校長の部屋

2021年2月の記事一覧

187 見上~げてごらん~夜の星を~(2/26)

 冬の代表的な星座と言ったら「オリオン座」と決めつけている私。南の方角を見れば、誰でもすぐに見つけられます。ただ、夜も明るく、高いビルがそびえる市川駅周辺では難しいでしょうか。

 さて、今年は「月食の当たり年」なのだそうです。1回目の月食は、5月26日。この日は皆既月食で、年内で一番大きく見える満月が、すっぽりと地球の影に入り、赤銅色に染まるといわれています。2回目は11月19日。この日もほぼ皆既月食に近いらしいので、好天であってほしいものです。この2回とも、日没のころの見やすい生活時間帯に、少し欠け始めた状態で月が昇ってくるようです。今後、1年に2回以上の月食が日本全国で見られるのは、2029年までないそうです。

 星も、ひと昔前までは小学生用の星座版を持ってわからないままに星座を探しましたが、今ではスマホのアプリで、見上げた空にある星や惑星の名前が簡単にわかる時代になりました。

 月食についてはまだ少し先のことですが、寒い冬は空気が澄んで星がきれいです。暖かい格好で夜空を見上げれば、太陽系の惑星が見えたり、野口さんが滞在する国際宇宙ステーションが見えたりするかもしれません。宇宙との距離がぐんと縮まって、天文学やロケット、宇宙に関する仕事をする人が、子供たちの中から輩出されるかもしれません。

 晴れれば、お月様もまん丸です。

186 ワクチン接種が待たれますが…(2/25)

 3月はテレビドラマの改編の時期です。視聴率が良いためか、医療ドラマが数多く登場します。少し前には、「ドクターX」「コード・ブルー」「医龍」など。最近では「にじいろカルテ」「神様のカルテ」と…。春からは?

 さて、この「カルテ」という言葉は、ドイツ語由来の医療用語であることを新聞のコラムを見て知りました。「カルテ」は、ドイツでは「カード」を意味する言葉だそうです。ほかにもドイツ語に由来する外来語としては、「クランケ」「アレルギー」「レントゲン」「ギプス」「カプセル」「ウィルス」「ワクチン」などが挙げられます。手術を意味する「オペ」も、ドイツ語の「オペラチオン」を略した言葉出るといいます。まさにドイツ医学をお手本としてきた名残といえるでしょう。

 私が毎月受診する医者のカルテに書く文字もドイツ語や英語なのでしょうが、全くわかりません。逆に、そうすることで患者に知らせる必要のない情報をあえてわからなくするメリットがあるのかもしれません。

 医療用語のほかにも外来語は生活の中にあふれています。一日だけでも「外来語を使わない日」を設けたらどうなるでしょう?言葉を駆使して話さなくてはならないことに不便を感じるか、外来語の多さに改めて驚くか…。まずは家庭で半日実践してみましょうか。

185 においが記憶を呼び覚ます(2/24)

 花粉症に悩む者には辛いシーズンの訪れです。ひとたび鼻がムズムズし出すと一日全滅状態!目もかゆい!マスク着用は、コロナ対策というより花粉対策。走る際に息苦しくても手放せません。

 さて、その「鼻」に関して。人間の嗅覚は不思議です。ある匂いを嗅いだとき、急に幼いころの記憶が蘇ってくることがあります。主に、思春期以前(特に十歳以下)の幼い記憶をより強く思い出すといい、匂いは、妙に昔の記憶と繋がっているようです。このように、特定の匂いが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象を「プルースト効果」と呼ぶそうです。

 嗅覚は五感の中で唯一、嗅細胞や嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳に直接繋がっているそうで、他の感覚より情意と結びつきやすいのです。昨年、爆発的にヒットした瑛人さんの『香水』という曲の一節は、まさにこのプルースト効果です。

 子供たちも、今感じている匂いを、無意識のうちに脳に焼き付けているのです。

 においといえば、好きなのが新車のにおい。半年くらいは感じますが、時間の経過とともに感じなくなっていきます。でも、一年近く経ったあるとき、ふわっと新車臭を感じると気持ちが浮き立ちます。「タクティクス」というコロンも好きで、ずっと使用していましたが、このにおいを嗅ぐと高校時代に仲の良かった男友達の顔を思い出します。また、銘柄は忘れましたが、あるヘアトニックは父のにおいです。バイタリス、エロイカ、ブラバス、う~ん マンダム…?

