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市川市PTA研究大会 ①午前の部

PTA連絡協議会 PTA研究大会に参加してきました。

今年度は午前午後の開催で午前の部は、千葉PUSH(NPO法人ちば救命・AED普及研究会)の方々に
よる講演、体験会でした。

1部は救命現場で必要なASUKAモデルの原点となった当時11歳の女の子あすかさんのお母さま桐田
寿子さんの講演でした。
あすかさんの友人から送られた手紙から始まった講演は、当時の救命現場のリアルと知識の大切
さに続き、過酷で受け入れることの難しい経験を、繰り返してはならないという強い思いが伝わっ
てきました。会場からは啜り泣く声が多く聞こえました。現在に至るまでの桐田さんの講演によっ
て、全国の救命現場でどれだけ救える命が増えたのか。愛娘の亡き後、多くの命をこのような形
で救ってこられた桐田さんに感銘を受けました。最後に、家族を失った後のお話しを聞かせてく
ださいました。その中で、ケアのフォーカスが兄弟には中々当たらない事が多いと桐田さんは気
付き、あすかさんのご兄弟のケアにも専念されたそうです。そして現在、あすかさんの弟さんは
救急救命士を目指し医大に通っていると話されていました。最後まで、涙なしでは聴けない講演
でした。

そして2部は、長野庄貴さんによる救命をおこなった人に対するサポートについてのお話です。
自身も現場に居合わせ、真夏の炎天下で胸骨圧迫などをおこなった方でした。そして、その過酷
な現場に居合わせた、結果として助けられなかった命のフラッシュバックに悩んだそうです。救
おうとした人の生死に関わらず、フラッシュバックなどのPTSDに苦しむ方は多くいることを知り、
向き合い方や救命に関わった人の心のケアを軽減する方法、行政の相談窓口、受診先などをお話
ししてくださいました。

3部は現役医師でもある本間洋輔さんによる講習でした。
わかりやすく聞きやすいお話、動画を見ながら胸骨圧迫や声がけ、AEDの使用方法などを学び、
体験をしてきました。全力で挑ませていただきましたが、18歳のころ教習所で習って以来でした
ので、中々上手く出来ず、体力、精神力共に大変でした。相手が人であった時を少し考えてみた
だけでも、計り知れません。しかし、おかしい呼吸などが見られたら、胸骨圧迫をまずしてほし
いとのお話でした。胸骨圧迫は生きてる人にしても大丈夫だそうです。それから、AEDは必要の
ない場合は電気が流れないようになっているのだそうです。これを知っているだけでも、何かが
変わると思いました。

午後の部は市川市の小中学校のグループに別れての討議です。
次回のブログにて内容を掲載予定でありますので、次回も是非ご覧になってください。

(前編終了、この後後編です)