校長の部屋

校長の部屋

105 ある~日、森の中~クマさんに~♪(10/21)

 6年前から日記をつけています。「3年日記」というもので、以前にもここに書いたかもしれません。去年の今頃、2年前の何月何日は何があったのか一目瞭然。思い返してクスクス笑ってしまうこともあります。時々イラストも交えておくと、絵が目印となって記憶を蘇らせてくれるのです。

 去年の10月某日の欄には、ゴキブリの絵と「ギャー」という文字がありました。キッチンに小さなゴキブリ遭遇記念日です。排水溝から侵入したのか、妻の声にびっくりした日記の文字は大きく歪んでいます。

 突然目の前にゴキブリが現れた時の驚きは想像に難くありませんが、会社出勤して扉を開けたらクマとご対面なんて心臓が止まる思いがしたでしょう。石川県加賀市の商業施設での出来事です。富山では子熊が庭の柿の木に登ってもぐもぐやっている映像も今朝ニュースで見ました。このようにクマの出没を伝えるニュースが今年は多いような気がします。冬眠前に栄養を蓄えようと人里を訪れるそうですが、自然や気候の変動が森に与える影響が多大なのかもしれません。とても心配です。

 そういえば、最近は道路をヘビが歩いている姿を全く見かけなくなりました。ここ市川市は、クマやヘビよりも不審者注意といったところでしょうか?

104 心洗われるCM(10/20)

 8月下旬から、無印良品は『気持ちいいのはなぜだろう』をキャッチコピーとして全世界で発信しているそうです。時々足を運ぶ店舗のレジの後ろには巨大なパネルが飾られており、静けさ中に強烈なメッセージが感じられます。

 「掃除」をテーマとして取り上げ、文化や文明を超えたごく普通の営みの中に潜むくらしの本質、あるいは大切なもの・姿勢を伝えていることがわかります。

 例えば、奈良・長谷寺。350年以上にわたり毎日続けられてきた、朝5時から始まる礼堂の床拭き。

 毎年8月7日に白装束に身を包んだ僧侶や信者たちによって行われる、東大寺・大仏の「お身拭い」。

 

 新年を迎える前に、村人が一斉に川に集まって、毎日使ってきた絨毯を洗うイランの大掃除。

 中国の天津で行われた清掃員による高層ビルの一斉窓拭き。

 竹ぼうきをいくつも配した巨大掃除マシンできれいにされる中国の山東省の並木道。

 巨大船を高圧清浄機で掃除するドックの様子。

 すべてに心が洗われるような荘厳さを感じます。Withコロナの今だからなのか、ごくあたり前のくらしがとてもいとおしく感じられるから不思議です。何気ない毎日の営みを、改めて立ち止まって見る心のゆとりを大事にしたいと思います。書籍が出たようなので手元に置こうかなぁ。 

103 市川小の宝物は何ですか?(10/19)

 14号門を入って左に進んだところにミカンとユズの木が並んでいます。そのミカンが色づいてきました。食べ頃になるのが待ち遠しい食いしん坊です。ヤマモモの木になった実を摘んで食べたのはどこの学校だったろう?ザクロがあったのは…?市川小の敷地内にも記念植樹がいくつも見られます。

  

 さて、先日、本校同窓会長と民生委員のお二人が来校され、「150周年行事」について話をしました。

 市川小の開校は1874(明治7)年6月ですから、2023(令和5)年度が150年目に当たります。八幡小や行徳小と一緒に歴史を刻んでいますが、この2校は3月開校なので、市川小の前年度に周年行事が行われるようです。この150年という区切りは、50年、100年と同じように大きな節目です。今後、児童の思いや考えも取り入れながら計画していきたいと考えています。2023年度といえば3年後です。つまり、現3年生が6年生になったときです。ただし、時期に関してはさらに意見を伺いながら検討する必要がありますが…。

 これに向けて、学校の中に眠っている「市川小ならではの宝物」を探してみます。何十年も日の目を見ることのなかった逸品が発見できるかもしれません。青い目の人形(広報いちかわ参照)も捨てられるはずがないのですが…。

 1995.8.15広報.pdf (過去の広報いちかわ)

102 頭の中で漢字変換ができない…(10/16)

 文書作成が、ペン書きから「ワード」「一太郎」などの機械処理にかわってどのくらい経つのでしょう。今や手書きによるものは、メモや手紙だけになってしまいました。だからなのか、漢字が頭の中になかなか浮かんできません。歳のせいかもしれませんが。

  

 ワープロを使い始めたのは‘80年代。その頃はまだ「味がある」という勝手な理由で手書きのお便りにこだわっていました。そのうちパソコンに役目を奪われる頃から、自然とキーボード入力が中心の生活になりました。そのせいか、最近では手書きの場合、漢字がすぐに浮かばないことが多くあります。そのときはスマホやパソコンでの変換が頼り。「そうそう、これこれ」と思うことが多くなり、頭の回転の鈍さを痛感しています。

 先日、3年生が漢字テストをしているときに教室にお邪魔しました。問題にある「ひにく」という字が咄嗟に出てきません。隣の子の解答用紙を見て「そうそう、これこれ」状態。「先生~、校長先生がカンニングしてます!」って言われそうです。

 その時ふと思ったこと。なぜ「皮」と「肉」が「欠点や弱点を意地悪くとして遠回しに非難すること」という意味になるのだろうと。校長室に戻って早速検索!いやはや、便利な時代です。

 皮肉は、中国禅宗の達磨大使の『皮肉骨髄』が語源。『皮肉骨髄』とは、「我が皮を得たり」、「我が肉を得たり」、「我が骨を得たり」、「我が髄を得たり」と、弟子たちの修業を評価した言葉。骨や髄は、「要点」や「心の底」のたとえで「物事の本質」。皮や肉は表面にあることから「本質を理解していない」という非難の言葉。ここから「皮肉」だけが批評の言葉として残ったと「語源由来辞典」にはありました。

 そうかぁ、妻から皮肉ばかり言われるのは、物事の本質がわかっていない私への低評価だったのね。今更ながらに納得!

101 捻るとジャーのありがたみ(10/15)

 「すべての人に清潔な水を」

 電車内で見つけた中吊りにあるキャッチコピーですが、何のことだかおわかりになりますか?ウォーターエイドへの寄付を呼びかけるポスターです。「すべての人にとって清潔な水と適切なトイレが『当たり前にあるもの』になるようご協力ください」とあります。

  

 インターネットでも検索すると、海外の水事情が事例を交えて紹介されています。世界には、清潔な水を使うことができない人々が7億8500万人もいるそうです。例えば、朝6時に起きて4時間以上かけて水を汲みに行っても、得られるのは清潔からは程遠い少しの水。下痢に悩まされることもしばしばある地域があることを紹介しています。

 4年生が、社会科で「水」の学習をしました。どれだけの量を使い、どうやって家まで届けられるのか、人の営みと供給のための工夫を学びます。ただ、私たち日本人は、蛇口を「捻るとジャー」という水道の便利さを当たり前に享受しています。だから、ありがたみを実感する機会がないまま学習が終了することも。先進国であっても、「生水は飲まない」「水は買って飲むもの」という国だってあります。震災時などしか水の貴重さを感じることができないのは幸せなのかどうかわかりません。

 トイレだって然り。 清潔な水洗の洋式トイレしか見たことのない子もいるでしょう。日本でも50年も前は、汲取り式のボットン便所(写真下)や大便をすると「お釣りが返ってくる」という表現、糞尿を貯めておく「肥溜め」なんて当たり前にありました。私は、和式トイレの便器ぎりぎりまで糞尿があふれていて用を足せないという夢を見ることがあります。汚い話となってしまいますが、夢の中で用を足していたら…と思うと…。こういう話をすると「市川は都会だったからさぁ…」と妻は知らないふりをします。すみません。思い切り話が逸れました!

  

 

100 平凡な毎日が楽しい(10/14)

 5月のGW明けから始めたつぶやきのページ。毒にも薬にもならない内容で毎日更新して100回目を迎えました。びっくりです!だから、今日は敢えて平凡な日常を記します。

 月曜日に、1年生と江戸川堤へ虫捕りに出かけました。草が生い茂る中、バッタなどを真剣に追いかけ回しました。網を持って私と一緒に探していた子、虫を触ることを躊躇している友達の空の虫かごに、別の子が入れてあげる姿。楽しい1時間はあっという間。

  

 帰校後は、校長室に来た子と紙飛行機を廊下で飛ばして競いました。虫捕りも紙飛行機も、何十年ぶりだろうと思うくらい童心にかえって楽しんじゃいました。

 昨日は2年生がグループごとで街探検をしました。パン屋さんでいただいたラスクを、給食の時間に食べていましたが、昼休みにはお裾分けしてくれました。2片ですが、心のこもったプレゼントです。コンビニのバックヤードまで見せてくださったことを感激して話してくれる子もいました。その2年生が似顔絵を描いて届けてもくれました。小さなメモにはひらがなで、「校長先生へ いつもありがとうございます。かっこいい校長先生にあこがれています。」とあります。嘘でもうれしいですね。ましてや「かっこいい」なんて。妻や娘にだって言われた記憶がないような???

99 視力1.1はなぜない?(10/13)

 学校の健康診断や眼鏡を作る時などに行う視力検査では、視力表を使います。この視力表には、ひらがなやランドルト環と呼ばれる一ヵ所が欠けた輪が一面に書かれています。ただ不思議なのは、その視力表は0.1から1.0までは0.1ずつ増えていくのに、1.0の次にあるのは1.1ではなく、1.2、1.5、2.0となっていることです。

   

 視力とは、ランドルト環の開いている方向を識別することによって、2点が離れていることを見分けられる最小の「視角」を測定するものなのだそうです。日本では直径7.5mm、太さ1.5mmの円の一部が1.5mm幅で切れている環を5m離れたところから見て正確に切れている方向が分かる能力を「視力1.0」としているといいます。 よく理解できませんが、視力1.0以下では0.1の差は大きいものの、1.0を超えるとその差が小さくなるため、例えば1.1を測る必要性がないというのです。

 私は遠近両用眼鏡を使っています。でも、手元の小さな文字を見るときは眼鏡をはずしてしまいます。それを忘れて、よく見えないので眼鏡を額に上げようとして空振りすることもしょっちゅう。逆に、妻は老眼だけなので細かい文字を見るときは眼鏡をかけないと見えないようです。食事の時も「よく見えないから、何を食べているのかわからない。おいしさも半減する~」と言って、途中から眼鏡をかけることもしばしば。

 そういえば、1年ほど前に父が眼科で視力検査をした時のことを思い出しました。ランプが点いたランドルト環を見て、「右」「上」「左」と順調に進みます。検査員「次はどうですか?」 父「はい、どこも開いてない!」と即答。思わず吹き出してしまいました。

 母は、88歳(米寿)の誕生日を今日迎えました。父の米寿のお祝いはみんなで祝いましたが、今日は直接伝えられません。でも…記念日

98 決して「毒妻」ではありません!(10/12)

 「ねぇ、廊下側のシャッターを開けて!」「あと昇降口側もお願い」

 妻との会話です。この廊下側というのは、家の廊下ではなく「道路に面した東側」、昇降口側は「玄関面にした北側」の意味です。日常的に使われるので慣れてしまいました。

 庭の水やりから戻った私が、「ほら、ここ蚊に刺された、痒い!膨らんでる」と言うと、「ホクロじゃないの?」「違うよ!」「だいたい、(眼鏡かけていないから)見えていないし~」と、見る気すらなさそうなご様子。

 スマホのミュージックアプリで音楽を車内オーディオに飛ばして流していると、右手が伸びてきてスキップ!南沙織、柏原芳恵、中森明菜、小泉今日子、ゴダイゴ、イーグルス、井上陽水など古き懐かしい歌が流れているのに…。「こんな古臭い唄、ひとりの時に聴いて!」とつれないお言葉。

 先週末の天気が、長期予報で「晴れマーク」だったのに、台風14号の発生・接近で完全に「傘マーク」に変わってしまいました。きれいな夕陽を見たいと言って計画をしていた妻は、この変化を「絶対あなたのせい!」と断言です。

 こうして書いている毎日のブログ、「今日のはつまらなかった!」「最後をきれいにまとめようなんて意図が見えすいている」「関心ないことだと、斜め読みで頭に残らない。今日はどんな内容だったっけ?」と、妻は辛口の評論家。

 今日は「私が主人公で、なかなか面白かった」と言うかも…。

97 好きな食べ物=バナナ!と即答(10/9)

 スーパーで「バナナ98円」なんて表示を見ると買いたくなってしまうのが性。私にとってバナナは、まさに「フルーツの王様」的な存在。スイカも好きですが、一年中安価で食べられるのはバナナだけ。でもこのバナナ、なんと人間とDNAが50%同じだとか?意味不明です。

   

 バナナの75%は水分で、一日に必要とされるビタミンCの15%を提供してくれます。ただし、バナナの食べ過ぎは禁物です。成分に含まれるカリウムを多量に摂取すると不整脈が発生するそうです。その食べ過ぎレベルは480本。誰も食べません!フィリピンではバナナケチャプがあるらしいです。

 バナナは腹持ちがいい割に低カロリー。スポーツの前や会議の前に食べるとよいと言います。テニスの錦織選手が休憩中にバナナを食べていたのを目にしたことがあります。私もランニングの前は、水分とバナナで糖分摂取することもたまにあります。 

 そういえば、小学生のころ、給食で出されるバナナは丸ごと1本。デルモンテ、チキータ、ドールとかいうシールが貼ってあるものをゲットするといいことがあるような気がしたものです。そうそう、バナナの曲がった内側の皮をめくって、スプーンで食べるバナナボートがおしゃれと思っていた時もありました。現代の給食では、バナナ1/3だったり半分だったりですから、剥いて一口!あっ、なくなっちゃった。

 

96 親の笑顔は、子供にとって最高の栄養!(10/8)

 先日、施設にいる母のもとへ行ってきました。母は、右半身麻痺で「話せない」「字が書けない」「歩けない」ため、様々な代理手続きに時間・手間とともに複雑さが加わります。しっかり者の妻がいる時は安心なのですが、一人対応もしばしば。相手の話を十分理解できないまま家に戻ると、「なんでちゃんと聞いてこないの」と怒られます。「ガキの使いじゃあるまいし」という心の声まで聞こえてきそうです。

 さて、そんな私ではありますが、自分が親となって、子供の笑顔にどれだけ助けられてきたでしょう。幼少の頃の無邪気な笑顔、大きくなってからも見られる笑顔は、どんな言葉にも代えがたい宝物です。

 そして今は、父や母の笑顔も喜び・励みになっています。先日の訪問時も窓越しに、あるいはディスタンスをとりながら話しかけた際に見られる優しい笑顔。報われる瞬間です。ある漫画の一コマに、「(親が笑顔で頑張っていれば子供はわかってくれる。)笑顔こそ、子育ての最高の栄養」という一節がありました。私が60歳間近になった今も、父や母の「笑顔の子育て」は続いているようで、なんか嬉しいような面はゆいような…。

 私のシワシワ笑顔は、市川小の子供たちにどう映るのでしょう。家では、わずかであっても妻の栄養になっていることを願うばかりです。ただ、それを帳消しにしてしまう心無い言動には要注意!

 

95 いのちをみつめる(10/7)

 爽やかな青空が広がっています。でも夕方から雨だとか。台風14号も進路予想が難しいらしく、予報円が巨大です。今朝の進路予想を見ると、関東地方を目指すように右折しているではありませんか。そして、12日(月)には千葉県周辺へ。今後の状況を見定めていく必要がありそうです。

 さて、先週、ある学級を借りて1時間だけ授業をさせてもらいました。子供の考えを引き出す掛け合いではなく、一方的に話をする形態となってしまいましたが…。テーマは「かけがえのない命」について!パワーポイントの資料作りには結構時間がかかりました。考え始めると、あれも伝えたい、これも考えさせたいといった欲が出るのを抑えながら精選するので、どういう資料を提示すればよいのか悩みます。でも、朝会の話を考える以上にワクワク感と難しさがありました。そんな授業後の感想の一部を紹介します。たとえ言葉にならなくても、何かの拍子にフッと思い出すときがあればそれで十分です。

*生まれてきてうれしい。

*自分の命は奇跡なんだなと思った。産みたくても産めない人だっているのに、自殺してしまうなんてもったいないと思っていたけど理由があるはず。そのニュースの目先のことだけでなく理由もわかればいいなと思った。

*3億に一人!自分は「奇跡の人」だと思った。

*たとえ生まれてきてもずっと生きられるとは限らないから、自分の命は自分で守らないと、大切な命が簡単に消えてしまう。でも、助けを借りたいときは頼ってもいい。自分の命は、他に代わるものがないから。

94 配水量と番組視聴との関係に驚きDEATH!(10/6)

 9月27日(日)に、ドラマ「半沢直樹」の最終回があり、視聴率32~34%という数値を叩き出しました。「半沢ロス」を感じている人もいるようです。

 ヤフーニュースを見ていたら、「『半沢直樹』見たさでトイレ我慢か? 放送後の水道量が急激アップ 福岡市水道局が上昇グラフ公開」という面白い見出しに、思わずクリック!(勤務中ではなく…念のため)

 簡潔に言うと、放送中はトイレを我慢して固唾をのみながら画面を見入り、終わったあとには余韻に浸りながらトイレやお風呂に向かったというのがグラフから読み取れるというわけです。多くの人が番組終了後、一斉に日常生活に戻る姿を想像するとおかしくなります。

 こうした現象は、サッカー日本代表戦やラグビーW杯南ア戦、指原莉乃さんが1位となったAKB総選挙後などでも見られたそうです。福岡市では、市内の配水管の流量や水圧を24時間体制・遠隔操作でコントロールするので、急激な水使用量の増加にも対応できるようです。

 何よりも、事象と事象を結び付けて分析する目、それに気づく眼力には恐れ入ります。

  

《福岡市水道局資料 赤線が9/27 18:00~23:00》

 

93 金木犀の香り(10/5)

 約一か月前、9月に入っても夏日が続き、「暑い~」と顔をしかめていたのに、朝は長袖のYシャツに上着を羽織る日が増えてきました。きちんと季節は巡っていくのだと、今更ながらに思う今日この頃です。そして、先週末に初めて感じたキンモクセイの香りが、数日の間に強さを増して漂ってくるようになりました。どこだどこだ?と周りを見渡し、木を確認!市川小にも14号門を入ってすぐ右と正門の左右にオレンジ色の小さな花が咲き誇っています。もう少しすると根元のコンクリートがオレンジ色のじゅうたんに染まります。ただ、このキンモクセイ、花と香りの季節しか注目されない気がします。常緑ですが、正直かわいいと感じません。だから、我が家の庭には姿はなく、ご近所の香りを楽しませてもらっています。

   

 キンモクセイが好きになったのは、車の芳香剤の影響です。40年ほど前、免許取りたての頃、芳香剤は決まって深緑色の瓶の「ポピー」。キンモクセイの匂いだったのです。今でも時々、「クルマに~ポピ~ポピ~…♪」って歌ってしまいます。

 秋が深まっていき、子供たちはどんなことに季節を感じるのでしょうか。7月10日(Vol.44)のこの欄にも似たようなことを書きましたが、「香りと音の記憶」は何十年経ってもその時の記憶を蘇らせてくれるから不思議です。

 今朝は、正門のキンモクセイを数本切って校長室に飾りました。誰が最初に気づいてくれるでしょうか?