  

 皆さんの記憶を呼び覚ます匂いってどんなものですか。かぐわしい香り?それともいやな臭い?15日の学校だよりでは、「化学物質過敏症」を取り上げました。香りは、人によっては体調を崩す原因物質になりうることを忘れずにいたいものです。

184 子供に人気の給食メニュー(2/22)

 給食の献立でぜひ食べたいものを、6年生からアンケートをとったそうです。その結果、上位のメニューは次のとおりです。

 【主 食】①ごはん ②キムチご飯 ③シュガートースト ④揚げパン

 【主 菜】①から揚げ ②鶏肉焼き ③ハンバーグ

 【副 菜】①蛸きゅうり ②焼肉サラダ ③納豆和え

 【汁 物】①ABCスープ ②味噌汁

 【その他】①牛乳 ②クレープ ③フルーツポンチ

 昨年度3月は休校でしたし、今年度もバイキング給食を実施できる状況ではないので、栄養士や給食スタッフが、6年生のお祝いとなる給食の提供ができないか検討しています。検食で通常メニューと6年生特別メニューの両方が食べられるかも…と漁夫の利に期待を膨らませている者が約一名。

 毎日の給食を写真付きで紹介している「給食室から」もご覧ください。

183 煙突型ストーブ(2/19)

 再びストーブ・ネタの登場。やっぱり 学校の冬といえばストーブ。それも、石油ストーブより以前のダルマ型(写真上)。薪を入れていたころもあるのでしょうが、私が小学生の頃は「コークス」でした。コークス係という、いわば「運び屋」の当番活動もありました。コークスが足りなくなると、松ぼっくりを拾ってくるという宿題が出された時代です。燃焼ガスは、煙突を伝って屋外に出されましたからクリーンでした。水を張ったタライをのせて瓶牛乳を温めたり、干し芋を焼いて食べたり…。薬缶で湯を沸かせば、湿度も保たれます。アルマイトの弁当箱ならば、ストーブが電子レンジに早変わり。順番に温めてもらえます。

 その後、石油式(写真下)に代わっても煙突はありました。ストーブの周りには金網が張られ、休み時間のたびに人の輪ができました。今も教室のベランダ側の天井そばに丸い穴を塞いでいるものがあることに気づくでしょう。これが換気用煙突の名残りです。

 寒い日が続きますが、冷えるのは決まって下半身。特に足先です。一日の寒さを測るバロメーターとも言えます。開放型のストーブの復活を願うのは私だけでしょうか?

182 食べる宝石(2/18)

 ちょっと一休みというときに甘いものが欲しくなりませんか?私の場合、飴が欠かせません。昨日は、イチゴ味の飴の配給が妻からありました。「あまおう苺~練乳仕立て~」と書いてあります。

  

 さて、イチゴが旬です。1月から5月に収穫されるのでイチゴというといった説もありますが、世界的に見ても日本人はイチゴ好き!国内で本格的な栽培が始まったのは第二次世界大戦後。その後、品種改良により、今では約300種類ものイチゴが登録されているとか。粒が大きめのほうが甘いような気がします。高級ブランドイチゴの中には1粒1万円以上という超高級品もあります。まるで宝石!自腹では遠慮しますが、味わってみたい気がします。近年、千葉県育成品種「チーバベリー」も登場したようです。

