校長の部屋

2020年7月の記事一覧

記念植樹(7/22)

 各ご家庭に記念日があるでしょう。家族の誕生日、結婚記念日、出会いの記念日などなど。若者は知り合った日を毎月記念日にするようなこともあるようです。「付き合って3か月目!」みたいに。例えは悪いですが「月命日」のような感じです。

 さて、明日23日は我が家の結婚記念日です。夏休みに入ってすぐ式を挙げたので、暑い盛りでした。礼服を身に纏う招待客にはいい迷惑だったはずです。あれから30数年、よくぞ耐えてくれたという驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

 先日、八千代の京成バラ園に行って、夏の小さな庭を彩るよい植物はないか物色していました。すると、売り場を見て回っていた妻が寄ってきて、「欲しいもの見つけた」と言うのです。行ってみると「ジューンベリー」の苗木。日曜市で半額対象商品(これって大事なこと!割引に弱い人間なので)でした。「結婚記念日のプレゼントでいいよ」と言い、さらに「結婚してくれてありがとう記念植樹をしようか」とさらっと付け加えたのです。ブルーベリーは数鉢を栽培していますが、さすがに地植えの実りには勝てません。そこで、実をたくさん収穫して喜ぶ自らの姿を想像した妻は、お買い上げして帰るや否や、別の木を伐採し、その根元に1mにも満たない苗木を植えることを私に命じたのでした。(悪妻に聞こえるなぁ)来年の5~6月が楽しみです。ただ、翌日は腰が痛くて…。

 教職員も保護者の皆様も、どうぞ記念日を大切にしてください。まさにワークライフバランスです。

 

糸瓜の思い出(7/21)

 明るいうちに湯船でゆったりくつろぐのは最高です。

 さて、風呂で体を洗う時に何を使っているでしょう。手ぬぐい?スポンジ?ボディブラシ?ボディタオル?いろいろです。中には手で洗うという方もいらっしゃるかもしれません。

 私が幼少のころは糸瓜(ヘチマ)です。ヘチマが乾燥して繊維だけになったものを使って体を洗います。アマゾンで調べると、2個千円とか3個二千円といった価格で今も売っています。買ってすぐのものは繊維も硬くて痛いのなんのって、皮膚にこすった痕が付くくらいです。でも1週間も使うとなじんできていい感じになります。こういう硬さに慣れた私の皮膚は、柔らかいボディタオルより、ごわごわ感のあるものの方がお好みです。

    

 このヘチマ、理科の学習教材として取り上げていたのはいつの頃までだったでしょうか。ヘチマのつるを切ってその先端をペットボトルに差して水の通り道を学習したり、花のつくりや受粉の勉強をしたりすることに使われました。校舎のネットにつるを這わせたので、グリーンカーテン風になっていました。今でこそ4年生がゴーヤを育てて収穫することはありますが、ヘチマの実に関しては実ってもそれを使う術を知らないため、大きくなって腐って、はい、おしまい…だったように思います。

 今はヘチマの存在自体知らない子供ばかりでしょうが、それでも、風呂場では固形石鹸を使用し、シャワーを使わずいまだに風呂の湯をひしゃくで汲んで使っている私は、今一度、ヘチマ復活(復権)を秘かに目指そう考えています。

救いの神?いぇ、自己満足です!(7/20)

 例年どおりであれば、今日は終業式あるいは夏休みを迎える会が行われ、「明日からの長い夏休みは…」という口上が先生方から聞かれていたはずです。今年度はあと2週間先。子供と一緒にもう少しがんばります。

 昨日の午後には久しぶりの青空が見られました。そこで思い立って、私の実家があった場所に足を運んでみました。高齢の父母が施設に入って、主なき家(土地)を3月に売却しました。その跡地の様子を見に行ったのです。1棟が建ち上がり、もう1棟は土台と足場ができていました。昔の面影があるべくもなく、寂しい気持ちになります。

 半世紀前、建て前(上棟式)につきものだったのが「おひねり」です。柱を組んだ2階から袋に包まれた餅や菓子、5円玉が放られたのです。放課後だったりすると、足を延ばして拾いに行ったことを思い出します。

 さらに、建築現場は宝の宝庫でした。私にとっての宝は「端材」。適当な大きさのものを集めて家に持ち帰り、のこぎりや釘でモノづくりに勤しむのです。現在のように、工場で作られた建材を現場で組み立てる工法ではありませんでしたから。

