいたことを認めること」です。安易に叱ってしまっては、やる気を削いでしまうことにつながります。でも、上手に褒めるというのは難しいものです。

 さて、2017年のある調査で、子供のころの経験と自己肯定感について20~60代の男女5000人に質問したそうです。この結果から、「褒められた経験が多い人ほど、苦境でへこたれない力や自己肯定感が強く、意欲やコミュニケーション能力が高い」ことがわかったといいます。さらに、「親よりも教師や近所の人、友人など第三者から褒められた人ほどこの傾向が強かった」そうです。

 こうしたことを含め、「親はほかの子と比べず、子供自身の成長が感じられたときに褒めよう」「叱るときは感情を出さず、目を見て真剣に思いや考えを伝えよう」とまとめています。

 あっという間に2月も後半になってしまいました。子供の成長を上手に褒められる教師、大人でありたいと今更ながらに思います。

 

180 おなまえのルーツ(2/16)

 世界には数々の自動車メーカーがありますが、社名の由来も様々です。

 その一つであるBMW。今でこそビー・エム・ダブリューと読んでいますが、昔はベー・エム・ベーと読んでいました。では、このBMWは何の頭文字?実は、「バイエリッシュ・モトレーン・ヴェルケ」の頭文字で、「バイエルンのエンジン工場」という意味だそうです。エンブレムはバイエルンの空と雲で、プロペラをモチーフにしているといいます。というのも、飛行機製造が車よりも先だったかららしいです。「スバル自動車(旧富士重工)」のルーツが、「中島飛行機製作所」だったことと似ています。

  

 さて、NHK番組「日本人のおなまえっ!」は、名前や苗字を題材に構成されています。「ガッテン!」と手を叩きたくなることもあります。私の場合、初対面の方であっても、「蜂須賀小六(正勝)の子孫ですか?」と尋ねられたことが数えきれないほどあります。大学生のころには、父・弟と一緒にルーツを探る旅に出ました。残念ながら、愛知県岡崎市で途絶えてしましたが…。苗字だけでなく、物の名前やマークの由来を辿ることはなかなか面白いことかも。

 そういえば、校長室入ってすぐ右側に昭和32年の市川小付近の住宅地図が掛かっています。学校のそばに「蜂須賀」の文字を見つけたときはびっくり! 近所の医院で「蜂須賀さ~ん」と呼ばれて自分以外の人が返事した時に次ぐ驚きでした。(どちらかの聞き違いではなく、その方も年配の蜂須賀さんでした)

179 なぜ、貴方はきんぴらなの?(2/15)

 暖かな週末でした。今日もコートを着て出勤しましたが、歩くと額に汗が…。震度4の地震には恐怖を感じ、冷や汗が…。

 今日の給食に「きんぴら」が出ます。和食のおかずとして「きんぴらごぼう」をよく食べますが、人参やレンコン、アスパラ、ピーマンなどが入る場合もあり様々です。給食もコンニャクが使われます。

 さて、先週末に見た検食簿には「金平」と書かれていましたが、この語源は何なのでしょう?どうも昔話で有名な「金太郎」が関係しているようです。金太郎は実在の人物で「坂田金時」といい、金太郎は幼名です。その息子とされるのが「坂田金平」。こちらは、浄瑠璃や歌舞伎の中で登場する架空の人物のようです。

  

 江戸時代に流行した「金平浄瑠璃」の主人公の坂田金平は、怪力で勇敢な人物なので、江戸の人々に大変人気があったといいます。そんな武勇伝から、強く丈夫なものを「きんぴら」と呼ぶようになったという説があります。ゴボウは元気が出る食材とされていたため、「きんぴらごぼう」を食べると坂田金平のように強くなれる料理ともいわれたようです。ほかには、歌舞伎「金平六条通」で金平を演じた役者の髪が、ゴボウの細切りに似ていたことから「きんぴらごぼう」となったという説もあります。

 3年児の前で「♪ま~さかり かついだ 金太郎~  熊にまたがりお馬の稽古~ はいしどうどう…♪」と歌ったら、「知らない!」と言われました。「桃太郎なら知っている」そうですが…。

 きんぴらは家庭によって食材や味付けがちょっとずつ違います。だからこそ大事にしたい家庭の味!給食の金平だって負けてはいません、家庭にも坂田金平にも…。

178 気持ちが浮き立ったのはいつまでだろう(2/12)

 14日(日)は「バレンタインデー」なので、ちょこっと調べてみました。

 

 日本型のバレンタインデーはチョコレート会社が仕掛けたものだといわれますが、その絶対的根拠はないようです。また、「言い出した企業」と「流行らせた企業」はイコールとは限らないようです。むしろ、バレンタイン・チョコの定着には、小学校高学年から高校生の存在が大きかったようです。当時の小中高生にウケれば、口コミによる影響力は凄まじいものがあった時代です。現代で言えば、SNSでの評判が集客力に大きく響くのと同じです。

