校長の部屋

2020年8月の記事一覧

正しい情報で正しく判断(8/21)

 朝から来客、体調の優れない子等への対応などバタバタ、でも充実した午前中です。

 8月初旬に、大阪府知事が「うがい薬」に一定の効果を認めるという報道後、薬局のうがい薬が品薄になりました。また、普段なら1200円程度のうがい薬が、ネット上で2万円!びっくりです。

    

 人間の心理の表れでしょう。これまでも、テレビで健康関係の番組が放映された翌日、店頭から品切れ続出がありました。例えば、納豆。あるいはバナナ、ゴマ、ヨーグルトなど様々です。

 SNSによる情報も、テレビ以上に影響が大きい時代です。情報操作が疑われる場合もないとは言えません。また、全体を伝えず部分だけを切り取って伝えるということもあります。全体像が見えない中での判断は危険です。不安があると何かにすがりたい気持ちは当然ですが、正確な情報収集による正しい判断が求められるということも忘れてはなりません。

 これは学校にも言えることです。例えば、学校での担任の言動に対して、電話等でお叱りを受けることもあります。反省して襟を正す必要があります。一方、ある場面だけを切り取って「おかしい」という話をいただくこともあります。担任と児童のやりとりの中で、どういういきさつでどういう対応があったのかをしっかり把握した上で正しく判断し、丁寧かつ迅速に対応・説明することを心がけたいと思います。一緒に話しながら前に進んでいける関係を築くことが、子供の成長に生かされると考えます。お気づきの点はご意見ください。

 

ありがたや~(8/20)

 お盆前に、一人暮らしをしている娘が家に泊まりに来ました。同じ市内なので帰省と呼べるものではありません。

 食卓を囲んでいるときに、しみじみと「いろいろなありがたさがわかるようになった」と話します。洗濯かごに汚れ物を入れておくと、翌日にはきれいになっていること。朝起きてくると、あるいは仕事から帰ってくるとご飯が用意されていること。お風呂が沸いていることなどなど。さらに、冷蔵庫を開ければ飲み物から調味料が揃っているし、トイレットペーパーがなくなれば棚からすぐ出してこられること。つまり、「いつでもそこに当たり前のようにほしい物がそこにあり、当たり前のように存在していた」と。でも、「当たり前と思っていたことが、実は当たり前なんかじゃなかったと初めて気づいた」と言うのです。今は、買ってくること、行動を起こすことから始めなければ、何も始まらないということから、「ありがたさ」を実感しているというのです。

      

 この「ありがたい」は、「有難い」と書きます。元々は、お釈迦様が弟子に話したたとえ話からきているそうです。「人間に生まれたのは、とても有ることが難しい、困難なことなのだよ」と説いたといわれ、生きているとは当然のことのようだが、たくさんの偶然がつながって自分という存在が有るというわけです。

 現在の使い方は、大きく3つに分けられます。「人の好意に対して、感謝の気持ちを表す」場合、「都合よく物事が進み、嬉しい気持ちを表す」場合、「もったいないと思う、恐れ入る気持ちを表す」場合です。

 一人暮らし経験がない私としては、有難いの対義語といえる「当然・当たり前」となってしまわないように日々感謝の気持ちと、「自分でやろうとする」を習慣化できるようにしなければならないと、娘の話を聞きながら考えた次第です。

私の夏休み(8/19)

 夏休みの目標を職員会議で発表したのが7月31日。「ランニングを50km以上、昼食作りを3回以上」というものでした。

 ランニングに関しては天気に左右されますが、今年は「暑さ」が最大の壁。だって、朝の6時からすでに28~29℃もありますし、夕方もなかなか気温が下がりません。そんな中、早い時間から飲み始めたい妻を横目に2日に一度は汗びっしょりになっていました。こちらの目標に関しては60kmを超えたので達成!

 でも、昼ご飯づくりは1回もしませんでした。外出から戻ってすぐに食べるには、何を作るかすら考えていない私に任せては時間の無駄となります。機会を与えてもらえなかったという、まるで小学生の言い訳をしながら、夕食のカレー作りを1回、スモーカーを引っ張り出して作った燻製が1回、漬け丼用のタレ作りが1回、手が痒くなるので妻がやらない山芋おろしが1回という悲惨な結果です。これこそ、一人暮らしの経験ゼロのなせる業?!