 

92 感動!感激!(10/2)

 昨日の業間休み、校長室の扉をノックする音に、「どうぞ~」と迎い入れたのは4年3組の10人以上の子供たち。男の子も女の子もいます。なんだろうと思っていると、大きな袋から千羽鶴が現れました。この瞬間、私の頭の中は「???」状態。すると、「コロナが早く終わるように千羽鶴を折りました。飾ってください」と言います。クラス全員ではなく有志だというから驚きます。よく見ると、鶴のいくつかに数字が見えます。397、512、846…。ちゃんと数えて糸を通したのです。

 せっかくだからみんなに見てもらえるようにと、子供たちは職員玄関を入った真正面の場所を選びました。写真のように飾らせてもらっています。

 学級全体で取り組んだ活動ではないという部分に価値があります。つまり、誰に言われたわけではなく、担任が言い出しっぺでもなく、自分たちで考え行動し、校長室まで届けたことこそ、学校教育目標「夢の実現に向けて行動する子どもの育成」そのもの!こうした行動力が見えるというのは、うれしいというか感激です。千羽鶴という宝物を、私自身がもらったような喜びでしたので、皆様にお伝えしたくて紹介します。

 

91 味よりも雰囲気?!(10/1)

 今日10月1日は「コーヒーの日」だそうです。国際的にコーヒーの新年度が始まるのが10月で、今日がコーヒーの年度始め。さらに、日本では秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、1983(昭和58)年に全日本コーヒー協会によって定められたとか。

 このコーヒーが日本に伝えられたのは江戸時代に遡り、シーボルトが「骨喜(コッヒー)」という名で、健康に良い飲み物(薬)として紹介したと言われます。

 さて、コーヒーを飲んでおいしいと感じるようになったのはいつのことでしょう。以前は、ブラックで飲むのを格好いいと思いながらも常に砂糖とミルクをin!それが、今ではブラックオンリー。家では毎朝、コーヒー豆をミルで引いて、ポットで湯を注いで…。忙しくても欠かせないものになりました。

  

 カフェ店もびっくりするほどたくさんあります。「スタバ」「ドトール」「タリーズ」「サンマルクカフェ」「星乃珈琲」「コメダ珈琲」「上島珈琲」などなど。私は一人で入るには気後れしてしまいます。昔ながらのナポリタンを食べさせてくれる小さな喫茶店がちょうどいいかも。

 

90 毎日の小言集(9/30)

 「ご飯を食べるときは、こぼさないようにもっと椅子を前に出して!」

 「椅子の背にもたれて食事をしないの!」

 「テーブルを離れるときは、椅子をしまっていく!」

 「スリッパを廊下の真ん中に脱がないで!」

 「物を使ったときは、あった場所にきちんと返さないから後から探すことになるの!」

 「上を向いて寝るといびきをかくから、横向いて!」

 朝から晩まで毎日のように叱られています。終いには、「校長せんせ~、大丈夫なの?」「学校でも同じことしているんじゃないの?」と小言の機関銃攻撃を一つもかわすことができません。

 世話の焼ける大人で、ちょっと情けない感じです。ただ、先週2人目の孫が誕生したので、じぃじとしての威厳を保たねば…。「あらっ、またご飯をポロポロこぼしてる!」「口元にご飯粒ついてるよ」なんて言われないようにしなくてはいけないと、9月の終わりに思っています。

 「思っているだけならだれでもできるの!」と言われそう~。

89 ひたむきな姿に寄り添い応援を(9/29)

 子供のころ、よく観ていたテレビ番組といえば、大相撲とプロレス。そして「8時だよ、全員集合!」の3本です。先の2つは、チャンネル権があって格闘技好きだった祖母がよく観ていました。だから、今でも当時の力士やレスラーの名前が次々と浮かんできます。

 さて、稀にみる大混戦となった大相撲秋場所。横綱二人が不在ではありましたが、106年ぶりに新入幕力士が優勝するかもというわくわく感がありました。この「翔猿」の活躍が、場所を盛り上げたといってもよいのではないでしょうか。14日目、大関と戦って負けても笑顔を見せ、千秋楽も優勝した正代に負けはしたものの、表情は清々しいものでした。「力士人生で一番楽しかったかもしれない」というコメントを残しています。小兵を応援する判官びいきは日本人の気質ですが、それを差し置いても、ひたむきな姿勢には手を差し伸べたくなります。

 たとえ不格好でも精いっぱい取り組む子供たちに、私たち教職員は寄り添い応援し続けます。

88 ウクレレ教室を無料体験!(9/28)

 朝から気持ちのよい秋晴れの空です。今日から個人面談が始まりますが、よろしくお願いします。

 さて、昨日はウクレレ教室で約1時間近く、個人レッスンを体験してきました。独学で始めたものの、モチベーションが上がらず、それにも増して、本当にこれでよいのかとDVDで確認はするもののあやふやなままの3週間でした。「変な癖がついてしまう前に、基礎だけでも指導してもらった方がいいよ」という妻の後押しで、まずは教室体験となったわけです。教えてくださった講師の方は同じ歳。お笑いの「どぶろっく」のギターを持たない方に似ていました。

  

 雑談を交えながら、「目からうろこ」「そうだったんだぁ」と思うことがたくさんあって楽しい時間でした。基礎というか、初歩から学ぶことがいかに大切であるかを実感した次第です。

 「こんなふうになりたい」という憧れからやる気が膨らむということは、子供でも同じ。そんな種を学校でも家庭でも蒔いていきたいと思います。出てきた芽はみんな違うでしょうが…。

 

87 生長、そして収穫の喜び(9/25)

 5年生が理科の学習で植物の発芽や生長を学びました。いま、プール脇のスペースにはカボチャやメロン、トウモロコシなどがひっそりと植えられ、見守られています。生長している様子を写真に収めてきました。メロンは網目がクッキリし始めています。

  

 家庭でプランター菜園などを楽しまれる方もいらっしゃるでしょう。以前栽培した「オクラ」と「空心菜」は手軽で次から次へと収穫できました。自分で作ったものを食べるのは格別です。だから、丹精込めたメロンやカボチャを収穫して、切れ端くらいの大きさでも食すことができたらどれだけうれしいでしょう。口元がほころぶ様子が思い浮かびます。でも、給食の検食と同じように、校長の毒見は不可欠です!まずは私が、じっくり堪能させていただくことにしましょう。

 子供たちのちょっとずつ変わっていく姿も「収穫」と言えるかもしれません。大人になったときの「収穫」も楽しみですが、半年、一年…といった短期で見止められる「収穫」にも気づかせたいものです。そのためには、周りの大人がきちんと見て気づいていることが大事だと、学校再開4か月が過ぎようとしている今思っているところです。

 

86 初任校の思い出

 36年前の初任校は中国分小学校。先輩や保護者の方に育てていただいた5年間でした。

 1年目、当時の校長先生から校長室に呼ばれました。失敗ばかりでしたから、また怒られるかな?と思って部屋に入ると、「南氷洋の氷が手に入ったから」と男性教員にナポレオンをロックで振舞ってくれました。氷が解けるときに「プチッ」といういい音が耳の奥に今も焼き付いています。今では考えられないことです。

 放課後、プール掃除が終わったばかりで、サンダル履きのままサッカー部員に練習の指示。プール掃除お疲れ様の会が職員室で開かれるので、少し急いでいました。心の隙あったためか、ボールに足を取られて転倒!左肩脱臼でした。これが最初で、2度目はスキー場。3回目は、友達とキャッチボール中に起こりました。そして4回目は、朝、うつ伏せから起き上がるときにグキッ。今でも脱臼が怖くて、風呂場は特に気をつけています。

 当時、中国分小は歯科保健の推進校で、文部大臣賞(当時)の表彰をされることになりました。まずは、多くの参観者を前に授業をしなければなりません。「誰が?」「あなたしかいないでしょう」と、当然のようにペーペーの私にお鉢が回ってくるわけです。歯列について学習する教材に、歯並びの悪い自分の歯型を石膏の模型にして授業をしました。あの歯型模型は、「誰の?気持ち悪いから処分!」といった不当な扱いを受けたことが推察されます。

 娘が生まれたのも初任校勤務期間中。サッカー部の保護者からいただいたカッコウ時計は、今も我が家のリビングで時を刻んでいます。30年間もの間、ほぼ正確に!まだまだ書ききれないほど思い出がいっぱい。

  

 一方、この市川小での思い出もたくさんできるといいなぁと思っています。「不格好でも一生懸命取り組めば、きっと輝く思い出になるはず」と格好(カッコウ)のよいことを言ってみたいものです。

 今日は妻の誕生日です。急いで帰ります。

 

85 おやつという文化(9/23)

 4連休はどのように過ごされましたか。気温が少しずつ落ち着いてきて過ごしやすくなってきたので、「もつ煮」を作りました。先々週末に、あるレシピどおりに初めて作ってみましたが、なかなか美味しくできました。妻の「また作ってね」の言葉に気をよくして、再度挑戦!ポイントは、味噌とかつお節、具材炒めの3つでしょうか。妻と二人だと2~3回は食べられます。昨日は息子夫婦が来たので多めに作ってみましたが。

  

 そういえば、今読んでいる時代物の文庫本に「お八つ」という表記がありました。調べてみると、江戸時代は1日2食が一般的で、その頃「八つ時(午後2時から3時頃)」に小昼という間食を摂っていたそうです。その間食を「おやつ」と呼ぶようになり、やがて間食全般を「おやつ」と呼ぶようになっていったということです。

 英語表記だと「OYATSU」となることも初めて知ったこと。これは、「おやつ」が日本で生まれた素晴らしい文化で、ただのスナックや軽食とは一線を画していることを物語っているように思います。んっ、するとまだ少し残っているもつ煮は、「おやつ」にピッタリかもしれない!

 台風が近づく今週末は大雨と強風が心配されます。メールでの連絡となるかもしれませんので、チェックを忘れずにお願いします。

 

84 事故ゼロを願って…(9/18)

 昨日、校長室前の相談箱に次のような1通のメモが入れられていました。

  「推しが尊いです!学校たのしー」

 前半部が理解できていないのですが、学校が楽しいと伝えてくれたことがうれしくて紹介しました。

 さて、話は変わりますが、車のヘッドライトのスイッチは、「オフ」「スモール」「ヘッド」の3段階で、オートライト機能付きに至っては4段階となっています。しかし、この4月から新型車にオートライトが義務化され、継続生産車は来年10月からとなっています。つまり、今後購入する車は昼間でも走行中はライトを消せないということです。稀に、夜間でもライトが点いていないことに気づかないまま走っている車を見かけます。安全の視点からは、ライトオフできないことはよいことです。

 来週21日から月末までの10日間が、「秋の交通安全運動週間」です。秋は日没が急激に早まるため、夕暮れ時や夜間の事故の増加が懸念されます。特に、自転車の「無灯火」は大変危険です。自転車のライトは、歩行者や自動車等に自分の存在を示すためのものでですから、そのことを子供たちが理解して乗ってほしいのです。余計なお世話かもしれませんが、ご自身やお子さんの自転車は大丈夫ですか?

 どんな小さな事故も報告されることのない、「事故ゼロ」を願って止みません。明日からの4連休も事故に遭わず、感染症対策を万全にして楽しく過ごしてほしいと思います。「学校たのしー」という気持ちをもっと膨らませる学校をめざします。また来週が楽しみです!

 

83 買ってしまいました、ウクレレ(9/17)

 9月初めの日曜日。本屋で、性懲りもなくロードバイク(自転車)の本を探していた時に、ウクレレの教本に目が行ったのです。本当に偶然!たまたま!たまさか!中学生の時にフォークギターで挫折した私の頭に、「弦が4本なら…」「趣味にいいかも?」という浅はかな考えと一抹の不安が占め始めます。すぐにそばにある某有名楽器店に足を運び、展示品をつま弾いてみました。3千円から買えるなんて知りませんでした。「ふ~ん」「なるほど」と思いながら、家に帰って『ウクレレ 初心者』でスマホ検索!

  

 そして、種類や値段、面白さなどの予備知識を持って再度、楽器屋へGo。店員から説明を聞きながら悩むこと30分。妻の後押しもあって、買ってしまいました。初心者にはちょっとお値段は張りましたが、その方が途中で投げ出さないでしょう?意気揚々と帰るクルマの中、妻から「頑張ってね」という優しい声に続いて、「でも、弾き語りはしないでね。下手な歌聞きたくないから」と爆弾投下!

 毎日少しでも触ろうと思います。進捗状況を報告できる日が来るかどうかは、乞うご期待!

 ★第4弾掲示中 校長からの挑戦状4.pdf

 

82 何の語呂合わせでしょうか?(9/16)

 我が家の近くに自宅の車2台と営業車の全てに、「1048」というナンバーをつけている方がいます。語呂合わせから、きっと東芝関係の仕事をされているのだろうと思っていました。思い切って長年の疑問を質問にかえて投げかけてみました。すると、「私の名前がトシヤなんです」という回答。確かにちゃんと語呂合わせになっています。胸のつかえがストンと落ちたような気がしました。

 クルマの希望ナンバーで人気の番号について以前ここで紹介しましたが、今回はその2回目。まずは問題!次の数字は、どういう語呂合わせか考えてみてください。

  

「1008」 : これは「千」と「八(葉)」にかけて「千葉」です。

「1100」 : 「いい令和」となるそうです。

 逆に縁起がよろしくない語呂合わせは「8150」(背後霊)や「2943」(憎しみ)など。

 また、リスキーな番号の代表格は、自分の誕生日。車上荒らしにあって、クレジットカードなどが盗まれた場合、その暗証番号に誕生日を使っていたらアウトです。子供の名前の語呂合わせやマンションの部屋番号も危険がいっぱいです。

 一方で、「どんな番号になるか楽しみだから」と自然に任せるという方が一般的かもしれません。先日前を走っていた車は、「110」でした。警察関係の方?それとも伊藤さん?それとも偶然?

 

 

81 キャッシュレス時代に(9/15)

 私には、通勤の際に絶対に忘れちゃいけない4点セットがあります。定期券、財布、スマホ、そしてタオルハンカチです。どれが欠けても一日憂鬱な気持ちになってしまいます。ですから、出かけるときには胸ポケット、ズボン左側と尻ポケット、鞄の中の長財布を叩いて確認する習慣が身についてしまいました。ただ、ポケットを叩いてもビスケットは出てきませんが…。

  

 さて、本格的なキャッシュレス時代となった影響で百貨店の財布売り場にも異変が生じていると聞きます。財布売場といえば、長財布、二つ折り財布、小銭入れが並ぶのが当たり前でしたが、「スマートアイテム売場」に様変わりして、スマホケースや小さなバッグ、ミニウォレットが中心に並んでいるところもあるそうです。ある百貨店の商品構成も、長財布7割、スマホケースその他が1割から、スマホケース4割、長財布1割になったといいます。すでにスマホは仕事の重要なアイテムであり、食事やショッピングもスマホだけで済ませられる時代なのです。

 でも、エイジングを楽しめる革製品が好きな私は、たとえ時代の先端から取り残されてもビジネスバッグや財布を手離せないと思います。

 

80 青い眼をしたお人形は~♪(9/14)

 先週、学校運営協議会を開催しました。会議終了後、本校同窓会長の仁茂田 様から、1995年8月15日付の「広報いちかわ」を見せていただきました。

 そこには、昭和の初め、日米関係を修復するために、アメリカの宣教師ギューリック博士が日本の子供たちと人形を通して交流を図ったという記事があります。アメリカから「青い目の人形」が日本全国の小学校や幼稚園に贈られ、市川市では本校と国分小の2校が史実として確認されていると記されています。「残念ながら市川には人形は残っていませんが…」と紙面にはありますが、ロマンを追って市川小を家探ししてみたいと思います。

 見つからない場合は、ゴリンちゃんの目を青くして代役を務めてもらいます。「友好関係にヒビを入れるような行為」とお叱りに青ざめてしまうのはこの私…。

      第3回目の出題:校長からの挑戦状3.pdf

 

79 そのカタカナ言葉、なんのこっちゃ?(9/11)

 少しずつ頬に触れる風が気持ちよくなってきました。8月の全日、日本のどこかで猛暑日だった言いますし、9月に入ってからも熱中症アラートが発令されています。

 ここにも見られますし、普段からテレビや日常会話の中でよく出てくる「カタカナ言葉」。なんとなくニュアンスはわかるけれど、説明を求められると「え~っと」となってしまう言葉はたくさんあります。「アラート」に関しては、要は「警報」。ただ、カタカナで言うと警戒心が増すのかもしれません。

 以前、「インフルエンサー」という文字を見て、「インフルエンザ」の誤植と思ったことがあります。また、うちのそばの電柱に「リノベーション・ハウスがオープン」と看板があっても何のことかわかりませんでしたし、「イノベーション」「サブスク」「コンセンサス」「エビデンス」なんて、なんのこっちゃ?という感じです。きちんと調べて、理解できていないと話がチンプンカンプンになりそうです。

 こういう私のバカ丸出し度を、小池都知事の言葉で計ってみたいと思います。

■都民ファースト(セカンド千葉県民、サード神奈川県民、ピッチャー埼玉県民!) 

■ムーブメント(時計の精密な中身を指したはず)

■ワンストップサービス(ノンステップ・バス?なんて言ったら村越市長に叱られる?)  

■ソーシャルファーム(農場の名前?)

■メルクマール(給食で出るミルメークなら好きだけど…) 

■ハード面・ソフト面のレガシー(愛車はレガシィ・アウトバック、ソフト麺も好き!)

■ワイズ・スペンディング(スペインのワイズマートでお買い物~)  

■サスティナブル(ノーコメント!それほどわからない)

 何年も前に学級担任をしているころ、「今日は一日カタカナ言葉禁止」なんてことをやって、みんなで不便さを共有したことを思い出します。ただ、上述のカタカナ言葉も漢字で十分対応できるはずですが。

78 バンドエイドの味?(9/10)

 通勤の時間は読書タイムです。今読んでいるのは、重松清さんの『その日のまえに』で、読み返すこと3度目でしょうか。にもかかわらず、また涙が…。これ大変と、本を閉じました。

 今日も暑くなりそうです。まだまだ冷たいお茶の入った水筒は手放せません。普段は麦茶や緑茶ですが、ある日最初の一口を啜ったときに「なんだ?この味は?」という感じ。妻にメールすると、「ルイボスティーだよ」とのこと。抗酸化作用がある貴重なお茶だそうです。「グリーンルイボスの方がクセがなくて好きだけど、なかなか売っていないんだ。だから、薬だと思って飲んだら?」と追記が来て、さらに「子供たちが小さいころ、バンドエイドの味って言っていたよ」と。そう聞いて改めて味わってみると、あながち間違いではなく、わかる気もするから不思議です。

 このルイボスティーの原料となるルイボスは、マメ科の植物で、世界でも南アのセダルバーグ山脈だけで育つ希少な植物だそうです。グリーンルイボスとレッドルイボスがあって、発酵の有無に違いがあります。つまり、私が口にしたのはレッドルイボスの方!