 そして、時代とともに、「本命チョコ」しか存在しないはずのチョコが、「義理チョコ」「逆チョコ」「友チョコ」「自己(自分)チョコ」などと、何でもありの様相を呈してきました。 

 一方、「ホワイトデー」はどうでしょう?マシュマロやキャンディに始まったホワイトデーのお返しも、様々な形に変化を遂げています。お返しに「パイ」が流行っているとも…。パイ=π(円周率)=3.14 。つまり、3月14日のホワイトデーとなるのだそうです。

  この日本で始まったとされるホワイトデーは、東アジア各国にも広がりをみせています。お隣の韓国でも、2月14日はバレンタインデー、3月14日はホワイトデー。さらに、4月14日も何やらあるそうです。実は、バレンタインデーとホワイトデーの両日に縁の無かった男女が、黒い物を飲食する日。つまり「ブラックデー」と呼ばれるのだそうです。

 バレンタインデーは気になるものの、このご時世、誰かの手作りは遠慮したほうがよさそう…?そういう私は、昨日娘から手作りケーキを貰っちゃいました。

  

177 ニッポン再発見!(2/10)

 明日2月11日は「建国記念の日」です。今年、建国2681年を迎えるそうで、世界でもこれほどの歴史ある国家は数少ないのはないでしょうか。

 国旗や国歌と同じように、国鳥、国蝶、国魚などがあり、国菌なるものまであると知りました。

■国鳥 : 雉(きじ)…日本の固有種で、雄は「勇敢」、雌は「母性愛」の象徴です

■国蝶 : オオムラサキ…雄にのみ青紫入りの模様があります

■国魚 : 錦鯉…平和の象徴とされ、「生きた宝石」とも評されます

■国石 : 翡翠(ヒスイ)…不老不死のパワーストーンです

■国花 : 親しみのある桜あるいは皇室の家紋の菊でしょう

■国菌 : 麹(こうじ)…味噌や醤油、みりん、日本酒などの発酵に欠かせません

 こうやって見ると、日本にいながら日本のことをいかに知らないかを痛感します。旅行だって、行ったことのない所ばかりです。

 そういえば、祝日に必ず門扉のところに国旗を掲げる家をまだ見かけます。祝日を「旗日」と呼んでいたことや表札の下に旗を差す受け皿があったことを思い出します。明日は、日本の良さに気づける祝日にしたいと思います。

176 身だしなみは大丈夫?(2/9)

 私には脱臼癖があることは、どこかで触れたような気がします。肩を脱臼したら、激痛で1ミリたりとも動けません。4回目の脱臼は、朝ベッドから起き上がった瞬間。当然、着替えるなんてことは無理。でも、着衣はヨレヨレのTシャツとパジャマのズボン。恥ずかしいことこの上ない姿です。ただ、そんなことを言っていられる余裕はありませんし、状況ではありません。早く着くことを願うだけの救急車はよいのですが帰りは…。

 この経験から、風呂で脱臼することがないように注意するとともに、夜寝るときの寝間着もさることながら、出かける際の下着にも気をつけています。だって、どこで事故に遭うかわかりませんし、行き倒れになるかもしれないのですから。

 この「身なり・身だしなみ」を辞書で引くと、①人に不快感を与えないように、言動や服装を整えること。また、その心掛け。②身分・境遇に応じて身につけておくべき教養や技芸。とあります。そして、「身だしなみ」の三原則を、①清潔感があること、②TPOに応じた機能を備えていること、③品位があること、とまとめている資料もありました。また、「嗜む(たしなむ)」とは、「好んで励む」「慎む・用心する」「前もって用意しておく」「見苦しくないように整える」などの意味があります。

 相手を不快な気分にさせないという点はとても大事で、子供たちにも発達段階に応じた身だしなみについて声をかけていきたいものです。そういう私は、家では気づかないうちにイラっとさせる言動が多いようです。学校ではどうなのでしょう?慎み、用心するに越したことはないかも。

175 なぜか1つ残っている??(2/8)

 土日は暖かい晴天でしたが、今日はぐんと気温が下がって冷たい風が吹くそうです。

 さて、学校で使用していた修正テープが途中で終わってしまいました。カートリッジタイプなので、交換開始。本体が45度くらいしか開かないので、ちょっと力を入れてみると、中にあった部品が飛び散りました。拾い集めて作業に戻ると、何をどこに収めればよいのかチンプンカンプン。四苦八苦したのち、飯田教頭先生から同じ修正テープを借りました。借りたものは上手に開けられたので、見比べながら再び作業。あれっ?部品が足りない。手元にあるギヤは2枚。にもかかわらず、借りた物には3枚あるように見えます。さっき飛んで行ったものは他にもあったのです。机の周りを探すと、しばらくして発見!しかも2つ。ということは、ギヤは4枚ということです。

  

 部品の向きも見比べながら完了。と思いきや、もう一つ羽根状のものが借りた物に付いていることに気づく始末。「あれ~?」声を発しながら、応接セットを全部動かして探しました。あった、あった。作業が完了して、試しに消したい文字を消去!ついでに、みっともない自分の言動も消してしまいたい!