 ところで、私たちが食べているイチゴは「果実」ではないことをご存じの方も多いと思います。イチゴの果実は表面についているあの粒々で、その一つ一つに小さな種が入っているのです。では、赤い実は何なのか?実は茎の先(花の根元)にある花托という部分が大きく膨らんだものなのです。この花托が種を保護しているというわけです。

 我が家で育てているイチゴも、白い花を咲かせ、黄緑色の実(ではないのですが…)をいくつもつけ始めました。大事に育てるからこそ収穫する喜びもひとしお。子供の成長も同じです。だから、毎日の観察もぬかりなく…。

181 上手に褒めて伸ばす(2/17)

 1月中旬、読売新聞に次のような記事がありました。

 幼稚園で、いつも帰りにぐずって支度をしたがらない年長児への声掛け。「次はどうするんだっけ」『鞄を持ってくる』「そうなんだ。鞄をどうするんだっけ」『開けてお弁当箱を入れる』「さすが。その次は何をするんだっけ」『靴を履いてバスに乗るの』「すごいね、よくわかったね」…すると、すんなり帰り支度を始めたそうです。ここにあるのは、「子供が自分で考える時間を与え、やるべき行動に気づいたことを認めること」です。安易に叱ってしまっては、やる気を削いでしまうことにつながります。でも、上手に褒めるというのは難しいものです。

 さて、2017年のある調査で、子供のころの経験と自己肯定感について20~60代の男女5000人に質問したそうです。この結果から、「褒められた経験が多い人ほど、苦境でへこたれない力や自己肯定感が強く、意欲やコミュニケーション能力が高い」ことがわかったといいます。さらに、「親よりも教師や近所の人、友人など第三者から褒められた人ほどこの傾向が強かった」そうです。

 こうしたことを含め、「親はほかの子と比べず、子供自身の成長が感じられたときに褒めよう」「叱るときは感情を出さず、目を見て真剣に思いや考えを伝えよう」とまとめています。

 あっという間に2月も後半になってしまいました。子供の成長を上手に褒められる教師、大人でありたいと今更ながらに思います。

 

180 おなまえのルーツ(2/16)

 世界には数々の自動車メーカーがありますが、社名の由来も様々です。

 その一つであるBMW。今でこそビー・エム・ダブリューと読んでいますが、昔はベー・エム・ベーと読んでいました。では、このBMWは何の頭文字?実は、「バイエリッシュ・モトレーン・ヴェルケ」の頭文字で、「バイエルンのエンジン工場」という意味だそうです。エンブレムはバイエルンの空と雲で、プロペラをモチーフにしているといいます。というのも、飛行機製造が車よりも先だったかららしいです。「スバル自動車(旧富士重工)」のルーツが、「中島飛行機製作所」だったことと似ています。

  

 さて、NHK番組「日本人のおなまえっ!」は、名前や苗字を題材に構成されています。「ガッテン!」と手を叩きたくなることもあります。私の場合、初対面の方であっても、「蜂須賀小六(正勝)の子孫ですか?」と尋ねられたことが数えきれないほどあります。大学生のころには、父・弟と一緒にルーツを探る旅に出ました。残念ながら、愛知県岡崎市で途絶えてしましたが…。苗字だけでなく、物の名前やマークの由来を辿ることはなかなか面白いことかも。

 そういえば、校長室入ってすぐ右側に昭和32年の市川小付近の住宅地図が掛かっています。学校のそばに「蜂須賀」の文字を見つけたときはびっくり! 近所の医院で「蜂須賀さ~ん」と呼ばれて自分以外の人が返事した時に次ぐ驚きでした。(どちらかの聞き違いではなく、その方も年配の蜂須賀さんでした)

179 なぜ、貴方はきんぴらなの?(2/15)

