ブログ

246_足もとを見る(26.6.4)

 「親元を離れる」「灯台下暗し」というように「もと」を「元」「下」と記しますが、使い分けがなかなか難しいと感じる時があります。国語辞典で「あしもと」と引くと、「足下」「足元」「足許」の3つが表れます。「立っている足の周辺」「足の下部やその辺り」「「人の置かれている立場や状況」「足どり」などの意味がありますが、指す範囲が判然としません。この「足元を見る」という慣用句、以前調べた時の記憶を紐解くと…。

 江戸時代、駕籠を担いだり荷を乗せた馬を率いたりする職業の人がいました。駕籠を担ぐ「駕籠かき」や馬を牽(ひ)く「馬子」「馬方」と呼ばれた人たちです。まずは、駕籠や馬に乗ってくれそうな人を探します。そして、旅人や客人の足元を見て値段を決めるのです。草履が痛んでいたり足が傷ついていたり疲れている様子があったりすれば、値段を高くしてふっかけるわけです。旅人にしてみたら少し高いと思っても、疲れているので「しかたがない」と、言い値で支払うことになります。こうしたことから、「足元を見る」という言葉は相手の弱に付け込むといった意味合いとなったというものです。

 そういえば最近、靴墨を使って靴磨きをしいていないことが気になり出しました。ブラシや布で拭きはするものの、光沢は褪せてきています。電車などに乗って他人の革靴の汚れは気になるのに自分は…。まさに灯台下暗し?弱みに付け込まれないように、今週末は玄関に何足も広げてきれいにするとします。