 職員室にいる教頭先生は、こうした一連の独り言を聞きながらどう思ったのでしょう。借りたものを返しに行くと、「ホームページで書けますね」とポツリ!

 でもその5分後、2ミリくらいの丸いパーツを床に発見してしまいました。もういいや!あきらめも大事です。すごく単純つくりなのによくできた技術に感嘆した一方で、自分のふがいなさを思い知らされた時間でした。

<追記> 今日は14号門で朝の見守りをしていました。さっき門を入った1年生の女の子が戻ってきます。何か忘れものをしたことに気づいたようです。何だったと思いますか?尋ねてみると、「朝の挨拶をするのを忘れてしまいました」と言うのです。それから互いに改めて「おはようございます」。寒い中、思いがけないうれしい出来事でした。8:52

174 二重マスクの効果(2/5)

 昨日、校長室に話しに来た6年生の女の子にびっくり!数か月前に比べて、背がぐんと伸びているのです。本人も気づいたようです。校長の背が縮んだと…。普段、椅子に座って学習している場面ばかり見ていると気づかないことがたくさんあります。

 さて、大学共通テストの会場で鼻マスク受験生への再三の注意、あるいは正しくマスクを着用していないことを注意した人への暴行など、マスクトラブルが報道されます。

 そんな中、マスクを2枚重ねて着用する「二重マスク」が注目されているといいます。実際、市川小職員の中にも二重マスクの先生が何人も見かけます。

  

 マスクの効果をスーパーコンピュータでシミュレーションした結果が発表されています。吐き出しと吸い込み飛沫量をどれだけ抑えられるかというものですが、不織布>布マスク>ウレタン>フェイスシールド>マウスシールドの順でした。そうであれば、二重の効果も期待できるでしょう。実際、アメリカの専門家は、「2枚重ねはフィルター機能と密着性が高まり、より効果がある」との見解を示しています。

 一方、洋服に合わせて不織布+マスクの色を変えるという、おしゃれ感覚で選択の幅を広げる方もいるようです。私の場合は、不織布1枚着用のブラックorホワイトの二択。

173 モデルチェンジ(2/4)

 現在の千円札に描かれた肖像は、夏目漱石?それとも野口英世?う~ん、見ているようで見ていない。私の財布にも新旧2種類入っていて、ともに青系で彩色もそっくり。正解は野口英世で、5代目になります。聖徳太子に始まり、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、伊藤博文、夏目漱石、野口英世と変遷し、2024年には「北里柴三郎」にチェンジの予定です。最近では、次の1万円札の肖像となる渋沢栄一が、テレビや書籍等で取り上げられているのを目にします。500円硬貨も新しいデザインができていますし、紙幣や硬貨は自動車同様にある程度の周期でモデルチェンジをしています。

 先日、読売こども新聞を読んでいたら、1789年就任のアメリカ初代大統領ワシントンから数えて、バイデン氏が46代目とありました。一方、内閣総理大臣の菅義偉(すが よしひで)氏は99代目です。ただ、日本では一人で何期も務めると、その任期ごとに★代とカウントされています。安倍元首相を例にすれば、3期連続で務めたので、96・97・98代(90代としても就任)となるわけです。明治18(1885)年12月に就任した伊藤博文が初代であり、5代、7代、10代と何度も返り咲き?をはかっています。こうしたことが、首相官邸HPを見ると顔写真入りで歴代総理大臣を見ることができます。

 おわりに、足元に目をやりましょう。150周年が近い市川小で、私は31代目。毎日、歴代の校長先生方(の写真)の視線を感じながら、でも目を逸らしてせっせと働いているふりをしています。ただ、児童の安全を守り、学校の信頼を高めるためには全力を傾けます!!