 何もできなかった埋め合わせに、最終日になっておしゃれなカフェでランチをご馳走して、私の夏休みは終わっていったのでした。

 

夜空のムコウ

 8月3日に更新してから2週間が経ちました。あっという間です。夏休みをどう過ごしたかは、子供たちの表情や言動で把握したいと思います。今朝、駅前交差点に立ちましたが、歩道が狭くなっている箇所は児童と通勤の方が交錯します。駅寄りの歩道を歩く児童には、Softbank側まで渡る方が歩道が広くて安全であることを伝えました。

 さて、8月3日から4日にかけての日付が変わるころが「満月」になる瞬間だったようです。でも、夕方、東の空には雲が垂れ込めて、残念ながら月は見えませんでした。この「満月」について、英語では各月ごとの名称があるそうです。

1月…「Wolf Moon」(狼)  2月…「Snow Moon」(雪)

3月…「Worm Moon」(芋虫)  4月…「Pink Moon」(桃色)

5月…「Flower Moon」(花)  6月…「Strawberry Moon」(苺)

7月…「Buck Moon」(男鹿)  8月…「Sturgeon Moon」(チョウザメ)

9月…「Harvest Moon」(収穫)  10月…「Hunter’s Moon」(狩猟)

11月…「Beaver Moon」(ビーバー)  12月…「Cold Moon」(寒)

 アメリカ先住民は季節を把握するために、満月に動物や植物など様々な名前を付けていました。先住民にとって、チョウザメ漁は8月を象徴する行事だったのだとわかります。

 話は少し変わりますが、12日夜から13日未明にかけて、三大流星群の一つで夏の夜空を飾る「ペルセウス座流星群」がピークを迎えたそうです。利根川河川敷に観に行っていた娘から、「曇っていて見えなかった」とメールが来たのは翌日の昼過ぎです

 月や星の特徴を学ぶのが4年生、月の満ち欠けは6年生の理科で扱います。明日19日は月齢がゼロです。これから徐々に大きくなっていくお月さまとともに、夜空のムコウに思いを馳せるのもいいですね。ちなみに、「ハーベスト・ムーン」は9月2日(水)のようです。

 

老後の趣味に悩む?(8/3)

 夏休みに入って梅雨明けしました。やっと夏らしい日の登場です。昨日は夕方から高圧洗浄機で洗車等するとともに、苔が生えて黒ずんだ駐車場のコンクリートをきれいにしました。庭の一角でひっそり咲いていたツユクサを抜き、シダを刈ってスッキリさせました。そして、今日からはしばらく子供たちのいない学校が続きます。

 さて、先週の「特技」に引き続き、今日は「趣味」について。車いじりと庭いじりは好きですが、趣味と呼べるものではありませんし、一日中やっていられるものではありません。

 「趣味」という言葉を想うと、そう遠くない「老後」をイメージされます。つまり、退職後に趣味がないと時間を持て余すでしょうし、教員以外の友達がいないと人とのかかわりも激減することが目に見えています。ずっと家に居られては困る妻が気になっていることの一つです。

 数年前に、自宅近所で畑を借りましたが、1年も経たないうちに限界が見えてやめてしまいました。休みの日にはランニングをしますが、一人で気の向くままに走るのが気楽ですし、この先ずっと走れる保証はありません。

 そこで、思いついたのが「ロードバイク」。結構な年齢の方が走ってい る姿を見かけます。もしかすると、自転車屋主催のツーリングにでも参加すれば、引っ込み思案な私にも仲間ができるのでは?そんな気持ちがムクムクと入道雲のように湧いてきます。こういう時こそスマホで検索!ロードバイクについていろいろ調べていたら、隣から「絶対買わないからね!」と神の声。先制攻撃を受けてしまい、「ロードバイクも転倒」といった次第です。

   

 う~ん、何を趣味にしましょう?「というか、趣味って無理してつくるもの?」という神の声が降ってきそうです。