 体に良いらしいので、一度バンドエイドの味を試してみませんか?もし、別の形容がありましたらぜひ教えてください。

 

77 麦茶より麦酒(9/9)

 午前中は椅子に座っている時間が全くなく、昼になってしまいました。今の暑さ指数は33℃!暑いです。

 最近は、職場や友人との飲み会が全くないのがさみしい限りですが、財布には優しい数か月。ただ、夏場はビールが欠かせませんから、毎日家呑みで休肝日はありません。夕飯時に飲むビールは体に浸みわたり、幸せなひとときです。冬の寒い日に、暖かい布団にくるまれた瞬間の幸せ感と一位、二位を争います。

 さてこのビール、10月から酒税法改正により若干安くなるようです。そして、2023年、2026年と段階的な値下げと知り、さらにうれしくなってしまいました。逆に、チューハイや第三のビール、ワインは値上げとなるようですが…。

 このビールの小売価格の3分の1は税金だそうです。戦前に登場した「冷やして飲む舶来のビール」は高級酒で、高所得者の嗜好品と認識されていたのです。高級酒に高い税金をかけた名残が今も続いているということです。

 そういえば、最近飲んだクラフトビール「COEDO」(川越)は美味しかったです。6種類の味が楽しめるみたいですので、ぜひお試しあれ!ちなみに、千葉県のクラフトビール醸造所は、銚子、九十九里、安房、千葉、浦安、船橋、習志野、柏、佐倉、鋸南、南房総と各地にあるそうです。

 今日も喉を潤す時間が楽しみです。と、勤務時間中に思うのは不謹慎?

 

76 子供の幸福度(9/8)

 校長室に6年生が来て、5体のぬいぐるみそれぞれに名前をつけました。リーダーは「プリン・ゴリン」(ゴリラ)、副リーダーが「オレオレモンキー」(オランウータン)、副々リーダー「ホワイピー」(シロクマ)、お弁当当番「メリメリプー」、アイドル「ディガトラ」(ティガー)です。今週も、新しい名前に変えることを考えているようです。ちゃんと名前はありますが、楽しんでいるので、本名と芸名ということで…。

 さて、ユニセフ(国連児童基金)が3日に、先進38か国比較調査で日本の子供の精神的幸福度が37位(ワースト2位)であると公表しました。死亡率や肥満の子供の割合を比較する「身体的健康」では第1位でしたが、読解力やすぐに友達ができると答えた割合を比較する「スキル」では27位。生活満足度や自殺率の比較をした「精神的幸福度」が上述の結果だったのです。「子供の幸福度」総合では20位。ちなみに1位オランダ、2位デンマーク、3位ノルウェーと北欧の国が上位を占めました。

 来週発行予定の学校だよりでは、「自己肯定感」について1,2面で触れています。この「自己肯定感」「自己有用感」を高めてこそ幸福度がアップするのではないかと考えます。

 ではどうしたらよいのか。まずは、「子供の姿をありのまま受け止める」ということです。決して甘やかすということではありません。見て、聞いて、話してくれる存在がそばにたくさんいること。笑顔でうなずいて、認めてくれる存在があること。そのうえで、たとえ厳しくてもきちんとわかるように指導してくれることだと思います。信頼できる大人がいて、安心できる自分の居場所があることこそ大事なのだと思います。

 私たち大人は、子供たちにどう見えているのでしょう?ちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうです。

 

75 今こそ見直したい麦わら帽子(9/7)

 校長室の窓がきれいになったことで、夕方の西日が眩しくてカーテンをするようになりました。沖縄や九州地方の台風被害は甚大ですが、関東でも天気図とにらめっこの時が近いうちにやってきます。

 さて、今日も朝から蒸し暑く感じますが、出勤時に電車の冷房が効いていると、一日中ずっと乗っていたくなります。そして、クルマにもエアコンは欠かせません。涼しい風は吹き出し口から出てきますが、窓ガラスから差し込む太陽熱で大事なお肌がじりじり焼かれていることも…。助手席が指定席の妻は、「腕が熱い!」「大腿部が焼ける~」「だから夏は嫌だ!」と座るたびに言います。ある時、麦わら帽子をたまたま膝の上に置いておいたのが効果あったようで、「熱くない」とご機嫌。

 さて、私が小学生の頃は、夏の朝は比較的涼しくて、「夏日」が一般的。「真夏日」なんて限られていましたし、「猛暑日」なんて皆無と言ってよかったくらいです。それでも、外出の際は麦わら帽子を被らされたものです。ジャイアンツマークがついた野球帽がお気に入りだった私は渋々といった感じでした。 

 それでも、帽子の素材として一番良いのは麦わらのようです。わらは空気層が多く、熱を遮断し、頭部の熱や汗による水分をうまく外に逃がす換気効果が優れているらしいのです。また、帽子のつばが広いのが素晴らしいところで、熱中症のリスクが軽減されます。日本人の黒髪は、特に熱を吸収してしまうので、直射日光を防ぐだけで5~10℃前後、頭の温度の上昇を防げるようです。

 登校時の黄色い帽子を、夏場は麦わら帽子にしましょうか。いいアイディアだと思うのですが?

 

74 受け継がれる技と思い(9/4)

 今日も熱中症アラートが発令されました。私は成人男性より歩くのが少し速いと思います。帰るときは、あとは風呂に入ればよいので気にしないのですが、出勤時は少しエネルギーをセーブして歩かないと、Yシャツやインナーがベショベショになります。それでも今日は、すぐにジャージに着替えです。

 さて、10月で米寿を迎える母は、和裁や洋裁、料理などが得意でした。数年前に、初めて入院をするまではずっと台所に立っていたほどです。好きなものを自分で作って食べる、それを待つ人がいることが喜びでした。ただ、今はそれも叶いません。

 元気だった頃、彼岸には必ずと言ってよいほど食卓に「おはぎ(ぼたもち)」が並びました。餡子やきなこ、胡麻の3種類が皿に盛られます。たくさん作っては近所の方にも配っていました。私が結婚してからも同じです。妻は、結婚するまで餡子が苦手でしたが、私の実家で餡子のおはぎを食べて「おいしい」と思ったようです。教えてもらったのか自分で調べたのかして、小豆を煮て自分で作るようになりました。

  

 そのおはぎを、息子夫婦が来た時に食卓に出しました。1歳になったばかりの孫が、餡子をおいしそうにモグモグしているのを見て、息子の奥さんも家で作ったそうです。それを昨晩届けに来てくれました。おいしくできていました。

 母から妻へ、妻から義娘へ、そして孫へと、おはぎの味が伝わっていくことを感じます。味よりもさることながら、それをおいしいと喜んで食べる人の顔を思い浮かべて作る「思い」が受け継がれていくのだと思っています。いつか母も私たちもいなくなってしまいますが、思いと技は受け継がれていくのだと考えると感慨深いものがあります。

 各家庭で子供たちに受け継がれていくことってなんでしょう?意識してみると、胸の奥が熱くなるかもしれません。

73 校長室が明るくなりました!(9/3)

 昨日は午後2時頃から1時間近く、断続的に強い雨が降りました。4年生以下は、雨が収まる時刻を見定めて下校させましたが、お迎えに来てくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

 この雨が降り出す20分ほど前から、窓ふきワイパーを片手にホースでガラス窓に水をかけていました。校長室や職員室のガラス窓が、土埃で汚れているのがずっと気になっていたからです。窓からは気持ちのよいくらい汚れがどんどん流れ落ち、反対に背中や頭からは気持ち悪いくらい汗がだらだらと流れ落ちます。さらに、両手が塞がっているにもかかわらずやぶ蚊が腕や頭に止まる始末。

   

 でもきれいで明るくなった窓ガラス越しに、降り出した大粒の雨筋が見えるようになりました。

 あっ、今パソコン画面の前をやぶ蚊が横切りました。パシッ!あれ、左手親指を蚊に刺されている!

72 一気に回答します(9/2)

 PTA広報の質問にお答えしますコーナー。今回でラストですが、そのほかにいただいた質問の回答は、今後発行が予定されている広報誌に掲載されますのでよろしくお願いします。

 さて、今回は3つ一気に回答いたします。

 ① たくさんいる児童の顔と名前をどのように覚えているか

 印象的な出来事があればすぐに覚えます。また、体操服を着てる時が一番良いのですが、話すときに名札や上履き、プリントに書かれた氏名などを手掛かりにしてインプット。でも最近は、忘れてしまうこと、思い出せないことが多くなってしまいました。ヤバい。

 ② 先生以外になりたかった職業はあるか

 小学生の頃、車好きの私がなりたかったのは、一日中ハンドルを握れるタクシーやダンプの運転手。中学生では、「モノづくり」に携わる職人って格好いいと思っていた覚えもあります。これといった特技もありませんでしたから、「これっ!」というものを見つけられずにいたような気がします。

 ③ 子どもが小学生のころ、どのような父親だったか

 初任からずっと少年サッカーに携わっていたので、幼い娘は「お父さんはどこへ行ったの?」と尋ねられると、「学校!」「学校で何しているの?」「サッカー」と答えるほど家を空けることが多くありました。でも、休みの日はよくあちこちの公園に出かけました。低学年までは夜の歯磨きの仕上げをしていましたし、お風呂は交流できる良き遊び場。下の息子とは、交換ノートで、勉強&いたずら描き交流(小4~小6までの3年間で取り組んだ12冊のノートをつい最近発見!!)を続けました。家にいる時間は大事にしたつもりです。ただ、怒ってミカンが飛んだ場面は、娘のトラウマらしいです。

 自分の子供は、いつまでたっても宝物です。学校においては680名の児童が宝物だと思っています。今しか見られない姿に喜びを見出してこそ親なんだと思います。「子供は3歳までに親に恩返しをしている」と言われるそうです。見返りを期待せず、そのままの姿を受け止めていければいいなぁと思っています。

 

71 しゃ~ぼんだ~ま~飛んだ~♪(9/1)

 随分前に「しゃぼんだま」という題の詩が新聞に掲載されていました。

 「あれ? / 飛ばないね / 電波が悪いのかな」

 幼児のつぶやきですが、現代的です。講評にも「しゃぼん玉もWi-Fiで飛ばす時代なのでしょうか」とあります。

 駅への道すがら、たくさんのしゃぼん玉が左から右へ漂うように流れていく光景を目にしました。遊んでいる子を探しましたがどこにもいません。道行く人は同じように目で追っています。ただ、私 も含めて頬がみな緩んでいることがわかります。しゃぼん玉には、怒りや不安を鎮め、人を幸せな気持ちにさせる効果があるような気がします。しゃぼん玉セラピーなどというものを考えている人もいるようです。

   

 むか~し、石鹸を泡立てた手でしゃぼん玉を作って飛ばしたことを思い出します。先日、娘から送られてきた動画には、キッチンで洗い物中に、薬缶の注ぎ口から息を吹き、蓋をかぶせる部分に付いた洗剤を大きく膨らまそうとする様子が映っていました。そして「あっ、割れちゃった!」という消えそうな声も添えられて…。

 私は今でもしゃぼん玉が好きです。夏休み中に、保育クラブの児童が遊んでいるのを羨ましく眺めていたのは、何を隠そう、この私です。

 

70 クルマの進化(8/31)

 8月最後の今日は「長文読解問題」といった感じですが、お付き合いください。

 学校に配備されている公用車で不便を感じるのが、集中ドアロックがないこと。人を乗せるときは4か所全部のロック解除をしなければなりません。また、時々キーの抜き忘れも。プッシュ式エンジンスターターが当たり前になってきている現代、キーを抜くという習慣までが欠落しがちです。こんな風に車はめまぐるしい進化を続けています。

 30数年前、妻と初めて会った日。待っている彼女に、運転席から身を乗り出して助手席側の窓を開けて声をかけました。パワーウィンドウなんて高嶺の花でしたから、ドアについているレギュレーターハンドルをクルクル回したわけです。スルスルっと下がる窓ガラスに、「パワーウィンドウだと思った」と彼女は感動したのです。

   

 今の車には標準装備のない、煙草に火をつけるためのシガーライターや灰皿もありました。チョークボタンなんてものも。寒い時などエンジンがかかりにくくなるので、このレバーを引いて混合気を濃くするための装備です。エンストも日常茶飯事でした。警報機が鳴り始めた踏切でエンジンが止まった時は、心臓まで止まってしまうかと思うほどでした。

 また、ナビの進化にも目を見張ります。昔はロードマップ(小池知事の言うものとは違います)で調べるのが当たり前。助手席に座る妻がナビゲーター。でも、妻は地図が苦手で、上下逆さにしたり傾けたりして道路地図をハンドルのように回して進行方向を探ります。曲がる場所を過ぎてから「今の交差点を右だったわ!」なんて感じで申告が遅れると車内は険悪なムードに。そんなことも日常茶飯事。だから、ナビの登場に妻は喜んだものです。昔のナビにも言葉に反応するタイプがありました。「ピッと鳴ったらお話しください」と言うので「○○」と言うと「???」と考え込んでしまうのです。もう一度「○○」と言い直すと、「××」というとんでもない場所を検索してくれるというありさま。ただ、ナビ画面に登場するお姉さんの服装がドライブのたびに替わるのが楽しかった思い出があります。

 オーディオも同様で、免許取りたての頃はカセットテープです。デッキがついていない車には、ラジカセを乗せて行きました。音楽はラジオの深夜放送からテープに録音したもの。専らShakatak(シャカタク)かTHE SQUARE。テープが伸びてくると音も歪んでひどいものでした。それが今ではBluetoothで、スマホからも飛ばせます。

 三角窓や時速100kmを超えると鳴るアラーム音など懐かしいものは言うに尽くせません。こんな思い出話にウンウンと頷いてくださった方、同世代ですね。「ボディはクラシックでも、最新の装備をまとって進化し続けなければ!」と思いつつ…。(長っ)  クイズ第2弾はここ→校長からの挑戦状2.pdf

 

69 週末は、滴る汗とやぶ蚊への献血(8/28)

 夏休みが終わっても、まだまだやぶ蚊が飛び交う小さな庭の手入れは欠かせません。腕や脚、首といった肌が出ている部分に虫よけスプレーを吹きかけ、庭には空間バリアを張るスプレーで蚊を寄せ付けないようにします。なかなか効果を発揮してくれるのですが、時々頭に蚊が止まります。まさに、お経を書き忘れた芳一の耳(耳なし芳一)状態です。刺されたことに敏感な頭皮ですので、手でピシャリと頭を叩きます。してやったり!手のひらには無残な蚊のご遺体と血が付いています。この様子、はたから見ると、坊主頭のじぃさんが自分の頭をぺしっと叩いている滑稽な光景にしか見えません。血を吸ったお礼に残していった痒みに耐えかねて、ポリポリと頭を掻く姿は、まさに夏の風物詩です。  

 こうして汗びっしょりになった顔と頭を同時に洗面所で洗います。タオルで拭いて部屋に戻ると「臭い!」と言われて、冷感シートで体を拭いている脇で、「消臭!」と言いながらデオドラントウォーターを吹きかける妻がいます。チラッと横を見ると、してやったりの顔!

 明日も汗とやぶ蚊、そして難敵「妻君」との戦いが展開されます。

 

68 餌を自分で探し、獲得できる子に!(8/27)

 芸人の小島よしおさんの「算数」が、ユーチューブで好評だというので見てみました。おっぱっぴー小学校の小島よしお先生の授業は、毎回「ピーヤ!」で始まります。塾の協賛もあり、短時間の中でうまくまとまっています。芸人の話術と道具を効果的に駆使しているので子供には興味がもてると思います。私たち教員も子供の心を惹きつける、ある意味で演技・演出は不可欠ですが、様々な目がありますから過剰には注意が必要です。

 ただ、ユーチューブの映像は一方通行であるため、「考える」より「教える」に力点が置かれているのは否めません。ですから、復習や確認、苦手克服の手立ての一つとして活用するのであれば楽しく学習できると思います。教科書会社の動画とともに、一度ご覧ください。

 今後数年は、新型コロナ感染症とうまく付き合いながら学校生活を送ることが求められるといいます。オンラインによる双方向型学習への環境整備も着々と進みつつあります。オンライン授業が終着点ではありませんが、まずは教員誰もが効果的な活用ができるように慣れることから始めなければなりません。子供たちに至っては画面から与えられる餌(知識等)をついばむだけでなく、自ら新しい餌(知識・思考判断力・表現力など)を求めて自ら行動・獲得できるようにしていかなければなりません。これは、本校の学校経営全体計画に謳っていることに通じていると考えています。

67 プレゼントできるように(8/26)

 最近、毎日Yシャツの胸ポケットに写真のボールペンをさして教室を回っています。目立つこともあって、子供たちにはなかなか好評のようです。

      

 実はこのペン、現在、県行政で勤務する同期の校長先生からのプレゼントです。私がティガーを好きなことを知っていて、手紙を添えて贈ってくれました。そこには、次のように記されています。

 「(ある校長先生が)「笑う門には福来る」と題し、笑いの大切さを述べ、“子供たちや子供たちの家族、そして地域の皆様が、いつもにこやかな笑顔と笑いに包まれることによって、幸福がたくさんやって来ることを心より願っています”と結んでいます。今のような、なんとなく重たい空気の現場には笑いが大切でありましょう。そんなことを考えていたら、文具ですばらしいものに出会いました。校長先生が胸ポケットにこれを入れて教室を周ると、子供たちはにっこりしますし、先生方も気持ちがやわらかくなること間違いありません。きっとやってくれるだろうと信じてお贈りします。名前も書いておきました。」

 こんなふうに、学校を離れていても子供たちを一番に思う仲間がいることを誇りに思います。そして、プレゼントしてくれた気持ちに応えられるように、笑いを振りまき、笑いの渦を作れるようでありたいと思います。ちなみに、贈ってくださった校長先生は「男性」です!

 

66 伸びゆく子供と教職員に(8/25)

 朝は少しだけ過ごしやすくなりました。昨日に続いて、半沢直樹ネタから。

 第5回の放送で、帝国航空を視察した半沢直樹が部下に次のように言う場面があります。

 「倒産寸前の会社は、社外の人に挨拶しなくなる。会社に対する自信と誇りがなくなるからだ。(でも、ここの)従業員は皆、自分たちの仕事にプライドを持っている」と。

 私たち教職員はどう見えているのでしょう?「市川小」というブランドにプライドをもって、伝統を大切にしながらも新しいことに挑戦しようとする気概が感じられるでしょうか。保護者や地域の方、その他の来校者に、気持ちよい挨拶をしているでしょうか。子供たちはどうでしょう?

 こうしたことを振り返るために、7月には保護者アンケートを実施しました。この結果は、次の学校だより以降でお伝えしたいと考えます。アンケートに限らず、随時ご意見をいただけるように相談箱も設置していますのでご活用ください。保護者・地域の期待と応援を自信として伸びてゆく学校を目指します。

 暑い中でも楽しめるクイズを主題します。親子で考えてみてください。校長からの挑戦状1.pdf

 

65 半沢直樹(8/24)

 昨日23日で6話を数えたドラマ「半沢直樹」。25.5%という驚異的な視聴率は第5回のものです。まさに独り勝ちの様相を呈しています。毎回、見ているこちらの胃がキリキリするほどです。自分が半沢直樹の立場だったら思わず手が出てしまいそう。また、こんなご時世ですから、「そんなに顔を寄せ合って、大声出して唾を飛ばしあってはダメですよ」なんて無粋なことも考えてしまいます。

 さて、このテレビの視聴率ですが、一般的に公表されるのは「世帯視聴率」なのだそうです。つまり、一家に1台のテレビだった時代の名残りといえます。仮に4人家族がそれぞれのテレビで違う番組を観ていたとしても一番組分しか計上されない仕組みのようです。25.5%という数値も「世帯視聴率」!