 

172 電気のない生活にどこまで耐えられる?(2/3)

 ミャンマー国軍によるクーデターが大きく報じられています。情報が遮断された国民の生活不安は、今の私たちには想像できません。1989年に国号を「ビルマ」から変更しましたが、その後しばらくして「ミャンマー」という言葉を交互に増やしながら、滑舌よくどこまで言えるかというゲームが流行った時がありました。速く繰り返すと「マンマー」なんてことが…。国情に対して失礼でした。すみません。

 さて、今年に入って、供給に対する需要の割合を示す「使用率」が98~99%まで上昇し、かつてないほどの電力需給が逼迫しているというニュースを目にしたのは2~3週間ほど前のこと。原因は、燃料不足と悪天候による再生可能エネルギーの供給低下を挙げており、今後節電を迫られることもあるかもしれません。

 普段、当たり前のように使っている電気が突然使えなくなるということだってあり得ます。様々な自然災害、あるいは事故などの人為的なミスによって、停電は全国各地で一年中発生する可能性があるからです。どんなことが考えられて、起こりうる不自由で不安な生活に私たちは耐えられるでしょうか。

 まず、家電が使えなくなります。冷蔵庫やエアコン、電話、スマホ、パソコンなど。特に、オール電化の家はどうなのでしょう?トイレだって高機能化が進んで、電気がないと水が流れないタイプもあります。交通網も大打撃を受けます。信号機が機能しなくなりますし、鉄道も混乱を避けられません。空気や水と同じように、電気の便利さに慣れ切った私たちは、その「有難さ」を意識の底に沈めていられる今の生活は良いのか、それとも困ったことなのか?

 数年前に公開された「サバイバルファミリー」という映画がありましたが、今回の報道で、改めて正確な情報と電力供給の大切さを考えさせられました。準備を怠ることなく…。

171 豆まきのあとには…(2/2)

 朝から大粒の雨ですが、午後には止んで晴れ間が見えるというので、折りたたみ傘で出かけようとしました。すると、「ほら、こんな大きな雨音がするんだから大きな傘で行ったほうが良い」と言います。でも、すぐあとに「あっ、洗濯機の音かな?」と。

 さて、今日は節分です。2月3日のつもりでいましたが、今年は1日早いのでした。これは124年ぶりとのことですから、来年以降は迷う心配はなさそうです。今年の恵方など、お店の看板が役に立ちそうなのでパチッ!

  

 給食で福豆が出るのとは別に豆を用意して、教室で子供たちと豆まきをした時代があったことを思い出します。給食後の掃除が大変でしたし、年度末の大掃除の時には、教室のロッカーの後ろから大量の豆を発見して懐かしく思ったりしたものです。今日の給食の「鬼退治ご飯」は、「給食室から」のページで後ほど紹介します。

 子供のころ、父は遅く帰ってきても雨戸をあけて「福は~内、鬼は~外」と大声で豆まきしていたのが恥ずかしかったのを思い出します。そんな自分が親となってからは、子供に「もっと大きな声でまかなきゃ!」なんて言っていました。

 翌朝、通勤途中の道路に砕けた大豆を見つけると、「あ~、この辺のうちでちゃんと豆まきをしたんだな」とうれしくなってしまいます。

 ですから、今晩は「鬼は~外、コロナ~外、福は~内」と声高らかに!

170 内なる鬼も退治だぁ(2/1)

 つい先日、新年を祝ったと思ったのにもう2月です。放送朝会がありますが、今月は飯田教頭に話してもらうことになっていますので余裕の朝です。

 さて、アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が歴代興行収入第1位の記録を塗り替えたと報じたのは、年の瀬が迫ったころだったでしょうか。大正時代を舞台に、鬼に家族を殺され、妹も鬼にされてしまった主人公の少年が、妹を人間に戻すために鬼の討伐に挑む話であることくらいは知っていましたが…。

  

 主人公や仲間たちの「心を燃やせ」「歯を喰いしばって前を向け」「悪夢を断ち斬れ」というストレートな台詞は、コロナで家族や職、仲間との時間を失った生活の中で心に響くものがあるのかもしれません。

 節分を明日に控えて、「鬼」って何なのだろうと考えてみました。『鬼滅の刃』では、恨みや憎しみ、妬みなどという負の感情が、人間を鬼に変えていくそうです。つまり、自分自身の内なる鬼を退治することも大事です。私たちの生活を脅かすのは、決して自分の外側にいる鬼ばかりではないようです。

 

169 風呂場につらら?(1/29)

 寒い日に帰宅して、一番冷えていると感じるのが足先です。湯船に浸かって解凍されていく感じを味わう毎日です。

 風呂からあがるときには風呂場の窓ガラスや壁に結露。自分が最後の時は、それをタオルである程度拭き取るのが習慣になっています。そして浴室乾燥を1時間半程度、スイッチ・オン!でも、ボディーソープとシャンプーの容器をそのまま浴室の置きっぱなしにすると、温度と圧力の関係か、なぜか翌朝の床が写真のとおり!固まってしまって掃除が大変であると同時に、無駄にしてしまうことに。わかっていても忘れてしまうことが多くて、朝から怒られる始末。でも、氷柱(つらら)や氷瀑みたい。

  

