校長の部屋

校長の部屋

119 昆布の日(11/13)

 来週月曜日は振替休業日です。今週は長く感じたことと思います。ゆっくり休んでください。ちょうど七五三でもあります。また、「昆布の日」でもあります。なんて綴ると「また、それ?」といった声が聞こえてきそうですが敢えて…。新昆布が出回るのが11月中旬頃。子供たちに栄養豊富な昆布を食べて、元気に育ってほしいという願いが込められた日なのです。

 昆布といえば、利尻・日高・羅臼など北海道産が国内の9割を占めて有名ですが、北陸の富山市は昆布の年間支出金額が何十年にもわたって全国1位といいます。昆布が採れない富山市で、どうしてこれほど消費されているのか不思議です。これは、海上交通が盛んになった江戸時代、北海道から京都(大阪)へ運ぶ船の寄港地だったからといいます。富山では、米を中心に、酒や醤油、薬などが積み込まれました。そんな歴史的な背景があるようです。

 「昆布を食べると髪が増える」という俗説もありますが、昆布だけ食べていても髪は生えてこないようです。何事もバランスが大事。食事、運動、睡眠など健康な生活が前提となって昆布効果が期待できるようです。髪の毛はもう諦めてますが、今晩は湯豆腐で温まって出汁とり昆布をモグモグといきましょうか。

118 肌ケアを怠らずに(11/12)

 昨日と同じパターンでスタート!今日「11月12日(いいひふ)」を語呂合わせで『皮膚の日』としたのが平成元年といいますから32年も経つようです。

 以前も書きましたが、乾燥する冬場に向かって肌がカサカサするのが気になってきます。朝、靴下を履こうと脛を見ると角質化した肌からパリパリと音が聞こえそうです。顔だって、保湿液や乳液をつけないと突っ張っているのがわかるから嫌になります。

 肌荒れは、日照時間も関係しているといいます。「秋田美人」という言葉がありますが、日本海側の秋田県では、日照時間が短く、紫外線を浴びる量が少ないのです。秋田の11月の日照時間平年値は、82.7時間。東京は、147.9時間ですから、秋田のおよそ1.6倍も長く紫外線を浴びているわけです。これからの季節は、夏の紫外線に比べれば紫外線量は少ないものの、冬に向けて晴れることが多くなることで、太平洋側では日照時間が長くなるので、お肌のケアは特に必要というわけです。

 若かりし頃、夏場のサッカー指導で真っ黒に日焼けしていました。海やプールに行かなくてもこんがり小麦色。経済的だなんて考えていました。小学校のプールでラッシュガードなんて考えられない世代ですから。でも、腕や顔のシミとなってツケが回ってきました。頭皮はこれから?

117 批判を恐れない、ブレない!(11/11)

 昨年は、11月11日を「ポッキーの日」として書いた記憶がありますが、ほかにもいくつかの記念日になっています。その一つが「乾電池の日」。なぜだかわかるでしょうか?乾電池の+-を「十一」にみたてたようです。電池についての正しい知識と理解を広め、常に正しく使ってもらおうというねらいがあるといいます。また、「サッカーの日」でもあります。これは、11人対11人で試合をするからと明快です。

 さて今晩、日本代表がベトナムとアウェーで対戦します。カタールワールドカップ・アジア最終予選の一戦です。この代表監督が森保 一氏。サウジアラビア戦に敗れて1勝2敗となったときのメディアの批判。次期監督をだれにすべきかまで考える声も。そして、強豪オーストラリアに競り勝てば手のひらを返したような賞賛の声も聞かれます。正直サッカーファンとしては、今回もW杯出場の切符を手にしてほしいと願いますが、当事者にとってみれば「外野の声」以外の何物でもないはずです。うまくいくときもあればそうでないときもあります。言い訳をする気持ちもないはずです。

 批判を恐れず、ブレずに良かれと思うことを推進していくのは、会社や個人事業主、監督、学校など、同じかもしれません。ただし、電池のつなぎ方を間違えて、点くべきものが点灯しなかったり他者を危険に晒したりすることは絶対にあってはなりませんが…。

116 産業のコメ(11/10)

 一週間見ないうちに、校庭のプラタナスが見事に色づいています。昨年よりきれいな気がするのは私だけでしょうか。ただ、この落ち葉が厄介です。毎朝、委員会の児童が箒できれいに集めてくれていますが、かさばるので大変です。その隣のイチョウは少し遅れて黄葉します。先週出かけた市川霊園のイチョウ並木は見頃でしたから楽しみです。霊園では銀杏を拾い集めて、水に浸して皮を剥きやすくしました。でも、そのまま放置して早3日。下処理する時間がないので、ご近所に悪臭を振りまいていないか心配です。