 一方、「個人視聴率」というのがあるそうで、調べ方は知りませんが、各個人の視聴する番組のデータなので、より正確で実態に即しているといえるかもしれません。スポンサーは、今や個人視聴率のほうを重視するようで、秋からの新番組についても大幅な変化があるかもしれません。ある意味、期待されます。

 白黒テレビがカラーテレビに変わった時の感動を知り、テレビはお茶の間に家族みんなが集まって観るものという感覚で育ってきた世代としては、地上波以外のチャンネルがたくさんあることや裏番組を複数録画できる機能を持つことなど、考えられない進化です。もう少しすると、どんなことが楽しめるようになるのでしょう?でも、使いこなせるかどうか不安でなりません。

正しい情報で正しく判断(8/21)

 朝から来客、体調の優れない子等への対応などバタバタ、でも充実した午前中です。

 8月初旬に、大阪府知事が「うがい薬」に一定の効果を認めるという報道後、薬局のうがい薬が品薄になりました。また、普段なら1200円程度のうがい薬が、ネット上で2万円!びっくりです。

    

 人間の心理の表れでしょう。これまでも、テレビで健康関係の番組が放映された翌日、店頭から品切れ続出がありました。例えば、納豆。あるいはバナナ、ゴマ、ヨーグルトなど様々です。

 SNSによる情報も、テレビ以上に影響が大きい時代です。情報操作が疑われる場合もないとは言えません。また、全体を伝えず部分だけを切り取って伝えるということもあります。全体像が見えない中での判断は危険です。不安があると何かにすがりたい気持ちは当然ですが、正確な情報収集による正しい判断が求められるということも忘れてはなりません。

 これは学校にも言えることです。例えば、学校での担任の言動に対して、電話等でお叱りを受けることもあります。反省して襟を正す必要があります。一方、ある場面だけを切り取って「おかしい」という話をいただくこともあります。担任と児童のやりとりの中で、どういういきさつでどういう対応があったのかをしっかり把握した上で正しく判断し、丁寧かつ迅速に対応・説明することを心がけたいと思います。一緒に話しながら前に進んでいける関係を築くことが、子供の成長に生かされると考えます。お気づきの点はご意見ください。

 

ありがたや~(8/20)

 お盆前に、一人暮らしをしている娘が家に泊まりに来ました。同じ市内なので帰省と呼べるものではありません。

 食卓を囲んでいるときに、しみじみと「いろいろなありがたさがわかるようになった」と話します。洗濯かごに汚れ物を入れておくと、翌日にはきれいになっていること。朝起きてくると、あるいは仕事から帰ってくるとご飯が用意されていること。お風呂が沸いていることなどなど。さらに、冷蔵庫を開ければ飲み物から調味料が揃っているし、トイレットペーパーがなくなれば棚からすぐ出してこられること。つまり、「いつでもそこに当たり前のようにほしい物がそこにあり、当たり前のように存在していた」と。でも、「当たり前と思っていたことが、実は当たり前なんかじゃなかったと初めて気づいた」と言うのです。今は、買ってくること、行動を起こすことから始めなければ、何も始まらないということから、「ありがたさ」を実感しているというのです。

      

 この「ありがたい」は、「有難い」と書きます。元々は、お釈迦様が弟子に話したたとえ話からきているそうです。「人間に生まれたのは、とても有ることが難しい、困難なことなのだよ」と説いたといわれ、生きているとは当然のことのようだが、たくさんの偶然がつながって自分という存在が有るというわけです。

 現在の使い方は、大きく3つに分けられます。「人の好意に対して、感謝の気持ちを表す」場合、「都合よく物事が進み、嬉しい気持ちを表す」場合、「もったいないと思う、恐れ入る気持ちを表す」場合です。

 一人暮らし経験がない私としては、有難いの対義語といえる「当然・当たり前」となってしまわないように日々感謝の気持ちと、「自分でやろうとする」を習慣化できるようにしなければならないと、娘の話を聞きながら考えた次第です。

私の夏休み(8/19)

 夏休みの目標を職員会議で発表したのが7月31日。「ランニングを50km以上、昼食作りを3回以上」というものでした。

 ランニングに関しては天気に左右されますが、今年は「暑さ」が最大の壁。だって、朝の6時からすでに28~29℃もありますし、夕方もなかなか気温が下がりません。そんな中、早い時間から飲み始めたい妻を横目に2日に一度は汗びっしょりになっていました。こちらの目標に関しては60kmを超えたので達成!

 でも、昼ご飯づくりは1回もしませんでした。外出から戻ってすぐに食べるには、何を作るかすら考えていない私に任せては時間の無駄となります。機会を与えてもらえなかったという、まるで小学生の言い訳をしながら、夕食のカレー作りを1回、スモーカーを引っ張り出して作った燻製が1回、漬け丼用のタレ作りが1回、手が痒くなるので妻がやらない山芋おろしが1回という悲惨な結果です。これこそ、一人暮らしの経験ゼロのなせる業?!

 何もできなかった埋め合わせに、最終日になっておしゃれなカフェでランチをご馳走して、私の夏休みは終わっていったのでした。

 

夜空のムコウ

 8月3日に更新してから2週間が経ちました。あっという間です。夏休みをどう過ごしたかは、子供たちの表情や言動で把握したいと思います。今朝、駅前交差点に立ちましたが、歩道が狭くなっている箇所は児童と通勤の方が交錯します。駅寄りの歩道を歩く児童には、Softbank側まで渡る方が歩道が広くて安全であることを伝えました。

 さて、8月3日から4日にかけての日付が変わるころが「満月」になる瞬間だったようです。でも、夕方、東の空には雲が垂れ込めて、残念ながら月は見えませんでした。この「満月」について、英語では各月ごとの名称があるそうです。

1月…「Wolf Moon」(狼)  2月…「Snow Moon」(雪)

3月…「Worm Moon」(芋虫)  4月…「Pink Moon」(桃色)

5月…「Flower Moon」(花)  6月…「Strawberry Moon」(苺)

7月…「Buck Moon」(男鹿)  8月…「Sturgeon Moon」(チョウザメ)

9月…「Harvest Moon」(収穫)  10月…「Hunter’s Moon」(狩猟)

11月…「Beaver Moon」(ビーバー)  12月…「Cold Moon」(寒)

 アメリカ先住民は季節を把握するために、満月に動物や植物など様々な名前を付けていました。先住民にとって、チョウザメ漁は8月を象徴する行事だったのだとわかります。

 話は少し変わりますが、12日夜から13日未明にかけて、三大流星群の一つで夏の夜空を飾る「ペルセウス座流星群」がピークを迎えたそうです。利根川河川敷に観に行っていた娘から、「曇っていて見えなかった」とメールが来たのは翌日の昼過ぎです

 月や星の特徴を学ぶのが4年生、月の満ち欠けは6年生の理科で扱います。明日19日は月齢がゼロです。これから徐々に大きくなっていくお月さまとともに、夜空のムコウに思いを馳せるのもいいですね。ちなみに、「ハーベスト・ムーン」は9月2日(水)のようです。

 

老後の趣味に悩む?(8/3)

 夏休みに入って梅雨明けしました。やっと夏らしい日の登場です。昨日は夕方から高圧洗浄機で洗車等するとともに、苔が生えて黒ずんだ駐車場のコンクリートをきれいにしました。庭の一角でひっそり咲いていたツユクサを抜き、シダを刈ってスッキリさせました。そして、今日からはしばらく子供たちのいない学校が続きます。

 さて、先週の「特技」に引き続き、今日は「趣味」について。車いじりと庭いじりは好きですが、趣味と呼べるものではありませんし、一日中やっていられるものではありません。

 「趣味」という言葉を想うと、そう遠くない「老後」をイメージされます。つまり、退職後に趣味がないと時間を持て余すでしょうし、教員以外の友達がいないと人とのかかわりも激減することが目に見えています。ずっと家に居られては困る妻が気になっていることの一つです。

 数年前に、自宅近所で畑を借りましたが、1年も経たないうちに限界が見えてやめてしまいました。休みの日にはランニングをしますが、一人で気の向くままに走るのが気楽ですし、この先ずっと走れる保証はありません。

 そこで、思いついたのが「ロードバイク」。結構な年齢の方が走ってい る姿を見かけます。もしかすると、自転車屋主催のツーリングにでも参加すれば、引っ込み思案な私にも仲間ができるのでは?そんな気持ちがムクムクと入道雲のように湧いてきます。こういう時こそスマホで検索!ロードバイクについていろいろ調べていたら、隣から「絶対買わないからね!」と神の声。先制攻撃を受けてしまい、「ロードバイクも転倒」といった次第です。

   

 う~ん、何を趣味にしましょう?「というか、趣味って無理してつくるもの?」という神の声が降ってきそうです。

 

様々なボランティアに感謝!(7/31-Part2)

 7月8日から教室等の消毒を、ほぼ毎日保護者の方にしていただいてます。昨日まで延べ215名の方にご協力いただきました。一日当たり15名を超える数です。これは、他校に自慢できます。昨日の東京都の新規感染者は367人でしたし、全国でも1300人超えを記録する状況ですから、8月以降も収束に向かうとは思えません。夏休み明けからのご協力を改めてお願いします。まずは、これまでのご協力に感謝申し上げます。

 また、青色防犯パトロールも感謝以外の何物でもありません。学校に配備されている公用車を使って、毎週金曜日の下校時間帯に地域の方が自主的に見回り防犯活動をしてくださっていることはご存じでしょうか。その数40数名と伺い、びっくり!市川市と書かれた白い軽自動車の屋根に青色灯をつけて走っていますのですぐにわかります。

 消毒にしろ、見回りにしろ、朝の交通安全指導にしろ、「おかげさまで」という気持ちが子供も保護者も教職員も大事にしなければいけないとつくづく感じます。まずは「知ること」、そして知ったら「何らかの行動に移すこと」、こうしたことは学校教育目標の達成に近づきます。

 子供たちの安全は、保護者・地域の方々のお力添えをいただいて初めて成り立つものです。明日からの夏休み、子供たちとそのご家族、地域の方々が、健康・安全かつ未だ捕獲されない猿に遭遇することのない17日間を過ごせますようにお祈り申し上げます。

 最後はまじめに校長らしく?締めてみました。来週3日(月)の更新をもって、しばらくお休みに入ります。定期的に読んでくださった皆様にも感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

 

能ない鷹は隠せる爪もない?(7/31)

 昨日の昼休みに6年生の女の子数人が校長室に顔を見せてくれて少しおしゃべりしました。そして、「なぜ僕らは働くのか」などを借りていった子もいました。

 さて、PTA広報のリクエスト第3弾「趣味や特技を教えてほしい」にお答えします。今日は「特技」に絞ってとりとめのない話を長々と綴りますがお付き合いください。

 私には特技なんていえるものはなく、あえて言うなら、小学校6年間だけ通った書道塾で身についた字だけは人並みに書けることくらいでしょうか。教務主任の進藤先生が、3年生の習字で、トン・スー・ドン・サッなどと運筆を音で表しているのを見て、娘や息子の書初めの練習を手伝った時を思い出しました。特に、息子は左利きだったため、右手で書くのは大変そうでした。

 十数年前に、通信教育で賞状書士の資格を取ろうと思い立った時があります。でも、添削に一度出したきり続きませんでした。時々、人前で書いた字を褒められることがあります。ただ妻曰く、「字でだまされちゃうのよね」??

 一方、楽器演奏はからっきしダメです。小学校低学年の音楽で、最初の「ハーモニカ」からつまずきました。吹く音と吸う音があるだけでなく、「ラ」「シ」に至っては連続で「吸う音階」が並ぶではありませんか。これは反則です。

 鍵盤ハーモニカは、わからないときは吹いているふりで気づかれませんでしたからラッキー。何とかなったのはリコーダーだけ。中学生になってギターでアルペジオの練習。でも、コード「F」が曲者でした。指が短いのか全部の弦を抑えられないではないですか。ドラムに至っては、手と足が一緒に動いてしまう。なんという才能のなさ(嘆)。ですから、娘のピアノには親バカながら才能を感じましたし、吹奏楽部の演奏を聴くと羨ましくなりません。

 よく「でも、教員になるにはピアノもできなくてはいけませんよね?」聞かれることがあります。大学のピアノのテストは、写真のような教本から出される課題曲がA・Bの2曲。当日、先生が指定するAかBを弾ければよいのです。私に2曲を弾きこなす技術と気力はありませんでしたから、どちらか1曲に絞って練習です。このヤマが当たれば「合格」となるわけです。果たして、運が味方をしてくれたようです。

       

量感を大切にして(7/30)

 自分の体の一部を使って物の長さを測るということが時々あります。巻き尺や物差しを用意すれば簡単なのに、必要な時に限って忘れるということは物事の常。そこでよく使うのが、手のひらを広げた親指から中指(小指)の先までの長さです。私の場合、ほぼ20cmなので、例えば机の横幅を測ろうとすると、手を広げて尺取虫のように動かしていきます。この姿を妻は笑いものにしますが、気にしない気にしない…。

 また、両腕を広げた長さは、自分の身長とほぼ同じくらいですから、およその数値ならこれでも大丈夫です。もう少し小さいものを測りたいときには、肘から指先までの長さを知っていればよいわけです。およそ身長の4分の1と言われます。ちなみに、私の場合は約45cmでした。

 こうした長さの単位を、昔は「あた」(手を広げたときの親指から中指まで長さ)、「つか」(握りこぶしの横幅)、「ひろ」(両腕を広げた長さ)と言っていました。小学校2年生の算数「長さ」では、こうした量感を大事に指導しています。面積や体積に関しても同様で、新聞紙や教室、校庭の広さを目安にしたり、消しゴムや牛乳パック、水槽、プールなどを手掛かりに考えたりします。

 手の大きさに戻りますが、私の手は成人男性より小さめだと思います。掌はそれなりの大きさでも指が短め?で、娘の指と比べると一関節分違うのではないかと思うくらいです。だから、男同士の握手は苦手です。分厚くでかい手だと、圧倒されて気後れしてしまいますから。でもこのご時世、「エア‣握手」もありませんから、ちょっとホッとしています。

 

思いやりという魔法(7/29)

 我が家の近くに小中学校が向かい合ってあります。下校時の歩道は、当然子供があふれかえります。

 少し前に、たまたま下校時にその通学路周辺を車で通った時のことです。信号のない横断歩道で、ランドセルを背負った高学年女児が2人立っています。道路を渡りたいけれども車が止まってくれないので待っている様子が窺われました。一時停止して「どうぞ」と合図をすると、一礼して渡りました。渡り終えて改めてこちらを向いて丁寧に頭を下げた時には嬉しくなりました。「これはこれは、ご丁寧に」「痛み入ります(「家政夫のミタゾノ」風に)」と言いたくなってしまいます。

    buhitter.com家政夫のミタゾノのTwitterイラストより

 ただ、こちらが止まっても、対向車線の車が通過するケースも多い気がします。逆に、渡るのか渡らないいのか判断がつかない場合は困りものです。横断歩道の前でおしゃべりしている人、一時停止したのに「渡る気配なし?」なんてこともあります。手を挙げるというのは、渡りたいという意思の表れですから、大人であっても手を挙げて意思表示してほしいものです。

 さて昨年、「信号機のない横断歩道実態調査」の結果が報道されました。歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は17.1%という結果、逆に言えば8割以上の車が止まらないというものでした。ちなみに千葉県の一時停止率は31.0%でした。

 先述の出来事から、以前放映されたACジャパンのCMを思い出しました。仕事の帰りで長時間運転に疲れ気味の男性が、タイミング悪く押しボタン式信号で停車させられます。なかなか変わらない信号にイライラが募る中、横断歩道を渡り切った少年が、「待ってくれてありがとう」と深々と頭を下げるのです。すると、これを見たドライバーのイライラが解消されるというものでした。

 もうすぐ始まる夏休み。夏季休業入りあるいは明け、それぞれの前後に子供の交通事故や水の事故が多く報告されます。ドライバーも歩行者も、相手への思いやりとそれを表す仕草・言葉を大切にしたいものです。互いの気持ちをほぐせる、事例のような「魔法」をかけることができる人、あるいはその魔法に気づける人でありたいと思います。

教職員の夏休み事情(7/28)

 6年生が「将来設計図」を学習で作成していたことは以前書きましたが、その中に「小学校の先生」と書いている子がいました。ずっと昔は、将来の夢の上位に「学校の先生」があったと思いますが、最近では「ブラック」のレッテルを勝手に貼られて、教員を志願する学生が減少しているのが現実です。「どこが?」という思いでいっぱいですし、大変な思いをするのは教員に限ったことではないはずです。だからこそ、先生になりたいと思う子供たちを応援したい気持ちでいっぱいです。現在も含めて、これからモデルとなる先生に出会えることが大切であると、なぜかしら身の引き締まる思いになります。

 さて、そんな教員を「夏休みがたくさんあっていい」と思っている方もまだ多いかもしれません。今週末で夏休みに入る今、教職員の夏休みを簡単に紹介します。

 例年のように約40日の夏季休業の場合、土日祝日以外は勤務を要する日です。まず、輪番で日直勤務が数日割り振られます。また、必ず受講しなければならない研修がいくつもあります。普段は教室を離れられない職業柄、夏季休業中に集中するのもうなずけます。さらに、夏休み明けからの授業準備などで出勤してじっくり取り組みます。そのほかに、夏季休暇を取得します。これらをカレンダーに落とし込むと、積極的に取得が奨励される年次休暇は数日となりますので、一般企業の夏休みと何ら変わらないのです。

 さすがに今年度は、悉皆(しっかい)研修の多くが中止になりましたし、学校閉庁日が例年の3日から7日になっていますので、万全なコロナ対策をしながらリフレッシュして叡智を養います。

 子供たちには、この時期あるいはこうした長めの休みだからこそできることを考え、目標を明確にして貴重な体験を積んでほしいと願っています。

 

名字について(7/27 Part2)

 先週は5年男児が歴史漫画をもって校長室にやってきてくれました。「加藤清正」の本に「蜂須賀正勝」が登場していたのでわざわざ知らせてくれたのです。少しの間本を借りて、改めて勉強しました。嬉しいことです。

 今日は2年男児が本を抱えて校長室に来てくれたので話をしました。この本には阿波(徳島県)の殿様であった正勝の子「蜂須賀家政」のことが記されてます。歴史好きのようで、前にも「蜂須賀談義」をちょこっとだけしました。

 今日午前中に書いた記事には、蜂須賀姓は全国で4800人程度と書きましたが、この2年生の子の名字はずっと珍しいと言って去って行きました。気になって仕方ないので調べてみると、全国で230人くらいで、長野県・東京都・埼玉県に多いとのことです。680名の児童名簿を見ると珍しい名字は他にもたくさんあります。その中に全国60人あるいは90人という名字も見つけました。まさに珍名さんです。

 ありがたいことに、蜂須賀は印象に残るのか初対面の方にも覚えていただけます。でも、妻が「三文字の名字なら『西園寺』とか『伊集院』『綾小路』だったらカッコよかったのに…」と言っていたのを思い出してしまいました。

昨日は幽霊の日!(7/27)

 昨日の天声人語に、ソーシャルディスタンスを保ち、接触のないお化け屋敷が登場したことが書かれていました。車に乗ったまま楽しむ世界初の「ドライブインお化け屋敷」で、停車した車内で数々の恐怖を体験するのだそうです。(株)怖がらせ隊が発案したホラー企画で、イベントの予約は現在完売、入手困難とありました。

   

 さらに、昨日7月26日は「幽霊の日」だったことも知りました。約200年前のこの日に、日本を代表する幽霊「お岩さん」が登場する「東海道四谷怪談」の初演の日だからと言われています。この「幽霊」にちなんで、こうした文字を含む珍名さんがいないか興味がわいたので調べてみました。さすがに「幽霊さん」はいませんでしたが、以下の名字を読めるでしょうか?また、お知り合いにいらっしゃったりして?