 手がかじかむと、ストーブで暖をとったのは随分と昔のこと。凍えた手をストーブにかざすと、芯から温まっていくような気がしたものです。今は、エアコン・床暖の環境にありながら、椅子に座って尻の下に手を入れる姿を見られて、「昭和の子供みたいだし、みっともないからやめなさい!」と、ここでも小言をいただく私は、体育館の大型ストーブの前に行くと、その前に立って揉み手をしてしまうのです。

 ホッと一息つきつつも、緊急事態宣言から3週間、まだまだ気は引き締めて…。

168 抜きたいトゲが見えない!(1/28)

 朝、顔を洗っていると、左手親指に電気が走ったような痛みが…。爪側に痛みを感じた時が数回あったので気にせずにいると、学校でも飛び上がる痛みを感じました。見るとど真ん中に小さな棘(トゲ)があるような気がします。早速、保健室で棘抜きを借りて、眼鏡を外して、患部をつまんで…。

 ん~、よく見えない!さらに眼鏡を外したいくらいですが、これ以上鮮明にはならない。ルーペはない。そうだ、5円玉を使おう。やってみると、右手で押さえるので手が足りない。私としたことが…(by杉下右京)。最後はあきらめて、棘抜きでほじくり返すようにして無事オペ(手術)を終えました。 

 今回、保健室から借りた棘抜きは優れもの!先端に向かってどんどん細くなるもので、こんな極細見たことありません。ただ、今はルーぺ付きの棘抜きまであるようです。

  

 その他、棘を抜く生活の知恵を見つけました。ただし、時間と好奇心のある方限定!

①梅肉を刺さった部分に当てて絆創膏などで軽く固定し、数時間ほど待つ。すると、棘が浮き出てくることがある

②はちみつを塗るという方法もある。はちみつには抗菌作用と組織再生促進の働きがあるので、傷ついた組織が治ろうとする際に棘が押し出されて抜けやすくなる

 とげとげしい言葉を発しないため、あるいは抜くためだったら、①や②は有効かも?

167 命名 “クロマティー”(1/27)

 今朝、電車の中で参考書に目を通している中学生がいました。背表紙に「自由自在・国語」とあります。まだあるんだぁと懐かしさがこみ上げました。

 さて、懐かしいといえば、故 赤塚不二夫さんの代表作『おそ松くん』。6人兄弟で、順番におそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松です。苗字は「松野」。というわけで、今日は「松」についてのくだらない話です。

 市川小には、松が植えられています。特に校舎西側の松並木は立派です。札がついているのかもしれませんが、アカマツかクロマツか種類を問われても、私にはまったく見当がつきません。

 どうやって見分けるのでしょうか。幹(樹皮)が赤いか黒いかがはっきりしていればよいのでしょうが、比較しなければわかりにくいでしょうし、葉も同じにしか見えません。松ぼっくり(球果)に至ってはもっと「?」です。

 見分け方の1つは「葉の付き方」でしょうか?写真で見ると束状なのがクロマツ、開き気味なのがアカマツのように見えます。2つ目は「葉の太さ・強さ」で、先端を掌に当てて大して痛くなくて曲がるのがアカマツ、頑丈で痛いのがクロマツといいます。3つ目は「松茸」。どうも松茸はアカマツ林に生えるようです。さすがに、市川小の松を見分けるのに3番目の方法は使えません。

 ということで、早速、外靴に履き替えて非常階段を上ってやっと手が届くところで観察スタート!掌にチクチクやってみましたが、比較対象がないので正直わかりません。見た感じでクロマツに決~まり。そこで、1か月前に校長室に疎開してきた松の赤ちゃんは「クロマティー」と名づけました。

  

166 懐かしのスーパーフード(1/26)

 昨日の給食は、鯨の竜田揚げ。その響きが懐かしい献立です。

 一方、イナゴが給食に出たことはありません。食べたことがありますか、イナゴ。佃煮ですが、子供のころよく食べたものです。売っているものではなくて、近所の草原で捕まえてきたものを祖母が家で煮るのです。明治生まれの祖母に とっては貴重なタンパク源のイメージがあったわけです。ちなみに、イナゴの後ろ足のトゲトゲした部分が口の中を刺して痛いわゴソゴソするわ…。

  

 そんなことを思い出したのも、MUJIが発売した「コオロギせんべい」という商品を見たからです。「これからの地球のことを考えて、コオロギのパウダー入りのせんべいを作りました。エビのような香ばしい風味が特長です。」という商品説明。イナゴにしろコオロギにしろ、昆虫は安価で栄養価が高いスーパーフードといえるのかもしれません。

 森へ入ってやったわらび採りも思い出します。そうした森も今はなく、採って茹でて食べる生活は過去のこと。そうそう、自然に触れたり見たりする機会が減って、落花生が木になっていると思っている子も少なくないようです。

165 全児童へのYell(1/25)