 さて最近、自宅のガス熱源機(給湯設備)を交換しました。そろそろ十数年経つので、冬場に壊れたら大変だと思い切りました。注文の際に業者の方曰く、「半導体が手にはいらないため、実際の設置は少し先になるかもしれません」とのこと。ただ運よく?早めの設置に至り一安心。伺ったところによると、まだ住んでいない新築の家に設置されていた熱源機を取り外して、ほかの家に取り付けるような対応をしないと需要に追いつかないこともあるのだそうです。

 半導体は、「産業のコメ」と言われるそうです。普段あまり気にしていませんが、その言葉の意味を今ほど実感できることはないかもしれません。スマホやパソコン、家電、自動車など、私たちの生活に密接であることを考えさせられます。原油価格の高騰もまたしかり。

 もしかすると、その影響真っ只中という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

115 IT弱者?(11/9)

 10月末でNHKの朝ドラ『おかえりモネ』が終わってしまいました。毎日夕食時に録画を観るのが習慣となっていましたので、ちょっと寂しい気がします。

 さて、感染症の拡大により当たり前になったことがたくさんあります。例えば、リモートワークや一人1台のタブレット使用、コンビニの自動支払機、ファミレスなどの自動運搬ロボットなど。ただ、ICTに疎い者にとって慣れるのに時間がかかったり、敬遠されがちだったりするものもあります。スーパーなどの自動支払機の中にはお年寄りにはわかりにくいものもあるようです。列車の乗車券を購入するみどりの窓口も減っていて、直接やり取りができないことに不安を感じる人が少なくないといいます。

 学校におけるGIGAスクール構想でも、得手不得手が顕著かもしれません。私などは手取り足取りでないと前に進めない側。でも子供たちの吸収力には驚かされます。あっという間に使いこなしているではありませんか。ただ、苦手だからといって教員が「IT弱者」を口にするわけにはいけません。人一倍がんばって子供たちの学びを引き出すことが求められます。決して高いスキルが必要なのではなく、どのように活用するかをマネジメントする力とアイディアが大事なのだと思うのです。

 ただ、子供たちの中にも、タブレットを使用した学習に困難や不安を感じている子がいることを忘れてはならないと思うのです。

114 そばにいるだけで…(11/8)

 先日、父(93歳)が他界しました。これに伴い、一週間お休みをいただきました。コロナ禍にあって家族や親戚と会うことができなくなって久しかったわけですが、父がみんなを引き合わせてくれたように思います。感染者が激減したこの時期だから集まれたのですが、父だけでなく、残された母も懐かしい顔や初めて見るひ孫に会えてきっと嬉しかったと思います。

 先週は、忙しい中で様々なことを知る機会にもなりました。葬儀やお寺関係、市役所での各種手続きなど多岐にわたります。電話だけでは済まないことだらけで、あちこちの窓口に行きました。私には弟もいますが、遠方のため動くことができません。わからないということは、それだけで不安が膨らみます。ただ、一緒に考えたり行動したりしてくれる人がいるということの心強さを改めて実感しました。

 職員も子供たちも同じだと思います。そばにいるだけで安心する人がいることってとても大きいはずです。レミオロメンの『3月9日』の歌詞がふと頭をよぎります。

 ♪~気づいたことは 一人じゃないってこと / 瞳を閉じれば あなたが / 瞼の裏にいることで / どれほど強くなれたでしょう / あなたにとって私も そうでありたい~♪

 明朗快活な動的イメージではなく、そばにいるだけで何かほっとするような、静かで小さくても、そんな存在でありたいと思います。学校も職員も私も…。

113 クールビズ終了(11/1)

 教室の黒板に日付が書かれていますが、外国語に触れるため「November」と記す学級、「霜月」と表す学級と様々です。首元も寒く感じる11月です。そして半年ぶりのネクタイ。

 さて、買っちゃいました!新しいウクレレです。悩みに悩んで、当初の予定の倍の金額となってしまいましたが、梱包を解いて現物を目にした時には飛び上がりたいほどの嬉しさ。こういう気持ちは、大人も子供もいっしょ!最初に購入したものはソプラノサイズ。今回はコンサートサイズで少しだけ大きめになります。サイズ以外にも、工房や使われる木材が違いますので音色も違うことを店舗で確認しています。早速チューニングをして音を鳴らします。う~ん、うまく言えませんが、これまでのものとは一味違った温かみ・丸さ?があります。

 レッスンは欠かさず行っていますが、まだコードやメロディー演奏の練習段階です。そろそろ、これとは別にソロ演奏がしたいという気持ちがむくむくと沸き上がります。誰にでもわかりますし、自分の満足感も違います。先生には言えませんので、やはりユーチューブ!「この人、わかりやすい!」というユーチューバーも発見。現在、『カントリーロード』に挑戦中です。

 暢気なことを書き連ねましたが、昨日不幸がありましたので、今週いっぱいこのページをお休みします。

112 ユラユラ(10/29)

 キンモクセイがまたまた開花!なんと3度目です。今日は1年生が千葉市動物公園へ校外学習に出かけます。ライオンは、起きて出迎えてくれるでしょうか?天気がよいので、気持ちも浮き立ちますが、1年生なりにわきまえた行動がとれるように見守ります。