  

「幽谷」……「かすや」さん《全国約30人》 ※「幽」のつく名字はこれだけ

「霊」………「みたま」さん《全国約10人》

「霊山」……「よしやま・たまやま」さん《全国約110人》

「霊元」……「よしもと」さん《全国約10人》

「霊園」……「れいえん」さん《全国約30人》

「霊鞍」……「たまくら」さん《全国約10人》

「霊鷲」……「たまわし」さん《全国約20人》

「霊田」……「たまた・たまだ・れいだ」さん《全国約10人》など

 ちなみに、「蜂須賀」は全国で4800人ほどいるみたいで、データでは愛知県に多いようです。

 さて、担任をしていたころは修学旅行で訪れる湯元の源泉で肝試しを行ったことが思い出しました。また、体育館のステージ下にある、パイプ椅子収納場所あるいはプールの下での暗闇体験、理科室に暗幕を張ってお化け屋敷など、子供たちが企画して実施したことも今は昔のお話。昨晩のような稲光も、子供のころは怖かったことを思い出します。

 ただ残念なことは、例年一中ブロックで開催されている「お化け屋敷」が、今年度は中止となってしまったことです。結構、本格的だったと聞きましたので…。

記念植樹(7/22)

 各ご家庭に記念日があるでしょう。家族の誕生日、結婚記念日、出会いの記念日などなど。若者は知り合った日を毎月記念日にするようなこともあるようです。「付き合って3か月目!」みたいに。例えは悪いですが「月命日」のような感じです。

 さて、明日23日は我が家の結婚記念日です。夏休みに入ってすぐ式を挙げたので、暑い盛りでした。礼服を身に纏う招待客にはいい迷惑だったはずです。あれから30数年、よくぞ耐えてくれたという驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

 先日、八千代の京成バラ園に行って、夏の小さな庭を彩るよい植物はないか物色していました。すると、売り場を見て回っていた妻が寄ってきて、「欲しいもの見つけた」と言うのです。行ってみると「ジューンベリー」の苗木。日曜市で半額対象商品(これって大事なこと!割引に弱い人間なので)でした。「結婚記念日のプレゼントでいいよ」と言い、さらに「結婚してくれてありがとう記念植樹をしようか」とさらっと付け加えたのです。ブルーベリーは数鉢を栽培していますが、さすがに地植えの実りには勝てません。そこで、実をたくさん収穫して喜ぶ自らの姿を想像した妻は、お買い上げして帰るや否や、別の木を伐採し、その根元に1mにも満たない苗木を植えることを私に命じたのでした。(悪妻に聞こえるなぁ)来年の5~6月が楽しみです。ただ、翌日は腰が痛くて…。

 教職員も保護者の皆様も、どうぞ記念日を大切にしてください。まさにワークライフバランスです。

 

糸瓜の思い出(7/21)

 明るいうちに湯船でゆったりくつろぐのは最高です。

 さて、風呂で体を洗う時に何を使っているでしょう。手ぬぐい?スポンジ?ボディブラシ?ボディタオル?いろいろです。中には手で洗うという方もいらっしゃるかもしれません。

 私が幼少のころは糸瓜(ヘチマ)です。ヘチマが乾燥して繊維だけになったものを使って体を洗います。アマゾンで調べると、2個千円とか3個二千円といった価格で今も売っています。買ってすぐのものは繊維も硬くて痛いのなんのって、皮膚にこすった痕が付くくらいです。でも1週間も使うとなじんできていい感じになります。こういう硬さに慣れた私の皮膚は、柔らかいボディタオルより、ごわごわ感のあるものの方がお好みです。

    

 このヘチマ、理科の学習教材として取り上げていたのはいつの頃までだったでしょうか。ヘチマのつるを切ってその先端をペットボトルに差して水の通り道を学習したり、花のつくりや受粉の勉強をしたりすることに使われました。校舎のネットにつるを這わせたので、グリーンカーテン風になっていました。今でこそ4年生がゴーヤを育てて収穫することはありますが、ヘチマの実に関しては実ってもそれを使う術を知らないため、大きくなって腐って、はい、おしまい…だったように思います。

 今はヘチマの存在自体知らない子供ばかりでしょうが、それでも、風呂場では固形石鹸を使用し、シャワーを使わずいまだに風呂の湯をひしゃくで汲んで使っている私は、今一度、ヘチマ復活(復権)を秘かに目指そう考えています。

救いの神?いぇ、自己満足です!(7/20)

 例年どおりであれば、今日は終業式あるいは夏休みを迎える会が行われ、「明日からの長い夏休みは…」という口上が先生方から聞かれていたはずです。今年度はあと2週間先。子供と一緒にもう少しがんばります。

 昨日の午後には久しぶりの青空が見られました。そこで思い立って、私の実家があった場所に足を運んでみました。高齢の父母が施設に入って、主なき家(土地)を3月に売却しました。その跡地の様子を見に行ったのです。1棟が建ち上がり、もう1棟は土台と足場ができていました。昔の面影があるべくもなく、寂しい気持ちになります。

 半世紀前、建て前(上棟式)につきものだったのが「おひねり」です。柱を組んだ2階から袋に包まれた餅や菓子、5円玉が放られたのです。放課後だったりすると、足を延ばして拾いに行ったことを思い出します。

 さらに、建築現場は宝の宝庫でした。私にとっての宝は「端材」。適当な大きさのものを集めて家に持ち帰り、のこぎりや釘でモノづくりに勤しむのです。現在のように、工場で作られた建材を現場で組み立てる工法ではありませんでしたから。

 子供たちが図工の時間にのこぎりや金づちを使う場面があります。経験がない子供たちの手つきは怖い!そして、先生方も正しい使い方を熟知していないということだってありえます。5年生が掲示板づくりで電動のこぎりを使用していましたが、時々おせっかいをやいてしまいます。家庭科の玉結び、玉止め、運針、ボタン付けなども含めて、教室を回っているとまだまだ「救いの神」になれる自分がいるのがうれしく思います。ただの自己満足ですが…。

私の♪少年時代♪(7/17)

 今日は、広報委員の方からの質問、「小・中学生時代はどんな子どもでしたか」にお答えします。

 私の出身は千葉県八千代市です。未だに夢の中で通学路を歩いている自分が登場します。当時のスポーツといったら専ら野球。そして誰もがジャイアンツの野球帽。市川市と違って、八千代市には少年サッカーという文化がなかったようで、校庭にもサッカーゴールなど影も形もありません。5年生の時、オーストラリアから転入した友達が、休み時間に「サッカーやろう」と言っても誰も振り向きません。「サッカーって、よくわからないし~」という時代だったのです。今では考えられません。

 小学校高学年では算数に四苦八苦した覚えがあります。特に「集合」(わかる方は同世代)という単元は、夜遅く帰宅する父を待って教えてもらいました。月曜日の朝は、必ずと言ってよいくらい学校に行きたくなくて、布団の中で体温計に不正を働いてみたこともあります。

 ある時、母が個人経営の算数補習塾を探してきました。渋々行ってみると、わかるようになっていくのが不思議です。それ以降、高校の「微分・積分」までは順調でした。何がきっかけになるかわかりません。

 中学校は、自宅から徒歩3分。往々にして近すぎることは決して良いことではありません。遅刻常習者でした。朝自習のプリントを週に何度も廊下でやっていましたから。1年生で入った部活は剣道部。理由は簡単!近所の人からもらった防具が家にあって、もったいないからと勧められたせいです。そんな理由ですから、竹刀の素振りと防具の臭さに辟易して、夏休みには退部。そして2年生の夏前にサッカー部へ入り、高校まで続けました。

 小・中ともに自転車少年。フラッシャーが付いてディスクブレーキ、セミドロップハンドル、10段変速。まさに、「ザ・昭和」のスポーツサイクルは憧れでした。

         

 子どもたちが、今の姿のまま大人になることはありません。自分で見つけたり外から与えられたりする「きっかけ」が進む方向に大きく影響するように思います。どんな大人になっていくか、今からとても楽しみです。

 

 

ながらスマホ(7/16)

 抜けるような青空をどれだけの期間見ていないのでしょう。恋しくなります。

 さて、毎日電車に乗っていると乗客の7~8割はスマホをいじっているように見えます。そういう私も例外ではありません。行きは読書、帰りはスマホで漫画というのが日課です。ただ、電車を降りても相変わらずいじっている人もいます。階段を下りながら画面を見入る人は危なくていけません。しかも歩くのが遅い!私も含めて急いでいる中で、邪魔この上ない!そこまでの必要性があるのか尋ねてみたいものです。

 神奈川県大和市では「歩きスマホ」禁止条例が、全国初で施行されたと聞きます。スマホに気を取られて他人にけがを負わせる可能性がありますし、転倒や転落など自らも負傷しかねません。文科省内では、中学校でのスマホ持ち込み容認に関する検討が佳境を迎えていますが、ルールは必須です。

 さて、小学生においてはどうでしょう?小学生のスマホ所有率をみると、小学生全体で4~5割。高学年ですと過半数です。ゲームy動画視聴、コミュニケーションが主な目的で、特にコミュニケーションツールとしての使用割合が増加しているデータがあります。小学生の3人に1人はLINEを利用しているというから驚きです。中学1年になると、なんと4人に3人。まさに名刺代わりと言っても言い過ぎではないようです。

 しかし、スマホを媒体としたいじめや犯罪、事件が増加しているのも事実です。だからこそ、フィルタリングは当たり前として、親子でしっかりルールを確認しておくことが求められています。「スマホ・インターネット安全教室」を実施する小学校も増えてきましたが、今年度コロナ禍の状況で本校が実施できるかは定かではありません。

 危険といえば、自転車に乗りながらスマホをいじる中高生(偏見?)。しかも、イヤホンで音楽でも聴いているのでしょうか。ヒヤリとする場面に何度か出くわしました。ながらスマホ、「市川小の児童(あるいは卒業生)は大丈夫!」と胸を張って言いたいのですが…。

座右の銘?迷!(7/15)

 昨日PTA広報委員の方から、広報誌に載せるための質問をいただきました。13もあるので全部は掲載できませんから、その中から「校長の部屋」で回答してほしいとのご依頼です。早速その一つをネタに使わせていただきます。今日は、「Q 座右の銘は何ですか?」に回答します。

 5月の分散登校日、6年生の学級開きで自己紹介をしていた先生の好きな言葉の1つが「何事も全力!」でした。「はて、私は何だろうなぁ」と、この時改めて考えてしまいました。

 仕事上では、「誠実」「笑顔」をモットーにしています。ただ、家庭では「不誠実」を絵に描いたような人間なので、そんなこと妻に言えば「外面男」と言われかねませんし、笑いのタネにされるのがおちです。

 そういえば、「誠心誠意」という言葉にまつわる苦い思い出があります。30数年前の結婚式でのことです。主賓のあいさつで、「蜂須賀君が好きな言葉をご存じでしょうか?」と出席者に投げかけられました。そしてそのあと、私に解答を求められたのです。混乱したというか青ざめたというか。だって、覚えていないのです。式の以前に取材されたときに、咄嗟に答えた言葉だったのでしょう。私がしどろもどろでいると、上手にフォローしてくださいました。冷や汗が背中を伝う中、感謝感謝の助け舟でした。

 だから、簡単に座右の銘なんて口にできません。知らない場面で独り歩きしてしまうかと思うと怖くてなりませんから。ただ、「誠実」「笑顔」ならいつでも思い出せそうです。そんなことを言うと、「なんて不謹慎な!」「それって、不誠実でしょ!」って妻には怒られそうです。

 皆さんの座右の銘を集めて紹介してみたい気がします。「なるほど」と思うものが集まるのではないでしょうか。

 

瓜田に履を納れず(7/14)

 混雑した電車での通勤は新型コロナ感染のリスクが常に伴います。それだけではなく、「痴漢」を疑われることも心配です。疑われたら一巻の終わり!一方の手はカバン、もう一方は必ずつり革や手すりにつかまって予防です。

 駅構内を歩いていると、前からくる男性の肩が3~4人前を行く人の肩にドンとぶつかりました。明らかに「邪魔なんだよ!」とわざとぶつかったように見えます。そして私にもドン!イラっとしましたがガマンガマン!駅にも車内にも「暴力は犯罪です」とあります。う~ん、危険がいっぱい。

 学校でも昨日から避難訓練を学年ごとに行っています。通常ならば全校で取り組みますが、この状況の中ですので、避難経路の確認を中心としてこぢんまりと。換気を優先するため、各昇降口も開けたままですから、不審者侵入だって考えられます。常に最悪を想定して、気を引き締めて取り組んでいきます。

 さて、友人からもらったメロンを今朝食べてきました。甘くておいしい!西瓜(スイカ)、南瓜(カボチャ)、胡瓜(キュウリ)、冬瓜(トウガン)など「瓜」のつく漢字はありますが、「メロン」は?漢字で「甜瓜」と書くそうです。

 「瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)」という言葉もあることも知りました。意味は「ウリ畑でくつをはきなおすとウリを盗んでいると疑われるおそれがあることから、人に疑われるようなことはするなということ」なのだそうです。「李下(リカ)に冠(かんむり)を正さず」と同じです。

 ことわざには関係ありませんが、夏が旬のものは身体を冷やす効果があります。でも、くれぐれも食べ過ぎには注意したいと思います

 

暗さを楽しむ(7/13)

 「地震の時」「虫がいる時」「怖い夢を見た時」、何のことだと思いますか?妻が、独りでなくてよかったと思う時だそうです。冗談半分ですが、不安な時は独りより二人以上のほうが安心できるのは誰も同じではないでしょうか。

 停電時もそんな気持ちでした。今の子供たちには「停電」の記憶などないのかもしれません。東日本大震災の後に計画停電が実施されましたが、児童の多くは、それすら経験していない、あるいは覚えていないのではないでしょうか。

 昭和30年から40年頃はよく停電していた覚えがあります。原因のほとんどが落雷だったのではないでしょうか。ただ、電気の容量をオーバーするとブレーカーが落ちることもたびたびありましたが…。停電すると、居間の仏壇脇からロウソクセットを取り出します。せんべい缶の中には、長いロウソク10本くらいとマッチ、そしてロウソク立ての3点セットが入っていました。祖母が「はい、ロウソク!」と手際よく座卓の上に設置します。家族でいると、それほど怖くはなかったように思います。ロウソクの炎だけでとる食事にも慣れっこでした。どれほどの頻度で停電していたかは定かではありませんが、停電は、そう思えるほど生活の一部にもなっていたような気がします。

 夏の夜、少しだけ電気を落として、暗がりを楽しむのも粋かもしれません。小さな灯りに誘われて、網戸にカナブンやカブトムシが飛んできたりして?!市川小学区では無理でしょうか。

 

自然の匂いや音に敏感であれ!(7/10)

 我が家の狭~い庭のアジサイもそろそろ終わりを告げます。3年前に本校2代前校長の京極先生にいただいたアジサイも毎年きれいな花を咲かせます。アジサイにも様々な種類(名前)があるのですが、いただき物だったため名前が不明です。そこで、我が家では「京極」という名前で通っています。挿し芽で増やせるので、先日友人にもあげた際も「京極」と伝えました。もしかすると、その名前が広がる可能性も…?

 さて、庭に植えてはありませんが、私の好きな花の香りが3つあります。早春に咲く沈丁花、秋の金木犀、そして今の季節に咲いているクチナシです。どれも甘い香りを漂わせます。

 道を歩きながら、花の香りで季節を感じることができます。どこに咲いているのか見えなくても、香りは確かに季節の変化を届けてくれるのです。

 花ばかりではありません。夕立が来る前の匂い、通り雨のあとの土の匂いなど。また市川では、梨が木から落ちて熟した匂いもあります。私はこの匂いとカブトムシが結びついて夏そのものを感じてしまいます。コロナの時代だからこそ、自然の匂い(香り)や音にだって敏感でありたいものです。

 カブトムシといえば、5年生のある教室で、まだ3時間目であるにもかかわらず、昼食を食べている輩がいます。かごの中のカブトムシでした。好物のゼリーだったようで、先生の話も聞かず貪っていました。1年生の教室では5時間目、すでにおがくずを被って寝ていました。困ったものです。

 

ほおずきの思い出

 例年なら今日9日と明日10日は、浅草寺「ほおずき市」が開催されます。しかし、今年は中止です。本来ならばこの両日、浅草寺境内は120店の「ほおずき屋」、その他100店の売店で埋まり、夜を徹して賑やかな声が夜空に響き渡るといいます。一度は行ってみたいものです。

 そういえば昔、祖母が中身を取り出して皮だけになったほうおきを口に入れ、「ブブブッ」だったか「ポンッ」だったかは忘れましたが、音を鳴らすのを不思議に見ていた記憶があります。YouTubeを探してみても、笛のように吹く動画はありますが…。得意だった方、いらっしゃいますか?

 さて、1年生が育てているアサガオは、これから色とりどりの花を咲かせます。種もたくさん採れます。2年生は少し前にミニトマトの苗を植え、毎朝ベランダで水やりする姿が見られます。黄緑色の実がどんどん色づいていった時のワクワク感、食べる前のドキドキ感はたまりません。3年生はホウセンカを育てています。双葉が本葉にかわり、その数がどんどん増えていく様、ぐんぐん丈が伸びる様を、五感を通して感じてほしいと思います。

 今、校長室でもウンベラータ(観葉植物)が元気に育っています。校長室にやってきたときに広げていた葉は、剪定後に黄色くなって全部落ちてしまいましたが、今では私の顔と同じくらいの大きさの新しい葉が太陽の光を浴びています。次々と新葉をつける生命力には驚きます。校長室の天井近くまで茎や葉を伸ばす姿も夢ではありません。

 最後に、この漢字を読めますか?「鬼灯」「酸漿」「鬼燈」・・・答えは、すべて表題&写真!

       

虱の話(風ではありません)

 今日は「質屋の日」、語呂合わせです。そこで、山形県の民話「虱(シラミ)の質入れ」を紹介します。

 むかしむかし、米沢の近くの村に佐兵と言う、とんちの上手な男がいました。貧乏な佐兵の着ている着物はボロボロで、その着物には、いつもシラミがたかっています。ある日、お金が必要になった佐兵は、家の中で一番上等な着物を質屋へ持って行きました。すると、質屋の番頭が、

「おい、佐兵よ。お前の着物には、シラミがいっぱいたかっているぞ」

「うん。確かにたかっているな。だが、お前さんの店では、《何でもお受けします》と書いてあるぞ」
「まあ、それはそうだが」
「そうだろう。それじゃあ着物と一緒にシラミも預かったと、ちゃんと質札に書いてくれよ」
「シラミをか? まあいいが、それでシラミの数は?」
「そうだな。五升(約9㍑)のシラミを預かったと書いてくれ」
「へいへい」
 番頭がその通りに書いて渡すと、佐兵はニヤリと笑って帰りました。
 そして数日後、佐兵はお金を持って着物を引き取りに来ました。着物を受け取った佐兵は、質札を取り出すと番頭に言いました。
「確かに着物は受け取ったが、でも、返してもらう物がまだ足りないぞ」
「足りないって、何が足りない?」
「五升のシラミだ。質札にちゃんと書いてあるものだろう。だからシラミも返してもらわねえとな」
「へっ?」
 シラミの事など冗談だと思っていたのですが、確かに質札に書いて渡したので、客から返せと言われれば返さなくてはなりません。でもシラミを五升なんて、どこを探してもありません。番頭は、頭をかきながら、「まったく、佐兵にはかなわんな」と、シラミの代わりに酒代を渡して許してもらったそうです。   

     《引用》http://hukumusume.com/douwa/pc/minwa/03/18.htm

 虱(シラミ)と言われても「?」という感じかもしれませんが、意外と身近なのが頭髪に寄生して頭皮から吸血するアタマジラミ。“不潔”なイメージがあるかもしれませんが、それは大きな間違い。被害は8歳以下の子供が8割といい、保育(幼稚)園などで頭を寄せ合ってお昼寝をしたり、お風呂やプールでタオルを貸し借りしたりすると、どんなに清潔にしていても簡単に感染してしまうそうです。1年を通じて被害が見られるので、1,2年生は特に頭髪のチェックに気を配る必要がありそうです。

 

ウルトラ5つの誓い

 七夕です。あいにくの天気と折からの感染症予防から、織姫と彦星はステイホームでしょうか?また、九州での豪雨が続き、ご親族や知り合いがいらっしゃる方にとっては心配でならない毎日であることを推察いたします。

 さて、少し前ですが6月20日(土)から「ウルトラマンZ」の放送がスタートしました。「ウルトラQ」から見始め、ウルトラマンシリーズは、「仮面ライダー」シリーズとともに欠かさず視聴しました。さすがに今は???