 暖かな週末でした。今日もコートを着て出勤しましたが、歩くと額に汗が…。震度4の地震には恐怖を感じ、冷や汗が…。

 今日の給食に「きんぴら」が出ます。和食のおかずとして「きんぴらごぼう」をよく食べますが、人参やレンコン、アスパラ、ピーマンなどが入る場合もあり様々です。給食もコンニャクが使われます。

 さて、先週末に見た検食簿には「金平」と書かれていましたが、この語源は何なのでしょう?どうも昔話で有名な「金太郎」が関係しているようです。金太郎は実在の人物で「坂田金時」といい、金太郎は幼名です。その息子とされるのが「坂田金平」。こちらは、浄瑠璃や歌舞伎の中で登場する架空の人物のようです。

  

 江戸時代に流行した「金平浄瑠璃」の主人公の坂田金平は、怪力で勇敢な人物なので、江戸の人々に大変人気があったといいます。そんな武勇伝から、強く丈夫なものを「きんぴら」と呼ぶようになったという説があります。ゴボウは元気が出る食材とされていたため、「きんぴらごぼう」を食べると坂田金平のように強くなれる料理ともいわれたようです。ほかには、歌舞伎「金平六条通」で金平を演じた役者の髪が、ゴボウの細切りに似ていたことから「きんぴらごぼう」となったという説もあります。

 3年児の前で「♪ま~さかり かついだ 金太郎~  熊にまたがりお馬の稽古~ はいしどうどう…♪」と歌ったら、「知らない!」と言われました。「桃太郎なら知っている」そうですが…。

 きんぴらは家庭によって食材や味付けがちょっとずつ違います。だからこそ大事にしたい家庭の味!給食の金平だって負けてはいません、家庭にも坂田金平にも…。

178 気持ちが浮き立ったのはいつまでだろう(2/12)

 14日(日)は「バレンタインデー」なので、ちょこっと調べてみました。

 

 日本型のバレンタインデーはチョコレート会社が仕掛けたものだといわれますが、その絶対的根拠はないようです。また、「言い出した企業」と「流行らせた企業」はイコールとは限らないようです。むしろ、バレンタイン・チョコの定着には、小学校高学年から高校生の存在が大きかったようです。当時の小中高生にウケれば、口コミによる影響力は凄まじいものがあった時代です。現代で言えば、SNSでの評判が集客力に大きく響くのと同じです。

 そして、時代とともに、「本命チョコ」しか存在しないはずのチョコが、「義理チョコ」「逆チョコ」「友チョコ」「自己(自分)チョコ」などと、何でもありの様相を呈してきました。 

 一方、「ホワイトデー」はどうでしょう?マシュマロやキャンディに始まったホワイトデーのお返しも、様々な形に変化を遂げています。お返しに「パイ」が流行っているとも…。パイ=π(円周率)=3.14 。つまり、3月14日のホワイトデーとなるのだそうです。

  この日本で始まったとされるホワイトデーは、東アジア各国にも広がりをみせています。お隣の韓国でも、2月14日はバレンタインデー、3月14日はホワイトデー。さらに、4月14日も何やらあるそうです。実は、バレンタインデーとホワイトデーの両日に縁の無かった男女が、黒い物を飲食する日。つまり「ブラックデー」と呼ばれるのだそうです。

 バレンタインデーは気になるものの、このご時世、誰かの手作りは遠慮したほうがよさそう…?そういう私は、昨日娘から手作りケーキを貰っちゃいました。

  

177 ニッポン再発見!(2/10)