 卒業式の歌もそうですが、学校で歌われる曲は一昔前と比べて一新されたように思います。教科書や歌集を見るとわかります。学校には、「今月の歌」というものがあります。季節感を大切にして選曲されていますが、朝の会で歌ったり、全校朝会で声を合わせたりします。今は、朝の会ですら歌わずに聴くだけにとどめていますが、廊下を歩いているとCDプレーヤーから流れる音楽に耳をそばだてます。1~2月は「YELL(エール)」といういきものがかりの曲で、素敵な合唱曲です。歌詞に次のようなフレーズがあります。

“ほんとうの自分”を誰かの台詞(ことば)で 繕うことに逃れて 迷って

ありのままの弱さと向き合う強さをつかみ 僕らは初めて明日へと駆ける(-略-)

だからこそあなたは だからこそ僕らは 他の誰でもない 誰にも負けない

声を挙げて “わたし”を生きていくよ(-略-)

 

 悩み、それを克服して強く生きていく若者への応援歌です。こういう歌を声合わせて歌う姿を見ると涙が溢れます。鳥肌が立つことだって…。一人一人の決意に聞こえるから。だから、力強く歌わせたい!学校中に「エール」が響き渡る日が一日でも早く訪れることを願います。ちなみに、6年生の教室のカウントダウンカレンダーは「卒業まで38日」とありました。

 

164 心温かな職員が集う「あったかい市川小」(1/22)

 12月に親睦会アンケートにあった「今年の漢字」、ほかの教職員の回答をいくつか紹介します。

 『隔』・・・お店に行けばパーテーションやアクリル板といった隔壁。大学では遠隔授業。小学校やスーパーでも間隔を空ける。コロナが収まったら隔週くらいで飲みに行きたい。

 『歴』・・・「2020年、世界でコロナ大流行。死者○万人」と教科書に載るであろう歴史的な年。

 『迷』・・・コロナ禍のため、ひたすら迷っていたように感じる。時程、行事、通知表、対策…。

 『霧』・・・先の見通しが見えない1年だった。行事も新たな試みばかりで、ずっと霧の中を進んでいるようだった。学級経営でも霧のような部分があり…勉強になった。

 『無』・・・飲み会が無い。自分の時間が無い。

 『増』・・・家にいる時間が必然的に増え、普段より家事に割く時間が増え、ネットで購入する機会が増え、ついつい買い過ぎて物が増え、散らかった。感染者は少しでも減ってほしい。

 今回、新たに、『あなたはどちら派?』というアンケートが届きました。例えば、「目玉焼きにかけるなら醤油かソースか」、「餡子ならこしあん?つぶあん?」、「たけのこの里?きのこの山?」など。その中にあった「コーヒー?紅茶?」という二択の質問に対し、「ココア」と答えた私は天邪鬼です。

 30年以上前に、京成八幡駅から本八幡駅の間に「CUP」という喫茶店で数回、待ち合わせをしました。コーヒーや紅茶なら家で飲めるので、「ホットチョコレート」をいつも注文したことを思い出しました。

 親睦会行事は行えないけれど、気持ちをほぐして、子供たちとも温かく接することができるように配慮してくれる気持ちがうれしいのです。

163 目配り、気配り、心配りを期待するのは欲張り?(1/21)

 各校の校長は、何度となく面接に臨むことがあります。その際、秋もこの1月も、感染防止対策として自分の目の前にも、個々の職員のところにもアクリルの衝立だらけです。しかもマスク着用となると、話がよく聞こえませんし、表情もわかりづらい。「もう一度お願いします」と言わないといけない場面が多くあるのです。

 また、研修会でグループ討議をする場合も心配の種です。一部屋に数グループが入って、ほかの声が聞こえる中でのマスク越しの話し合いも聞き取れないと話がかみ合わなくなってしまいます。だから、面接も研修会も参加することに負担感を感じ、ずっと前から憂鬱で不安になります。

   

 周囲からの配慮を感じると、少し気持ちが楽になります。例えば、「もしかしたら耳が悪い人が、この中にいるかもしれない」と思って対応してくれる場合とそうでない場合とでは、理解度が全然違います。ただし、聞き取りやすい声と大きくても聞き取りにくい声とがありますが…。

 レストラン店員、バスやタクシー運転手、弁護士、スポーツ選手など、耳に障害を持った人も様々な場で活躍しています。ホイッスルが鳴っても聞こえずにプレーを続ける選手、筆談する店員など、孤立させないために周囲の理解はとても大切です。

 私たちの身の回りには、気づきやすい障害もあれば目で見てもわかりにくい障害もあります。一見しただけではさぼっているように見えてしまう障害だってありますから、大人も子供も、様々な不安を抱えて押しつぶされそうになっている人は少なくないと思います。