 ところで、「ウルトラ5つの誓い」をご存じでしょうか?「帰ってきたウルトラマン」最終話で、地球を去るウルトラマンが少年に伝えた誓い、これを少年が叫びながら見送るという場面がありました。

  1つ! 腹ペコのまま学校へ行かぬこと

  1つ! 天気のいい日に布団を干すこと

  1つ! 道を歩くときに車に気をつけること

  1つ! 他人の力を頼りにしないこと

  1つ! 土の上を裸足で走り回って遊ぶこと

 この5つの誓いから、ウルトラマンの地球人への深い思いやりと愛情が感じられます。当時の子供たちの間でも有名でした。そして、令和2年4月14日の円谷ステーションには、「ウルトラ5つの誓い2020」が登場したのです。

  ① がんばって おうちのなかに いること
  ② きちんと うがいを すること
  ③ てを あらうときは すきなうたを 1つうたいおわるまで、しっかり あらうこと
  ④ おうちでできる たいそうなどで からだを しっかり うごかすこと
  ⑤ できることを つづけて、ぜったいに まけないこと

 読んでおわかりのとおり、新型コロナ感染症拡大防止のためのウルトラマンから愛あるメッセージです。

 東京都の感染者数が、107、124、131、111、102人と5日連続で3桁となっています。千葉県も数は多くないまでも予断を許さない状況に変わりはありません。旧ウルトラの誓いにあることは、免疫力をつけることと置き換えられます。そして。新ウルトラの誓いでは、一定の生活様式定着を呼びかけています。こうしたことを、自分事として確実に行えることが、第2波、第3波を心配する現在において大人にも子供にも求められていると考えています。

 

球磨川決壊に思う(7/6)

 今日も雨でスタートの一日です。

 本日の新聞の一面には、「熊本豪雨 死者22人 ~心肺停止17人 不明11人~」とあります。この時期、昨年8月には「北九州豪雨」、一昨年は広島や岡山、愛媛などに被害をもたらした「西日本豪雨」、3年前は福岡や大分を中心とした「九州北部豪雨」と毎年のように犠牲者を出しています。また、今回の球磨川同様、大きな河川の堤防決壊で記憶に新しいのが、昨年10月の長野県千曲川、2015年9月の鬼怒川です。

 ♪ 雨 雨 ふれ ふれ かあさんが~ 蛇の目で お迎え うれしいなぁ~ ♪ ってわらべ歌を歌っていた頃が懐かしいですが、現在、雨は油断すると母さんではなく、天国からお迎えが来ることになってしまいます。冗談ではなく、それほど警戒する必要があると感じています。特に、河川が近い地域はなおさらです。

 そう考えると、市川小学校区は大きな河川「江戸川」と警戒河川「真間川」に挟まれた地域です。気候のよい日は、ランニングやサイクリングに江戸川土手はもってこいの場所かもしれません。でも、ひとたび前線停滞・台風襲来ともなると警戒地域に変わってしまいます。実際、市川市の昔の写真などを見ると、洪水で小舟が救命ボートとして使われていた記録が残されています。

 児童の登下校時や授業時間帯に河川決壊・オーバーフローという可能性だって否定できません。コロナ対策の一方で、地震や水害対策も欠かせません。学校では「津波」を想定した避難訓練を行いますが、むしろ「江戸川・真間川決壊」を想定した避難、あるいは引き渡しをどうするか再検討することも忘れてはならないと、今回深く考えさせられた次第です。

 市川市では、「ハザードマップ」を作成しています。確認しておく必要がありそうです。

プラごみ削減はどう進む?(7/3)

 昨日、校長室設置の手洗い場を業者にみていただきました。着任してから此の方、少し長めに水栓を開けておくと、「ゴボッ、ゴボゴボッ!」と嫌~な音がして水が溜まり始めるのです。工事が始まって1時間半、排水管を金属ワイヤーが通って行かないことにより工事保留のまま撤収となり、外構の調査に移りました。その結果、校庭の縁にある側溝に土砂がたまって厚い壁となり、配水を遮っていたようです。来週には用務員さんと一緒に側溝掃除でいい汗を流そうと思います。ですから今、洗面台はパイプが取り外されているため、「うっかり対応」としてバケツを受け皿にしてもらっています。

 さて、7月1日からプラ系のレジ袋が有料となりました。これまでもエコバッグを持ち歩いていらっしゃった方にとっては「何を今さら」という感じかもしれません。焼け石に水にも思えますが、定着すればこれがスタンダードになるわけですし、環境改善に役立てばよいと思います。

 今日の新聞には、学校給食用にストローがなくても飲める牛乳パックやパッケージにプラスチック代替として紙製品が採用されるキットカット(チョコ菓子)のことが掲載されていました。身の回りの商品がどう変わっていくか楽しみです。子供たちが大人になったとき、学校給食の牛乳のストローなどを懐かしく語れるようになるかもしれません。瓶牛乳や三角パックの牛乳が給食に提供されていたことを懐かしく思える方もいらっしゃるでしょう?

 そういう私の通勤バッグに忍ばせた黄色いバッグを紹介!ウータン副校長のエプロンではありません。

   

 

悲しい思いをする子が出ないように(7/2)

 先日、インターネットの記事の見出し「コロナ感染は自業自得」に目が留まりました。調査をした3~4月時点で「新型コロナウイルスに感染するのは本人が悪いから」と考えていた人の割合が、日本は11%と諸外国に比べて突出していました。(イギリスやアメリカが1%台、中国でも4.8%)この結果だけをみると、本来ならば「被害者」のはずの人が過剰に責められ、まるで悪者のように非難されたり差別されたりする傾向が日本では強いということになりそうです。

 心理学の専門家は、こうした傾向はコロナに限らないと言います。今では、だれが感染してもおかしくない状況にあって、もし本校で感染者がみられたとすると、「どこの誰だ?」と個人を特定するまで執拗な詮索がされるかもしれないと思うと心配です。

 コロナ感染者を受け入れた病院の近くにある学校の児童が、塾などで「コロナ小の子」と言われたといいます。コロナ感染者に過剰に反応するのは児童生徒より、むしろ大人かもしれません。その大人の言動が子供に刷り込まれて、心無い言葉となり無責任な行動を誘発するようにも思えます。

 有事における必要な情報は保護者・地域の皆様に伝えるとともに、関係機関と連携を図って対応します。そして、子供の人権が守れるように努めますのでご協力ください。珍しくまじめな話でした!

 そういえば、学校だよりで紹介した「ミツバチの一枚画コンクール」に3名の応募がありました。今週中に送らせていただきます。また、1年生の教室前廊下にはアサガオの鉢が、昨日までの強風を避けて取り込まれていました。きれいな花が満開になるのはこれからですね。左奥の七夕飾りがされた笹竹が見えますか?

   

 

半夏生(7/1)

 昨日の夕飯後に、京都名産「水無月」(和菓子)を食べました。京都では古くから6月の最後の日に食べる習慣があるそうで、1年の半分の穢れを落とし、残り半分の厄払いの意味があるそうです。残り半分を食べていた時です。細かく切っていた漆塗?のフォークが「ボキッ」!折れてしまいました。縁起悪っ!私の残り半年はどうなることやら?

         

 さて、今日は「半夏生」という、節分や彼岸、八十八夜などと同じ「雑節」なのだそうです。恥ずかしながら、調べ物をしていて初めて知った次第ですから正しい読み方を知りませんでした。「はんげしょう」と読みます。スーパーのどのチラシにも書かれています。

 半夏生とは、夏至から数えて11日目(7月2日ころのこと)を指し、この頃に「天から毒が降り、地から毒が生える」という言い伝えがあったため、農家は半夏生までに田植えを終わらせるという習慣まであったといいます。

 また、関西では半夏生の頃に豊作を祈ってタコを食べる習慣があります。これは、作物がタコの足のように大地にしっかり根を張ることを祈願するという意味が込められているのです。タコにはタウリン(ファイト~、イッパ~ツ!)が豊富に含まれるため、蒸し暑さなどから疲れが増してくるこの季節に食べるのは理にかなっているようです。讃岐地方では半夏生にうどんを食べる習慣があるそうです。こうしたことから始まって、7月2日が「タコの日」「うどんの日」とされたようです。

 さて、コロナ禍の中、気が付くと今年も半年が終わってしまいました。新年度から数えても3か月です。振り返ってみたときに「何をしたのだろう」「成果と言えるものは何だろう」と焦りも感じています。コロナという外的要因への対処に始終することなく、その中でできることを「自分から積極的に楽しむ」という姿勢を残り半年、貫いていきたいと思います。その気持ちが「ボキッ」と折れてしまわないように!

 今朝の放送朝会では、放送と映像の両方を使って話をしました。「今○ら」の丸の中に何を入れますか?と。「今さら」「今から」「今なら」が考えられます。あと半年、「今から」「今なら」という新たな気持ちで取り組んでほしいと思います。子供たちには、餌をもらうだけ、口を開けて待つだけでなく、自分から餌をとりに行く強い意志を大事にしてほしいと願います。たとえうまくいかなくても、価値ある失敗にきっとなるはずです。

 タコに戻りますが、高値で、「タコの日」だからといって積極的に買い物かごに入れるというのは憚れます。誰かが口に入れてくれるタコなら遠慮なくいただきますが、私はそそくさと別の餌を積極的に求めることにして…。

 

これからの時代のトレンドは?(6/30)

 あっという間に1年の半分が過ぎようとしています。6月30日は、「美少女戦士セーラームーン」(知らない人も多い?)の主人公・月野うさぎの誕生日らしいですよ。

 さて、なんとなく「手をつないであげようかなぁ」っていう気分になることが、妻にはあるようです。ただ、夏場は互いに手が熱くて汗ばんでくるような感じがあるので、妻は私の肘の外側の皮の部分をつまむのです。ここって結構伸びますし、体温からは切り離されたような部分なので快適みたいです。でも、傍から見ると、何しているの?と思われそうなので、人目のないところでの「肘つまみ」です。ただ、コロナ時代にはいいのかもしれません。

 もっとおすすめなのは「ごぼうつなぎ」です。ソーシャルディスタンスを保つにはもってこいです。長いままのごぼうを買って、先端と反対側とをつかんで歩けば、まさにリレーのバトンがちょうど渡された状況の出来上がりです。長ネギでもいいのですが、ビニールに包まれていないことが多いので、ネギが傷みそうなのと手が臭くなりそうな理由で却下!

 ←日記に記した絵です

 上の文章を妻に見せて「いいかな?」って確認しました。しばらくしてから「ねぇ、どうする?肘つかみやごぼうつなぎが流行っちゃったら」と。「そうだねぇ」と応じる呑気な二人でした。トレンドになりそうな気配が…?

 

 

相談箱の投書から(6/29)

 金曜日の学級懇談会に、多くの方がご出席くださいました。また、役員選出においてもご理解とご協力、ありがとうございました。

 土曜の午後に母が入院する病院へ生活用品を届けに行ったら、新型コロナに感染した方が入院しているという話がありました。電車内や街中は、少し前と違って多くの人が動いています。無症状の感染者がその中にはいるかもしれません。自分だって例外ではありません。市内の小中学生が感染している報告が先週あったように、学校・保護者・児童それぞれができることをきちんと実践していくことが求められていると強く感じます。

 さて、校長室前の相談箱に手紙が投函されるようになってきて嬉しく思っています。先週は、「運動会をやりたいです」「ホワイトスクールをやってほしいです」「なぜ、シャーペンを使ってはいけないのですか」など。中には、「佐藤健とガッキーと山Pが好きすぎて困っています」といった悩みまで。

 私も山Pが好きで、懲りずに再放送の「野ブタ。をプロデュース」(2005年)を録画して観ていたくらいです。少し前のことですが、テレビを見ていたら、山Pこと山下智久さんが出演している海外ドラマの撮影風景を放送していました。山下さんは英語ペラペラ。監督からの注文にも自然に対応しています。格好いいだけでなく、英語力や人間性など中身も素晴らしいことがうかがわれました。

 話は戻りますが、投書への回答は、校長室前に掲示させてもらっています。該当の児童だけでなく読んでもらえると嬉しいなぁ。ただし、「佐藤健・ガッキー・山P大好き」については解決策を見出せませんので、応援だけさせてもらいます。

 

スイカ&トウモロコシを食べてこその夏の入り(6/26)

 今週月曜日帰宅すると、富里に住む知人からお中元のスイカとトウモロコシが届いていました。晩ご飯の後、早速いただきました。今年の初スイカは甘い!赤い部分が残らない位スプーンですくってモグモグ。まるで虫かごに入った、カブトムシの食べ残し状態です。

 さて、スイカの食べ方は人ぞれぞれ。切り方にもよりますが、スプーンなど使わずに豪快にかぶりつくという方もいるでしょう。知りたくもないでしょうが、私の食べ方紹介コーナー!!

①切断面に対して垂直にくり貫く

②2面なら両側から、3面あれば三方の皮近くの白い部分の上から丸~くくり貫いて貫通させる

③徐々に赤い実の下の方を食べ進める

④頂上近くの尖った部分がやっとのことで支えられた状態になるが、ここはまだ食べない

⑤その頂上部分を崩して、皿あるいはスイカの片隅に置いておく

⑥頂上部分を避けながら、スイカの赤い部分を全部食べる

⑦最後に、一番甘いスイカの中心部(尖った頂上部分)を堪能する

⑧満足気にごちそうさまをする

   

 この食べ方、当然ですが自分の家でしかできません(品がないので人様にお見せできません)。私が小学生のころから身についている「貧乏食べ」なのですが、なぜか息子も同じような食べ方をするようになっていました。ちなみに、ここ数日は「スイカの穴を掘ると、テーブルに汁が飛ぶから細かく切っておいたよ」といらぬ配慮をいただいており、楽しみを奪われたような気分?

 恥ずかしくてちょっと人には見せられないっていう習慣?ルーティーン?が、皆さんにはありませんか。

給食提供の工夫(6/25)

 今日は、子供たちも私も楽しみにしている給食について書いてみます。

 初日22日の給食で、ごはんと赤魚のみそ焼きが透明パックに盛られた状態で教室まで運ばれたことはブログでお伝えしました。翌23日(火)のメニューは大人気の「揚げパン」でしたが、これも1個1個が紙袋に入れられていました。提供される給食はおいしく安全であることが大前提ですが、配膳中・食事中における感染症対策も栄養士は考えています。配膳のためにかかる人数と時間、これを極力少なくするための工夫の一つです。そして、それを理解しながら手間を惜しまず協力してくれる給食室の調理スタッフにも頭が下がります。

 ちなみに、昨日も今日もごはん系ですので、透明パックでの配膳です。みんなが大好きなカレーがしばらく登場しないのは、大皿にご飯を盛り、カレールーをかけるという作業を避けたいという理由からのようです。もう少し我慢します。

 

私のためらい(6/24)

 今の私にとって、市川駅周辺は「迷い」が強くなる地域?です。

 一昨日の退勤時に、学校周辺道路で父親と手をつないで歩く1年生くらいの男児を見かけました。ランドセルは背負っていませんが、市川小の児童と思い、お父さんにも会釈をしました。すると怪訝な顔で見られてしまいました。「違ったんだ」とばつの悪い空気が私を包み込んだのでした。

 分散登校の際にも似たようなことがありました。市川駅前14号の交差点に立っていたのですが、「おはよう」と声をかけ、曲がる車を止めて横断歩道を渡るように促したところ、「こっちに行きます」的な合図をくれました。どうも真間小の児童だったようです。

 自転車に乗る子供、親子連れで歩く子供などいろいろ。子供たちの顔をまだ覚えていない私は、会っても挨拶を躊躇ってしまいます。「市川小で~す!」というオーラを発してください。そうしたら、迷える仔羊は自信をもって声をかけたいと思います。

 別件ですが、学校の活動が通常に戻ってくると、忘れ物や落とし物が増えていきます。トップには大事だと思われる落とし物の画像を貼ってあります。ご確認ください。(児童に放送で呼びかけましたが、持ち主が現れませんでした)

 

校章の由来判明(6/23)

 先日出勤すると、校長室の机上に1枚の紙が乗っています。地域の方(児童のおばあ様)からのメール文でした。以前のプラタナスを読んで、校章のルーツを教えてくださるものでした。市川小の玄関前(旧校舎?)には、月桂樹の大木が歴史を刻むようにそそり立っていたといいます。校章の制定にあたって、この月桂樹を学校の象徴として校章のデザインに取り入れたのだそうです。そういえば、14号門入ったところに記念植樹の月桂樹が植えられていますね。校歌の最後にも ♪かざす ほまれの 月桂樹~♪ と歌われています。

   

 ところで、市川小の校歌、きちんと聴いたのは入学式の2回だけ。いつもなら4月の「今月の歌」で流れるので、自然とメロディを覚えるのですが、残念なことに今年はまだ声にできるような状況ではありませんから…。

 さぁ、1年生とどちらが先に歌えるようになるか競争です。

初体験(6/22)

 スイカが食べたくて、富里方面へドライブがてら出かけました。今年は、出来が悪いのかコロナのせいかわかりませんが高い!手を出せずに多古にあるアジサイ寺に寄って帰りました。

 さて、昨日は初めての体験が2つありました。

 その一つは、ワイシャツのアイロンがけです。普段は妻が大変な思いをしてやってくれています。時々「あー、ワイシャツのアイロンがけが溜まっちゃった」と言いながらも。昨日は、「自分でできるようになりなさい」と言われてご指導を仰ぎました。まず襟。そして、胸、背中、肩、袖と進みます。半袖はまだしも長袖は気を使います。アイロンのしまい方まで全部。これって本当に大変な作業です。自分でできることは少しずつ頑張らないといけないと、頭ではわかったのですが。

 もう一つは、ヤングコーン。そう、中華料理やサラダに使われる、あのヤングコーンです。でもトウモロコシのように生で売っているものをグリルで焼いて、皮だけを剥いて髭根みたなものも食べてしまいます。トウモロコシとは少し違った味わいですが、これまで食べていた小さなヤングコーンとは別物です。もし見かけたらどうぞお試しあれ!