 明日2月11日は「建国記念の日」です。今年、建国2681年を迎えるそうで、世界でもこれほどの歴史ある国家は数少ないのはないでしょうか。

 国旗や国歌と同じように、国鳥、国蝶、国魚などがあり、国菌なるものまであると知りました。

■国鳥 : 雉(きじ)…日本の固有種で、雄は「勇敢」、雌は「母性愛」の象徴です

■国蝶 : オオムラサキ…雄にのみ青紫入りの模様があります

■国魚 : 錦鯉…平和の象徴とされ、「生きた宝石」とも評されます

■国石 : 翡翠(ヒスイ)…不老不死のパワーストーンです

■国花 : 親しみのある桜あるいは皇室の家紋の菊でしょう

■国菌 : 麹(こうじ)…味噌や醤油、みりん、日本酒などの発酵に欠かせません

 こうやって見ると、日本にいながら日本のことをいかに知らないかを痛感します。旅行だって、行ったことのない所ばかりです。

 そういえば、祝日に必ず門扉のところに国旗を掲げる家をまだ見かけます。祝日を「旗日」と呼んでいたことや表札の下に旗を差す受け皿があったことを思い出します。明日は、日本の良さに気づける祝日にしたいと思います。

176 身だしなみは大丈夫?(2/9)

 私には脱臼癖があることは、どこかで触れたような気がします。肩を脱臼したら、激痛で1ミリたりとも動けません。4回目の脱臼は、朝ベッドから起き上がった瞬間。当然、着替えるなんてことは無理。でも、着衣はヨレヨレのTシャツとパジャマのズボン。恥ずかしいことこの上ない姿です。ただ、そんなことを言っていられる余裕はありませんし、状況ではありません。早く着くことを願うだけの救急車はよいのですが帰りは…。

 この経験から、風呂で脱臼することがないように注意するとともに、夜寝るときの寝間着もさることながら、出かける際の下着にも気をつけています。だって、どこで事故に遭うかわかりませんし、行き倒れになるかもしれないのですから。

 この「身なり・身だしなみ」を辞書で引くと、①人に不快感を与えないように、言動や服装を整えること。また、その心掛け。②身分・境遇に応じて身につけておくべき教養や技芸。とあります。そして、「身だしなみ」の三原則を、①清潔感があること、②TPOに応じた機能を備えていること、③品位があること、とまとめている資料もありました。また、「嗜む(たしなむ)」とは、「好んで励む」「慎む・用心する」「前もって用意しておく」「見苦しくないように整える」などの意味があります。

 相手を不快な気分にさせないという点はとても大事で、子供たちにも発達段階に応じた身だしなみについて声をかけていきたいものです。そういう私は、家では気づかないうちにイラっとさせる言動が多いようです。学校ではどうなのでしょう?慎み、用心するに越したことはないかも。

175 なぜか1つ残っている??(2/8)

 土日は暖かい晴天でしたが、今日はぐんと気温が下がって冷たい風が吹くそうです。

 さて、学校で使用していた修正テープが途中で終わってしまいました。カートリッジタイプなので、交換開始。本体が45度くらいしか開かないので、ちょっと力を入れてみると、中にあった部品が飛び散りました。拾い集めて作業に戻ると、何をどこに収めればよいのかチンプンカンプン。四苦八苦したのち、飯田教頭先生から同じ修正テープを借りました。借りたものは上手に開けられたので、見比べながら再び作業。あれっ?部品が足りない。手元にあるギヤは2枚。にもかかわらず、借りた物には3枚あるように見えます。さっき飛んで行ったものは他にもあったのです。机の周りを探すと、しばらくして発見!しかも2つ。ということは、ギヤは4枚ということです。

  

 部品の向きも見比べながら完了。と思いきや、もう一つ羽根状のものが借りた物に付いていることに気づく始末。「あれ~?」声を発しながら、応接セットを全部動かして探しました。あった、あった。作業が完了して、試しに消したい文字を消去!ついでに、みっともない自分の言動も消してしまいたい!

 職員室にいる教頭先生は、こうした一連の独り言を聞きながらどう思ったのでしょう。借りたものを返しに行くと、「ホームページで書けますね」とポツリ!

