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合唱祭

実行委員を中心に準備を進め、この数週間は毎日学校中に熱い練習の歌声が響き渡っていた合唱の祭典……とうとう当日になりました。

朝、各クラスで最後の声だしをし、本番に向けて気持ちを作ります。 徐々に高まる緊張感と戦いながら体育館に入場……講師紹介などの開会式を終えると、まずは2年生の発表です。

学年合唱は「翼をください」。男女のバランスがよくとれた、伸びやかな歌声が体育館全体を包み込み、合唱祭の雰囲気を作ってくれました。

クラス発表は、どのクラスも2年生らしい安定した合唱を披露。それぞれのクラスの特徴やこだわりがちゃんと感じられる、とてもいい仕上がりです。 男女どのパートも音程が正確で、一人一人が自信を持って丁寧に歌っていることが、表情からも伝わってきます。

 

 

次は1年生の番。学年合唱は「校歌」です。きれいに歌えていて、声量も2年生に引けをとりません。二中の校歌の美しさを改めて感じさせてくれました。

学級発表に移っても、どのクラスもよく声が出ていて、楽しそうに歌います。 1年生らしい初々しさもありながら、堂々とした歌声で、会場を感心させました。

 

そして……いよいよ3年生の登場です。 まずは学年合唱……「虹が生まれる」は、最初から聴くものの心を鷲掴みにする圧倒的な迫力でした。 それぞれのパートの、全員の気持ちがこもった声が合わさり、溶け合って会場を満たします。 

このブロックのクラス発表のトップバッターは白百合学級。少人数ながら全員が全身で声を出して、「さびしいカシの木」を一生懸命歌います。 やなせたかしさんが作詞した曲…白百合のみんなには馴染みのなかった曲のようですが、しっかり音がとれていて、ハーモニーもバッチリ。カシの木の気持ちになって歌います。心に残る素敵な合唱でした。

3年生のクラス発表……やはりこれまでの発表とはレベルの違いを感じさせる、素晴らしい合唱でした。 どのクラスも、声の伸び、厚み、曲想……男女どのパートも申し分なく、互いに響きあって美しく力強いハーモニーを作り出していました。 それぞれのクラスに個性があって、伝えたい思いが感じられて…心に響きました。

全てのクラスが発表を終え、講師の先生から講評をいただいた後、最後は全校合唱です。「ほらね、」を全校で歌います。「ほらね 僕らは一人じゃない きっとね 誰も一人じゃない…」東日本大震災のあと、歌で日本をつなげようと作られた曲です。全校生徒の気持ちの乗った歌声が一つになって、体育館全体に音の塊が満ち溢れるようです。「うたはあなたの大切なともだち いつもそばいる大切なともだちだから」…歌詞の意味を全員で共感しながら、気持ちを込めて歌う姿と圧巻の歌声は、そこにいた全ての人の心を動かしました。

今年度も無事、直接歌声を聴き合える形で開催できた合唱祭。 上級生の合唱に感動し、憧れを持ち、それを目標にして次年度に繋げていく… ニ中に合唱という伝統が確実に育まれていることを実感できた一日になりました。

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