 さて、夕方になると、放課後保育クラブの子供たちが去った後の校庭からボールを蹴る音が聞こえたり、体育館の床で弾むボールの音が響いたりしてきます。新体操の練習に励む姿も見かけます。学校とは違う場で頑張る子供たちのことも応援したくなります。

 そういう光景を横目に帰宅し、のんびり湯船に浸ります。「極楽、極楽」なんて思いながらふと脚に目がとまります。繁々と見ると、すね毛がほとんどない!何を今更と思いつつも、いつからだろうと考えます。左は5本、右は10本などと数えながら、ジャージ生活が長かったゆえ、擦れて切れたり抜けたりしたのだろうと…。

 中学生になった頃は、ふさふさと生えてくるすね毛が恥ずかしくて、隠そうとしたものです。気にならなくなったのはもう少ししてからだったと思います。保健の学習で、大人になっていく体の変化を学習します。男女を問わず、高学年にはまさに自分事。でも理解と感情は決して合致しないのがこの頃です。だから、大人が経験談や失敗談などを話してあげると安心できるのではないかと思うのです。親だからこそできる話もあるでしょうし。

 湯の中で、絶滅寸前の海藻のように揺らぐ数本のすね毛をじっと見ながら、こんなことを考えたのでした。呑気というかお気楽というか…。来週からは11月(霜月)ですね。

111 熱しやすく冷めやすい?(10/28)

 私は、欲しいものがあるとトコトン調べて比較検討に時間を費やします。この時間が結構楽しく充実した時間なのです。これというものが定まっても、いざ店頭購入とかネットでのポチリとかいう段になると再度考え込んで、「本当に買ってもいいのかな」と悩んでしまいます。これは値段が高い安いに関係なく…。ですから、買うつもりで家族も連れて店に行ったのに、「やっぱりもう一回考えるよ」なんて言い出した時は、「何のためにここまで付き合ったかわからないじゃないの!」と怒声が飛びます。

 最近は、2台目のウクレレを探しています。初めて1年経ち、少し音色の違うものを手にしたら面白いかもしれないと単純に思ったからです。こうなるとすぐにエンジン全開!ネット情報を漁り、実際に店舗に足を運んで店員さんに質問したり実際に音を確認したり…。でも、いいなぁと思うものはお値段もよい。いや、よすぎる!モチベーションアップになるとは思いますが、踏み出せない…。

 ただ、熱しやすく冷めやすいのです。熱伝導率ではなく、私の性格。例えば、読みたくて買ったはずの自己啓発本。悩んだ末に買ったのに、手に入れるとほとんど読まずに枕元に置いたままなんてこともよくあるのです。

 さて、子供たちには、どれだけ夢中になれるものがあるでしょう?突き進んでいくために、思い悩んだり解決に向かう努力をしたりすることを続ければ、そしてどんな風になりたいかという目標が明確であれば、簡単に冷めてしまうことなんてないかもしれません。大事なのは、「どんな道を歩くかではなく、どう歩くか」だと思うのです。

110 事故を未然に防ぐ(10/27)

 6年生と一緒に行きたかった修学旅行ですが、事情あって引率できませんでした。よって、学校で留守番です。教頭や養護教諭の日ごろのお仕事にも精を出します。あらあら忙しいと思っている間に検食の時間。夕方は、校舎内の戸締り・見回りも結構大変です。一筆書きするように回ることができない教室配置。しかも点灯・消灯が廊下の向こうとこっちとで連動していない。消えない照明に、反対側まで50m走。子供が見ていないからできる業。こんなことも含めて、様々な教職員によって支えられ成り立っていることを改めて感じます。

 さて、1学期の林間学校初日。学校から電話がありました。昇降口へ上がる外階段の上からこぶし大の石が落ちて、下にいた児童の頭にぶつかるという事故があったという報告です。校長や養護教諭不在で、少し慌てた様子だったことを思い出します。数針縫う怪我でしたが、もっと大変なことになっていたことも想像できます。あってはいけない事故ですから、すぐに児童への注意喚起や階段周辺の点検もさることながら、事故防止用の手立ても講じました。万全とはいえないまでも、用務員さんに頼んで柵の隙間を覆うように波板の設置完了したのは10月の声を聞く前後です。

 

 このほかにも1年生昇降口の天井やベランダ天井のコンクリートの剥がれなども修繕の最中です。安全であるべき学校環境が原因となるけがや事故を未然に防ぐことは当たり前。多くの目で見て改善を図っていますが、見落としていることがあるかもしれません。校舎内外を問わず、危険だと思われる箇所があった場合には、ぜひ声をかけてください。老朽化が進んでいるからこそ多くの目で子供たちを守っていかなければならないと考えます。

 今日は修学旅行2日目ですが、事故やけがのない一日でありますように。そして、6年生が素敵な笑顔で帰ってこられますように。(祈)