 今回は「聴覚障害」で書きましたが、皆が気付こうとする、小さな変化を察知して対応しようとする気持ちがあれば、障害の種類や程度は関係なく、それを乗り越え、生活しやすい社会になるのではないかと思うのです。きっと、そうしたことで救われる子が、市川小にだっているはずですから。

 5年生は、総合的な学習の時間で「パラリンピック」について調べています。今後、考えたことをパワーポイントで発表するそうで楽しみです。また、各教室を散歩?していた時、手話でこんにちはと挨拶してくれた3年生の女の子もいました。どんな思いで手話をやっているのかなぁと興味津々です。

162 じぃじではあるけれど…(1/20)

 作家 誉田哲也さんの姫川玲子シリーズが好きで、今は『ノーマンズランド』を読んでいます。その中の被害者に関する描写に「50代の中年男性。初老とみる人もいるだろう…」とあります。60歳に腰までどっぷり浸っている私も「初老?」と愕然となりました。まだまだ若いつもりでいましたが、そうは見られてはいないのだという現実を突きつけられたような…。脚や腕の皮膚にも、老いが確実にやってきて、風呂上りのお手入れは欠かせません。

 その初老の私がふと思い出したのが、「ママとあそぼう!ピンポンパン」に出ていた河童のキャラクター「カータン」。巨大な唇がトレードマークでした。ピンポンパン体操は、1972年の日本レコード大賞童謡賞を受賞していたようです。でも保護者の方は、そのあとの「ひらけ!ポンキッキ」で育った世代でしょうか?

  

 テレビのチャンネルを変えることを「チャンネルを回す」とかテレビ朝日を「10チャンネル」、テレビ東京を「12チャンネル」とかいまだに言っている私は、やっぱりザ・昭和の初老じぃじ?

 でも、新しいことにチャレンジする気持ちは、若いころよりも増しているのが不思議。この市川小で、あんなこともこんなことも…。考えるだけで楽しい時間が過ぎていきます。

161 「記録更新!」の響きは?(1/19)

 コロナ感染者数が気になる毎日です。「記録更新」という言葉は、スポーツ界ではうれしい響きであっても、今の世の中では憂鬱・不安以外の何物でもありません。特に、市川市や居住市は気になります。感染者の多寡など関係ないとわかりつつも、数値を比較してしまいます。

 今日から2月5日まで、各教室前廊下に書初めの作品を展示しています。例年なら「どうぞご覧ください」とご案内差し上げるところですが…。子供たち同士でそれぞれの頑張った作品を鑑賞するにとどめます。

 さて、先日、絵本作家の安野光雅さんが94歳で亡くなったと報じられました。大好きな絵本作家の一人でした。特に、「ふしぎなえ」、「あいうえおの本」、「さかさま」は不思議な世界が描かれていて見飽きないのです。世界の国々の風景や生活が描かれた「旅の絵本」も大好きで、本棚に何巻も並んでいます。先の2冊を、校長室前に展示してありますので、手に取ってほしいと思います。

  

 津和野には「安野光雅美術館」があります。ぜひ、一度足を運んでみたいと思います。勤続30年以上で贈呈された旅行券を使わせてもらうことにしましょう。コロナの終息と退職とどちらが先になるのかは不明ですが…。

160 手紙にワクワク!(1/18)

 今朝、駅へ向かう道や電車の中で、受験生と思しき中学生をたくさん見かけました。中学受験をする6年生も含めて、自分の持てる力を最大限に発揮してほしいと願います。

 さて、新年始まってから、一度も校長室前の青い箱を開けないまま2週間近く過ぎてしまいました。2通の手紙を発見!なんだかうれしくなります。簡単に紹介します。

(1)ぼくはウクレレができます。校長先生といっしょにひきたいと思っています。今度セッションしましょう。

(2)2月の「6年生ありがとう集会」はやるのですか?ぼくは、学年ごとにビデオをとって6年生に見てもらうのがいいと思います。…みんなが集まるのは心配だけど、6年生に感謝の気持ちを伝えたいからです。喜んでほしいです。先生はどう思いますか。

 早速、それぞれに返事を書きました。これまでも、要望や悩み相談などがありました。回答に対する返事が届いたこともあります。なかなか話す機会はもてませんから、文通しているような、秘密を共有しているようなワクワクした気持ちになるのが不思議です。飾らないお手紙をこれからも楽しみにしています。

 我が家も、少なくなった会話を補うために、交換日記でも始めてみようかなぁ…。

 

159 件は「人面牛」(1/15)

 何を読んでいた時に目にしたかは定かではありませんが、『件』という文字を『くだん』と読むことがあることを知ったのは最近のことです。普段は、「例の件は解決しました」などのように「事柄」「事件」といった意味で使います。しかし、『くだん』という場合は、「頭が人、体が牛の形をした妖怪」を指すそうです。にんべんに、牛と書いて『件』ですからうなずけます。

  