 こうした初めてのことには心が動きます。子供も同じです。ただ、初めての題材をどう提供するかで心の動き・振れ方が大きく違うでしょうから、準備(下ごしらえ)を大事にしなければなりません。

 そういえば職員室前の木通(山女・朱実など)が1つだけ大きくなっていますよ。

一眼国≪落語≫から(6/19)

 児童の登校が再開して初めての本格的な雨になりました。1年生の昇降口前では、傘を縛るのに手間取る子供たちの姿も見られました。雨の日、あるいは雨が上がった後に傘で遊んでいて思わぬ事故に遭うといったケースが少なくありません。気を付けてほしい一つです。

 さて、今日は落語から!江戸時代の落語には、「大入道」「三本足の女」「首無し」など化け物の噺が盛んに口座で演じられていたといいます。江戸には芝居小屋、見世物小屋、軽業小屋などが立ち並び、大道芸人の活躍の場であったようです。中には、「さぁ、いらっしゃい。世にも珍しい怪物だぁ。目が3つで歯が2本だよ。」という呼び込みに惹かれて入ってみると、下駄が片一方だけ放っぽり出してあったなどという見世物小屋もあったようです。

 こうした見世物小屋を開いている男が、ある旅人から「ここから何百里か行ったところにひとつ目の人間が生活する国がある。その国を『一眼国』というらしい。」と教わります。そこで男は企みます。「ひとつ目の人間を生け捕りにして見世物小屋で出せば大儲け間違いなし」と考えて、その国を探しに出かけます。やっとのことで一眼国を見つけますが、逆に自分が捕まってしまいます。代官所でお白洲に座らされ、顔を上げたとたんにひとつ目の役人が言います。「こいつはふたつ目をしているぞ。調べは後回しだぁ。珍しいから見世物小屋に連れていけ。」と。

 これが、「一眼国」という落語です。落語には物事を多様に見る教えが笑いの中に多く含まれています。この噺からは、自分が当たり前だと思い込んでいることも、立場が変われば違っているかもしれないということを示唆していることに気づきます。

 例えば右利きの人が多いので、サウスポーが特別のように思われがちですが、左利きが多い世界があれば右利きがサウスポー扱いになります。もしかしたら、別の世界では「目が2つ」は当たり前ではないのかも?そういえば、手塚治虫のマンガに「三つ目がとおる」という作品がありました。普段は絆創膏で隠されている、額にある目が現れると、弱弱しかった主人公が特殊な力を発揮するのです。なつかしいなぁ。

 いよいよ来週から給食が始まります。楽しく話をしながら、というわけにはいきませんが。

 

ある学級担任の似顔絵(6/18)

 毎日、全学級を回って子供たちの顔を見たり、先生と子供のやり取りを聞いたりするのが楽しみです。
 先日ある学級にお邪魔した際、担任の顔のパーツごとに、描く人を代えて素早く描くチームゲームをしている場面に出くわしました。数分後に出来上がった作品が下の写真です。これは誰でしょう?職員室にいる先生に聞いたら、「2,3年生くらいですね」「佐々木先生か井田先生では?」という回答でしたが…。もっと上の学年です。


 
 また、雑談の中で6年生の先生が教えてくれたうれしいことを一つ紹介します。

 低学年も記録を残している「音読カード」ですが、そこの何を読んだかという欄に「プラタナス」と書いてあったそうです。聞くところによると、学校だよりを音読に利用したとか。これからはもっと平易な表現にして、漢字も読みにくいものを使わず、音読しやすいものにしようかと秘かに考えています。

 内容によっては、高学年ならわかるもの、あるいは低学年でも保護者の方から子供たちに伝えていただきたいこともあります。よろしくお願いします。

子供の危機管理能力を(6/17)

 少し前から、スーパーにアメリカンチェリーや国産サクランボが並んでいます。今日、朝食にサクランボが6個器に入っていました。妻がヨーグルトを食べて食器を片付けていたので、サクランボを1個、2個と口に入れて、4つ目を堪能していると、「え~っ?」と妻が少し大きな声を出します。「なんで私の分まで食べてるのよ。3個ずつだったのに」と怒られました。「だって、片づけていたから自分の分だと思って…」と言い訳をすると、「まずごめんねって謝るところでしょうが」とまたまた怒られました。こんなことは日常茶飯事。お恥ずかしい。

 さて、今朝のテレビニュースで北九州の小学校でのクラスターの報道が流されていました。本校だって他人ごとではありません。消毒や手洗い、その他環境づくりもできる限りのことを行っているつもりです。遊具やボールの消毒はどこまで?配付物や返却物は全部先生がする?など考えだしたらきりがありません。同時にできることには限界があります。

 だからこそ、どういう行為にどういうリスクがあるのかを具体的に知らせるとともに、どのような場面で感染したりさせたりしてしまうのか、発達段階に応じて理解して行動できるようにしていかなければなりません。漫然として守られているだけの子供ではだめなのです。

 校庭や公園にある遊具での事故があると、その遊具は危険だからといって撤去してしまうことがあります。でも違うと思います。遊具の安全点検等を徹底しながらも、その危険性と使い方を丁寧に指導して安全に使えるようにすることこそが生きる力となるはずです。日常生活は危険との隣りあわせといってもよいくらいです。ですから、危険なものから遠ざけるだけで解決する問題ではありません。

 現在の新型コロナ感染症拡大防止も同様です。学校生活や教育活動では避けて通れないことがたくさんあります。当然、私たち大人はリスク軽減を図ることに注力しますが、「箱入り」にしておけないのであれば、子供たちの危機管理・危険回避の能力を育てることこそ今求められているのではないでしょうか。

 北九州の小学生に話を戻しますが、児童は同じクラスで一部は席が近く、一緒に下校したり遊んだりしていたといいます。学校の中でも外でも、「大人の目が離れると気が緩んでしまう」「注意され続けないと行動できない」ということも考えられます。遊び方や遊んだ後の手洗いなど考えて行動できるようであってほしいと願います。

 これらは私の考えです。一つの考え方としてみていただければ幸いです。今日も子供たちが笑顔で帰宅できるように皆で取り組んでいきます。

蝶の羽化と生命力(6/16)

 今日から全員登校になり、学校らしくなってきました。だからといって元の生活が戻ったと勘違いしないようにしたいものです。今後の行事や取組について早い段階でお知らせできるように協議をしているところです。

 さて、2年生の教室前廊下ではヤゴが脱皮をしながら成長していますし、3年生の教室ではモンシロチョウやアゲハチョウの幼虫・さなぎが見られます。昨日はアゲハやモンシロチョウが羽化した姿も確認できました。今日、教室で子供に聞いたら、「窓の外に放してあげたんだよ」と教えてくれました。

 

 またあるとき、湯沸室の奥でつつましく生活をしていたアマリリスをかわいそうに思った先生が避難勧告をだし、今や校長室の住人となっています。そして蕾が膨らんできました。

 生命力の強さに驚くばかりです。子供たち強さを様々な場面で目にすることができるのを楽しみにしています。

タイポグリセミア(6/15)

 今日は千葉県民の日です。天気予報を見ると、最高気温33℃(昨日比+10℃)だそうです。これからの季節は、熱中症にも気を付けなくてはなりません。

 ところで、昨日の「サザエさんじゃんけん」、風呂に入っていて見損ねてしまいました。でも便利な世の中。ネットで検索すればすぐにわかります。前人未踏?の「6週連続パー」はなく、サザエさんが出した手は「チョキ」。私は「パー」を出す予定でしたから負けてしまったことになります。来週からは新作のスタートらしいですね。

 さて、まったく話題は変わりますが、下を読んでみてください。


こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。

この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか

にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば

じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて

わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。


 読めてしまうのが不思議です。文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象をタイポグリセミア(Typoglycemia)というのだそうです。ただ、途中がデタラメでよいかというと決してそうでもないですが。

 なぜこんな話をしたかというと、新型コロナ感染症拡大で疫病除け妖怪「アマビエ」が、世間に広く知れ渡るようになったことに始まります。「アマビエ」なんて知らない私は、「アマエビ」と呼んでいたのです。アマビエの画像を見ても「どう見てもアマエビには見えないのに、どうして注目されるの?」と不思議でなりませんでした。最初と最後の文字は同じではありませんが、同じ文字の配列が思い込みにつながったのでしょう。

 もう一つ。つい先日配付した「学校再開日程の変更について」というおたよりです。チラッとHPで再確認したら、なんと最初のあいさつ文に間違いがあるのを発見!「市川市教育員会」とあるじゃないですか。「委(市川市教育委員会)」が足りない!熟読する部分ではないので、さらっと流してしまいがちですが、迂闊でした。全員に配付してしまいましたので、訂正はHPだけでお許しください。

 いよいよ明日から全員登校です。個々が「密」に気を付けた「新しい生活様式」を考えるとともに、教職員による環境づくりには特に気を配ってまいります。今週もよろしくお願いいたします。

校長の髪型Q&A(6/12)

 昨日、梅雨入り宣言がありました。今朝はきれいな青空ですが、いつまでもつことやら。

 さて、よく子供から質問されるのが頭髪について。流れる汗や強い日差しを遮ることのできないこの頭に、どうも興味がある子が多いようですので、Q&Aで書いてみます。

 

Q いつからその髪型なの?

A 15年前の写真ではすでにこんな頭(髪の密度はもっと濃かった)でした。床屋でバリカンで刈れる一番短い長さにしていましたが、伸びるのが早くて毎月行くのがもったいないので、自分で切ります。最初はアダプターなしのバリカンでしたが、ずいぶん前からカミソリで剃り剃り!

Q なぜ坊主にしているの?

A 髪質が硬く、伸ばしたままにすると真っすぐになってまとまらないのです。寝ぐせも酷い。特に、朝の貴重な時間を髪のセットに時間がとられるのがもったいなくて短くしています。 

Q お風呂に入ってシャンプーは使うの?

A 剃ったその日と翌日は石鹸で十分。顔を洗いながら額、頭とごしごしすれば、ハイおしまい。でも3日目からはシャンプーのお世話になります。リンス?コンディショナー?必要ありません。

Q どのくらいの頻度で、誰が切るの?

A 3~4日に一度、風呂場で剃ります。「自分でやると後頭部は見えないでしょ?」と言われますが、右手で剃りながら左手で剃り残しの確認をすれば大丈夫なのです。最後は、頭全体を撫でて、引っ掛かりがないつるつる状態なら終了です。

Q 昔はどんな髪型だったの?

A 髪の量も多かった20代はアイロンパーマやパンチパーマをかけていました。先日お迎えに来ていたお父さん(=サッカー部の教え子)に、スマホの画面を見せられました。そこには30年以上も前のサッカー部の子供たちとの集合写真がありました。私の頭にも、当然溢れんばかりの髪。今と比べると笑ってしまいます。ちゃんと30年分歳とっていると納得せずにはいられません。

Q 坊主頭で困ることはあるの?

A これからの季節、直射日光が暑い!日焼けした腕や背中の皮が剥けるように、頭皮だってピリ~ってジャガイモの皮剥き状態ではがれてくるのです。そのあとしばらくは白い皮が残って、人には見せたくない日が続きます。

(追記)夏場は、頭を蚊に刺されます。蚊の羽音とともに頭に止まった感触があると「ペチッ」。血を吸われていたなんてこともよくあることです。

Q ほかの髪型がよかったと思うことはないの?

A 前髪などをかきあげる仕草が格好良く見える人がいます。ところで、今日の私の髪型はオールバックですが、気づいてくれたでしょうか?

 

 今週、市川小に来て初めて私の頭を触る子がいました。お地蔵さんではないので、願いを叶えることはできませんが、思いに寄り添うことはできますよ。お賽銭はサービスしちゃいます。でも、勝手に触らないでくださいね。デリケートなもんで。

 ほかにも質問があったらお寄せください。答えられる範囲で回答させていただきます。

サザエさんじゃんけん(6/10)

 おはようございます。今日も暑くなりそうです。マスクをした口周りが蒸れる蒸れる!

 さて、アニメ「サザエさん」の「また来週~」の一言への感傷的な思いは以前綴りましたが、最後のじゃんけんの勝敗も月曜日のモチベーションにつながります。勝てばよい週になりそうな予感がするという方も少なくない(私だけ?)と思います。

 この「サザエさん」ですが、先日6月7日放送回のじゃんけんで、史上初となる「5週連続同じ手(パー)」が出され、愛好家たちが騒然としているというネットニュースを読みました。30年近い歴史を誇るサザエさんのじゃんけんで、5回連続で同じ手は初の出来事なのだそうです。こうしたことを長年研究している人がいることにも驚きを隠せません。「サザエさんじゃんけん研究所」なるものが存在するのです。

 新型コロナの影響で、新作の放送を休止し再放送を行っている「サザエさん」ですが、本編以外の部分で新鮮な話題を提供してくれています。

 ところで、14日の「サザエさんじゃんけん」で、あなたは何を出しますか?6連続を予想して「チョキ」?それはないだろうと思う私は「パー」にします。

屋上の犬の像は…(6/9)

 昨日よりも暑くなって真夏日となりそうです。昨日午後、トンボの生態を研究しているグループが、市川小のプールからヤゴを捕獲していました。他校で捕らえたという4cmもあろうかというヤゴや羽化してきれいな黄緑色の体を輝かせているトンボも見せていただきました。子供たちの生長がイメージされました。

 さて、屋上の犬の像が何者か、何となくわかってきました。教室訪問をしている際に、階段の踊り場にある掲示物(写真)に目が留まりました。よく見て歩くと、まだまだ見過ごしているものを発見できそうです。


 犬の像は、もともとは「日時計」だったようです。犬は棒を咥えていて、その棒の影の長さで時刻がわかる仕組みです。棒は影も形もありませんが。もしかすると、床に目盛りもあったのでは?

 この「日時計」の隣に「天体観測ドーム」があったことは、110周年記念誌に掲載された写真からわかります。昭和55年10月、ソニー理科教育振興資金懸賞論文優良賞に輝き、翌年7月にその賞金30万円で「天体観測ドーム」が作られました。「日時計」が作られたのはその翌月のことです。さらに、昭和56年10月には先の懸賞論文で優秀賞に輝いたのです。そして、賞金100万円で児童用顕微鏡を40台購入したと記録に残ってます。その頃の市川小には「野草園」や「屋上菜園」などもあり、理科教育に力を入れていたことがわかります。校長室にあるヒミツの小部屋の金庫には、ソニー理科教育振興資金懸賞論文が今も大切に保管されています。

 過去を大切にしながら、児童、保護者、地域の力で、現在の市川小もみんなに自慢できる学校にしたいですね。

私が小学生だったころ(6/8)

 今日から分散登校2です。今日はABグループ、明日はCDグループ(5年生は別)です。

 今日は私が小学生だったころ、ですから50年も昔の話をします。
 当時のクラスメイトの男子の筆箱には、必ずと言ってよいほど「ボンナイフ」が入っていました。鉛筆を削るための必需品。電動鉛筆削りなんて影も形もありませんでしたから。鉛筆のキャップに、ゴルフクラブ型が流行った時があります。消すゴムのかすを練って丸めてボールにします。机の穴に何打で入れるのか競いました。学校の池にいる鮒を理科の実験で解剖し、取り出した浮袋で遊んだような記憶もあります。

 学校の敷地内では、「肝油ドロップ」が時々販売されていました。肝油の容器が魅力的だった思いが蘇ります。当時、ゼリー状の肝油は、学校給食でも提供されるような栄養補助食品でした。ブリやタラの肝臓からとる油で、ビタミンAやDが豊富に含まれていたのだそうです。現在の肝油は、魚からではなく別の原料から作っているといいます。
また、毎月、学研の教材屋さんが「科学と学習」という冊子を販売していました。やはりその付録も魅力的だったのです。

 校門を出ると、ひよこを売っているおじさんがいました。黄色だけでなく、ピンクや水色のひよこも売られていました。でも、こんな学校は日本中探してももうどこにも見つからないでしょうね。

 学校から帰った後の遊びは、専ら公園での野球かビー玉、メンコや泥団子。時々、酒屋から日本酒一升瓶の王冠を集めてきて、珍しさを競い合ったり、交換したりして遊びました。

 昭和20年代から30年代にかけて、日本の小学生の9割に寄生虫がいたといいます。学校では定期的に検便を行いましたし、回虫退治の虫下しを飲みました。私のころは、美味しくないチョコ味でした。

 瓶牛乳のキャップ開けの針、当たりが出るともう1本もらえる「ホームランバー(アイス)」や「パイゲンC」、夏の朝のにおいとラジオ体操のカード、♪新しい朝がきた~♪というラジオ体操の歌。こんなどうでもいいことを時々思い出しノスタルジックな気分に浸るのは歳を取ったせいでしょう。

 さて、ご家庭では保護者あるいはおじいちゃん、おばあちゃんの昔話をする機会はあるのでしょうか。子供には全くわからないことであっても、聞いてみたいと思う子は少なくないのではないかと思うのですが…。

校長の似顔絵(6/5)

 今日、2回に分けて入学式を行いました。いつもと違ってちょっとおめかしして格好よかったり可愛かったりした子供たち。2か月遅れのおめでとう!
 校門で子供を迎えたり見送ったりしていた時、ある保護者の方から「1年生に校長先生の似顔絵の描き方を教えてください」とお願いされました。5,6年生にも教えていなかったのでこの場を借りて…。


 ①大きなタマゴがありました
 ②小さなタマゴがその中に、2つ横になってます
 ③タマゴの模様は「6」と「9」?
 ④タマゴをつなぐ紐がでた
 ⑤タマゴに毛虫も寄ってきて さらに一匹仲間入り
 ⑥ミミズだって仲間に入りたい
 ⑦最後に、耳を忘れずに!  ほらっ、出来上がりです。(写真参照)


 
 一昨日、3年生の男の子が描いた「リアル校長画」をいただきました。また校長室の入口に貼ってあります。ありがとう。

昔のアルバムをめくりながら(6/4)

 スマホで写真が簡単に撮れるようになって、覚書やメモのように使うこともしばしばあります。デジカメが出始めたころは高価でなかなか手が出ませんでした。画質も、現在と比較したら雲泥の差。フロッピーディスクに保存するタイプもありました。
 フィルムカメラの時から、子供の成長を写真に収めて「老後の楽しみ」と言いながらアルバムに残してきました。コメントや出来事などもたくさん添えて…。その数はざっと50冊。保管スペースの確保が大変です。最近は専らスマホ撮影になってたので、印刷することがほとんどなくなってしまいました。手軽にスマホやパソコンに保存できても、見て楽しむという機会は激減してしまったように感じますが、皆さんの家庭ではいかがでしょうか?


 先日、たまたま引き出した15年も前のアルバムをめくりながら、「そんなこと、あったなぁ」と大笑い!それとともに、私自身が若い!隣で妻が「顔の張りが違う」「ほら、ほうれい線とかさぁ~」とズバズバ言います。確かに、腕を見ても肌がカサついているように見えますし、「プールで水を弾かないんじゃない?」と思ってしまう劣化度にがっかりさせられます。
 そういうわけで、風呂上がりにはローションとクリームを塗ることだけは忘れないようにしている今日この頃…。

ごみゼロ活動に思う地域の力(6/3)

 あっという間に6月になってしまいました。梅雨入りも近いのではないでしょうか。

 5月最終日曜日というと「ごみゼロ」の一環として清掃活動が行われる地域も多いことと思います。我が家の町会も例に漏れず、本来ならば31日がその日でした。しかし、現状において実施できるはずもありません。

 この「地域の清掃活動」ですが、我が家が属す班は参加がほとんどないのです。公園近くの道路の草取りなどを自主的に行いますが、それを横目に車でブ~ンって出かけてしまう家族もあるほどです。マンションに住んでいた時も90世帯くらいあっても清掃で顔を合わせるのは片手で数えられるほど。大雪が降ったときに雪搔きしていたのは2~3人だけ。新興地区においては「自分のうち以外は関係ない」という傾向が強いのかもしれません。

 意識はなかなか変わらないかもしれませんが、何とかしないといけないという危機感もあります。大規模災害時における「共助」が言われて久しいのですが、地域の力を結集しなければできないことがたくさんあると思います。皆さんのお住いの自治会や町会はいかがですか?