 でもその5分後、2ミリくらいの丸いパーツを床に発見してしまいました。もういいや!あきらめも大事です。すごく単純つくりなのによくできた技術に感嘆した一方で、自分のふがいなさを思い知らされた時間でした。

<追記> 今日は14号門で朝の見守りをしていました。さっき門を入った1年生の女の子が戻ってきます。何か忘れものをしたことに気づいたようです。何だったと思いますか?尋ねてみると、「朝の挨拶をするのを忘れてしまいました」と言うのです。それから互いに改めて「おはようございます」。寒い中、思いがけないうれしい出来事でした。8:52

174 二重マスクの効果(2/5)

 昨日、校長室に話しに来た6年生の女の子にびっくり!数か月前に比べて、背がぐんと伸びているのです。本人も気づいたようです。校長の背が縮んだと…。普段、椅子に座って学習している場面ばかり見ていると気づかないことがたくさんあります。

 さて、大学共通テストの会場で鼻マスク受験生への再三の注意、あるいは正しくマスクを着用していないことを注意した人への暴行など、マスクトラブルが報道されます。

 そんな中、マスクを2枚重ねて着用する「二重マスク」が注目されているといいます。実際、市川小職員の中にも二重マスクの先生が何人も見かけます。

  

 マスクの効果をスーパーコンピュータでシミュレーションした結果が発表されています。吐き出しと吸い込み飛沫量をどれだけ抑えられるかというものですが、不織布>布マスク>ウレタン>フェイスシールド>マウスシールドの順でした。そうであれば、二重の効果も期待できるでしょう。実際、アメリカの専門家は、「2枚重ねはフィルター機能と密着性が高まり、より効果がある」との見解を示しています。

 一方、洋服に合わせて不織布+マスクの色を変えるという、おしゃれ感覚で選択の幅を広げる方もいるようです。私の場合は、不織布1枚着用のブラックorホワイトの二択。

173 モデルチェンジ(2/4)

 現在の千円札に描かれた肖像は、夏目漱石?それとも野口英世?う~ん、見ているようで見ていない。私の財布にも新旧2種類入っていて、ともに青系で彩色もそっくり。正解は野口英世で、5代目になります。聖徳太子に始まり、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、伊藤博文、夏目漱石、野口英世と変遷し、2024年には「北里柴三郎」にチェンジの予定です。最近では、次の1万円札の肖像となる渋沢栄一が、テレビや書籍等で取り上げられているのを目にします。500円硬貨も新しいデザインができていますし、紙幣や硬貨は自動車同様にある程度の周期でモデルチェンジをしています。

 先日、読売こども新聞を読んでいたら、1789年就任のアメリカ初代大統領ワシントンから数えて、バイデン氏が46代目とありました。一方、内閣総理大臣の菅義偉(すが よしひで)氏は99代目です。ただ、日本では一人で何期も務めると、その任期ごとに★代とカウントされています。安倍元首相を例にすれば、3期連続で務めたので、96・97・98代(90代としても就任)となるわけです。明治18(1885)年12月に就任した伊藤博文が初代であり、5代、7代、10代と何度も返り咲き?をはかっています。こうしたことが、首相官邸HPを見ると顔写真入りで歴代総理大臣を見ることができます。

 おわりに、足元に目をやりましょう。150周年が近い市川小で、私は31代目。毎日、歴代の校長先生方(の写真)の視線を感じながら、でも目を逸らしてせっせと働いているふりをしています。ただ、児童の安全を守り、学校の信頼を高めるためには全力を傾けます!!

 

172 電気のない生活にどこまで耐えられる?(2/3)

 ミャンマー国軍によるクーデターが大きく報じられています。情報が遮断された国民の生活不安は、今の私たちには想像できません。1989年に国号を「ビルマ」から変更しましたが、その後しばらくして「ミャンマー」という言葉を交互に増やしながら、滑舌よくどこまで言えるかというゲームが流行った時がありました。速く繰り返すと「マンマー」なんてことが…。国情に対して失礼でした。すみません。

