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281_東野圭吾さんを偲んで(26.8.31)

 明日から新学期。気がかりなことがあれば、学校にご相談ください。

 さて、作家・東野圭吾さんの逝去が伝えられたのは、7月最後の月曜日のこと。1985年デビューといいますから、私の教職スタートと一緒です。既に出版予定だったガリレオシリーズ最新作『永遠の記憶』が、今月初旬に刊行されましたが、品切れが相次ぐほどの反響のようです。なんとヤフオクやメルカリには、定価より高い価格で出品されているものも!

 東野さん自身は、本を読むのが嫌いな少年だったといいます。だから、そんな人でも面白いと思える本を書きたいと小説家になったのだとか。その思いだけで大成できるわけではないことを誰もが知っています。代表作が、先の物理学者『ガリレオ』シリーズやホテルを舞台とした『マスカレード』シリーズ、『ブラックショーマン』ほかたくさんある中、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は格別です。ただ一番の推しは、過去・現在・未来が交錯するファンタジー『時生(ときお)』。これと『流星ワゴン』(重松清)、『地下鉄(メトロ)に乗って』(浅田次郎)は、どこか似ていて複数回読み返した数少ない本なのです。

 図書館に行くと、真っ先に足を運ぶのが「ナ」(中山七里・夏川草介)と「ヒ」(東野圭吾)の棚。人気作家の作品は、数年待たないと文庫本化されませんので、単行本を買うか図書館で探すかしかありません。特に、東野圭吾さんの作品には、謎解きやトリックを楽しむ内容もあれば心の奥底に潜む感情や社会問題まで多岐にわたり、東野圭吾というブランドだけでない心揺さぶる内容が読者を魅了するのだと思います。何よりその幅広いジャンルにおいて、アイディアが枯渇しない頭脳を解析してみたいくらいです。図書館などには、早速追悼コーナーが設けられていました。

 校長室前には、8日に亡くなった高木敏子さんの著書『ガラスのうさぎ』を展示しました。読んでくれたらうれしいなぁ。