 最近笑ってしまったことを一つ!災害時用の飲料水を確保していましたが、その在庫を確認した妻からメールでメモが届きました。8箱のうち賞味期限切れが7箱。内訳は、期限が切れたばかりが1箱、2019年1箱、2018年1箱、2015年3箱、なんと2013年1箱でした。笑い事ではない?

音楽を聴きながら(6/2)

 朝陽が差し込む日のダイニングは、きらきらタイム。サン・キャッチャーに反射して壁に光を映し出す短い時間が、このきらきらタイムなのです。そして、暑くなりそうな一日のスタートと思いきや、どんより曇った空が…。

 さて、妻と娘はスキマスイッチのファンです。娘がファンクラブに入っている関係で、私も2度コンサートに連れて行ってもらいました。1回目は横浜アリーナ。歌手の歌を生で聞くなんて大学生のときに友達と行ったユーミンのコンサート以来です。さらに、良い席で近い!目の前にテレビで見る顔が・・・。ある意味、感動!

 そして、2回目は今年の2月9日のNHKホール。様々な曲を聴いて予習して行ったので前回よりよくわかります。今回も1階席の通路側という最高に良い場所。卓也(ボーカルです)がステージから降りてきて目の前に。妻は「タクヤ~」と遠慮がちに言いながら腕や背中にタッチタッチ!新型コロナで様々な制限が出るほんの少し前のことです。この後からコンサートやライブは一切行われていませんから、なんてラッキーだったのでしょう。

 昨晩は、ファンによる聴きたい歌の中からスキマスイッチがセレクトしたライブの映像をYouTubeで観ました。知っているフレーズを歌いだすと、「うるさい!」「近所に聞こえる!」とバッサリ!

 話は飛びますが、昔、初めてLPレコード(CDではありません)を買ったのは「クリスタル・キング」。「チャゲ&飛鳥」にするか悩んだ末の購入でした。そして、好んで聞いたのが「甲斐バンド」。「風」や「NSP」のアルバムも何枚かありました。そういえば昔のステレオって大きかったなぁと懐かしくなります。さらに、歌番組で流れる好きな曲を、ラジカセでよく録音したものです。スタートとストップのボタンを押すタイミングの難しさ!今でも曲を聴くと、あの時代のあの場面がよみがえるなんてこともあるから不思議です。

 子供たちが10年、20年して懐かしく思い、情景が思い浮かぶ歌ってどんな曲なのかなぁ。

 

校長室へようこそ(6/1)

 今日から4分の1ずつですが、分散登校が始まりました。校門に立っていたり教室を回ったりして子供たちを見て嬉しくなりました。1年生が国語で学習する「おじさんのかさ」と題材がありますが、最後になって傘本来の使い方を実感したおじさんが「なんてたって、かさらしいじゃないか」(セリフは違ったかも?)と傘をさして言う場面があります。子供たちの声が学校内に聞こえることこそ、「学校らしいじゃないか」と言いたくなります。明日もC,Dの子供たちが元気に登校するのを楽しみにしています。
 
 さて、電車通勤の私は、読書の時間がそれなりに確保できます。つい先日までは、「レインツリーの国」(有川浩 著)を読んでいました。娘の本棚にあった短い恋愛物といえますが、聴覚障害者の困難について、「そうそう!」とうなずける部分、初めて知ることが多く書かれています。読んでみてください。
 「図書館戦争」「旅猫リポート」「植物図鑑」「キケン」などの作品がある、有川浩(アリカワ ヒロ)氏ですが、この本のあとがきを読むまでは男性だとばかり思っていました。これまでに様々な作品を読みましたが、字面から先入観が働いてしまっていたようです。気を付けないと…。
 校長室には、我が子に読み聞かせをしていた絵本のほか、有川浩や東野圭吾など文庫本を置いてあります。保護者の方や高学年の子供達にも面白そうな作品がありますので、貸し出しすることを考えています。興味があったら、校長室入口の表示札が「在室」の時にノックしてください。

 

サラリーマン川柳(5/29)

 3年生の先生方が、職員室の机でじっと一点を凝視しています。何だろうと不思議に思っていると、「モンシロチョウの卵から幼虫が出てきているのですよ」と教えてくれました。躍動する生命って感じです。最近、うちのレモンやキンカンの鉢植えの周りを、アゲハチョウが盛んに飛び回っているのを見かけます。葉をよく見ると卵が付いています。大きな青虫が何匹もいることに気づいてギョッとするのも、そう遠くないことだと思います。でもそのままにしておくと、葉がみんな喰われて丸坊主になってしまうので、丁重に辞去をお願いし、引っ越していただきます。今年は学校に持ってきて、3年生に飼ってもらうとしましょうか。
 話は変わりますが、第33回サラリーマン川柳コンクールのベスト10が昨日発表されました。第1位は、50代男性の「我が家では 最強スクラム 妻・娘」。我が家も同じかも…。
そして、第10位にランキングされた「早よ、帰れ!言ってる上司が帰らない」。こう言われないように、ワークライフバランス(生活と仕事の相乗効果)を大事にしたいですね。”生活の充実によって仕事の効率・パフォーマンスが向上し、短時間で仕事の成果が出せる。そうすることで、プライベートに時間を使えるという好循環のこと”を指しますが、「仕事」を「学習」に置き換えれば、子供たちにも通じるところがあります。
 さてっと、今日は効率よく成果が見えるように仕事を頑張って、明るいうちにお風呂に浸れたらいいなぁ。

私はクルマ大好き!(5/28)

 今回は「クルマ好き」の方しかわからないかもしれませんが…と最初に断っておきます。

 私は、卒業アルバムの将来の夢に、車を一日中運転していられる職業を挙げるくらい、小さな頃から自動車が大好きでした。ミニカーを買ってもらうと、畳の縁の模様部分を道路に見立てて、「ブーン」と自分で言いながら走らせます。車庫入れも縦列駐車もおてのもの。プラモデルもよく作りました。戦車や戦闘機、船、バイクなどいろいろな模型がある中で、ひたすら自動車。

 自転車に乗れるようになると、自転車の名前は、(前にも書いたかもしれませんが)スーパージェッターが乗る「流星号」。ハンドルの中心にあるボルトにはマジックインキで「G」と書きました。なぜかしらここだけは「マッハ号」でした。近所の友達と自宅のある八千代台から印旛沼・成田まであてもなく出かけました。小学生でしたから、今考えるとよく親が許したものだと。もしかすると、内緒で出かけたのかもしれません。

 18歳を過ぎれば、自動車運転免許は私たち世代の必須アイテム。大学に入ってすぐ教習所通い。晴れて免許取得ができてからは、父親の510ブルーバードを借りて通学やドライブを満喫。今思うと危ないこともしていたような記憶がチラッと蘇ります。

 そのあとは、中古の初代アコード。私の4つ違いの弟がホンダに就職した後に2代目アコード、インスパイアを父が買ったのを機に頻繁に貸してもらって運転していました。自分で買えるようになってからは、三菱ミニカが初のマイカーとなったことに始まり、ジェミニ・イルムシャー、ビッグホーン、初代エスティマ、95プラド、ランクル100、スイフトスポーツ、アウトバックといった遍歴です。

 いろいろ弄りもしました。ホイール、タイヤ、サスペンション、エアロ、電装系etc。その散財を今でも妻に責められます。ですから今は、毎月のお小遣いでやりくりできる範囲にとどめています。

 「クルマは動けばいい」という考えの方もいらっしゃいますが、私にとっては大切な相棒です。これは、自転車が愛車だった頃と何ら変わりません。だからいつもきれいにしてあげます。さすがに毎週洗車というわけにはいきませんが。さぁ、今週末もピカピカにしてあげます。

 子供たちが登校する日も近づいています。不安もあるでしょうが、笑顔で帰れる学校であるよう全力で努めます。

 

5月27日(水)

 おはようございます。14号沿いの花壇にも、我が家の庭にもアジサイの花が咲き始めました。土壌の酸度によって花の色合いが変化することはよく知られています。
 似たようなことが学校、学級、家庭で育つ子供たちにも言えます。根を広げやすい環境か、どのような価値観と雰囲気をもつ環境かなど、子供たちにとってはとても大切な要素のはずです。
 さて、今年の1月11日の朝日新聞に、千葉工業大学惑星探査研究センターの松井孝典所長と同大学未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長、タレントの安めぐみさんによるパネルディスカッションの記事がありました。「未来の文明をどのように構想するのか」を議論したものです。
 キーワードは、「好奇心」だったように記憶しています。古田さん自身も「研究者ってドキドキワクワク」と語っています。そして、中学生からの「宇宙やロボットに興味があります。どういうことをすれば良いですか?」という質問に次のように答えています。
 
 松 井 氏  宇宙といってもたくさんの分野がある。生命、ロケット、観測。惑星を見る話も、宇宙を見る話もある。何でもありだ。好きこそものの上手なれ。これなら世界一になれるという自分の能力を見極めて伸ばすことだ!
 
 古 田 氏  質問を書いた少年に伝えたい。決して諦めるな!科学者になりたいなら、自分の判断を信じろ!磨け!自分で行動できるようになれ!情報を取りに行け!行動あるのみ!興味がある先生の所に自分で行こう!自分で確かめよう!今すぐやろう!
 
 子供達には、自分がワクワクすることを見つけて、失敗しながらもチャレンジし続けてほしいと願っています。そして、学校や家庭がそれを受け入れられる度量をもった器でありたいとも考えます。さらに、「7月になったら」「○年生になったら」ではなく、「今すぐにできることから」取り組み始めたいものです。

 今日も一日、子供たちが各家庭で頑張れますように!これから、どんな色の花を咲かせるのか楽しみです。

 

 

5月26日(火)-Part2-

 今日、昼過ぎに校長宛の一通の封書が届きました。

 差出人は子供の字であることはわかるものの、思い当たる節がないのです。早速開けてみると、かわいい和菓子柄(違ったらごめんなさい)の便箋3枚に丁寧な文字で書いてくれています。高学年のAさんです。そして、この「校長の部屋」を読むのが楽しみだというのです。「早く新しいのが更新されていないかな~」とつぶやきながらHPを見てくれるそうです。嬉しいですよねぇ。主に保護者や地域の方を対象に書いてるつもりですが、在校生に読者がいるとなると俄然張り切ってしまうお調子者です。で、今日の第2弾となったわけで…。

 Aさんは絵が好きで、アニメーターあるいは小説家になりたいと綴り、締めくくってくれました。私の小学校の卒業文集に書いた将来の夢は、タクシーかダンプの運転手。とにかく一日中車が運転できることが生業となったら幸せだなぁと漠然と考えていたわけですから、なんか大違いだなぁとちょっと情けなくなってしまいました。

 Aさんだけでなく、約680人の児童の顔と名前が分かりません。退勤時に市川駅へ向かう道すがら、小学生や親子連れとすれ違うこともしばしばありますが、声かけはもちろん、会釈すらできません。「うちの学校の子かなぁ?」と思いつつ、「真間小や宮田小の子だったら格好悪いし、不審者になってしまいそうだし…」とためらわれます。

 ですから、マスクをした坊主頭(時にツルツル頭)で「蜂須賀校長かな?」と思ったら(偽者もいます)、「こんにちは」と声をかけてください。笑顔で応えたいと思います。ただ、耳が悪いので、聞き取れない場合もあるかもしれません。決して無視したわけではありませんので、今のうちに謝っておきます。「ごめんなさい!」次、また声をかけてください。

5月26日(火)-Part1-

 毎週日曜日に「サザエさん」を見ています。このエンディングを聞くと、月曜日からの1週間が憂鬱で悲しくなってきたことがあったことを思い出します。明るく「また来週~」って言われても…ね。

 さて、このサザエさん一家、カツオは永遠の小学5年生。学生帽を被っていることに時代を感じます。ワカメは3年生。サザエさんはこう見えて24歳(原作では1922年・大正11年生まれの27歳)です。

 では波平さんやフネさんは何歳なのでしょう?調べてみると、波平54歳(明治28年生まれ)、フネ52歳(原作では明治34年生まれの48歳)で、結婚して28年になるようです。ちびまる子ちゃんとともに、私世代には懐かしさが随所に盛り込まれ、楽しみな番組であることは確かです。

 懐かしい思いが蘇る漫画といえば、「20世紀少年」です。まさに、私は主人公ケンジの時代とかぶるのです。つい先日、箱にしまい込まれていた漫画本全22巻?を本棚へ引っ張り出してきて就寝前に読み返し始めました。

 今の子供たちが、何十年か経っても印象深く心に残っていることって何なのだろうと、ちょっと興味があります。また、先日ここに書いた30数年前の少年少女は、何を思うのでしょうか。

 朝夕の電車が混雑し始めました。座席を一つ空けて座っていたのはほんの数日前。今朝は、どの車両も7人掛けに詰めて座っていました。社会がまた動き始めてることを実感しますが、大人子供関係なく「のど元過ぎれば・・・」にならないようにしたいものです。

 来週から子供たちが分散で登校しますが、対策を怠ることなく取り組んでいきます。

 

 

5月25日(月)

 昨朝もそうでしたが、晴れた日はカーテン越しに枕元から室内に朝日が広がります。休みの日でも5時ころに目が覚めて、ウキウキした気分にさせてくれます。

 さて、今晩、緊急事態宣言の解除が発表されそうです。先週あたりから電車も人が多くなってきた気がします。

 今日、船橋駅ホームで快速電車を待っているときに、通路に貼られた特急電車の乗車口案内にふと目が留まりました。「特急あずさ」「特急富士回遊」とあります。調べてみますと、ともに首都圏と中央線主要駅を結ぶ列車なのですね。甲府や松本方面へ連れて行ってくれます。

 そういえば、私が中学校を卒業するころに、テレビから流れていたのは「あずさ2号」。兄弟デュオ・狩人のデビュー曲です。当時のあずさ2号は、平日8時に新宿を出発して、甲府、松本を抜け、13時少し前に白馬に到着する約5時間の旅だったようです。去年、秋田へ仕事で出かけたときに、東京から新幹線で4時間でしたが、遠かったことを思い出します。♪わたしは わたしは あなたから 旅立ち~ます~♪というサビ。この女性、春まだ浅い信濃路のどこへ向かったのか気になります。

 酔っぱらって、終点までを行ったり来たりなんてことを経験された方もいらっしゃいますよね。それを「まぶしい、ひとつの青春なんです~♪」とは言いませんが、私も年齢を重ね、いつか妻と一緒に寝台特急に揺られてゆっくり旅したいなぁなんてことを願う歳になりました。

 

5月21日(木)

 肌寒い日が続いています。校庭では、一時預かりの休憩中の児童5名がソーシャルディスタンスをとりながら?遊んでいます。

 市川小バラ園から数種類のバラを切ってテーブルに飾っています。センスがないので花瓶に差しただけですが、彩りを与えてくれて心が和みます。

 そして、その奥に見えるのが校長室の仲間たちです。紹介します。

 中央が副校長の「ウータン先生」、右に「ティガオ」、左に「クーマン」。ティガオは、前任校で子供たちから「ひげ抜きの刑」を受けてしまいました。

 我が家にもぬいぐるみがたくさんあります。成人して家を離れた娘や息子が連れて行った子たちもいますが、全部に名前がついています。例えば、同じような犬のぬいぐるみにも「ワン助」「ワン太郎」「ワン之介」「ワンポ」など様々で覚えきれません。

 話は戻りますが、校長室の3名は、校長室の警備員として夜間も活躍してくれているはず?です。校長室にお立ち寄りの際には、ぜひこの仲間たちにもお声掛けをお願いします。

5月19日(火)

 人それぞれ口癖というか、つい音となって出てしまう言葉や声ってありますよね。

 最近、妻から「なんか鬱陶しい!」と言われたのが、自席から立ち上がる時に発する「よし!」というかけ声なのです。自分では切り替えのために何気なく言っているようですが、聞いてる者にとっては耳障りなことも多いようです。そういえば、職員室の椅子から校長室に移る時にもよく言っていると思います。隣の席の飯田教頭も耳障りに思っていたかもしれません。ごめんなさい!

 昔、学級担任をしていた頃のことです。授業中に、何やら子供たちのクスクスッとした笑いが頻繁に起こるのです。何かと思いつつも授業を終えました。休み時間にある女児が教卓に近づいてきて、「45回だったよ」と報告するのです。私には「???」です。聞いてみると、授業中に「ね」と言った回数だったのです。話す中で「~でね、~でね」と繰り返していたらしいのです。そのあとの授業では、言わないようにすることばかり考えて気疲れしてしまったことを思い出しました。

 ある言葉が気になりだすと、そこばかりが聞こえてしまうことがあります。講演会などで「え~、それは、え~」というように、話の合間に「え~」が頻繁に聞かれることがあります。逆にそうした言葉がないと、とても聞きやすく話が上手に思えてきます。

 自分ではわからないことがたくさんありますので、気づかせてくれたことに感謝の気持ちです。

 さて、皆さんのご自分では気づかない癖、口癖ってなんでしょうか?

 

5月18日(月)

 先々週土曜日に、テレビで「ミッション・インポッシブル ~ローグ・ネイション~」が放送されたので、ドキドキしながら最後まで観ました。不可能を可能としてしまう、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの活躍には目を見張ります。ご覧になった方もいらっしゃったと思います。

 さて、10年前のパソコンのコマーシャルで、俳優の山P(山下智久さん)が、クエスチョンマークの点を除いた部分をなぞり取って、「I」と「m」の間にアポストロフィーとして擦り付ける映像がありました。

 「Impossible?」が「I’m possible.」に早変わり!つまり、「不可能を可能に!」というコンセプトです。文法的には正しくはないようですが、単純な私は「なるほど、おもしろい!」と、その発想に驚かされました。

 まだしばらく、新型コロナウイルスに影響を受ける生活が続きそうです。さらに、第二波、第三波と波が繰り返されることも予想されます。ただ、こういう状況で「不可能を可能にする」発想や行動はとても大事だと考えます。

 市川小に着任して1か月半、創造(想像)力たくましく、発想豊かに子供たちの教育について考えていかなければいけないと改めて反省しています。

「できない、と言ってしまったとたん、そこから先にはいけない。でも、大丈夫、あなたにもきっと、できる。だって、“Impossible”は、ひとつ発想を変えるだけで、“I’m possible”になるのだから」(by T社)

 

5月17日(日)

 気持ちの良い日曜日です。天気が良いと気分も晴れ晴れします。でも明日は雨の予報、しかも今日より7℃ほど気温が下がるとか。明日更新しようと思っていましたが、先週金曜日の写真を使って市川小のバラ園の紹介をします。

  

 きれいでしょ?様々な種類のバラの今が最盛期です。杉山校長の時に整備して、7年目になります。花ボランティアの中村さんが丹精込めて育てています。学童Aクラスの奥側にありますので。来校する機会がありましたらぜひご覧ください。