 さて、今年に入って、供給に対する需要の割合を示す「使用率」が98~99%まで上昇し、かつてないほどの電力需給が逼迫しているというニュースを目にしたのは2~3週間ほど前のこと。原因は、燃料不足と悪天候による再生可能エネルギーの供給低下を挙げており、今後節電を迫られることもあるかもしれません。

 普段、当たり前のように使っている電気が突然使えなくなるということだってあり得ます。様々な自然災害、あるいは事故などの人為的なミスによって、停電は全国各地で一年中発生する可能性があるからです。どんなことが考えられて、起こりうる不自由で不安な生活に私たちは耐えられるでしょうか。

 まず、家電が使えなくなります。冷蔵庫やエアコン、電話、スマホ、パソコンなど。特に、オール電化の家はどうなのでしょう?トイレだって高機能化が進んで、電気がないと水が流れないタイプもあります。交通網も大打撃を受けます。信号機が機能しなくなりますし、鉄道も混乱を避けられません。空気や水と同じように、電気の便利さに慣れ切った私たちは、その「有難さ」を意識の底に沈めていられる今の生活は良いのか、それとも困ったことなのか?

 数年前に公開された「サバイバルファミリー」という映画がありましたが、今回の報道で、改めて正確な情報と電力供給の大切さを考えさせられました。準備を怠ることなく…。

171 豆まきのあとには…(2/2)

 朝から大粒の雨ですが、午後には止んで晴れ間が見えるというので、折りたたみ傘で出かけようとしました。すると、「ほら、こんな大きな雨音がするんだから大きな傘で行ったほうが良い」と言います。でも、すぐあとに「あっ、洗濯機の音かな?」と。

 さて、今日は節分です。2月3日のつもりでいましたが、今年は1日早いのでした。これは124年ぶりとのことですから、来年以降は迷う心配はなさそうです。今年の恵方など、お店の看板が役に立ちそうなのでパチッ!

  

 給食で福豆が出るのとは別に豆を用意して、教室で子供たちと豆まきをした時代があったことを思い出します。給食後の掃除が大変でしたし、年度末の大掃除の時には、教室のロッカーの後ろから大量の豆を発見して懐かしく思ったりしたものです。今日の給食の「鬼退治ご飯」は、「給食室から」のページで後ほど紹介します。

 子供のころ、父は遅く帰ってきても雨戸をあけて「福は~内、鬼は~外」と大声で豆まきしていたのが恥ずかしかったのを思い出します。そんな自分が親となってからは、子供に「もっと大きな声でまかなきゃ!」なんて言っていました。

 翌朝、通勤途中の道路に砕けた大豆を見つけると、「あ~、この辺のうちでちゃんと豆まきをしたんだな」とうれしくなってしまいます。

 ですから、今晩は「鬼は~外、コロナ~外、福は~内」と声高らかに!

170 内なる鬼も退治だぁ(2/1)

 つい先日、新年を祝ったと思ったのにもう2月です。放送朝会がありますが、今月は飯田教頭に話してもらうことになっていますので余裕の朝です。

 さて、アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が歴代興行収入第1位の記録を塗り替えたと報じたのは、年の瀬が迫ったころだったでしょうか。大正時代を舞台に、鬼に家族を殺され、妹も鬼にされてしまった主人公の少年が、妹を人間に戻すために鬼の討伐に挑む話であることくらいは知っていましたが…。

  

 主人公や仲間たちの「心を燃やせ」「歯を喰いしばって前を向け」「悪夢を断ち斬れ」というストレートな台詞は、コロナで家族や職、仲間との時間を失った生活の中で心に響くものがあるのかもしれません。

 節分を明日に控えて、「鬼」って何なのだろうと考えてみました。『鬼滅の刃』では、恨みや憎しみ、妬みなどという負の感情が、人間を鬼に変えていくそうです。つまり、自分自身の内なる鬼を退治することも大事です。私たちの生活を脅かすのは、決して自分の外側にいる鬼ばかりではないようです。