 この『件』は、江戸時代から記録が残る予言獣といいます。生まれてすぐに予言を行い、数日のうちに死ぬといい、予言内容は豊凶や疫病の流行。そして、厄よけは自らの絵を貼っておくことだそうです。

 明治時代には日露戦争を、太平洋戦争の時には終戦を予言したらしいのです。つまり、世情が不安定になると顔を出す妖怪というわけです。ですから、世の中からすっかり不安が無くなってしまえば、『件』のような妖怪は活躍の場を失って現れなくなるのでしょう。もしかすると、今こうしているときに、どこかで牛のおなかから『件』が産まれ、新型コロナの終息について予言をしてくれるかも。そして、活躍の場を失って現れなくなることを願います。

 アメリカでは犬や猫、ゴリラなども人から感染しているといいます。神頼みではなく、私たちの行動こそが終息への近道なのだと考えた次第です。 《引用・参考》中國新聞デジタル版8/24

158 野鳥の楽園(1/14)

 今日は娘の誕生日です。ウクレレで簡単なメロディなら弾けるようになりましたので、「ハッピーバースデー」と「見上げてごらん夜の星を」の2曲を演奏してメールで届けます。

 さて、わが家の小さな庭に野鳥が頻繁にやってくる時季になりました。そこで、少し傷んだミカンを枝に付けたりヒマワリの種を餌台に置いたりしてガラス越しの観察。主にやってくるのは、メジロとシジュウカラ、ジョウビタキです。そして、メジロとシジュウカラは必ずつがいで餌をつつきます。シジュウカラは可愛い声で鳴いていると言いますが、残念ながら私の耳には届きません。中型のヒヨドリもやってきますが、あまりかわいくないので追い払うことも…。ヒヨドリからは不満の声が聞かれそうです。

  

 もう何年も前になりますが、庭の巣箱から9羽のシジュウカラが巣立ったことがあります。もしかしたらその子たちかもしれないと思うといとおしくなります。

 6年生の巣立ちも2か月後になります。卒業までのカウントダウンカレンダーをめくるたび、何を思うのでしょう。そして、どんな志しをもって卒業していくのでしょう。12月頃から2月下旬にかけて、6年生と給食の時間に会食をした時、いろいろ質問させてもらうことがあります。残念ながら、今年度は計画すら立てられませんでした。話をすることで、新たな一面に気づかされることがあるので心残りです。

 でも、これからも精一杯のエールを送り続けます。気づいてくれるといいなぁ♪♪

157 来たるべき時を待つ(松) 1/13

 新学期が始まると、校長室前の青い相談箱の手前に、盆栽のような松が置かれていました。誰かがお年玉としてくれたのかと思っていると、ある職員が「健気に、屋上の排水溝で育っていましたので、鉢に植え替えて置かせてもらいました」と言います。きっと道路側の松の子孫でしょう。生命力の強さに感心します。アスファルトやコンクリート壁面の切れ目から芽を出す植物もあります。「こんなところに?」と驚かされることも…。

   

 松竹梅の松です。なんか縁起が良い感じもします。非常事態宣言が出された中ですが、来たるべき時のために命を育み、「マツ」ことも大事だと教えてくれるようです。

 今週発行の学校だよりに、緊急事態宣言下での本校の取り組みの概要をお知らせする予定です。最低限の活動・学習を保証しながら、徹底した感染防止対策をとりたいと思います。実施ができなくなって残念なことがたくさん現れるかもしれませんが、ご理解ください。 

156 最近では珍しいもの(1/12)

 最近では珍しい、「今はほとんど目にしないもの」を2つ3つ!

 1つめは、自転車を運転して手信号を出すおじさん。右に曲がりたいときには右腕を水平にあげます。左折したいときは右腕の指先を上に向けて直角に曲げます。う~ん、これを知っている世代はよいのですが、わからない世代のほうが多くなっている現代、「何の合図?」くらいに思ってしまわれると危険です。ただし、この手信号は道交法で定められているのです。これとは別に、ロードバイクなどに乗るサイクリストが利用するロードサインも見かけます。子供たちには、手信号は知らなくてもルール遵守を願います。

  

 2つ目に、先のおじさんが乗っている今は懐かしい旧型自転車。昔、新聞配達や牛乳配達に伝われていたタイプ。と言ってもわからないかも?

 3つ目に、「しもやけ」「あかぎれ」。最近の子供たちにはないのでしょうか?私は、手にあかぎれ、足指と耳にしもやけという小学生時代でした。そして、あかぎれにはメンソレータム定番!しもやけの足先が痒くて、片方の足でもう一方を踏んで痒さを鎮めることも…。皆さんは、童謡『たきび』2番の歌詞にある♪しもやけ おててが もうかゆい~♪ということが実感できる世代ですか?

 何を隠そう、私の右耳…しもやけができちゃいました!