 子供たちが図工の時間にのこぎりや金づちを使う場面があります。経験がない子供たちの手つきは怖い!そして、先生方も正しい使い方を熟知していないということだってありえます。5年生が掲示板づくりで電動のこぎりを使用していましたが、時々おせっかいをやいてしまいます。家庭科の玉結び、玉止め、運針、ボタン付けなども含めて、教室を回っているとまだまだ「救いの神」になれる自分がいるのがうれしく思います。ただの自己満足ですが…。

私の♪少年時代♪(7/17)

 今日は、広報委員の方からの質問、「小・中学生時代はどんな子どもでしたか」にお答えします。

 私の出身は千葉県八千代市です。未だに夢の中で通学路を歩いている自分が登場します。当時のスポーツといったら専ら野球。そして誰もがジャイアンツの野球帽。市川市と違って、八千代市には少年サッカーという文化がなかったようで、校庭にもサッカーゴールなど影も形もありません。5年生の時、オーストラリアから転入した友達が、休み時間に「サッカーやろう」と言っても誰も振り向きません。「サッカーって、よくわからないし~」という時代だったのです。今では考えられません。

 小学校高学年では算数に四苦八苦した覚えがあります。特に「集合」(わかる方は同世代)という単元は、夜遅く帰宅する父を待って教えてもらいました。月曜日の朝は、必ずと言ってよいくらい学校に行きたくなくて、布団の中で体温計に不正を働いてみたこともあります。

 ある時、母が個人経営の算数補習塾を探してきました。渋々行ってみると、わかるようになっていくのが不思議です。それ以降、高校の「微分・積分」までは順調でした。何がきっかけになるかわかりません。

 中学校は、自宅から徒歩3分。往々にして近すぎることは決して良いことではありません。遅刻常習者でした。朝自習のプリントを週に何度も廊下でやっていましたから。1年生で入った部活は剣道部。理由は簡単!近所の人からもらった防具が家にあって、もったいないからと勧められたせいです。そんな理由ですから、竹刀の素振りと防具の臭さに辟易して、夏休みには退部。そして2年生の夏前にサッカー部へ入り、高校まで続けました。

 小・中ともに自転車少年。フラッシャーが付いてディスクブレーキ、セミドロップハンドル、10段変速。まさに、「ザ・昭和」のスポーツサイクルは憧れでした。

         

 子どもたちが、今の姿のまま大人になることはありません。自分で見つけたり外から与えられたりする「きっかけ」が進む方向に大きく影響するように思います。どんな大人になっていくか、今からとても楽しみです。

 

 

ながらスマホ(7/16)

 抜けるような青空をどれだけの期間見ていないのでしょう。恋しくなります。

 さて、毎日電車に乗っていると乗客の7~8割はスマホをいじっているように見えます。そういう私も例外ではありません。行きは読書、帰りはスマホで漫画というのが日課です。ただ、電車を降りても相変わらずいじっている人もいます。階段を下りながら画面を見入る人は危なくていけません。しかも歩くのが遅い!私も含めて急いでいる中で、邪魔この上ない!そこまでの必要性があるのか尋ねてみたいものです。

 神奈川県大和市では「歩きスマホ」禁止条例が、全国初で施行されたと聞きます。スマホに気を取られて他人にけがを負わせる可能性がありますし、転倒や転落など自らも負傷しかねません。文科省内では、中学校でのスマホ持ち込み容認に関する検討が佳境を迎えていますが、ルールは必須です。

 さて、小学生においてはどうでしょう?小学生のスマホ所有率をみると、小学生全体で4~5割。高学年ですと過半数です。ゲームy動画視聴、コミュニケーションが主な目的で、特にコミュニケーションツールとしての使用割合が増加しているデータがあります。小学生の3人に1人はLINEを利用しているというから驚きです。中学1年になると、なんと4人に3人。まさに名刺代わりと言っても言い過ぎではないようです。

 しかし、スマホを媒体としたいじめや犯罪、事件が増加しているのも事実です。だからこそ、フィルタリングは当たり前として、親子でしっかりルールを確認しておくことが求められています。「スマホ・インターネット安全教室」を実施する小学校も増えてきましたが、今年度コロナ禍の状況で本校が実施できるかは定かではありません。

 危険といえば、自転車に乗りながらスマホをいじる中高生(偏見?)。しかも、イヤホンで音楽でも聴いているのでしょうか。ヒヤリとする場面に何度か出くわしました。ながらスマホ、「市川小の児童(あるいは卒業生)は大丈夫!」と胸を張って言いたいのですが…。